?

カーペットのサイズはどう選ぶ?部屋別にぴったり合うサイズを解説

カーペットは、部屋に温かみやデザイン性をプラスするアイテムです。ただし種類やサイズが豊富で、どのように選ぶべきか分からない人も多いのではないでしょうか。カーペットの選び方や、部屋別に見たおすすめのカーペットサイズについて解説していきます。

カーペットのサイズ選びに必要な知識

カーペットのサイズを選ぶ前に、カーペット・絨毯・ラグといった床に敷くアイテムの違いを詳しく見ていきましょう。それぞれ、同じようなアイテムに見えて、実は少しずつ特徴が異なるアイテムです。

カーペット・絨毯・ラグの違いについて

まずカーペットとは、繊維製の床に敷く敷物全般を指す言葉です。オフィスビルの室内や廊下の床全面に敷きつめられた敷物や、床全体を覆う3畳以上の敷物が主にカーペットと呼ばれています。

絨毯はカーペットの日本語訳で同じ意味ではあるのですが、どちらかというと、絨毯はペルシャ絨毯・パキスタン絨毯などの手織りの織物で作られた敷物を指す場合も多いです。

対してラグは、繊維でできた敷物のなかでも3畳以下のものを指して使われ、主にリビング・寝室などに敷かれます。ちなみに、玄関・洗面所・キッチンに敷くような小さいサイズのものをラグマットと呼び、区別しているのが一般的です。

カーペットのサイズ選びには敷き方が重要

(出典) pexels.com

カーペットにはさまざまな敷き方があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。好みの敷き方に合ったカーペットを選ぶために、まずはどのような敷き方があるのかを押さえておきましょう。一般的によく知られている敷き方四つを紹介します。

全体敷き【敷きこみ】

『敷きこみ』とは、カーペットを床全体に敷きつめ、床をすき間なく埋める敷き方です。カーペットと床の境目を無くすことで、部屋が広がったような印象を与えるほか、防音や断熱性などにも優れているところが大きなメリットです。

ただし、専門業者の手によってカーペットを接着剤で固定するため、手間と費用がかかるうえに、掃除や交換といったメンテナンスが大変なのがやや難点です。

全体敷き【敷きつめ】

『敷きつめ』は、既製品で販売されているカーペットを床全体に敷く方法を指します。敷きこみほどの手間や費用がかからないうえ、接着剤で貼らない分、カーペットが汚れた際のお手入れも比較的簡単です。

ただし、カーペットのサイズと部屋のサイズがぴったり合うことはあまりないため、カーペットが足りない部分にすき間ができやすいのが難点です。部屋の見た目を重視する場合にはあまりおすすめできません。

センター敷き

センター敷きは、ソファやローテーブルなど、人の集まる部分にのみカーペットを敷く方法です。長方形・正方形・円形などさまざまなカーペットから選べるため、インテリアとのバランスを見ながらカーペットを配置できます。

センター敷き用のカーペットは、敷きつめのカーペットよりコンパクトなものを使うことが多いため、より掃除やお手入れが簡単なのが特徴です。丸めて持ち運びやすいため、引っ越しが多い家庭や、小まめに模様替えしたい家庭でも使いやすいでしょう。

ピース敷き

コンパクトサイズのカーペットやラグを、ローテーブルの横やベッドサイドなどに置くことをピース敷きと呼びます。さまざまなデザインのものが販売されているため、選択肢が多く、気軽に購入しやすいのが特徴です。

ただし、コンパクトサイズのカーペットを使用するため、横になってくつろぎたい人は、やや狭く感じるでしょう。複数のカーペットを重ねて広くしたり、デザインや色の異なるカーペットを重ねて、インテリアのアクセントとして楽しんだりする方法もおすすめです。

カーペットを敷く部屋の畳サイズを知ろう

(出典) pexels.com

カーペットのサイズを検討する前に、部屋の広さを確認しておくことが大切です。部屋の広さは『〇畳』と表記され、畳何枚分の広さに換算できるかで考えます。自分の部屋の畳サイズから、部屋の広さを割り出してみましょう。

1~10畳の畳サイズ一覧

まず、畳は地域によってさまざまな種類があり、1枚当たりのサイズが異なります。一般的によく使われているのは、本間・京間・江戸間と呼ばれる種類です。本間・京間は主に西日本で使用され、江戸間は東日本で使用されることが多いとされています。

本間・京間・江戸間で見た場合の、畳サイズは下記の通りです。

サイズ表(cm) 本間 京間 江戸間
1畳 98×191 91×182 88×176
2畳 191×191 182×182 176×176
3畳 191×286 182×273 176×261
4.5畳 286×286 273×273 261×261
6畳 286×382 273×364 261×352
8畳 382×382 364×364 352×352
10畳 382×477 364×455 352×440

このように、同じ1畳でも畳の種類によってサイズが異なるため、自分の部屋の畳サイズがどの畳を基準に算出されているかを確認しましょう。

畳サイズの考え方は地域によってさまざま

本間・京間・江戸間以外にも畳の種類は多く存在しており、さまざまな畳サイズが存在します。そのため、既製品の〇畳で販売されているカーペットと自宅の床のサイズをぴったり合わせることは難しく、部屋全体に敷きつめるならオーダーメイドするしかありません。

ソファやテーブルの足回りなど、おおよその範囲にのみカーペットを敷きたいと考えているなら、畳数ではなく、部屋と家具のサイズに合ったカーペットを選ぶのがおすすめです。

部屋別におすすめのカーペットサイズ

(出典) pexels.com

リビング・ダイニング・子ども部屋・寝室など、カーペットを敷きたい場所はさまざまです。部屋ごとに適したサイズのカーペットを選ぶために、部屋別に選び方のポイントを解説していきます。

リビング

リビングにソファを置いている場合、ソファの上でくつろぐことが多いのか、床でもくつろぐのか、過ごし方に合わせてカーペットを選びましょう。床で横になったり、小さな子どもが床で遊んだりすることが多いなら、サイズに余裕のあるカーペットがおすすめです。

【サイズ例】
江戸間3畳(176×261cm):ソファの下で大人一人が横になれる程度の広さ
江戸間6畳(261×352cm):L字ソファ・テーブル・テレビ台などが置け、大人2〜3人が横になれる広さ

ダイニング

ダイニングで使用する場合は、ダイニングテーブルを基準に考えましょう。ダイニングテーブルに椅子を置き、そこにおよそ75cmを足したサイズなら椅子を引いても余裕があります。椅子を引いたときに発生する音や、床につく傷を防げるのもメリットです。

【サイズ例】
江戸間3畳(176×261cm):4人掛けのダイニングテーブルが収まるサイズ
江戸間6畳(261×352cm):8人掛けのダイニングテーブルが収まるサイズ

子ども部屋・寝室

子ども部屋・寝室にカーペットを敷くなら、ベッドや学習机の大きさを基準に考えましょう。とくに学習机と椅子の下までカーペットを敷く場合は、椅子を引いた範囲までカバーできるサイズかどうかチェックするのがポイントです。

【サイズ例】
江戸間3畳(176×261cm):ベッドとほかの家具の間にちょうどよく収まるサイズ
江戸間6畳(261×352cm):シングルベッド2台分を余裕で置けるサイズ

サイズ選び以外に気をつけるポイントは?

(出典) pexels.com

カーペットの敷き方やサイズの選び方が分かったら、デザインや機能にも目を向けてみましょう。カーペットの色・素材・機能について、それぞれ詳しく解説していきます。

色はインテリアとのバランスを見よう

カーペットは部屋のなかでも広い面積を占めるアイテムです。まずは、ほかのインテリアとなじませるのか、あえて目立つものを選ぶのかでカーペットの色を決めましょう。

赤や黄色のような暖色系のカーペットは温かみがあり、エネルギッシュで気分が明るくなる色です。反対に、目に優しい青や、自然を連想させる緑は、住む人に落ち着きを与えます。このように、色のもつ効果と、部屋での過ごし方を考えながらカーペットの色を選ぶのがおすすめです。

ライフスタイルに合った素材を選ぶ

カーペットには天然繊維から化学繊維までさまざまな素材が使われているため、自分の好みや使い勝手に合わせて選びましょう。

ナイロン・ポリプロピレン・ポリエステルといった化学繊維は摩擦に強く、耐久性があるため、一度購入すれば長く使えるのが特徴です。ただ吸湿性にやや劣るため、夏はムレを感じる場合があります。

反対に、天然素材のカーペットは吸湿性に優れているのが特徴です。コットン・リネンなどはとくに肌触りがよく、サラッとした生地感なので、夏場でもムレを感じません。ウールも冬は暖かく、夏は涼しい質感なので、一年を通して快適に使えるでしょう。ただし天然繊維の耐久性は、化学繊維と比較してやや劣るのが難点です。

プラスアルファの機能にも注目する

カーペットのなかには、プラスアルファの機能が加わったものも販売されています。小さな子どもと過ごすリビングに敷くなら、防ダニ・抗菌防臭機能が加わったカーペットがおすすめです。おもちゃや食事中のスプーンが落ちた音を響かせたくないなら、防音加工のほどこされたカーペットも役立ちます。

また、万が一の火災に備えて、防炎加工がほどこされたカーペットもチェックしてみましょう。消防法で定められた防炎性能基準をクリアしたカーペットのみに表記される機能で、火がついても燃え広がりにくいのが特徴です。

参考:防炎の知識と実際|消防庁

カーペットで部屋を彩ろう!

(出典) pexels.com

さまざま部屋に溶けこむカーペットは、部屋に温かみやデザイン性をプラスできるアイテムです。カーペットは種類も敷き方も選択肢が多いため、どれを選ぼうか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

まずは、自分の好みや部屋のサイズ、家族のライフスタイルに合ったカーペットを選ぶのがポイントです。あとは、色・機能・素材など、希望の条件に合うものをチェックしていきましょう。

本記事の選び方を参考にして、長く愛用できる、お気に入りのカーペットを見つけましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

Ranking ランキング

Feature特集

DAIGOも箸休め
Onnela公式インフルエンサー
あの人が見つけるHDCの愉しみ方
今すぐできる 電気代の節約術
身も心も軽やかに♪ あなたの運動不足を解消します
今年は「ラクしてきれいに」! お手軽 大掃除特集