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クリスマスイブの意味を解説。過ごし方や由来についても知っておこう

クリスマスイブは、キリスト教に由来する行事の一つです。クリスマスと共に祝われ、文化によっても過ごし方が異なります。本来のクリスマスイブの意味合いや日本ならではの過ごし方を知り、今年のイブの過ごし方を検討しましょう。

クリスマスイブとは?

クリスマスイブは、キリスト教に関するイベントとして知られています。日本ではあまり知られていないクリスマスの由来や、クリスマスイブの意味・期間についてご紹介します。

そもそもクリスマスとは?

クリスマスとは、キリスト教におけるイエス・キリストの降誕祭です。降誕祭は誕生日とは異なり、生まれてきたことをお祝いする日にあたります。

イエス・キリストは約2000年前に、ユダヤのベツレヘムの馬小屋で聖母マリアのもとに生まれたといわれています。しかし実際の誕生日がいつだったのか、クリスマス自体がいつ・どのような経緯で始まったのかは聖書には明示されていません。

聖母マリアは皇帝の勅令に則り、住民登録のため身重な状態で旅をしました。住民登録の旅は真冬の寒さが厳しい時期にすることはなく、この時点で12月である可能性は低いでしょう。

また、イエス・キリストが生まれたという知らせを最初に聞いたのは、羊飼いたちであったとされています。野宿をして羊の群れを見守っていたという点からも、誕生は4~10月までの時期と解釈できます。

クリスマスイブの意味

クリスマスイブの『イブ』は、英語で『eve』と表記します。イブの意味合いには、2種類の説ががあります。

一つは『even』が語形変化した『evening』と同じく日没から就寝時刻までの夕べという意味です。言葉が省略されて、『eve』といわれるようになりました。

もう一つは、前日という意味です。祝祭日やイベントの前夜を指し、大晦日も『New Year’s Eve』などと表します。現代では、こちらの意味の方が一般的に使用されています。

クリスマスイブの期間

日本におけるクリスマスイブは、クリスマス当日である12月25日の前夜24日のことと認識されています。

しかし本来の暦上では、クリスマスイブは『クリスマス当日の夕方』です。12月25日のキリスト教のルーツである、ユダヤ教で使用されていた教会暦では、日没が1日の変わり目とされています。

教会暦では、12月24日の夜にはすでにクリスマス当日になっているため、プロテスタントの教会は最初のクリスマス礼拝を24日の夜に行います。

現代の一般的な暦と教会暦で、クリスマスイブの期間は少し異なっているのです。

クリスマスにまつわるさまざまな由来

(出典) pexels.com

クリスマスといわれてイメージされるものには、『サンタクロース』や『クリスマスツリー』などが挙げられます。それぞれにまつわる由来を見ていきましょう。

サンタクロースの由来

サンタクロースの由来となった人物は、4世紀頃に現在のトルコにあたる場所に存在した、カトリック教会の司教・セントニコラウスです。

彼は困った人へ持ち物を分け与える心のやさしい司教で、貧困で苦しむ家の煙突からも金貨を投げ入れました。この金貨が、暖炉の脇に干していた靴下の中に入ったことから、プレゼントを靴下に入れてくれるサンタクロースの由来になっています。

他にも子どもや弱い立場にあった人を助けていたことから、セントニコラウスはヨーロッパを中心に『聖人』として語り継がれました。

また、その他にもさまざまな信仰が語り継がれる中でミックスされ、現在のサンタクロースのイメージになりました。

クリスマスツリーの由来

クリスマスツリーは、ドイツ地方でのモミの木に対する信仰が由来になっています。

モミの木は常緑樹であるため、ドイツの厳しい冬の雪に覆われても葉を落とさないことから、『永遠の命』の象徴として尊ばれていました。そんなモミの木に花や食べ物を飾ることで、木に宿る小人が人々に力を与えてくれると信じられていたのです。

また宗教改革家のマルチン・ルターが、子どもたちのために木々の間にきらめく星を再現してあげようとしたという話があります。家の中にモミの木を持ち込んで火のついたろうそくを飾ったことが、イルミネーションの由来といわれています。

日本と海外で過ごし方はどう違う?

(出典) pexels.com

クリスマスイブやクリスマスの過ごし方は、国によって少しずつ違いがあります。日本とアメリカを例に、違いを比較してみましょう。

日本のイブとクリスマスの過ごし方

日本のクリスマスイブやクリスマスの過ごし方は、特に宗教的な意味を持たないことが多く、過ごし方は自由です。クリスチャンでなければ教会の礼拝に参加する必要もなく、基本的には家族と過ごすものであるという文化もありません。

一般的には、クリスマス自体が年末の1イベントとして楽しまれることがほとんどです。恋人や自分にとって大切な人と食事を楽しんだり、プレゼントを贈り合う人が多いでしょう。

なお、日本のクリスマスには、いくつかの特徴があります。まず、クリスマス当日よりも、クリスマスイブの方が盛り上がります。バブル期のドラマやヒット曲によって、『クリスマスイブ』を楽しむ流行が作られたことが背景です。

また、クリスマスにフライドチキンやケーキを食べることも、日本ならではの文化です。日本では欧米のような七面鳥は入手が難しいため、チェーン店のキャンペーンをきっかけにフライドチキンで代用されるようになりました。日本にはクリスマス特有のお菓子も特にないため、ケーキを食べます。

アメリカのイブとクリスマスの過ごし方

アメリカでは、クリスマスイブの夜からクリスマス当日にかけて、家族や親戚がそろって過ごします。

日本でのお正月のように、25日にはほとんどのお店が休みになり、必然的に家で家族とゆったり過ごすようになります。クリスマスは恋人と過ごす人は少ない反面、お正月に恋人と過ごす人が多い点も特徴的です。

食事は主に、七面鳥やローストチキン・羊肉などを食べます。日本のように、フライドチキンを食べることはまずありません。また、デザートにはケーキでなくクッキーを食べるのが主流です。

イブとクリスマスは大切な人と過ごそう

(出典) pexels.com

クリスマスイブやクリスマスは国や文化によって、過ごし方にさまざまな違いがあります。ただし、クリスマスが日常を忘れて大切な人と過ごせる貴重なひとときである点では、どの国でも変わらないはずです。

由来や本来の意味合いなども理解しつつ、自分らしいクリスマスイブ・クリスマスを計画し、大切な人と楽しい時間を過ごしましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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