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防水パンの代わりになる!賃貸に防水パンが無いときに役立つアイテム集

賃貸を借りるとき、洗濯機置き場にあらかじめ設置されていることの多い防水パン。この防水パンには、洗濯機の重さによる床へのダメージ軽減/駆動中の騒音の軽減/万が一水漏れしたときの受け皿、という3つの役割があります。

今回は、防水パンが備え付けられていなかったときに役立つ、防水パンの代用アイテムをご紹介します。複数アイテムの組み合わせについても徹底解説。防水パンが見当たらないときに、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

防水パンが無いと後悔する?防水パンの役割と、ないときのトラブル例

まずは、防水パンの役割と必要性について確認しておきましょう。実際に、防水パンがなくても洗濯機を使うことはできます。

では、防水パンがない場合にはどのようなトラブルが起きるのでしょうか。具体的なトラブル例を交えつつ、防水パンの役割について解説していきます。

洗濯機は約30kg以上!防水パンで床の劣化を防ごう

みなさんは、洗濯機の総重量がどのくらいあるか知っていますか?洗濯機は定位置から動かすことがあまりない家電なので、実物の重さを正確に把握している人は少ないかもしれません。

一人暮らし用に適したコンパクトな縦置き型洗濯機でも、総重量が30kgを超えるものがほとんどです。ドラム式洗濯機の場合、小型を謳っているものでさえ総重量はなんと70kg以上です。これほど重いものが揺れながら駆動するわけですから、床へのダメージは相当なものと言えるでしょう。

洗濯機の下に敷く防水パンには、洗濯機の重量を受けとめ、床へのダメージを軽減する役割があります。なるべく広い面積に対して均等に力を分散させることによって、床の凹みや劣化を防ぎます。

防水パンをクッションにして、駆動時の騒音をカットしよう

洗濯機の駆動音は60dBほどが標準です。60dBの音は、テレビを見ているときの音や、トイレを流したときの音と同じくらいです。洗濯機置き場とリビングの間に扉が1枚あっても、駆動音が聞こえてくるでしょう。

洗濯機を深夜や早朝に使用すると、しばしば騒音トラブルに発展するケースをよく耳にしますよね。日中ならトラブルにはなりにくいですが、自分が他の作業をしたいときに煩わしく感じるかもしれません。

防水パンには、洗濯機の駆動音を和らげる効果があります。防水パンは洗濯機が回っているときの振動を吸収します。反発力の強い床に直に置くより、ガタゴトとうなる機械音を抑えることができます。

万が一洗濯機が故障してしまったときも、床の浸水をカバーできる

洗濯機の排水機能が故障した場合、または、地震などで運転に異常が起きた場合に、洗濯水が溢れ出すトラブルがまれに起こります。仕事や用事から帰ってきて、家の中が水浸しになっていたら頭を抱えてしまいますよね。

水漏れの恐ろしさは片付けの大変さだけではありません。洗濯機からの水漏れが起きてしまうと、床が水で腐食したり、周りの電気系統がショートしたりという大惨事に繋がりかねません。

防水パンには、その名の通り洗濯機から溢れた水の受け皿になる役割があります。防水パンの上に洗濯機を乗せておけば、万が一水漏れが発生したときも安心です。

賃貸の契約前に、図面と内見で防水パンの有無を必ず確認しておこう

この記事では防水パンの代用品について解説しますが、実際には防水パンがあるに越したことはありません。賃貸物件には、防水パンがあらかじめ備えられている場合がほとんどです。できれば防水パンの用意されている物件を選ぶようにしましょう。

防水パンの有無は、賃貸の間取り図や内部写真によって事前に確認できます。洗濯機置き場に640mm×640mmのサイズ表記があれば、防水パンが置かれている可能性が高いです。また、洗濯機置き場の写真が掲示されていれば、確信を持つことができるでしょう。

内見に行く場合も、防水パンが設置されているかどうか必ず確認しておきましょう。防水パンは後付けが可能ですが、ちゃんとした機能を備えているものはそれなりの値段がします。買わなくて済むのであればそれが一番です。

防水パンが無い場合の代用アイテムは組み合わせが大事

防水パンの代用として使えるアイテムをご紹介する前に、防水パンを代用するときの基本的な考え方について解説します。防水パン以外のものを使って防水パンの代わりをさせたいときは、これから紹介するポイントをおさえておきましょう。

これなら最強!床の負担カット×騒音カット×防水(排水トラップ)

前の章では、防水パンがないことによって発生する3つのトラブル例をご紹介しました。つまり、防水パンの代用アイデアでは、3つのトラブルを避けることのできるアイテム選びが必要です。

  • 洗濯機の重さによる床の負担をカットする
  • 駆動音による騒音をカットする
  • 万が一の水漏れに備えて防水対策する

それぞれの役割に特化したアイテムを組み合わせて使う方法が最も効果的です。以上の3つのポイントをカバーできるアイテムを揃えれば、防水パンの代わりとして十分機能するようになるでしょう。

残念ながら、1つのアイテムだけで防水パンの代わりになるものはありません。どうしてもオールインワンにしたいときは、防水パンそのものを買いましょう。

できればここまで!床の負担カット×騒音カット

3つの役割の中でも、「防水」は一番手間がかかるうえに、トラブルが発生する確率も少ないです。「数ヶ月以内に引越しの予定がある」「災害が来たらそのときはそのとき」と考えるのであれば、床の負担カットと騒音カットだけに焦点を当てるのもアリです。

床の負担カットと騒音カットだけなら、比較的安価な代用品でまかなえる点も大きいです。100均やネットショップなどで手に入るプチプラアイテムを上手に組み合わせましょう。

すぐに買いに行けないときは!床の負担カット

何らかの理由ですぐにアイテムを買いに行けないときは、家にあるものを使って床の負担カットだけしておきましょう。少しの間代用するだけなら引越し時の段ボールや、冬用の毛布などでも十分です。

床の凹みや劣化は、退去時の敷金から修繕費を引かれてしまう原因になります。管理会社や大家さんとの不要なトラブルを避けるため、何か下に敷いておくようにしましょう。

下敷きとして置くだけ!床の負担をカットする代用アイテム5選

ここからは、実際に代用品として重宝するアイテムを順にご紹介していきます。まずは、床の負担をカットする代用アイテムを5つご紹介します。

【TOTO】洗濯機用防水トレイ

防水パンの代用には、防水パンそのものが一番適しています。2〜3年後の賃貸更新まで引越しの予定がないのなら、安価な防水パンを買うのがおすすめです。普段あまり見かけない防水パンですが、DIYショップやネットショップで一般の人でも入手することができます。

TOTOの洗濯機用防水トレイは、防水パンの中でも非常にシンプルな形状をしています。排水がないため防水面は気休め程度ですが、床の負担カットとして使うなら十分でしょう。設置工事が必要なく、手元に届いたらすぐに使える点がポイントです。

【ニトリ】ジョイントマット

正方形のマットを必要な面積分つなげることのできるジョイントマットです。手軽さと使いやすさから、リビングやキッチンで使用している人も多いのではないでしょうか。

ジョイントマットは、人が活動する場所だけでなく、洗濯機や冷蔵庫のような大型家電の下に敷くマットとしても活躍します。洗濯機の重みによる沈み込みが激しいときは、余ったものを2〜3枚重ねて設置しても良いでしょう。

ニトリ ジョイントマット

【MASTORE】お風呂マット

お風呂の滑り止めや寒さ対策で使用されることの多いお風呂マットも、防水パンの代わりとして役立ちます。ジョイントマットと同様、洗濯機に必要な面積分だけをつなぎ合わせて使用します。

MASTOREのお風呂マットの便利なところは、はみ出してしまった不要な分をカットできる点です。特に、洗濯機置き場はスペースが限られていることが多いので、下敷きを空間にフィットさせたいときにおすすめです。

MASTORE お風呂マット

【パール金属】滑り止めシート

長いロールになっていて、必要な分だけをカットして使える滑り止めシートです。お求めやすい価格で、余った分も他のものに利用できる点が嬉しいですね。クルッと巻いておけば場所をとりません。家に1つ持っておいて損のない商品です。

シート自体にあまり厚みがないので、洗濯機の下に敷くときには何枚か重ねて設置することをおすすめします。滑り止め力に長けていて、地震が起きたときの転倒防止効果も兼ね備えています。

梱包に使った段ボールや新聞紙

家にあるものだけでとりあえずしのぎたいときは、梱包用の段ボールや新聞紙を活用しましょう。弾力性のあるアイテムに比べると効果は低いですが、それでも直置きに比べれば床の負担を軽減できます。

どちらも引越しで大量に使用するものなので、買い出しに行けないときの緊急用として重宝するでしょう。ただし、長い間使用すると湿気が溜まる原因になります。カビの温床になったり、ゴキブリが繁殖しやすい環境になったりする恐れがあるので、できれば1週間以内に別のアイテムに置き換えましょう。

住人とのトラブル回避!騒音をカットする代用アイテム5選

次に、騒音をカットする代用アイテムを5つご紹介します。防水パンのない洗濯機は、防水パンを敷いているときに比べて騒音値が高くなりがちです。隣人とのトラブルを避けるためにも、さまざまな騒音対策を施しておきましょう。

【因幡電工】ふんばるマン

洗濯機の足に装着するポリプロピレン製のかさ上げ台です。洗濯機からの振動を受け止め、床に振動がダイレクトに伝わらないように設計されています。表面はかすかに凸凹になっているため、ズレや落下の心配はありません。

防水パンや、代用品の下敷きアイテムと組み合わせて使用することができます。下敷きと洗濯機の間にスペースができ、「ホースの収納に困ったときに役立った」という声も。防水パン付き物件も、ない物件にも、あると便利なアイテムです。

【iHouse】防振 防音 極マット

ゴム製の防振・防音マットです。ゴムが振動をしっかりと吸収し、洗濯機の駆動音を抑えてくれます。耐震荷重は100kgまで。一人暮らし用の縦置き型洗濯機はもちろん、ドラム式洗濯機やファミリー向けの洗濯機にも安心して使用できます。

iHouseの極マットを使用したことで、ドラム式洗濯機の駆動音が12dB下がるとの宣伝も。口コミでも、「洗濯機の下に敷いて使っている」「振動が減ったように感じる」という人が多いようです。メーカーが30日間の返品対応を実施しているので、とりあえず使ってみるのもアリでしょう。

【FORESIA】耐震マット

防災対策でお馴染みの、プラスチック製の粘着マットです。どんなものにもペタッと貼ることのできる、手軽さと便利さがウリです。とてもシンプルなつくりに見えますが、震度7の揺れにも対応できる高性能品です。

耐震マットは、防水パンやふんばるマンなどの他の防振アイテムと併用することができます。比較的安く手に入るので、防災も兼ねてやっておいて損のない対策と言えるでしょう。

【ピアリビング】ポリリーフ

洗濯機そのものの振動を防止するのではなく、壁やドアの先への振動の伝わりを防止する吸音アイテムです。洗濯機を設置する壁際に取り付けて使用します。

壁に貼る吸音材としては、グラスウールやロックウールといった繊維素材が人気です。しかしこれらは、人によっては肌トラブルの原因になると懸念されています。

ピアリビングのポリリーフでは、ペットボトルなどの材料と同じポリエステルを使用しています。アレルギー体質の人でも安心して使用することができます。

寝具用の布団、毛布、マットレス

寝具のような柔らかな素材には、ささやかですが吸音効果があります。布団や毛布の場合、効果は微々たるものですが、何も敷かないよりは振動を抑えることができるはずです。

低反発のマットレスなら、それなりの効果が見込めるでしょう。しかし、洗濯機の重さはマットレスを痛める原因になってしまいます。後々寝具として使いたい場合には注意してください。

故障や災害時も安心!防水用アイテム5選

最後に、万が一のときのための防水用アイテムを5つ紹介します。

【テクノテック】スタンダード防水パン *排水トラップ装着可

残念ながら、防水パンの防水の役割を完璧にこなすことのできるアイテムはほとんどありません。数年使用することが前提であれば、後付けできる防水パンを購入することをおすすめします。

テクノテックのスタンダード防水パンは、シンプルで設置しやすいつくりです。臭気と害虫の侵入を防ぐための排水トラップを装着できます。(※排水トラップは別売りです。)

大きさが780mm×640mmと、一般的な640mm正方形の防水パンに比べてゆとりのあるサイズ感です。水が漏れたときの受け皿として十分でしょう。

テクノテック スタンダード防水パン

【カクダイ】洗濯機用防水パン *排水トラップ装着可

洗濯機の足部分が段差になっている形状の防水パンです。大きさは640mm正方形サイズで、賃貸物件で非常によく見られる標準的なモデルです。スタンダード防水パンと同様、排水トラップを装着できます。(※排水トラップは別売りです。)

防水パン選びに迷ったら、とりあえずこの形状の商品を選んでおけば間違いありません。他の代用アイテムと比べると値が張りますが、性能は申し分ないでしょう。

【第一衛材】水たまり吸水シート

水害や水漏れ対策に特化した吸水シートです。厚さ3mm以下、重さ50gと、薄型・軽量で使いやすい点がポイントです。

吸水量は1枚で最大7L。洗濯機内のすべての水を吸収することはできませんが、ちょっとした水漏れ程度であれば対応できます。防水パンを使っている人でも、万が一のときのために周りに敷いておくのがおすすめです。

【なのらぼ】足快バスマット

脱衣所で役立つバスマットですが、防水パンの代用品としても活用することができます。珪藻土で作られているので、錆びたりカビたりする心配がない点も嬉しいですね。

サイズは57.4mm×84mm。通常サイズの洗濯機であればマルっとおさまる大判サイズです。防水パンや、吸水シートほどの吸水力はありませんが、何もないよりは安心できるでしょう。

なのらぼ 足快バスマット

大容量のゴミ袋×新聞紙やおむつ

明らかに洗濯機の挙動がおかしいときなど、水漏れが発生しそうなときの応急処置として、ゴミ袋や紙製品を使う方法があります。排水ホースの長さが十分あるなら、洗濯機の半分の高さくらいまで大容量のゴミ袋に包んでおけば、一時的な水漏れを凌ぐことができるでしょう。

ゴミ袋の中に新聞紙や紙おむつを入れておくと、水が吸い取られ、袋の外に溢れ出しにくくなります。それ以外にも、下に敷く、何かあったときにタオル代わりにする、などの使い道があります。

ただし、これらはあくまで一時的な対処策です。耐久性は弱く、そのまま使い続けることはおすすめできません。防水パンを買うか、別の代用アイテムに早めに切り替えましょう。洗濯機そのものの故障が疑われるときは、修理までの期間はコインランドリーを使うなどの割り切りもときには必要です。

まとめ

防水パンには、床へのダメージを軽減する/騒音を軽減する/水漏れを防止する、といった3つの役割があります。防水パンがないときは、これらの役割を果たすことのできる代用アイテムをうまく組み合わせることが必要です。

1つのアイテムで、3つすべての役割を代用することは難しいです。それぞれに特化したアイテムを組み合わせて使いましょう。オールインワンにしたい場合は、後付けできる防水パンの購入を検討してください。

すぐに代用アイテムが用意できない場合、段ボールや新聞紙など、家にあるものや引越しで使ったものを利用することもできます。しかし、どのアイテムにも持続性がありません。なるべく早めに別の代用アイテムに差し替えましょう。

防水パンがないときも慌てなくて大丈夫。今回の記事を参考に、洗濯機まわりの環境を整えてくださいね。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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