提供:和歌山県田辺市
スーパーやコンビニで手軽に手に入る、ご飯や料理のお供「梅干し」。どんな人でも姿や味がパッと思い浮かぶ定番の食材ですが、”通でも意外と知らない”種類もたくさんあるんです。
そこで今回は、日本有数の梅の産地である和歌山県田辺市で生産されている、色とりどりの梅干しの使い分け方をご紹介します。梅干しを普段あまり食べない人や、苦手意識がある人向けのおすすめの食べ方も要チェックです。
記事内でご紹介した梅干しは、田辺市へのふるさと納税の返礼品として手に入るものも。これを機に、田辺市の美味しい梅干しをぜひ手にとってみてくださいね。
目次
種類さまざま♪梅干しを美味しく使い分けるポイント
ひとくちに梅干しといっても、農家での生産工程や、工場での加工方法によって味や風味が異なります。「白干し梅(減塩含む)」「しそ梅」「はちみつ梅」などは特に有名ですが、「こんぶ梅」「かつお梅」のような出汁の効いたタイプや、「からし梅」のような変わり種もあります。
「みんな違ってみんな良い」のも梅干しの素敵なポイント。それぞれシーンごとに使い分けることで、梅干しの奥深さをさらに楽しむことができますよ。
梅の酸味や食感が苦手な人は、梅シロップや梅酒を楽しむのもアリ。梅は身体にたくさんの良い効果をもたらしてくれる食材なので、自分の好みのスタイルで日常に取り入れてみましょう♪
お弁当やおにぎりに入れるなら、塩分濃度の高い「しそ梅」がおすすめ
学校や会社、またはレジャーへのお弁当で梅干しを使うなら、塩分濃度の高い梅干しがおすすめです。塩分濃度が高い食材は防腐効果が高く、食べ物を持ち運ぶときに重宝します。
「しそ梅」は減塩梅やはちみつ漬けなどに比べて塩分濃度が高い傾向にあります。お弁当やおにぎり用に梅干しを選ぶときは、パッケージの塩分濃度表示を参考にしてみてくださいね。
ここで田辺市からの”ワンポイント梅干しハック”♪
梅干しの防腐効果を白ごはんに行き渡らせるには、種を抜いてからお米全体に混ぜ込むのがポイントです。ほんのりピンクに色付き、見栄えもかわいくなりますよ。さっそく今日から試してみてくださいね。
疲れているとき・体調がすぐれないときや、便秘気味のときには「こんぶ梅」で”梅ながし”
疲労回復に良いとされている梅干しですが、特に体調がすぐれないときや胃腸が弱っているときには、梅ながしがおすすめです。梅ながしとは、大根と梅干しを煮てそのままさっぱりいただく、昔ながらの調理法です。
どんな梅干しでも効能には影響のない梅ながしですが、料理として美味しくいただくなら「こんぶ梅」が相性抜群です。細かい味付けをしなくても、昆布の出汁がほどよくやさしい味に整えてくれます。
大根と梅干しを煮立てるだけなので、おかゆよりも簡単で腸活におすすめ。大根の食物繊維が身体に溜まった疲れや老廃物をその名の通り洗い流してくれますよ。
お酒好きなら、果肉たっぷりの「白干し梅」をマルっと使ってちょっと贅沢な晩酌を
少し肌寒い夜にホッと一息つきたいときは、焼酎お湯割り×梅干しが最高♪お湯割りの梅干しには、果肉が厚く柔らかい「白干し梅」がおすすめです。
『DAIGOも台所』でも紹介された白干し梅ですが、田辺市の白干し梅は粒が大きく柔らかで、見るからに美味しそうです。料理にちぎって入れても美味しいですが、見栄えを活かすなら粒ごと使う用途も試してみたいですよね。
1杯目はお湯割りのまろやかさと、梅干しの酸味のバランスをのんびりと楽しみましょう。2杯目からは果肉を崩しながら、梅干し独自の食感にも注目してみてください。まさに1粒で2度美味しい素敵なお湯割りの完成です。
梅干しが苦手な人は梅シロップや梅酒で風味を楽しもう
「梅干しの酸っぱさが苦手…」「果肉がブヨブヨしてるのがなんか嫌…」など、梅干しに苦手意識のある人には梅シロップや梅酒などの加工品がおすすめです。
梅には免疫力を高める効果があり、体質改善やダイエットにも役立ちます。手に入りやすく単価もそこまで高くないので、「梅干しが苦手」という理由だけで梅そのものを避けてしまうのはもったいないです。
加工された後も、梅本来の効能が失われることはありません。自分が食べやすい・飲みやすい加工食品を見つけて、梅の恩恵にあやかりましょう。
日本有数の梅の生産地!田辺市の梅はココが違う
日本でもっとも梅の生産量が多いとされる地域のひとつ、和歌山県田辺市。江戸時代からの伝統的な製法を継承し、さらに進化させてきた「みなべ・田辺の梅システム」は、世界農業遺産にも認定されています。
ここからは、田辺市ならではの梅干しの特徴や、製法へのこだわりについて解説します。
柔らかく肉厚な梅干しの食感は、完熟梅で梅を漬けることのできる生産地ならでは
「こんな大きな梅干し、見たことない!」と思ってしまうほどの大粒の白干し梅。ただ粒が大きいだけでなく、柔らかく肉厚な果肉はまさに王者の貫禄。柔らかく・大粒で・味も美味しい梅干しは、「みなべ・田辺の梅システム」から生まれています。
田辺市では、梅の栽培だけでなく梅干しをつくる工程も農家が担当します。柔らかい梅干しは熟した梅からしかできません。農家は熟して落下した梅を収穫し、その日のうちに塩で漬けます。1ヶ月程度じっくり漬けた後に天日干しをすると、梅干し(白干し梅)が出来上がります。
その後、産地での基準に照らし合わせ、傷の有無・やわらかさ・斑点の数などをもとに等級分けをしてから、加工業者等に出荷します。加工業者では減塩や調味などをしながら様々な味付けの梅干しを作りますが、その際にも品質のチェックが入ります。
生産の工夫と万全のチェック体制によって、『DAIGOも台所』でも紹介された「南高梅」のような柔らかく大粒の梅干しが生まれています。
梅を知り尽くしているから、それぞれの梅に1番マッチする加工ができる
前章の使い分けで紹介した通り、梅にはさまざまな種類があります。品種や土地によって特徴が異なる梅について「どうやって食べると美味しいのか?」を数百年にわたり研究してきた歴史があるからこそ、それぞれの梅に適した加工ができるんです。
素材の食感を活かしたほうが良い品種もあれば、梅シロップや梅酒などの漬けおきに適している品種もあります。たくさんの選択肢があって、自分の好みやその日の気分をカバーしてくれる。田辺市のバリエーション豊富な梅食品には、「できるだけ多くの人に梅を届けたい」という気持ちが詰まっています。
試してみよう♪田辺市で生産している「紀州田辺の梅ブランド」3選
ここからは、梅を普段よく食べる人から、あまり接点のない人にもおすすめできる、「紀州田辺の梅ブランド」3選をお届けします。
南高梅(なんこううめ) *『DAIGOも台所』でも紹介されました♪
全国的にも有名な南高梅。知名度が高くてファンも多く、スーパーなどで見かける機会の多いブランドです。南高梅の贅沢な食感は、梅干しご飯やお酒のアテにぴったりです。『DAIGOも台所』に登場した南高梅も、粒が大きく柔らかで美味しそうでしたよね。
梅干しとしてそのまま食べる印象の強い南高梅ですが、実はジャムや梅酒などの加工食品とも相性が良い万能タイプです。青い果実を使うとすっきりとした味わい、黄色く熟した果実ならフルーティーな味わいになります。
小梅(こうめ)
出来合いのお弁当などで目にする機会の多い小梅。縁起物として大晦日やお正月などに用いられることもあります。
田辺市で生まれた色付きの良いパープルクイーンは、梅シロップや梅酒のような目でも舌でも楽しめる用途にぴったりです。紅紫色のカクテルが作れるリキュールとして、女性の間で密かに人気上昇中です。
古城梅(ごじろうめ)
“青いダイヤ”とも呼ばれている古城梅。カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの成分が他のブランドより高い強みがあります。
しっかりとした硬めの果肉が特徴で、砂糖漬けや酒漬けにすると梅のエキスがまんべんなく全体に染み渡るのがポイント。「自家製の梅酒や梅シロップを作ってみたいな」と考えている人は、ぜひ古城梅を使ってみてくださいね。
知って得する♪梅干しにまつわる格言と現代科学に基づいた効能について
早いものだと平安時代の書物にも記述がある梅。昔から多くの人々の間で親しまれてきたことが伺えます。現代にも、梅にまつわるさまざまな格言が残されています。
- 梅はその日の難のがれ(朝、梅干しを食べれば、その日1日は何事もなく無事に過ごせる)
- 梅干しは三毒を消す(梅干しは食べものの毒、血の毒、水の毒の三つの毒を消す作用がある)
身体で実感できる効果から自然と生まれた言葉たちですが、これらの効能は現代科学によって裏付けされています。
消化器官の調子を整える効果:梅の持つ酸味
酸っぱいものを見ると、食欲が湧く・唾液が出てくる経験をしたことのある人も多いはずです。唾液には食べ物の消化を助ける効果が期待でき、その次の胃や腸の負担を減らしてくれます。自然と唾液が出てくるような食べ物は、疲れているときや胃腸の調子が悪いときに重宝します。
また、唾液が多く出ることで食べ物の味を感じやすくなるのもポイント。舌が旨みを感じると、他の消化器官のはたらきが活発になります。腸活をするときは「梅ながし」のように、梅と食物繊維を多く含む食材を合わせて取り入れましょう。
疲労軽減、血流改善、カルシウム吸収促進:クエン酸
クエン酸には、食欲の増進や疲労感の軽減などの効能があります。ストレスや疲労が溜まりやすい人や、スポーツや体づくりなどでカロリー消費が多い人は、クエン酸を積極的に摂取しましょう。
クエン酸には血流をサラサラにする可能性も示されています。また、カルシウムや鉄の吸収促進作用によって骨粗しょう症や貧血の予防効果も期待できます。
抗酸化作用・動脈硬化予防:β-カロテン、ムメフラール
β-カロテンやムメフラールには、動脈硬化の予防や、老化やがんの発生に対して効果があると考えられています。若いうちから梅干しを摂取する習慣をつけておくことで、どの年齢になっても若々しく健康な身体を維持することができますよ。
抗ウイルス効果:梅ポリフェノール
近年の研究で、梅や梅干しなどに含まれる梅ポリフェノールに、ウイルス増殖抑制作用や消毒作用があることが判ってきています。インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどの予防などにも活用できないか、現在も研究が進められています。
(*現時点で、摂取すれば感染しない・予防できるという効果を実証するものではありません)
まだ見ぬ梅食品に出会えるはず♪ふるさと納税で色とりどりの「田辺の梅」を試してみよう
人々の生活に寄り添うように根付いてきた梅の文化。田辺市は、「みなべ・田辺の梅システム」として継承されてきた伝統を守りつつ、現代の嗜好やライフスタイルに合わせた梅の活用法を提案し続けています。
梅は、定期的に摂取するだけで身体に良い効能をもたらす万能食品です。梅干しの味や食感が苦手な人は、ジュースやお酒で楽しむこともできますよ。
「ふるさと納税、今年はどこにしよう…」コレといった候補がなく迷ってしまうときには、ぜひ田辺の梅を選択肢に入れてみてください。新たな日本の味、発見です♪
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