家電製品の中でも特にエアコンは価格が高いため、できるだけ安い時期に買いたいですよね。事前にエアコンが安くなる時期を把握していれば、計画的に買い替えることができます。
今回は、家電量販店別にエアコンを安く購入できる時期を紹介します。さらに、エアコンが壊れる前兆もいくつか紹介しながら賢く買い替える方法も解説します。
「エアコンが安く購入できる時期を知りたい」「2023年に値段が下がるかもしれないモデルを知りたい」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
エアコンを買い替えたい!安い時期を把握してお得に買い物しよう
エアコンが安くなる時期は、各家電量販店によって異なりますが、年に数回あります。一方、エアコンが高額で販売される時期もあるので、安い時期と高い時期の両方を把握して賢く買い物するのがコツです。
- 【家電量販店別】エアコンが安い時期は年に数回ある
- 中古エアコンは5月が狙い目
- エアコンの値段が高くなる時期とは
あなたがよく利用する家電量販店の安くなる時期をぜひチェックしてくださいね。
【家電量販店別】エアコンが安い時期は年に数回ある
エアコンは、次のモデルが登場したタイミングで旧モデルを安価で購入できるようになります。エアコンを安く手に入れたいなら、新モデルが発売される10〜11月と2〜4月の少し前の時期が狙い時です。
エアコンが安くなる時期は他にもあります。
エアコンが安い時期
- ヤマダ:3月・8月・10月前・12月・年末年始・月末の日曜日の閉店前
- ケーズデンキ:10月・3月の決算期
- エディオン:2~3月・8月・10~11月・年末年始
- ビックカメラ:10月・2~3月
- ヨドバシ:3月・9月
お店によりますが、3月や9月の決算時期はお得に買い物できるチャンスです。販売員も売上を上げようとしているため、交渉次第では格安で購入できることもあるでしょう。
また、7月と12月のボーナス時期や、年末年始にセールを開催する家電量販店はたくさんあります。商品によっては格安で購入できることもあるため、チラシや広告を事前にチェックしておくと良いですよ。
エアコンは夏の必需品ともいえるため、夏場にエアコンの価格が高騰するイメージですが、実は8月も狙い目です。猛暑が続く日本の8月は、すでに多くの家庭でエアコンが使用されている時期。故障以外で購入する人はいないため、安価で購入できる可能性が高いです。
長年使っていて壊れそうなエアコンであれば、計画的に8月に買い替えてみてはいかがですか。
中古エアコンは5月が狙い目
新生活や決算セールでエアコンを買い替えた人が、持っていたエアコンを売りに出し店頭に並び始めるのが5月頃です。「中古エアコンでも問題ない」という人は、5月が替え時ですよ。
ただ、中古エアコンは新品に比べると壊れる可能性が高いのが難点です。「一時的な単身赴任中だけ使用できればいい」「機能性よりも安さを重視したい」という人以外は、新品を購入することをおすすめします。
エアコンの値段が高くなる時期とは
エアコンは、ハイグレードモデルが10〜11月、スタンダードモデルが2〜4月に発売される傾向があります。新モデルが発売されると、旧モデルの取り扱いはおこなわれなくなるため、エアコンを安く購入したいならこの時期は避けましょう。
また、エアコンが最も売れる6〜7月も要注意です。夏に向けてエアコンを一新しようとする人が増えるため、値引き交渉にも応じてくれない可能性が高いでしょう。
ただ、新モデルの発売時期と決算セールが被っている場合もあります。随時、家電量販店の情報をチェックしておけば、安い時期を見逃さずに済みますよ。
エアコンを買い替える際の注意点
最近の賃貸住宅には、元々エアコンが備え付けられているケースが多いため「エアコンを初めて購入する」という人も中にはいるでしょう。エアコンを買い替える際の注意点を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 工事費や追加料金を確認しよう
- 型落ちモデルは人気なので売り切れしやすい
- ネット通販が一番安いとは限らない
エアコンを買い替える際、目先の金額だけに囚われないようにするのも大事なポイントです。
工事費や追加料金を確認しよう
エアコンは、本体価格に加えて工事費がかかります。エアコンを購入する際は、値札に記載されている金額に設置費用や取り外し費用などが含まれているかどうか必ず確認しましょう。
金額の表示内容は、店舗やメーカーで統一されているとは限りません。価格が安いからといって即決せず、必ず記載の金額には何が含まれているのか、販売員に尋ねましょう。
エアコン購入時にかかる追加料金
- 取り付け費用:1万~1万5,000円
- 古いエアコンの取り外し費用:4,000~5,000円
- サイクル費用と回収運搬費合わせて:2,000~3,000円円
型落ちモデルは人気なので売り切れしやすい
型落ちモデルは、新モデルに搭載されている機能がない場合もありますが、1〜2年前に発売されたものなので機能的には十分です。新モデルと比較しても数万円安く購入できることから、人気があります。
多くの人が型落ちモデルを狙っているため、購入を渋っていると売り切れてしまうことがあります。家電量販店の情報を常にチェックし、型落ち後すぐに購入することをおすすめします。
ネット通販が一番安いとは限らない
最近では、何でもネット通販のほうが安く手に入るイメージがありますよね。しかし、決算セールやボーナス時期は、ネット通販より店舗販売のほうがエアコンを安く購入できることがあります。
さらに、ネット通販の場合は工事費や取り換え費用が含まれていない場合も。エアコン本体の金額だけでなく、最終的にかかる費用をネット通販と店舗で比較してくださいね。
エアコンを買い替えるならいつ?壊れる前兆を把握しておこう
エアコンが突然壊れた際、エアコンが安い時期ではないからといって購入を先延ばしにするのは難しいですよね。特に夏場はエアコンなしでの生活は厳しいため、すぐに購入する必要があります。
エアコンを安い時期に購入するためには、壊れて使えなくなる前に買い替えるのが大事なポイントです。
- 購入後10年過ぎたら買い替えよう
- 寿命が近付いてきているサイン3つ
- 壊れかけているエアコンを使い続けると電気代が高くなる
今お使いのエアコンの購入時期や状態をまずはチェックしてみてください。
購入後10年過ぎたら買い替えよう
家電には、標準的な条件で製品を使った場合に問題なく使用できる期間を表す「標準使用期間」が設けられています。この標準使用期間を寿命の目安にすることができ、エアコンの平均寿命は10年です。
もちろんメーカーや商品によって寿命は異なりますが、使い始めて10年経過したら「いつ壊れてもおかしくない」と思ったほうがいいでしょう。
完全に壊れたわけではないけれど、寿命が短くなってきたタイミングで安い時期に買い替えておくのも賢い選択ですよ。
寿命が近付いてきているサイン3つ
寿命が近づいてきているエアコンには、あらゆる変化が表れます。今回は、壊れる前兆ともいえる3つのサインを紹介します。
- 冷房・暖房が効かない
- 変な音がする
- 室内機から水が漏れている
今お使いのエアコンに当てはまっていないか、チェックしてみてください。
冷房・暖房が効かない
エアコンのフィルターを掃除しても冷房と暖房の効きが悪い場合は、壊れている可能性が高いです。修理することも可能ですが、パーツの在庫がない場合もあります。
保証期間を過ぎていれば修理代がかかることがほとんどなので、購入して5年以上経過していれば買い替えることをおすすめします。
変な音がする
エアコンを運転した際に変な音がすれば、室内機の送風ファンや室外機の内部が破損している可能性があります。
一度フィルター掃除をおこない、それでも変な音がすれば買い換えたほうがいいでしょう。メーカーまたは購入した店舗に問い合わせてみてくださいね。
室内機から水が漏れている
エアコンの吹き出し口から水が漏れている場合、室内機から発生する水を排出するためのドレンホースが詰まっていたり折れ曲がっていたりすることがあります。
ドレンホースを掃除したり取り替えたりしても水漏れが改善しないようであれば、エアコン本体が故障している可能性が高いでしょう。なるべく早めに買い替えることをおすすめします。
壊れかけているエアコンを使い続けると電気代が高くなる
壊れかけているエアコンはフルパワーで稼働しようしようとするため、消費電力が高くなります。使い続けると、結果的に毎月の光熱費が上がってしまうため、なるべく早めに買い替えましょう。
最近では、省エネタイプのエアコンが多くのメーカーから販売されています。ランニングコストを考えると買い替えたほうがお得になる可能性が高いため、安い時期を狙ってエアコンを新調しましょう。
エアコンの買い換え!失敗しない選び方とは
部屋を温めたり冷やしたりする以外にも、さまざまな機能が搭載されているエアコンがあり、何を基準に選べばいいのか悩みますよね。高機能が搭載されたエアコンを販売員から勧められることもありますが、あなたがどんな機能を重視したいのかを基準に選んでくださいね。
- 部屋の広さに合わせて適用畳数を決めよう
- 省エネ機能は電気代が安くなるからお得
- メーカーごとで異なる機能は自分に合ったものを選ぼう
そもそもエアコンに搭載されている機能が分からないという人もいるでしょう。メーカー独自の機能なども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
部屋の広さに合わせて適用畳数を決めよう
基本ではありますが、設置する部屋の広さに合わせてエアコンを選びましょう。
エアコンの価格表示の横には、必ず適用畳数が記載されています。たとえば「8〜10畳」と記載されていれば、低い数字は木造住宅の和室、高い数字は鉄筋コンクリートの洋室の広さに適用することを表しています。8〜10畳以内であればどんな部屋でも使えるという意味ではないため、注意してください。
12畳のリビングに8〜10畳用のエアコンを設置してしまうと、なかなか達しない設定温度を目指して無駄に電力がかかり、消費電力が上がってしまいます。結果的に光熱費が上がってしまうため、適用畳数は必ずチェックしてくださいね。
省エネ機能は電気代が安くなるからお得
省エネ機能とは、エアコンが室内環境を読み取り、必要最低限の運転で室内を暖めたり冷やしたりする機能です。最近のエアコンの多くは、この省エネ機能が搭載されており、以下の2つを基準に各モデルの省エネ機能のレベルを比較すると良いですよ。
- 通年エネルギー消費効率:消費電力1kw当たりの冷房・暖房の能力を表わしたもの
- 省エネ基準達成率:省エネ目標基準に対してどれくらい達成しているかを表したもの
通年エネルギー消費効率と省エネ基準達成率は、値が大きいほど省エネ機能に優れているといえます。
メーカーごとで異なる機能は自分に合ったものを選ぼう
さまざまなメーカーからエアコンが販売されていますが、全ての機能を網羅したエアコンを購入しようとすると高額になるケースがあります。
「共働きだから掃除の手間を減らしたい」「子供がいるから空気清浄機能が高いモデルがいい」といった譲れない点を洗い出しましょう。
以下は、主要なメーカーのエアコンに搭載されている独自機能です。メーカーによって強みは異なるため、まずはメーカーを絞ってから、予算や部屋の広さに合わせてエアコンを選ぶと良いでしょう。
メーカー独自の機能
- ダイキン:外の空気中の水分を取り込み加湿をおこなう「無給水加湿」
- 日立:エアコン内部の熱交換器を凍らせて一気に溶かすことで汚れを洗い流す「凍結洗浄」
- シャープ:浮遊ウイルスやカビ菌の作用を抑制するシャープ独自の技術「プラズマクラスター」
- 東芝:目に見えないPM2.5レベルの粒子までしっかりとキャッチする「プラズマ空清」
- パナソニック:カビや花粉などの汚染物質を抑制する「ナノイーX」
2023年に値段が下がるかも?2022年モデルのおすすめエアコンをメーカー別で紹介
2023年に安くなると予想される2022年モデルのエアコンを、メーカー別で紹介します。「型落ちモデルでも良い」「できるだけ安く手に入れたい」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
【ダイキン】換気をしながら冷暖房できる
【日立】凍結洗浄でキレイを保つ
【シャープ】空気浄化力バツグン
【東芝】PM2.5までキャッチする空気洗浄機能
【パナソニック】
上記を順に紹介します。
【ダイキン】抗ウイルスフィルター搭載
2022年にダイキンから発売された「SXシリーズ」は、抗ウイルスフィルターが搭載されています。運転停止後は内部乾燥を自動でおこなってくれるため、汚れが付きにくいのが利点です。
さらに、薄さわずか185mmで見た目のスタイリッシュさも魅力の一つ。お部屋のインテリアにこだわっている人におすすめのエアコンです。
2022年モデル「SXシリーズ」の特徴
- 冷房・除湿運転の停止後に自動的にストリーマ照射と送風・暖房で乾燥をおこなう
- 抗ウイルスフィルター搭載
- スマートフォンでエアコン操作
- 薄さわずか185mm
- インテリアに調和するパネルデザイン
- 2017年グッドデザイン賞受賞
ダイキン SX
【日立】凍結洗浄でキレイを保つ
2022年に日立から発売された「Wシリーズ」は、エアコン内部を清潔に保つ機能に優れたエアコンです。自動で汚れを洗い流したりカビの抑制をしたりする機能が搭載されているため、頻繁にフィルター掃除をするのが面倒だと感じる人におすすめです。
本体の高さはわずか24.8cmなので、カーテンレールと天井の幅が狭い構造でも収まりやすい大きさです。
2022年モデル「Wシリーズ」の特長
- 熱交換器を凍らせ菌・ウイルス・汚れを洗い流す
- ファンのホコリを自動で掃除して能力低下を抑制
- 運転していない時もエアコン内部を湿度約30%以下にキープしてカビを抑制
- タイマー時間が経過して運転停止した後も室温が上がると設定温度を抑えめにして自動で再運転する
- スマートフォンでエアコン操作
- 本体高さわずか24.8cm
日立 W
【シャープ】空気浄化力バツグン
2022年にシャープから発売された「P-Xシリーズ」は、シャープ独自の清浄機能「プラズマクラスター」が搭載されています。運転中だけでなく運転停止中でも、カビが生えやすい環境を検知すると、自動的にイオンをお部屋に放出し、お部屋のカビを抑制します。
また、エアコン内部に付属されたブラシが、フィルター掃除を自動でおこなってくれるのも嬉しいポイント。フィルターから出たほこりはダクトボックスに溜まる仕組みになっており、6ヶ月に1回を目安に捨てるだけなので、メンテナンスも簡単です。
2022年モデル「P-Xシリーズ」の特長
- 高い空気浄化力を持つプラズマクラスターNEXTを搭載
- 運転停止後にエアコン内部を乾かすと同時にプラズマクラスターイオンを送りカビの増殖を抑える
- フィルター自動掃除
- 長くて大きなロングパネルが風向きをコントロール
- スマートフォンでエアコン操作
- ルーバーやダストボックスは工具なしで簡単に取り外せる
シャープ P-X
【東芝】PM2.5までキャッチする空気洗浄機能
2022年に東芝から発売された「J-Rシリーズ」は、空気中に浮遊する花粉やホコリ、PM2.5などを吸着し、ドレンホースから排出してお部屋をきれいに保ちます。
特許を取得した東芝の独自技術「無風感冷房」は、体に冷たい風を感じることなく心地よい空間を作ります。風が直接当たらないため、体が冷えすぎたり肌が乾燥したりするのを防ぎます。
2022年モデル「J-Rシリーズ」の特長
- 空気中に浮遊する花粉・ホコリ・PM2.5レベルの粒子を除去
- 風を部屋全体に拡散させることで無風感冷房を実現
- 日あたりサーチセンサーが日差しをチェックして冷房のパワーを自動で制御する
- 熱交換器表面に付着した汚れはドレンホースから排出する
- 掃除機を使ってダクトボックスに溜まったほこりを除去
東芝 J-R
【パナソニック】空気中の嫌なニオイも吸引
2022年にパナソニックから発売された「EXシリーズ」は、菌・ウイルス・カビ菌・花粉などを抑制すると同時に、空気中の嫌なニオイも吸引します。冷房や暖房を使わない季節や花粉が多くなる春先には空気清浄機として使用でき、1年中快適な空間づくりをサポートします。
パナソニック独自の清潔イオン「ナノイーX」が、お部屋だけでなくエアコン内部も清潔に保ちます。エアコン内部がカビの成長しやすい状態になっていれば、自動で内部クリーンが作動する仕組みです。
2022年モデル「EXシリーズ」の特長
- お部屋の空気もエアコン内部も清潔
- 送風ファンには防汚・防カビ・除菌・静電気を防ぐコーティングがされている
- ニオイを含む空気を吸引してスピード脱臭
- フィルターお掃除ロボット
- スマートフォンでエアコン操作
- 空間になじむシンプルなデザイン
パナソニック EX
まとめ|エアコンを購入するなら決算時期やボーナスシーズンがおすすめ
エアコンは時期によって価格が異なるため、購入を検討している人は3月9月の決算時期や、7月12月のボーナスシーズンに買い替えることをおすすめします。型落ち商品が狙い目ですが、すぐに売り切れる可能性が高いため、日頃から家電量販店の情報をチェックしておきましょう。
ただ、セール品でお値打ち価格だからといって急いで購入すると失敗することもあります。適用畳数やメーカーごとで異なる機能なども事前に把握しておくと良いですよ。
エアコンの寿命は約10年といわれているため、壊れて動かなくなる前に、安い時期を狙って買い替えることをおすすめします。