バスソルトは、天然塩を主成分にした入浴剤のひとつです。バスソルトを使用することで、血行促進やデトックス作用をはじめ、幅広い効果を感じることができるでしょう。メリットがたくさんある一方で、天然塩を主成分としたバスソルトは、追い焚きをしてしまうと配管を傷めるデメリットも。
この記事では、バスソルトを入れたお湯を追い焚きしてしまったときの対処方法や、バスソルトの正しい使い方について解説します。また、追い焚きできるバスソルト(入浴剤)も紹介しますので、まだ使ったことがない方は参考にしてみてくださいね。
目次
バスソルトを追い焚きしてしまった時の対処方法3つ
給湯器の追い焚き機能は、湯船にたまっているお湯を給湯器内で温めてから、再び湯船に戻す仕組みです。給湯器に運ばれるお湯にバスソルト(天然塩)が含まれていると、塩に含まれる塩化ナトリウムが配管を傷め、故障に繋がることがあります。
バスソルト入りのお湯を追い焚きしてしまったときは、できるだけ早く対処することが大切です。すぐに対応することで、配管が傷むのを防ぎ、故障のリスクを減らすことができます。ここでは、正しい対処方法について解説します。
すぐに浴槽のお湯を抜いて排水する
バスソルト入りのお湯を追い焚きしてしまったら、すぐに浴槽のお湯を抜きましょう。バスソルトに含まれる塩化ナトリウムは、給湯器に繋がる配管に使用されている金属を傷めやすい性質を持っています。配管に残る時間が長くなるほど傷みやすくなるため、気がついたタイミングで、すぐに排水するのがポイントです。
排水後は再び新しいお湯をためる
追い焚き機能は、浴槽のお湯を給湯器に運んで温め直し、再び浴槽に戻すことでお湯全体を温める仕組みになっています。ただし、1度排水するだけでは、配管内のバスソルトを排出しきれない可能性があります。排水したあとに、再び新しいお湯をためて追い焚きすることで、配管内に残っていたバスソルトを新しいお湯で流すことができます。バスソルトを追い焚きしてしまったときは、再度新しいお湯をためて追い焚きすると、配管内を綺麗にすることができます。
配管クリーン機能などがあれば使用する
最近は、配管クリーン機能がついた給湯器が増えています。配管クリーン機能とは、浴槽の排水をすると、新しいお湯で配管内を自動的に洗い流す機能です。
バスソルトが入ったお湯をうっかり追い焚きしてしまったときでも、配管クリーン機能をオンにしていれば、新たにお湯をため直して追い焚きする必要がありません。入浴剤を頻繁に使用する方は、普段から配管クリーン機能をオンにしておくと安心ですよ。
バスソルトや入浴剤で追い焚きできるものはある?
寒い冬は、湯船の温度が下がりやすいため、追い焚き機能を使用したいと思う方も多いでしょう。一般的なバスソルトの主成分である天然塩は、追い焚き機能を使用したときに配管を傷める原因になります。しかし、バスソルトや入浴剤の中には、追い焚きをしても配管を傷めにくい成分のものがあります。ここからは、追い焚きができる入浴剤やできないものを紹介します。
バスソルトを使うときは、基本的に追い焚きしないほうが良い
バスソルトを入れたお湯は、基本的には追い焚き機能を使用しないようにしましょう。
バスソルトは、岩塩・海塩・湖塩などの天然塩を主成分としています。天然塩は、ミネラル成分が豊富に含まれているため、発汗を促し血流を促進させる効果が期待できます。最近では、ハーブや保湿成分を配合しているタイプもあり、お肌の乾燥対策やリラックス効果なども得られると評判に。人気の高まっている入浴剤のひとつです。
しかし一方で、天然塩は追い焚き機能を使用したときに配管を傷める危険をはらんでいます。寒い地域の方や家族が多い家庭など、追い焚き機能が必須の場合もあるでしょう。そのようなときは、天然塩が含まれていないタイプや追い焚きができるタイプを選ぶと良いでしょう。
エプソピアは追い焚きできるバスソルト
エプソピアは、国産の天然塩を使用したバスソルトです。
通常、天然塩を主成分としたバスソルトは、配管を傷める可能性が高く、追い焚きを推奨していないものがほとんどです。しかし、エプソピアは、特殊な製法により天然塩に含まれる塩化ナトリウムを99.5%以上除去しています。そのため、配管を傷める心配がなく、追い焚き機能を使用できます。塩化ナトリウムが含まれていないため、入浴後のお湯を洗濯に再利用することも可能。洗髪などに使用しても髪を傷める心配もありません。
塩化ナトリウムを除去しているだけでなく、浸透圧の高いミネラル成分と、温泉に含まれるマグネシウムを濃縮して配合しているのも特徴。体を芯から温めるのはもちろん、使用するたびになめらかでしっとりしたお肌に導いてくれます。
さらに、エプソピアは、着色料・合成香料・防腐剤を含まない完全無添加です。お肌が弱い赤ちゃんから年配の方まで、家族全員が安心して使用できる品質なのも嬉しいですね。
EPSOPIA バスソルト
エプソムソルトは追い焚き可能
エプソムソルトは、追い焚き機能が使える入浴剤です。名前にソルト(塩)という文字が含まれていますが、塩分が含まれていないのが特徴。追い焚き機能を使用しても配管を傷める心配がありません。
エプソムソルトは、温泉成分のひとつでもある硫酸マグネシウムを配合しています。硫酸マグネシウムには、お肌の細胞分裂を助ける働きと、肌荒れを防ぎお肌をすこやかに保つ美肌効果も認められています。さらに、温泉に入ったときのように体が芯から温まるため、健康維持にも役立つ入浴剤といえるでしょう。
欧米では、一般家庭だけでなくプロアスリートやモデルにも愛用者の多い、人気の入浴剤です。
epsom salt
クナイプバスソルトやコストコのバスソルトも追い焚きしない方が良い
クナイプのバスソルトは、ドラッグストアなどで簡単に手に入る上、種類も豊富。コストコのバスソルトは、天然の岩塩とエプソムソルトを両方配合しています。お値段も1,000円前後で、コスパ面も申し分ありません。コストコのバスグッズの中でも特に人気の高い商品です。
種類が豊富な点や、コスパの良さから、一度は手にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ただし、どちらのバスソルトも天然塩を主成分としているため、追い焚き機能を使用するのは控えてくださいね。
バブなどの市販の入浴剤は追い焚きOKのものもある
スーパーやドラッグストアなどでも気軽に購入できる市販の入浴剤。特に販売歴の長い定番のバブなどは、使ったことがある方も多いでしょう。
市販の入浴剤は、硫黄・アルカリ・強い酸が含まれていなければ、追い焚きをしても問題がない給湯器がほとんどです。ただし、中には炭酸ガス入りの入浴剤が使用できないものがあります。心配な方は念のため、一度給湯器の取扱説明書を確認しておくと安心でしょう。
バスソルトの効果と正しい使い方
おしゃれなパッケージ入りの商品が多いバスソルト。気になってはいたけどまだ使ったことがない、という方も多いのではないでしょうか。ここでは、バスソルトの効果や正しい使い方について解説します。バスソルトに興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
バスソルトの効果
バスソルトには、多くの効果があります。バスソルトは、天然塩(岩塩・海塩・湖塩)を主成分としているため、ミネラルやマグネシウムが豊富に含まれているのが特徴。
天然塩に含まれるミネラル成分は、血行を促進して末梢神経を温める作用があります。冷え性や肩こりの方は、血流をよくすることで、痛みやこりが和らぎやすくなります。定期的にバスソルトを入れた湯船にゆっくり浸かるのがおすすめ。
マグネシウムには、副交感神経を優位にする効果があります。いつもの湯船にバスソルトを入れるだけで、ストレスを和らげ、ほっとリラックスすることができますよ。仕事や家事、育児などで疲れたときに使用してみてはいかがでしょうか。
バスソルトは、体の一部を温めるときやマッサージするときにも効果的です。湯船にゆっくり浸かる時間がない方などは、足湯やマッサージソルトとして活用するのも良いでしょう。ライフスタイルに合った方法で、バスソルトを取り入れてみるとよいでしょう。
追い焚き機能はオフにしておく
バスソルトを入れて入浴する場合、給湯器の追い焚き機能はオフにしておくと安心です。バスソルトが入ったお湯を追い焚きしてしまうと、主成分である天然塩(塩化ナトリウム)が配管を傷つける可能性があるためです。
万が一、うっかり追い焚きしてしまったときには、すぐに排水しましょう。給湯器に配管クリーン機能がついていないときには、排水後もう一度新しいお湯をはり、再び追い焚きしましょう。新しいお湯を追い焚きすると、配管に残っていたバスソルトが排出されるので、配管内が綺麗になりますよ。
天然塩のバスソルトはガーゼやネットに入れてから使用する
天然塩を主成分としているバスソルトには、まれに砂や石などが入っていることがあります。浴槽の素材によっては、これらの異物で浴槽が傷ついてしまう可能性も。
浴槽を傷つけないためにも、バスソルトをガーゼやネットで包んでからお湯に入れましょう。ネットショップなどでは、バスソルトなどにも使用できるシアータイプの巾着バッグなども販売されています。また、最近では、バスソルトにネットが付属しているものや、異物が除去してあるタイプも販売されています。気になる方はチェックしてみてくださいね。
オーガンジー巾着袋
バスソルトの残り湯を洗髪や洗濯に使わない
天然塩を使用したバスソルトを入れた場合、残り湯で洗髪や洗濯をするのはおすすめできません。
天然塩に含まれる塩化ナトリウムは、髪の毛や洗濯物を傷める可能性があるためです。特に、洗濯に使用してしまうと、洗濯物だけでなく洗濯槽も傷つけることがありますので、注意してくださいね。
残り湯を洗髪や洗濯に活用したい方には、エプソムソルトとエプソピアがおすすめです。エプソムソルトは、そもそも塩分が含まれていない入浴剤なので、髪の毛や衣類などを傷める心配がありません。
エプソピアは、特殊な製法により主成分である塩分(ナトリウム)を99.5%以上除去しています。さらに、浸透圧の高いミネラルやマグネシウムなどの成分も配合しています。エプソピアの残り湯で洗髪や洗濯をすると、肌や衣類が柔らかくなりやすいというメリットがあるのも嬉しいポイントですね。
使用量を守る
バスソルトは、使用量を守りましょう。天然塩のバスソルトの場合は、湯量150〜200Lに対して、30〜50gの使用を推奨しているものが多いです。効果を得たいからといって、バスソルトをたくさん入れるのは避けましょう。バスソルトを多く入れることで、塩分濃度が高くなりすぎてしまい、お肌に負担をかけてしまいます。特に、敏感肌の方が初めて使うときは、規定量よりも少なめに入れるのがおすすめ。少しずつ量を調節していくと安心です。
入浴以外のおすすめの使用方法
健康や美容に効果のあるバスソルト。バスソルトは、入浴以外にも活用できることをご存知でしたか?
ここでは、ゆっくり入浴する時間が取れない方や、バスソルトが余っていて使いきれなそうな方などに向けて、入浴以外の活用方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
足湯に使用する
体の冷えが気になる方は、バスソルトを使った足湯がおすすめです。バスソルトに含まれるミネラル成分により、血行が促進され、温まった血液が全身にまわります。20分前後足湯するだけで体が芯から温まり、全身浴と同じような効果が得られるので、冷え性の方には特におすすめの活用方法ですよ。
足湯をする際には、40度以上のお湯を洗面器にはり、バスソルトを小さじ1程度入れましょう。体がしっかり温まるので、風邪のひきはじめなどにもおすすめです。
マッサージに使用する
バスソルトは、マッサージソルトとしても活用できます。作り方は、お手持ちのキャリアオイル(ホホバオイルやスクワランオイルなど)に、適量のバスソルトを混ぜるだけでできます。粒が小さめのバスソルトにすると、お肌を傷めにくいのでさらに安心ですよ。マッサージするときは、マッサージソルトで足先や手先などをゆっくりほぐしていくのがポイント。保湿効果だけでなく、むくみケアやリンパの流れを整えることができるので、定期的にマッサージすると体がすっきりしますよ。
まとめ|バスソルトは正しく使えば風呂釜などを痛めることはない
天然塩を使用したバスソルトには、血行促進や美肌効果など嬉しい効果がたくさんあります。ただし、天然塩に含まれるナトリウムは、浴槽や給湯器の配管を傷つけてしまう可能性もあります。バスソルトの正しい使い方を知って、リラックスできる癒しのバスタイムを楽しんでくださいね。