せっかくの休日、家族でバーベキューをしたいけれど、炭の捨て方が分からなくて困っている人は多いのではないでしょうか。
今回は、初心者でも簡単かつ覚えやすい正しい炭の捨て方や火の後始末のやり方を解説します。使用済みの炭を再利用する方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
使用済みの炭の捨て方と消火方法!誰でも簡単にできる?
使い終わった炭の火を消し、捨てる作業は、いくつかポイントを押さえれば誰でも簡単にできます。
最近では、プロが準備や片付けをしてくれるバーベキュープランが人気です。しかし便利な一方で、自前で用意する場合より高くついてしまうのが難点です。費用を抑えるためにも、正しい炭の捨て方を覚えておきましょう。
- 火を消してから処分しよう!簡単な消火方法を3つ紹介
- 安全かつ正しい!使用済み炭の捨て方3つ
消火方法と捨て方をそれぞれ3つ紹介します。場所・環境・やりやすさなどを基準に、消火方法と炭の捨て方を決めると良いですよ。
火を消してから処分しよう!簡単な消火方法を3つ紹介
3つの消火方法を詳しく解説します。
- 水の中に炭を入れる
- 火消し壺に炭を入れる
- 鎮火するまで待つ
順にみていきましょう。
水の中に炭を入れる
水を溜めたバケツに炭を1つずつ入れて、鎮火させましょう。炭が完全に消火するまで時間がかかるため、約20分を目安につけてください。
プラスチック素材のバケツだと炭の熱で溶けてしまう危険性があるので、必ず金属製のバケツを用意してください。炭を水の中にゆっくり入れれば、水蒸気が舞いあがる心配もありませんよ。
火消し壺に炭を入れる
炭を捨てずに取っておきたい場合は、火消し壺を活用するのがおすすめです。火消し壺とは、使用後の炭を壺の中に入れて消火できるアイテムのこと。ふたをすることで酸素の供給が遮断されるため、自然に鎮火します。
炭がまだ熱を持っているときは火消し壺全体も熱くなっているため、壺を素手で触らないよう気をつけてください。消火するまで移動できないことを考慮して、子供や愛犬の手が届かない場所に置いてから炭を入れると良いですよ。
鎮火するまで待つ
もっとも簡単かつ安全な消火方法は、鎮火するまで待つやり方です。火のついた炭を動かす必要がないため、手が滑って炭を落とすリスクを回避できます。
炭にはさまざまな種類がありますが、火力が強く燃焼時間が長い「備長炭」は、鎮火するまでに時間がかかるのが特徴です。用意した食材を焼き終えたら、早めに炭の継ぎ足しをストップすると良いですよ。
安全かつ正しい!使用済み炭の捨て方3つ
熱を持っている炭をそのまま捨てることはできません。安全性を重視して、正しい方法で炭を捨てましょう。
- キャンプ場の灰捨て場に捨てる
- 持ち帰って家庭用燃えるごみとして捨てる
- 不用品回収業者に回収してもらう
炭の捨て方を3つ紹介します。
キャンプ場の灰捨て場に捨てる
バーベキュー場やキャンプ場など、炭を使用する施設には灰捨て場が設置されていることが多いです。無料で利用できるため、使用済みの炭を消火してから炭捨て場に捨ててください。
家を出発する前に、各場所のホームページで炭捨て場の有無を確認しておくと良いですよ。
持ち帰って家庭用燃えるごみとして捨てる
基本的に、使用済みの炭は燃えるごみとして捨てることができます。灰捨て場がなかったり家の庭でバーベキューをしたりした場合は、炭が鎮火していることを確認してから、ごみ袋に入れて捨てましょう。
ただ、自治体によっては炭専用のごみ袋の使用を義務付けていることもあります。捨て方が分からない場合は、各自治体に問い合わせしてみてくださいね。
不用品回収業者に回収してもらう
炭を捨てたいときは、市区町村からの許可を受けている不用品回収業者に炭の回収を依頼するのも一つの手です。炭以外にも処分したい家具や電化製品がある場合は、一気に断捨離できる良い機会でしょう。
ただ、少量の炭だけを処分したい場合は、注意が必要です。家まで取りに来てもらうには処分費用にプラスして出張費用が発生するため、炭を処分するためだけに数千円支払わなければなりません。
急ぎではない、または少量の場合は、次の機会に回収してもらうと良いでしょう。
絶対にしてはいけない炭の消火方法と捨て方!
炭の火の消し方や捨て方を間違えると、怪我をする危険があります。特に子供や愛犬と一緒にバーベキューを楽しむ場合は、周りの状況を把握しながら炭を扱いましょう。
- 炭に直接水をかける
- 炭を土や砂に埋める
絶対にやってはいけない炭の消火方法と捨て方を2つ解説します。
炭に直接水をかける
高温状態の炭に水をかけると、水蒸気が舞い上がったり炭が割れて破片が飛び散ったりして、火傷を負ってしまう危険があります。
さらに、炭に水をかけると、灰と水が混ざって後片付けに時間も手間もかかってしまうので、絶対に直接水をかけないようにしてください。
火の始末をする際は、バケツに水を溜め、その中に炭を入れて鎮火させてくださいね。
炭を土や砂に埋める
土や砂に炭を埋めたからといって、すぐに消火できるわけではありません。熱を持った炭が埋まっていると知らずに誰かが踏んでしまえば、火傷をする危険があります。
自宅の庭であっても、どこに炭を埋めたのか分からなくなってしまう場合があるため、必ず安全な方法で炭を処分してください。
未使用の炭だけでなく使用済み炭も再利用できる!
バーベキューなどで燃料として使用する炭には、使用期限がありません。保存状態が良ければ何年でも繰り返し使用することができるため、まだ形が残っている炭であれば捨てずに取っておきましょう。
- 消し炭として使う
- 畑の肥料として使う
- 消臭・除湿剤として使う
使用済み炭を使った、生活を快適にする方法を紹介します。ぜひご家庭でも試してみてください。
消し炭として使う
使用済みの炭が余ったら、消し炭として再利用しましょう。消し炭とは、燃え尽きる前に火を消した炭のこと。火つきがよいため、次回バーベキューをする際に火種として使用すれば火起こしが楽になります。
湿気た炭は燃えにくいため、新聞紙などを広げた上に使用済みの炭を並べて十分に乾燥させてから使用してください。長期間放置してしまうと空気中の水分を吸収してしまうので、2〜3日天日干しするのがベストです。
畑の肥料として使う
使用済みの炭を粉々に砕き、畑の肥料として再利用しましょう。炭には保水効果や、土壌の含有酸素量を増やす働きがあります。農作物や植物の成長に大きく役立つでしょう。
ただし、使用済みの炭はアルカリ性なので、酸性土壌を好む植物には不向きです。育てたい野菜や植物の特徴を確認してから、肥料として炭を使用するか判断してくださいね。
消臭・除湿剤として使う
炭の表面には目には見えないほど小さな穴が無数に空いており、その穴が悪臭成分を吸着します。同時に湿気を吸収する効果もあるため、除湿剤としても使用できます。
炭は、ニオイが気になるトイレや玄関、冷蔵庫の中に置くのがおすすめです。しばらくすると効果が薄れてきますが、天日干しをして乾燥させれば、繰り返し使えますよ。
使用済み炭の持ち帰り方法!おすすめの火消し壺3選
使用済みの炭を再利用するなら、火消し壺に入れて持ち帰るのがおすすめです。火消し壺は消火だけでなく炭の保存もできるので、普段からバーベキューをする人は1つ持っておくと便利ですよ。
ただ、火消し壺はたくさんの種類があり、形も大きさもさまざま。商品選びに迷ったときは、今回紹介する初心者でも使いやすい火消し壺を参考にしてくださいね。
- 火消し壺の選び方
- 初心者でも使いやすい火消し壺3選
火消し壺の選び方も紹介します。
火消し壺の選び方
火消し壺には、扱いやすいシンプルなものから高機能なものまで、さまざまなタイプがあります。火消し壺をこれまで使ったことのない人であれば、多機能なものよりも最低限必要な機能が備わっているものがおすすめです。
初心者におすすめの火消し壺のタイプ
- 本体に取っ手がついているもの
- 軽量のもの
- 金属製のもの
- ふたがロックできるもの
- 脚やスタンド付きのもの
昔ながらの陶器製の火消し壺は、取っ手がなく、落とすと割れやすいのが特徴です。最近は、自宅の庭ではなくバーベキュー場やキャンプ場で炭を使う機会が多いため、軽量かつ持ち運ぶ際に中身がこぼれにくいタイプを選ぶと良いでしょう。
また、脚やスタンド付きタイプであれば、火消し壺に入れた炭の熱によって、芝生にダメージを与える心配がありません。脚やスタンドは別売りになっていることもあるので、購入時に確認してくださいね。
初心者でも使いやすい火消し壺3選
初心者でも使いやすい火消し壺を3つ紹介します。どれも手頃な価格で使いやすいものばかりですよ。
- CAPTAIN STAG 火消しつぼ 火起し器セット
- BUNDOK チャコール 缶
- CAPTAIN STAG アルスター 火消しつぼ
上記の商品の特徴を順にみていきましょう。
CAPTAIN STAG 火消しつぼ 火起し器セット
取っ手とスタンドがついたCAPTAIN STAGの火消し壺は、火消しと火起こしができる優れモノ。容器の下部にある穴から着火できる便利な構造なので、初心者でも簡単に扱うことができます。
CAPTAIN STAG 火消しつぼ 火起し器セット
BUNDOK チャコール缶
BUNDOKの火消し壺は、両サイドに取っ手がついている持ち運びやすいタイプです。
ふたの穴と本体に付いている突起をはめ込むようにしてロックする仕組みがやや不安定なのが難点。ただ、リーズナブルな値段なので、火消し壺を使ったことのない人におすすめの商品です。
BUNDOK チャコール缶
CAPTAIN STAG アルスター 火消しつぼ
CAPTAIN STAGの火消し壺は、炭を入れやすい広口タイプ。スタンドがセットになっているので、芝生を傷つけずに炭の消火をおこなえます。
ふたロックが1ヶ所ついており、車内で転倒しても中身がこぼれる心配がありませんよ。
CAPTAIN STAG アルスター 火消しつぼ
まとめ|使用した炭は安全な方法で火を消してから捨てよう
高温状態の炭を間違った方法で捨てると、怪我をするおそれがあります。安全な方法で火を消し、鎮火したことを確認してから正しい方法で捨ててください。
また、鎮火した炭は、消し炭や消臭・除湿剤として再利用できます。火消し壺があれば火消しから保管までできるので、バーベキューをする機会が多い人は、今回紹介したおすすめの火消し壺の購入を検討してみてくださいね。