特別足が臭いわけではないのに「スリッパのニオイが気になる…」という人は多いでしょう。スリッパは毎日履くものなので、徐々に汚れが蓄積していきます。定期的に洗いましょう。
ただ、「屋外シューズと同じように洗っていいのか?」「どんな洗剤を使えばいいのか?」など気になりますよね。
今回は、スリッパが臭い原因と、スリッパの素材別に洗い方を紹介します。スリッパのニオイを消す方法だけでなくニオイを予防する方法も紹介するので、スリッパが臭いことに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
スリッパはなぜ臭くなる?原因は?
スリッパが臭い主な原因は、菌です。菌の大好物である汚れや角質などがスリッパに付くことによって、菌が繁殖し、ニオイを発生させます。
菌は湿度の高い状態を好みます。足が汗をかくことによってスリッパが蒸れると、菌がどんどん繁殖してしまいます。特に汗をかきやすい時期は、スリッパが臭くなりやすいでしょう。
また、すでに発生したニオイがスリッパにつくことで、スリッパが臭くなることも。長時間歩き回って臭くなった足は、特に注意が必要です。
もこもこスリッパでも洗える?素材別の洗い方を紹介
スリッパのニオイを取る方法として1番おすすめなのが、水洗いです。ただ、素材によっては水洗いしてはいけないスリッパもあります。スリッパに付いているタグの洗濯表示をチェックし、水洗いできるかどうか確認しましょう。
洗濯表示マークの種類と意味
- バケツのマークと数字:洗濯機可能
- バケツと手のマーク:洗濯機不可・手洗い可能
- バケツのマークにバツ印:洗濯機不可・手洗い不可
綿やリネン、ポリエステルなどの素材でできたスリッパは洗濯できることが多いです。
一方、本革や合皮、レーヨン素材のスリッパは、洗濯すると縮んだり色が落ちたりする場合があるため、水洗いは控えましょう。拭き掃除で汚れを取ったり消臭スプレーを使ったりして、ニオイを取ってくださいね。
また、ビーズやレースなどが付いているスリッパを洗濯機で洗うと、装飾が取れてしまいます。一部手洗いをし、装飾周りは拭き掃除をすると良いですよ。
後ほどスリッパの洗い方を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【洗えるスリッパ】洗濯機を使う方法とつけ置き洗いの方法を紹介!
水で洗えるスリッパであれば、洗濯機を使ったり水洗いしたりするのがおすすめです。汚れを簡単に落とせるので、スリッパを清潔に保てるでしょう。
- 洗濯機を使ったニオイの取り方
- 重曹やオキシクリーンを使ったつけ置き洗いでのニオイの取り方
洗濯機を使った方法と、つけ置き洗いの方法をそれぞれ順に紹介します。
洗濯機を使ったニオイの取り方
洗濯可能なスリッパは、洗濯機で丸洗いするのがおすすめです。汚れが落ちやすいのはもちろんのこと、ボタン1つで洗濯機が自動で洗浄してくれるので、時短にもなります。育児や仕事で忙しい人におすすめです。
スリッパの床に触れる面には、ホコリや髪の毛がたくさん付いています。洗濯機に入れる前に粘着テープなどを使って汚れを取り除いても、細かい汚れは残ってしまいます。
衣類に汚れが付かないよう、衣類と一緒に洗わず単独で洗いましょう。
必要なもの
- 歯ブラシ
- 粘着カーペットクリーナー(粘着テープ)
- 靴用洗濯ネット
- 洗剤
スリッパをそのまま洗濯機に入れて洗うと、型崩れしてしまうおそれがあります。靴専用ネットに入れて洗うと、型崩れせず、キレイな状態を保てますよ。
運動靴や子供の上履き洗いにも使えるので、家に1つ持っておくと便利です。
【Udoric】靴用洗濯ネット 2個入り
洗い方
- 粘着カーペットクリーナーを使って、スリッパの裏についた髪の毛やホコリなどの汚れを取る
- 歯ブラシを使って汚れがひどい箇所を部分洗いする
- 靴用洗濯ネットに入れて洗濯機に入れる
- 通常の洗濯と同様、洗剤を入れる
- 手洗いコースで洗う
- 洗濯が終わったら、風通しの良い場所に干して乾かす
手洗いコースを選択できない場合は、通常コースで洗いましょう。
重曹やオキシクリーンを使ったつけ置き洗いでのニオイの取り方
重曹とオキシクリーンを使った洗い方をそれぞれ紹介します。洗濯機で洗うことはできないけれど水洗いできるタイプのスリッパは、つけ置き洗いをしてみてくださいね。
長時間スリッパをつけると、生地が傷んでしまう場合があります。最長2時間を目安に、つけ置きしましょう。
- 重曹を使った洗い方
- オキシクリーン(酸素系漂白剤)を使った洗い方
重曹やオキシクリーンに直接触れると、肌荒れを引き起こすおそれがあります。重曹やオキシクリーンが手に直接つかないよう、ゴム手袋を使ってスリッパを洗うと良いですよ。
重曹を使った洗い方
弱アルカリ性の重曹を使えば、皮脂やニオイなどの酸性の汚れを落とすことができます。重曹は溶けにくい性質を持つため、ぬるま湯を使ってつけ置きしてください。
つけ置きしても汚れが落ちない場合は、ブラシや使い古しの歯ブラシを使ってこすり洗いをしてみましょう。
必要なもの
- 重曹
- ブラシ(使い古しの歯ブラシ)
- バケツ
- ゴム手袋
洗い方
- ぬるま湯1Lに対し重曹大さじ4杯の割合でバケツに用意する
- 約30分スリッパをつけ置きする
- ブラシで汚れを落とす
- 念入りにすすぎ洗いをする
- 風通しの良い場所に干して乾かす
以下の商品は、激落ちくんシリーズで有名なレックの重曹粉末タイプです。
商品の裏面には、スリッパ以外の使い方が記載されています。これ1つ持っておけば、キッチンの油汚れなど家のあらゆる場所をキレイに掃除できますよ。
レック 【 激落ちくん 】の重曹粉末タイプ 1kg
オキシクリーン(酸素系漂白剤)を使った洗い方
キッチンや浴室の汚れに使える酸素系漂白剤のオキシクリーンは、スリッパの汚れを落とすのに最適な洗剤です。
目安使用量は4Lのぬるま湯に対してスプーン1杯ですが、商品によって必要量が若干異なります。パッケージに記載されている量を目安に、使用してくださいね。
必要なもの
- オキシクリーン(酸素系漂白剤)
- ブラシ(使い古しの歯ブラシ)
- バケツ
- ゴム手袋
洗い方
- バケツに酸素系漂白剤とぬるま湯を入れる
- 約30分スリッパをつけ置きする
- ブラシで汚れを落とす
- 念入りにすすぎ洗いをする
- 風通しの良い場所に干して乾かす
以下の商品は、世界各地で販売されているオキシクリーンの大容量タイプです。ニオイの除去に優れている洗剤で、スリッパだけでなく衣類などのつけ置きにもおすすめです。
オキシクリーン EX2270g
【洗えないスリッパ】拭き掃除や消臭スプレーがおすすめ
洗えないスリッパを水洗いしてしまうと、生地が傷み、型崩れしてしまうおそれがあります。拭き掃除をしたり消臭スプレーを使ってニオイを落としたりするのがおすすめです。
- 拭き掃除で汚れやニオイを落とそう
- 消臭スプレーを活用しよう
上記2つの方法を順に紹介します。
拭き掃除で汚れやニオイを落とそう
水で濡らし固く絞った雑巾やタオルを使って、スリッパに付いた嫌なニオイを落としましょう。
汚れが取れないからといってゴシゴシこすると、生地が傷む場合があります。ポンポン叩くように拭き取りましょう。
本革や合皮、スウェード素材以外のスリッパであれば、ごく少量の中性洗剤を雑巾に付けて汚れを拭き取ると良いでしょう。最後に水拭きをして、洗剤を落とすのを忘れないようにしてくださいね。
丸洗いできないからこそ、定期的に拭き取り掃除をすることでニオイ対策につながりますよ。
消臭スプレーを活用しよう
水洗いできないスリッパには、消臭スプレーを使いましょう。シュッとひと吹きするだけで手軽にニオイを除去できます。
商品によっては、スリッパに使用できないタイプもあります。商品パッケージを確認し、使用可能な箇所やものを購入前にチェックしてくださいね。
おすすめは、天然精油でニオイを“無臭化”できる 「消臭・除菌スプレー」です。天然成分98%配合の消臭スプレーなので、ペットや小さな子供が触れても安心です。
スリッパの嫌なニオイが消えるだけでなく、ナチュラル系のルームフレグランスのような香りがやさしく広がります。
消臭・除菌スプレーは、ソファや車のシーツにも使えます。ニオイが気になったときにサッと使えるよう、リビングに1本、車に1本など数か所に常備しておくのも良いでしょう。
天然精油でニオイを“無臭化”できる 「消臭・除菌スプレー」
洗い終わったスリッパの干し方!
洗い終わったスリッパは、形を整えてから風通しの良い場所で干しましょう。形が崩れたまま干すと本来の形に戻りにくくなり、デザインや履き心地に影響を与えてしまうおそれがあります。
足先を覆う部分に膨らみを持たせ、生地がピンと張るように伸ばしてから干してくださいね。
ただ、スリッパの中のほうは乾きにくいので注意が必要です。丸めた新聞紙を中に詰めたり、足先を入れる部分に風が当たるよう扇風機を置いて乾かしたりすると良いですよ。
直射日光に当たると変色してしまう場合があるため、風通しの良い日陰に置いて乾かしてくださいね。
対策が大事!スリッパが臭くならないようにすべきこととは?
日頃のちょっとした心がけで、スリッパが臭くなるのを防ぐことができます。すぐにでも実践できることばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 足を清潔にする
- 靴下を履いてスリッパを使う
- 定期的にスリッパを洗う
- 使っていないときは風通しの良い場所に置く
上記の対策は、外履きの靴にも応用できますよ。スリッパだけでなくシューズのニオイも気になる人は、ぜひ実施してみてくださいね。
足を清潔にする
スリッパのニオイは、足の皮脂などをエサに菌が繁殖することで発生します。つまり、菌の繁殖を抑えることができれば、ニオイの発生も抑制できるのです。
まずは、お風呂での足の洗い方を見直してみましょう。泡立てた石鹸と手を使って、足の裏や指と指の間、爪の溝を丁寧に洗ってください。洗った後は、清潔なタオルでしっかり拭いてくださいね。
汗をよくかく人や足の蒸れが気になる人は、デオドラント剤を使用するのも良いでしょう。指と指の間に塗りやすいクリームタイプがおすすめです。
また、外から帰ってきたら、ひとまず軽く足を洗ってからスリッパを履くのもニオイ対策になります。お風呂に入るタイミングが、帰宅後すぐではなく夕飯後や就寝前になることが多い人はぜひ実践してみてくださいね。
靴下を履いてスリッパを使う
素足でスリッパを履かずに、靴下を着用してからスリッパを履きましょう。足の皮脂や角質がスリッパに付きにくくなります。
また、靴下が汗を吸収することでスリッパが蒸れにくくなるメリットもあります。
吸水性や通気性の良い靴下を選ぶのも、スリッパが臭くなるのを防ぐうえで大切なポイントです。天然繊維の靴下や5本指ソックスなどがおすすめです。
定期的にスリッパを洗う
見た目はそれほど汚れていないため、「数ヶ月に1回程度洗えばいいのでは」と思っている人は多いでしょう。ただ、スリッパには目に見えない菌がたくさん繁殖しています。
汗をかきやすい夏場は2週間に1回、春秋冬は1ヶ月に1回の頻度でスリッパを洗いましょう。
スリッパを洗う時間をどうしても確保できない場合は、消臭スプレーを使いましょう。シュッと吹きかけるだけで、ニオイを抑えられますよ。
使っていないときは風通しの良い場所に置く
スリッパには、湿気が溜まりやすい特徴があります。つま先が開いていないタイプのスリッパは特に蒸れやすいため、スリッパを使っていないときは風通しの良い場所に置いて湿気を逃しましょう。
室内にいるときは常にスリッパを使っているため、就寝中に乾燥させると良いでしょう。以下のようなスリッパ用ハンガーなら、スリッパをスポッとはめるだけで手軽に干すことができますよ。
AllBright シューズハンガー
ニオイ対策にはまずスリッパ選びがポイント!素材や機能をチェックしよう
足を洗ったり靴下を履いたりすることでスリッパが臭くなるのを防ぐことができますが、これらの対策を忘れてしまう人も多いでしょう。
そんな人には、ニオイ対策ができるスリッパがおすすめです。例えば、以下のようなスリッパを選べば、ニオイの発生を抑えられますよ。
おすすめのスリッパ
- つま先が開いているスリッパ
- 吸水性のある素材を使用しているスリッパ
- 抗菌・防菌効果のある素材を使用しているスリッパ
- 水洗い可能なスリッパ
- 足が触れる面がメッシュになっているスリッパ
記事の最後に、ニオイ対策におすすめのスリッパを4つ紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
通気性の良いスリッパと洗えるスリッパを紹介!
通気性の良いスリッパや洗えるスリッパを選ぶことで、嫌なニオイの発生を抑えることができます。足元からのニオイが軽減すれば、快適な毎日を過ごすことができるでしょう。
通気性の良いスリッパと洗えるスリッパをそれぞれ2つずつ紹介します。
- 通気性バツグンでニオイがこもりにくいスリッパ2選
- 洗えて清潔さをキープできるスリッパ2選
この機会に、ぜひ買い替えてみてはいかがでしょうか。
通気性バツグンでニオイがこもりにくいスリッパ2選
通気性の良いスリッパには、長時間履いて汗をかいても蒸れがあまり気にならない利点があります。 汗をかきやすい夏だけでなく、オールシーズン使うことをおすすめします。
- 【mianshe】立体メッシュスリッパ
- 【ラガルト】スリッパ
順にみていきましょう。
【mianshe】立体メッシュスリッパ
miansheの立体メッシュスリッパは、クッション入りのダブルメッシュ生地を使用しています。足裏の通気性が良く、蒸れにくい構造です。
また、強いクッション性と柔らかな履き心地で、疲れにくいのも嬉しいポイントですよ。
【mianshe】立体メッシュスリッパ
【ラガルト】スリッパ
ラガルトのスリッパは、足先と側面に穴が開いている通気性バツグンのスリッパです。メッシュ素材とソールの通気孔によって、足が蒸れるのを防ぎます。
また、クッション性に優れた三次元立体構造の素材を使用しているのも、ラガルトのスリッパの特徴です。体圧が分散されることで、足当たりの良さを体感できますよ。
【ラガルト】スリッパ
洗えて清潔さをキープできるスリッパ2選
洗濯機で丸洗いできるスリッパを2つ紹介します。なるべく掃除の手間を減らしたい人や、家事や育児で忙しい人におすすめです。
- 【aspersio】洗えるワッフルスリッパ
- 【Ruji】スリッパ
順にみていきましょう。
【aspersio】洗えるワッフルスリッパ
aspersioの洗えるワッフルスリッパは、綿100%のワッフル素材でできています。丸洗い可能で、洗濯後も生地がヨレにくい特徴があります。中敷きも綿素材なので、乾きやすいです。
表面の凸凹により肌への接地面が少なく、履き心地がサラッとしています。足が蒸れやすい夏用としてもおすすめです。
【aspersio】洗えるワッフルスリッパ
【Ruji】スリッパ
洗えるもこもこスリッパが欲しい人におすすめなのが、繰り返し洗濯しても変形しにくいRujiのスリッパです。
もこもこ素材ではありますが、吸湿性があるため汗をかきやすい夏でも使えます。パイル生地でできているので、履き心地バツグンですよ。
【Ruji】スリッパ
【まとめ】スリッパが臭いときは素材に合った方法でニオイを取ろう
スリッパのニオイを取る方法として最も効果的なのは、丸洗いです。スリッパについた汚れや菌をキレイに取り除くことができます。
ただ、本革やスウェード素材のスリッパを洗濯機で洗ったりつけ置き洗いをしたりすると、変色するおそれがあります。水洗いできないスリッパの汚れやニオイが気になったら、消臭スプレーを使ってみてくださいね。
また、通気性の良いスリッパを選ぶのもニオイ対策としておすすめです。今回紹介したスリッパのニオイの取り方などをぜひ参考にしてくださいね。