タジン鍋にはメリットがたくさん!基本の使い方からおすすめレシピまでを完全網羅

コロンとした形とモロッカン風の柄が可愛らしいタジン鍋。流行りに乗って購入したけど実は使いこなせていないという方も多いのではないでしょうか。

タジン鍋は蒸し野菜調理で有名ですが、実は本格的な煮込み料理や鶏肉料理などの調理にも最適です。

本記事ではタジン鍋の基本的な使い方お手入れ方法をはじめ、おすすめレシピもご紹介していきますね。

そもそもタジン鍋って?

ここでは下記の通りタジン鍋のメリットや仕組み選び方などの基本的な内容について解説していきます。

  • タジン鍋とは?
  • タジン鍋の仕組みとは?
  • タジン鍋のメリット
  • タジン鍋の選び方

タジン鍋の購入を検討している方も、うまく活用しきれていない方も参考にしてみてくださいね。

タジン鍋とは?

タジン鍋はモロッコの伝統的なお鍋で、お肉やお野菜を蒸したり煮たりする調理器具として使われているものです。タジン鍋は丸い鍋部分と、とがった帽子のような蓋が特徴の可愛らしい形状のお鍋です。

また無水調理が得意なお鍋で、素材の旨みを存分に引き出してくれるところも魅力のひとつですね。

タジン鍋の仕組みとは

タジン鍋があのような形状をしている理由は、蓋を介して加熱された食材の水蒸気をうまく循環させるためです。それがタジン鍋が無水調理や煮込み料理に適していると言われている理由です。

水をほとんど使用することなく、素材の水分や脂のみで旨みをたくさん引き出してくれるため、少ない味付けでも美味しい料理が仕上がります

タジン鍋のメリット

タジン鍋を使用するメリットは、ヘルシーな料理を手軽に作れる点です。食材と最低限の調味料を入れて蓋をして火にかけるだけで、美味しくヘルシーな料理が完成します。

そのため、健康的な食事を心掛けている方やダイエット中の方、体重管理が難しい妊婦さんなどにもおすすめ。またおしゃれで可愛らしさを感じるタジン鍋は、調理後にそのまま食卓へ並べるだけで、華やかなテーブルコーディネートになる点もおすすめです。

タジン鍋の選び方

タジン鍋を購入する際にチェックしておくべきポイントは以下の3つになります。それぞれの理由も解説していますので、参考にしてみてくださいね。

  • 自宅の熱源に対応しているかどうか
  • 電子レンジ対応かどうか
  • 必要サイズを確認する

タジン鍋を選ぶ際にもっとも重要なのが、自宅の対応熱源にあったものを選ぶことです。タジン鍋はガスコンロ対応のものが多く、IH対応のものが比較的少なくなっていますので、自宅がIH対応の方は注意して選ぶようにしてくださいね。

次に「電子レンジ対応かどうか」も選ぶ際の優先度は高いでしょう。ほとんどのタジン鍋は電子レンジが使えます。ただしフタと鍋本体の素材が異なるものも多く、フタだけは電子レンジ使用不可の場合も多いためその点も確認しておくと安心ですね。

続いてタジン鍋のサイズ選びについてです。タジン鍋は深さがあまりないため、3人以上の分量を作ることが多い場合には、25cm以上のものを選ぶのがおすすめですよ。

タジン鍋の使い方と注意点

タジン鍋は使い方を間違えてしまうとひび割れなどの原因となってしまいます。お気に入りのタジン鍋が長く使用できるよう、初心者の方は以下の内容を確認してから使うようにしてくださいね。

  • タジン鍋を使う前の準備
  • タジン鍋での調理方法
  • タジン鍋を使用する際の注意点

タジン鍋を使う前の準備

素焼きのタジン鍋を使用する場合には、料理する前に30分前後水につけておくようにしましょう。そうすることで直接コンロにかけた時に、乾燥してひび割れてしまうのを防ぎます。

このひと手間がタジン鍋を長持ちさせるコツとなりますので、ぜひ覚えておいてください。

タジン鍋の使い方

タジン鍋を使用したことのない方は使い方に戸惑ってしまうかもしれませんが、通常のお鍋と同様の使い方をすれば大丈夫です。ただし、タジン鍋は底が焦げ付きやすいものが多いため、火加減は弱火でじっくり調理しましょう。お水の量は大さじ2〜3程度の少量で問題ありません。

タジン鍋を使用する上での注意点

タジン鍋は高温調理器具のため、普通のお鍋と比較すると焦げ付きやすくなります。そのためお野菜に含まれる水分が焦げ付きを防止してくれるため、お野菜を使用する前には、少し水に浸けてから調理するのがおすすめです。

また火加減にも注意が必要です。タジン鍋は弱火と余熱での調理が基本となります。強火で長時間加熱する行為もお鍋を焦げ付きやすくしてしまいますので、注意してくださいね。

タジン鍋で作るおすすめのレシピーお肉編ー



タジン鍋は野菜料理がメインと思われがちですが、メインのお肉料理を作るのにも最適です。ここではタジン鍋で作るお肉料理のおすすめレシピ、3つをご紹介していきます。

  • 豚肉とキャベツのタジン蒸し
  • タジン鍋のローストポーク
  • チキンのモロッコ風煮込み

豚肉とキャベツのタジン蒸し

時短でお肉もお野菜もヘルシーに食べたい方におすすめのレシピ。一品で男性も大満足のメインレシピです。ポン酢でさっぱりと食べるのがおすすめ。

<材料>2人前

豚バラ肉(豚こま肉や豚しゃぶ用のお肉でもOK)   200g
キャベツ 1袋
酒 大さじ1
塩胡椒 お好みで

<作り方>

  1. 豚肉とキャベツは一口大に切っておく。
  2. タジン鍋にキャベツ→豚肉の順番に乗せ、酒と塩胡椒を振りかけ蓋をする。
  3. 中火で3分程火にかけたあとは、弱火でさらに3〜5分ほど蒸し焼きにすれば完成です。

タジン鍋のローストポーク

下準備の手間と調理時間がかかる印象のローストポーク。実は30分程度の時間で簡単に作れるレシピがこちらです。おうちクリスマスやお誕生日のお祝いの際にも使えるレシピなので、ぜひチェックしてみてください。

<材料>2〜3人前

豚肩ロース(ブロック肉)   200〜300g
たまねぎ 1/2個
ズッキーニ 1/2個
ミニトマト 2〜3個
じゃがいも 1個
にんにく 1片
ローズマリー(あればでOK)   1枝
オリーブオイル 大さじ2
塩胡椒 お好みで

<作り方>

  1. にんにくは半分をすりおろし、残り半分をみじん切りにしておきます。お野菜は適当なサイズに切っておきます。
  2. お肉に塩胡椒とすりおろしたにんにくを擦り込みます。
  3. タジン鍋にオリーブオイルをひき、みじん切りにしたにんにくとローズマリーを入れ火にかけます。にんにくの香りが立ってきたらお肉を入れて表面全体に焼き色をつけます。
  4. お肉をいったん取り出し、切ったお野菜をお鍋に並べ、中央に先ほど取り出しておいたお肉を戻します。
  5. そのまま蓋をして30分ほど弱火にかけます。30分経ったら蓋をしたままの状態でさらに20分ほど待ちます。(余熱でお肉に完全に火を通すためです)
  6. 20分後お肉に火が通っていれば完成です。(火の通りが甘ければ、さらに弱火で5分ずつ加熱してください。)

チキンのモロッコ風

塩レモンとチキンを使用した本格的なモロッコレシピをご紹介します。

<材料>2人前

鶏もも肉(1枚) 300gほど
たまねぎ 1/2個
ひよこ豆 1缶
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ1
A:水 50ml
A:ハチミツ 小さじ½
A:カットトマト水煮缶 ½缶
A:塩レモン 1/4個分

ースパイス材料ー

クミンパウダー 小さじ1
コリアンパウダー 小さじ1
シナモンパウダー 少々
チリペッパー   少々

<作り方>

  1. たまねぎは1cm角、鶏もも肉は一口大に切って塩胡椒をし、塩レモンはさっと洗い水気を拭き取っておく。にんにくはみじん切りに
  2. タジン鍋にオリーブオイルを入れ、鶏もも肉に軽く焼き目をつける。
  3. たまねぎとにんにくを加えて炒め、たまねぎに火が通ったら<スパイス材料>を加えて混ぜる
  4. そこにAを入れて弱火で20分ほど加熱する
  5. 最後にひよこ豆を加え2〜3分ほど加熱すれば完成です

タジン鍋で作るおすすめのレシピー野菜編ー

タジン鍋の定番ともいえる野菜のおすすめレシピをご紹介します。野菜の甘みや旨みがぎゅっとつまっている簡単美味しいレシピです。タジン鍋初心者の方もぜひ挑戦してみてください。

野菜のタジン蒸し

カラフルな彩り野菜をメインとしたタジン蒸しの定番メニューです。簡単にメイン料理が出来るので、お仕事が忙しい方たちにもおすすめのレシピですよ。

<材料>2〜3人前

パプリカ(赤と黄色)   各1/2個
かぼちゃ 1/6個
ブロッコリー 1/2房
たまねぎ 1/2個
しめじ 1パック
スナップえんどう 3〜4本

<作り方>

  1. お野菜はそれぞれお好みのサイズにカットする。スナップえんどうは筋を取っておく。
  2. タジン鍋に①を並べて、水50ml程度を入れたら蓋をして中火にかける。
  3. 沸騰したら弱火にし、そこからさらに10分前後加熱したら出来上がりです。 
  4. お好みでポン酢やごまだれにつけて召し上がってください。

蒸し野菜のバーニャカウダ

女性に人気の蒸し野菜のバーニャカウダもタジン鍋を使えば、簡単ヘルシーに仕上がります。あわせて作るバーニャカウダソースも美味しい上に簡単に作れておすすめ。

<材料>2〜3人前

ーバーニャカウダソースー

にんにく(チューブでも可) 1片
アンチョビ 2枚
オリーブオイル 大さじ1
牛乳 80cc

ー蒸し野菜ー

レンコン 3cmほど
にんじん 1本
かぼちゃ 1/8個
さつまいも 1/2個
ジャガイモ 1個
ブロッコリー 1/2個
お水 大さじ5
塩 お好みで

ー生野菜ー

セロリ 1本
パプリカ 1個

ーその他ー

お好みのパン 適量

<作り方>

ーバーニャカウダソースー

  1. にんにくはみじん切りに。アンチョビは包丁で叩いておく
  2. お鍋にオリーブオイルとにんにく(チューブであれば7cmくらい)を3分ほど中火にかける
  3. ふつふつしてきたら、アンチョビを加えてまぜ、さらに牛乳を加えしっかり混ぜ、沸騰したら完成です

ー蒸し野菜と生野菜ー

  1. 適当なサイズに切ったレンコン、にんじん、かぼちゃ、さつまいも、ジャガイモをタジン鍋に入れ、水と塩を入れ蓋をして弱火で15分ほど蒸す。レンコンなどに竹串が通ったら、ブロッコリーを入れてさらに2〜3分ほど弱火で加熱して火を止める
  2. 生野菜も適当なサイズに切って盛り付けたら完成です

タジン鍋でホクホク焼き芋

実はタジン鍋で作る焼き芋は、ホクホクしてとても美味しい仕上がりになるんですよ。調味料などもいらず簡単にできますので、美味しいさつまいもが手に入ったらぜひトライしてみてください。

<材料>

さつまいも お好きな量

<作り方>

  1. さつまいもを洗い、タジン鍋に入る長さにカットする。
  2. タジン鍋に入れ蓋を閉めたら、片面ずつ弱火で10〜15分程ずつ火を通せば完成です。

※さつまいものサイズなどによって、焼き加減は適宜調整してください。

タジン鍋のお手入れ方法について

「タジン鍋のお手入れは普通のお鍋と違うの?」と疑問を持たれる方も多いと思いますので、タジン鍋を使用した後のお手入れについて、下記の内容に沿って解説していきます。

正しいお手入れ方法をすることでお鍋が長持ちしますので、ぜひチェックしてくださいね。

調理後のお手入れは冷ましてから

調理後は熱いまま水につけないようにすることが大切です。というのもタジン鍋は急激な温度差に弱いです。調理後すぐにお水につけてしまうことでひび割れの原因に。調理後手で触って熱くなくなってから水につけて、中性洗剤で洗ってください。

焦げ付いてしまった場合は重曹を使用

タジン鍋を焦がしてしまった場合には、重曹を使用することで焦げを落とすことができます。焦げを落とす手順は下記となりますので、あらかじめ確認しておくと安心ですね。

  1. 焦げが覆われるくらいの水をお鍋に入れる
  2. 小さじ2〜3杯ほどの重曹を入れ、10分ほど加熱し沸騰させる
  3. 火を止め自然に冷めるのを待ってから、スポンジで擦ると焦げが落ちやすいです

ポイントとしては、焦げがついてしまったらすぐに対応することが大切です。数日間放置してしまった焦げは落としにくくなってしまうので、注意してくださいね。

まとめ|タジン鍋はヘルシー料理を作るのに最適!簡単調理で時短も可能

タジン鍋はヘルシーな料理を手軽に作れるという2大メリットがあることがわかりました。そのためお仕事や育児で忙しい方たちの味方になる調理器具ですよね。タジン鍋ならではの使い方やお手入れ方法をマスターしてぜひヘルシー料理のレパートリーを増やしてみてください。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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