インテリアとして人気のココヤシとは、いったいどんな植物なのでしょうか?ココヤシの見た目の特徴や、好む環境を紹介します。また、育てる上での具体的な注意点やポイントなどをまとめているので、ぜひ参考にしてみましょう。
目次
ココヤシはどんな観葉植物?
観葉植物として人気のあるココヤシには、どのような特徴があるのでしょうか?具体的な特徴や、適した栽培環境について紹介します。
ココヤシの特徴
一般的にヤシの木としてイメージされることが多い植物は、ココヤシであるといわれています。
ココナッツの実を付け、熱帯地域に自生するものは10m以上、高いものだと30mにもなる植物です。
家で育てる観葉植物としては、1mほどの苗を鉢植えにするスタイルが人気です。鉢から種子がむき出しになっている形状に特徴があり、独特のエキゾチックな雰囲気が魅力的でしょう。
ココヤシの栽培環境
ココヤシは、熱帯地方を原産とする植物です。そのため、日本で育てる場合には、冬の寒さ対策が重要になります。沖縄では地植えをして育てることが可能ですが、そのほかのエリアでは鉢植えにしておくのがベストです。
鉢植えで育てる際は、室内の温度は15℃以上に保ちましょう。日当たりのよい場所を好むため、春から秋にかけてはベランダや庭などに出し、日光浴をさせながら育てるのがおすすめです。室内では、窓の近くに置いておきましょう。
ココヤシの育て方
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ココヤシの育て方を紹介します。水やりや植え替えのコツなどを参考にし、上手に育てましょう。
水やりと肥料の与え方
ココヤシの生育期は、春から秋のタイミングになります。水やりは、この生育期にしっかりと行いましょう。
1週間に1回、土全体が湿るほどにたっぷりと与えます。鉢の底から水が出てくるくらいの量が目安になります。同時に、葉水も行いましょう。
秋以降は、水やりの頻度を減らすのがポイントです。この時期には、ヤシの実が埋もれている部分にのみ水やりをします。
冬は、土が乾いてから数日間放置し、カラカラになってから水やりしましょう。また、水の温度が冷たくなるので、なるべく室温に近い水を与えるようにすると根を傷めません。
肥料は、生育期の春から秋に2カ月に1回でOKです。緩効性肥料をメインにし、ときどき液体肥料を混ぜてもよいでしょう。
植え替えの時期
ココヤシを上手に栽培するには、正しいタイミングで植え替えをするのがポイントになります。
発芽を促進させるには、5月に行うのがベストですが、遅くとも8月までには植え替えましょう。日本では発芽した状態で販売されていることが多いので、購入次第速やかに行うのがベストです。
植え替えるときには、元の鉢土を1/4程度落とします。植え替える鉢の大きさは、株の一回りから二回りほど大きめのサイズを目安にしましょう。
剪定方法
ココヤシの剪定は、基本的には不要な葉を取り除く作業になります。茶色く枯れている葉や伸びすぎた葉は、根元から切り落としましょう。
ココヤシは、よく育つ植物であるため、適度な剪定を行わずに放置していると、栄養が十分に行き渡りません。その結果、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
また、鉢底から根がはみ出してしまった場合も、すぐに根をカットするのが大切です。
剪定の時期は特に決まっていないため、様子を見ながら適宜行いましょう。
ココヤシを育てる際に注意すべき病気や害虫
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ココヤシを育てる場合に想定される、病害虫について紹介します。症状や駆除法、対策法を知って、ココヤシを健康的に育てましょう。
葉が枯れる原因「炭そ病」
ココヤシを育てるにあたっては、炭そ病に要注意です。
炭そ病とは、春から秋にかけて発生しやすい病気で、葉に斑点が現れるのが特徴です。
放置していると斑点が徐々に大きくなってしまい、葉先から枯れていきます。放置していても治らないので、気づき次第、葉の根元から切り落としましょう。
また、この症状が見つかったら薬剤を散布し、株全体に病気が広がるのを防ぎます。
「アブラムシ」や「ハダニ」の対処方法
害虫は、アブラムシとハダニに注意しましょう。予防策としては、室内で育てるのがおすすめです。外で育てるよりは、虫が付きにくくなります。
また、水やりのときに一緒に葉水を行っておくと、ハダニ対策になります。ハダニは、特に葉の裏側に発生する傾向があるため、裏側を意識して念入りに行うとよいでしょう。
一方、アブラムシは、通気性が悪い場所に発生しやすいです。そのため、剪定を定期的に行いましょう。
いずれの場合も、発生しているのを見つけたら、速やかに薬剤を散布して駆除することが大切です。
正しい知識を持ってココヤシを育てよう!
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ココヤシは、見た目が特徴的なので、インテリアとしてとても人気のある観葉植物です。それほど複雑な手入れや世話は必要としないので、初心者にもおすすめできます。
日当たりの調整、水やり・肥料・剪定・病害虫の対策など、基本的なプロセスを着実に行いながら育てましょう。
日本では、基本的に室内で育てるとスムーズに育つ傾向があります。コツや注意点を押さえて、ココヤシを上手に育てましょう。