大掃除のやり方講座!準備から場所別の掃除方法まで解説

いざ大掃除をしようと思っても、何から手を付けてよいのか分からない人もいるのではないでしょうか?大掃除を効率よく行う方法や、家の場所ごとの掃除方法を解説します。必要な道具や掃除の方法をしっかり押さえ、大掃除を最後までやりきりましょう。

効率がよい大掃除のやり方

効率よく大掃除を行うには、手当たり次第に掃除を始めるのではなく、事前準備を行うことが大切です。大掃除のスケジュールの立て方や、便利なチェックリストの作り方を解説します。

スケジュールを立てる

まずは、大掃除のスケジュールを立てましょう。大掃除を1日で終えることは難しいため、月単位で考えるのがおすすめです。掃除する場所をリストアップし、カレンダーにいつ、どこを何時間掃除するのか記入していきます。

また、物の整理や処分を月初めに設定しましょう。後回しにしてしまうと、ゴミ収集日を逃してしまう可能性があります。不要品の処理方法を調べ、早めに処理するようにしましょう。

キッチンや水回りなど時間のかかる掃除は、土日に一気に終わらせます。このように計画を立てることで、効率よく大掃除を終えられるでしょう。

チェックリストを作る

スケジュールを立てたら、チェックリストを作りましょう。掃除をする場所・日付を記入し、掃除を完了したらチェックマークを入れます。家族で掃除をする場合は、誰が行うかの欄も作るとよいでしょう。

チェックリストを作る際は、『絶対にやること』と『時間があればやること』を分けるのがおすすめです。隅々まできれいにしようとすると予想以上に時間がかかり、スケジュール通りに進まない可能性があります。

完璧主義は目指さず、最低限家がきれいに見えるポイントは押さえて、家を全体的に掃除しましょう。

大掃除のやり方「お風呂編」

(出典) pixabay.com

お風呂は適度な湿気があるため、カビの温床になりやすい場所です。毎日使うお風呂が汚れていると、気持ちよく入浴ができないでしょう。お風呂の場所ごとの掃除方法を紹介します。

天井・壁

天井や壁は、黒カビが発生している場合があります。カビを放置すると胞子が拡散し、繁殖していく可能性があるため、きれいに掃除していきましょう。

<用意する物>

  • フローリングワイパー
  • 消毒用エタノール
  • お風呂用中性洗剤
  • 雑巾
  • スポンジ

<掃除の手順>

  1. 手の届かない天井は雑巾にエタノールを染み込ませ、フローリングワイパーに付けて拭く
  2. 手の届く壁は、お風呂用中性洗剤を染み込ませたスポンジでこすり、シャワーで洗い流す

天井に洗剤を使用してもよいですが、自分に降りかかってくる可能性があるため気を付けましょう。

換気扇

お風呂の換気扇は、各パーツを取り外して掃除します。直接、水や洗剤をかけないようにしましょう。

換気扇には、カバーを外せるタイプと外せないタイプがあります。カバーを外せるタイプは、カバーやプロペラなど各パーツを取り外して洗います。カバーを外せないタイプは、フィルターのみを取り出して洗いましょう。

<用意する物>

  • ゴム手袋
  • マスク
  • 掃除機
  • バケツ
  • 中性洗剤
  • スポンジや歯ブラシ
  • 新聞紙
  • 割り箸
  • 雑巾

<掃除の手順>

  1. ブレーカーを落とす
  2. ケガやほこりの吸い込みを防止するため、ゴム手袋とマスクを付ける
  3. 取扱説明書をよく読み、カバーやフィルターを外す
  4. 取り外した各パーツのゴミ・ほこりを掃除機で軽く吸い取り、中性洗剤とお湯を入れたバケツにしばらく浸す
  5. 各パーツをスポンジや歯ブラシでこする
  6. 流水でしっかり洗い流し、新聞紙の上に並べて完全に乾かす
  7. 換気扇本体のゴミ・ほこりを掃除機で吸い取り、内部をから拭きする
  8. 換気扇のパーツを取り付け、正常に動くか確認する

各パーツは、カビが発生しないよう完全に乾燥させることが大切です。

エプロン

エプロンとは、浴槽の側面に付いているカバー部分のことで、外せるタイプと外せないタイプがあります。外せるタイプの場合は、内側にカビが生えていることがあるため、きれいに掃除しましょう。

<用意する物>

  • ゴム手袋
  • 浴室用中性洗剤
  • カビ取り剤
  • スポンジ

<掃除の手順>

  1. エプロンのカビの胞子が飛び散る可能性があるので、浴室の換気を行う
  2. ゴム手袋を付ける
  3. エプロンの下部に手を入れ、持ち上げるようにして手前に引き、エプロンを外す
  4. 浴室用中性洗剤やカビ取り剤でエプロンを掃除する
  5. 特に汚れが気になるところは、洗剤をかけてしばらく放置してからスポンジでこすり洗いをする
  6. シャワーで洗い流し、エプロンを浴室の外に置いておく
  7. バスタブ周辺のゴミを取り除き、カビ取り剤や浴室用中性洗剤でバスタブを洗う
  8. シャワーでバスタブを洗い流す
  9. バスタブやエプロンをから拭きして、完全に乾燥させる
  10. エプロンの上部を取り付け、下部を押し込むようにしてエプロンを取り付ける

大掃除のやり方「キッチン編」

(出典) pixabay.com

毎日料理をするキッチンには多くの汚れがたまっています。キッチンをきれいにすれば、楽しく料理ができるでしょう。キッチンの詳しい掃除方法を解説します。

換気扇

キッチンの換気扇は、普段あまり掃除をしないことが多いため、汚れがひどい場合があります。取り外したときにゴミ・ほこりが落ちることがあるので、最初に行いましょう。

<用意する物>

  • アルカリ性洗剤
  • 雑巾
  • スポンジ
  • バケツ

<掃除の手順>

  1. 換気扇の電源を抜く
  2. カバー・フィルター・ファンなどを取り外す
  3. 外したパーツにアルカリ性洗剤を吹きかけ、シンクで10分程度放置する
  4. 汚れがひどい場合は、バケツにお湯とアルカリ性洗剤を混ぜ、パーツを入れて2時間ほど放置する
  5. 放置している間に、雑巾にアルカリ性洗剤を付けてレンジフードを拭き、水拭きとから拭きを行う
  6. つけ置きした各パーツの汚れをスポンジでこすり、流水ですすぐ
  7. 完全に乾燥させた後、元に戻す

レンジフードの内部には、直接洗剤を吹きかけないようにしましょう。繊細な機械のため、故障につながる可能性があります。

コンロ

コンロにも、料理が焦げ付いた汚れ・油・食材の汚れがたまっています。汚れを放置すると、頑固にこびり付いて取りにくくなるのも特徴です。これらは、重曹を使って掃除しましょう。

<用意する物>

  • バケツ
  • 重曹
  • 雑巾
  • スポンジ

<掃除の手順>

  1. バケツにぬるま湯と重曹を入れ、重曹水を作る
  2. 重曹水の中に、五徳や受け皿など外せるパーツを15分程度つけ置きする
  3. 天板に重曹をまぶし、ぬれた雑巾で天板をこする
  4. 雑巾をすすぎ、重曹を完全に拭き取る
  5. つけ置きしたパーツを取り出し、流水ですすぐ
  6. 水気を切ってから元に戻す

外せるパーツをつけ置きしている間に天板を掃除すると、効率よく進められます。また、重曹の拭き残しがないよう注意しましょう。

冷蔵庫

冷蔵庫は、肉や魚の汁・野菜に付いた泥などで汚れます。汚れを放置するとカビが発生し、悪臭の原因になることもあるので、定期的に掃除するのがおすすめです。

<用意する物>

  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • 重曹
  • 綿棒
  • ガーゼ
  • 布やタオル

<掃除の手順>

  1. 冷蔵庫の中の食材を全て取り出し、期限切れの食材は処分する
  2. トレーを取り外し、中性洗剤で洗って乾燥させる
  3. 薄めた中性洗剤を布に付けて庫内を拭き掃除し、水拭きして仕上げる
  4. ぬるま湯に重曹を混ぜた重曹水を作り、布に染み込ませてドアを拭く
  5. 綿棒にガーゼを巻いた棒を作り、ゴムパッキン部分の汚れをかき出す
  6. 最後にドア付近を全体的に水拭きする

手順3の際、キッチン用のアルコールスプレーを使って拭き掃除をしてもOKです。また、普段よく触れるドア部分も、汚れがたまっていたり雑菌が付いていたりしますので、忘れずに掃除しましょう。

大掃除のやり方「トイレ編」

(出典) pexels.com

毎日使うトイレも、汚れがたまりやすい場所です。大掃除できれいにして、気持ちよく使えるようにしましょう。トイレの掃除方法を紹介します。

壁・床

トイレの壁や床には、跳ねた尿が付いている場合があり、放置すると嫌な臭いの原因になります。また、床と便器の境目は、便器から垂れた尿が付着するので念入りに掃除しましょう。

<用意する物>

  • トイレ用お掃除シート
  • 市販のセスキ炭酸ソーダ水
  • キッチンペーパー

<掃除の手順>

  1. トイレ用のお掃除シートで壁を拭く
  2. 頑固な黄ばみがある場合は、セスキ炭酸ソーダ水をキッチンペーパーに付けて拭く
  3. トイレの床をお掃除シートで拭く
  4. 便器と床の境目を念入りに拭く

尿は、便器より低い位置に飛び散ることが多いため、便器より下の位置にある壁を念入りに拭きましょう。

便器・便座

便器の中の汚れとしては、飛び散った尿が変質した尿石・水あか・ほこりなどが上げられます。特に尿石は、悪臭の原因になるためきれいに掃除しましょう。

<用意する物>

  • ゴム手袋
  • 酸性洗剤
  • トイレ用ブラシ
  • トイレ用の掃除シート
  • 歯ブラシ

<掃除の手順>

  1. ゴム手袋を着用する
  2. 便器内に酸性洗剤をかけ、トイレ用のブラシでこする
  3. フチの部分は、特に汚れがたまっているため、念入りにこする
  4. ウォシュレットが付いている場合は、ノズル洗浄ボタンを押す
  5. ウォシュレットのノズルが出てくるので、トイレ用の掃除シートで拭く
  6. 汚れが詰まっている場合は、歯ブラシで軽くこする
  7. トイレの便座・タンクの外側・便器の側面をトイレ用の掃除シートで丁寧に拭く

酸性洗剤は、使用上の注意をよく読んで安全に使用しましょう。塩素系洗剤や漂白剤とは絶対に混ぜてはいけません。

大掃除のやり方「リビング編」

(出典) pexels.com

1日の中で多くの時間を過ごすリビングは、さまざまなところに汚れが蓄積しています。大掃除のときには、しっかり時間をかけてピカピカにしていきましょう。リビングの掃除方法を解説します。

照明器具

照明器具には、静電気の力で吸着したほこりがたまります。ほこりが光を遮ることで明るさに悪影響を及ぼすので、大掃除のときは忘れずに掃除しましょう。一般的なプラスチック製・アクリル製の照明器具の、掃除の仕方を紹介します。

<用意する物>

  • ハンディモップ
  • マイクロファイバークロス

<掃除の手順>

  1. 照明器具の電源を切る
  2. ハンディモップを使い、照明器具の表面に付いたほこりを取る
  3. 照明器具のカバーを取り外す
  4. 取り外したカバーのほこりをハンディモップで取り、マイクロファイバークロスで水拭きする
  5. 乾いたマイクロファイバークロスで、カバーをから拭きする
  6. 電球部分のほこりも、ハンディモップで落とす
  7. カバーを元に戻す

カバーが木製・紙製・布製・竹製などの場合は、素材を傷めるため水拭きはしないようにしましょう。

カーテン

部屋のカーテンは、料理の臭いが移ったり、ペットを飼っている場合は毛が付着したりして意外と汚れています。ここでは、洗濯機を使った掃除方法を紹介します。

<用意する物>

  • 洗濯ネット
  • 衣料用洗剤
  • 柔軟剤

<掃除の手順>

  1. フックを外す
  2. 洗濯ネットの中にきれいに折り畳んで入れる
  3. 洗剤と柔軟剤を適量洗濯機に入れ、洗濯表示に記載されているコースで洗濯機を回す
  4. 脱水時間が長いとカーテンが傷んでしまうため、必ず30秒以内で脱水を止める
  5. カーテンレールにカーテンを付けて干す

柔軟剤は必須ではありませんが、静電気防止効果で花粉・ほこりが付きにくくなったり、シワを防止してくれたりするのでおすすめです。

窓の外側には花粉・砂・排気ガスなどの汚れが、内側には手あか・油汚れなどが付着しています。さらに、パッキン部分にはカビも発生しやすいです。窓は、以下の方法で掃除を行いましょう。

<用意する物>

  • ゴム手袋
  • マスク
  • 市販のセスキ炭酸ソーダ水
  • マイクロファイバークロス
  • スクイージー
  • 中性洗剤
  • 消毒用エタノール

<掃除の手順>

  1. ゴム手袋とマスクを付ける
  2. セスキ炭酸ソーダ水を窓に吹きかけ、マイクロファイバークロスで汚れを落とす
  3. スクイージーで水分を端に寄せ、マイクロファイバークロスで拭き取る
  4. パッキン部分にカビが生えている場合は、中性洗剤を吹きかけ、5分程度放置してからぬれた雑巾で拭き取る
  5. 消毒用エタノールをパッキンに吹きかけ、カビを予防する

カビは空気中を浮遊するため、ゴム手袋のほかにマスクも着用するのがおすすめです。水分は、素早く拭き取ることを心掛けましょう。

大掃除のやり方「玄関編」

(出典) pixabay.com

家の中で一番最初に目に入る玄関は、家全体のイメージを決めると言っても過言ではないでしょう。玄関をきれいにしておけば、来客への印象もよくなります。玄関の掃除方法を詳しく見ていきましょう。

下駄箱

閉じられるタイプの下駄箱は湿気がこもりやすく、カビ・雑菌が発生して悪臭がすることがあります。お気に入りの靴を適切に保管するためにも、定期的に掃除をしましょう。

<用意する物>

  • ハンディモップや掃除機
  • 雑巾
  • エタノール

<掃除の手順>

  1. 下駄箱から全ての靴を出す
  2. 風通しのよい日陰で靴を干して、湿気を取り除く
  3. ハンディモップや掃除機を使い、下駄箱の中の砂・ほこりを取り除く
  4. 雑巾にエタノールを付けて、下駄箱をきれいに拭く
  5. 靴箱の扉を開けた状態でしばらく放置し、完全に乾燥させる
  6. 靴を下駄箱に戻す

靴と靴の間に空間を作ると、湿気がたまりにくくなります。履かない靴を思い切って捨てることも、下駄箱を清潔に保つために大切です。

ドア

玄関のドアにも、ほこり・汚れが付いています。ドアは、主に木製・金属製・樹脂製の3種類があり、それぞれ掃除方法が少し異なります。

<用意する物>

  • 雑巾
  • 中性洗剤(金属製・樹脂製のみ)
  • バケツ(金属製・樹脂製のみ)

<掃除の手順>

  1. 雑巾でドアをから拭きしてほこり・汚れを落とす
  2. ぬれた雑巾でドア全体を拭く(金属製・樹脂製のドアのみ)
  3. 頑固な汚れがある場合は、バケツに中性洗剤を少量入れ、雑巾に付けて拭く(金属製・樹脂製のドアのみ)
  4. 水拭きして洗剤をしっかり落とす(金属製・樹脂製のドアのみ)

木製のドアは、水拭きしないようにしましょう。湿気が入り込み、素材の劣化につながります。仕上がりをよくしたい場合は、玄関ドア用のワックスを使用するのがおすすめです。

また、金属製のドアも仕上げにワックスを使うと、細かいキズが目立ちにくくなります。樹脂製ドアは、コーティングが剥がれるため、中性以外の洗剤を使わないように注意しましょう。

たたき

玄関で靴を脱ぐ場所のことを、『たたき』と呼びます。土・砂・花粉などで汚れているので、きれいに掃除しましょう。

<用意する物>

  • ほうき
  • 市販のセスキ炭酸ソーダ水
  • 雑巾

<掃除の手順>

  1. 靴や傘など、玄関にある物を全て家の外に出しておく
  2. ほうきで掃き掃除し、汚れを取り除く
  3. セスキ炭酸ソーダ水を吹きかけ、しばらく放置してから雑巾でしっかり拭く
  4. 家の外に出した靴や傘を、元の場所に戻す

セスキ炭酸ソーダ水は2度拭きも不要なため、簡単にきれいにすることができるでしょう。

大掃除は計画的に行おう

(出典) pexels.com

大掃除は、1日で全て終わらせようとしてもうまくいきません。月単位でスケジュールを立て、チェックリストを作って計画的に行いましょう。

大掃除の際は、掃除する場所ごとに必要な道具をそろえ、時間を区切って掃除するのがポイントです。家族で担当場所を決めるのもおすすめです。紹介した掃除方法を参考に、家をピカピカにしましょう。


※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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