お正月には、子どもも大人も一緒に楽しめるお正月遊びをしてみてはいかがでしょうか。お正月遊びは日本の伝統に触れられる貴重な機会です。子どもから大人まで楽しめるお正月遊び11選を、詳しい遊び方とともに解説します。
目次
子どもから大人まで楽しめる定番のお正月遊び3選
お正月遊びの中でも、年齢を問わずに楽しめるおすすめを3選を紹介します。詳しい遊び方を知り、充実したお正月にしましょう。
大人も楽しめる「凧揚げ」
凧揚げは、日本のお正月を感じられるお正月遊びの一つです。凧揚げのルーツは中国からで、元は「占い」の意味があったとされています。
立春となる正月に空を見上げることが健康によいとのいい伝えから、お正月に凧揚げをするのが定着したようです。
凧揚げは、自分の凧をいかに高く揚げられるか、そしていかに長く揚げ続けられるかという点が勝負のカギとなります。
凧揚げは、相手の凧に自分の凧を近づけて落としたり、糸を切ったりすると勝ちになるという遊び方もあり、オリジナルのルールを決めて凧揚げをするのもおすすめです。
お正月は笑いからスタート「福笑い」
福笑いは、バラバラになった顔のパーツを目隠しした人が勘で並べていき、自分なりの顔を完成させる遊びです。
出来上がりの顔が表情豊かで、思わず笑ってしまう楽しいお正月遊びなので、年齢を問わず盛り上がることは間違いないでしょう。
「笑う門には福来る」という有名なことわざの通り、福笑いはお正月から笑顔になることで福が舞い込むとされ、縁起のよい遊びとして知られています。
福笑いのベースの顔は、おかめやおたふくが主流ですが、自分なりの福笑いを作ってみるのもおすすめです。オリジナルの福笑いで、新年から笑顔になってみてはいかがでしょうか。
みんなで盛り上がる「すごろく」
すごろくの発祥は古く、江戸時代からといわれています。今でも「すごろく」は年齢を問わずに人気があるので、日本人に長く愛されている遊びの一つと言えるでしょう。
サイコロを振って出た目の数だけ自分のコマを進めてゴールを目指すという、簡単で分かりやすいルールも親しまれている理由です。
現代ではゲームのすごろくが定番ですが、お正月にすごろく盤を使ったアナログのすごろくをするのも味があり、盛り上がります。
外で遊べるお正月遊び3選
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お正月は、思い切って外で遊ぶのも爽快感があっておすすめです。外で遊べるお正月遊び3選を紹介します。
厄除けが由来の「羽根突き」
羽根突きは、文字通り羽子板という木製の板で羽根を突く遊びです。平安時代から始まった遊びの形を変えたものが、羽根突きといわれています。
羽根突きで使用する羽子板は、もともとは女の子の出生を祝うための品とされていました。羽子板で羽根を突くことが、「邪気を払う」という意味から厄除けが由来となった伝統的な遊びです。
羽根突きには、大きく分けて2通りの遊び方があります。
・突き羽根(1人遊び)
羽子板を使って羽根を落とさないように何度も打ち上げる
・追い羽根(2人遊び)
2人で向かい合って打ち合う
羽子板は、牛乳パックなどの厚手の紙を使って手作りもできます。オリジナルの羽子板を使った遊びは、自作する過程も楽しめるのでおすすめです。
男の子に人気の「独楽回し」
独楽(こま)遊びは現代も遊ばれており、昔からある遊びの中でもなじみ深いものの一つです。
独楽は、中国から伝わったといわれています。独楽がきれいに回る様子が「物事が上手く進む」「お金が回る」という意味を表すことから、新年にやると縁起がよいされています。
独楽をいかに長く回すか時間を競ったり、2人以上で相手の独楽を台から落としたりと遊び方はさまざまです。日本人らしくお正月気分を味わうなら、ひもを使って独楽を回す昔ながらの遊び方がおすすめです。
独楽を上手く回すのにはコツや技術が必要なので、独楽回しに自信のある大人が子どもに技を教えたり、相手の技術を鑑賞したりすることも正月の醍醐味といえるでしょう。
さまざまな技を競いあう「メンコ」
やり込むほどにその世界にハマる人が多いメンコは、昔に大流行した遊びです。さまざまな絵柄のメンコを持ち寄り、自分のメンコを使って相手のメンコを裏返したり、落としたりすると、そのメンコを自分の物にできます。
勝負に勝って欲しいメンコを自分のメンコにできるのも魅力ですが、勝つためにはさまざまな技があるので、得意な技を磨くのも楽しく感じるでしょう。
メンコに描かれたバラエティに富んだ絵柄も、思わず集めたくなる魅力があります。厚紙を使えば、手作りのメンコを簡単に作れます。自作のメンコを使って遊ぶメンコは、普段以上に気合いが入りそうです。
家の中で遊ぶお正月遊び3選
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お正月は、家族そろってゆったりとした時間を過ごす人が多いでしょう。家の中でみんなで遊ぶのにおすすめのお正月遊びを、三つ紹介します。
遊びながら学べる「かるた」
かるたは、もともとはポルトガルから入ってきた遊びです。ポルトガル語で「手紙」を意味する「carta」が、やがて「かるた」に変化して現在の遊びになりました。
文字が入った「読み札」と絵柄が入った「絵札」に分け、読み札に合う絵札を取り合うかるたは、勝負要素がふんだんにあり、子どもも大人も夢中になれる魅力があります。
カードが置かれた場所とカードの内容を覚える記憶力や、目的のカードを素早く取る反射神経が必要なかるたは、知育にも大いに役立つ遊びです。
力加減がカギ「だるま落とし」
だるまは、中国の有名な僧侶「達磨(だるま)」がルーツです。転んでも起き上がるだるまは、縁起ものとして広く知られています。
だるま落としは、円形のブロックを積み重ねただるまの体を、一番上のだるまの頭を落とさないように木槌を使ってブロックを落としていく遊びです。
強く叩きすぎるとブロックが崩れたり、弱いとブロックが抜けなかったりと、力加減が勝負のカギをにぎる遊びと言えます。
ルールが簡単で分かりやすいため、子どもから大人まで年齢を問わず盛り上がれることが魅力です。
達人を目指せる「けん玉」
けん玉は知らない人がいないほど、日本人には親しみのある遊びです。
けん玉が日本で誕生したのは大正時代で、当時は「日月ボール」という名称でした。時代の変化と共に形が変わり、現在のけん玉になったといわれています。
玉を両端の皿に置いたり、剣先に玉を入れるなど一人で技を磨いたり、複数人で技を競い合ったりと遊び方は豊富です。技の難易度もさまざまなので、上手い人の技を鑑賞する楽しみもあります。
手作りで楽しむお正月遊び2選
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お正月遊びを手作りすることは、手作りの過程を楽しめたり、遊びの世界により深く入り込めたりできるのがメリットです。手作りで楽しむ、おすすめのお正月遊びを2選紹介します。
新年の運勢を占う「手作りおみくじ」
新年の楽しみと言えば、神社で引くおみくじという人も多いでしょう。おみくじは、自宅にある材料で簡単に手作りできます。
用意するもの
- テッシュケースや牛乳パックの空き箱
- 太めのストローか割りばし(複数本)
- 画用紙
- 穴をあけるためのキリやドライバー
作り方
- 空き箱に絵を描いた画用紙などを貼り付け、飾りつける。
- ストロー(割りばし)の下部分に、「大吉」「小吉」など占い結果を書き込む。
- 空き箱にストローを差し込むための穴を数カ所あける。
- 3に2を文字部分が見えない程度に差し込む。
- 好きなストローを引いておみくじを楽しむ。
ストローの中に運勢を書いた紙を詰めるなど、アレンジも自在です。自宅にいながら、手作りおみくじで新年の運勢を占ってみてはいかがでしょうか。
作り方は簡単「手作りお手玉」
歌やリズムに合わせて玉を手でキャッチするお手玉遊びは、古くから伝わる定番の遊びとして知られています。
お手玉は一人でも大人数でも楽しめることに加え、年齢を問わず遊べることが魅力です。お手玉の動作の中でも、手で上手くつかんだり、手の甲に乗せたりという動きは、知育にも役立ちます。
そんなお手玉は、簡単な手作りで楽しむこともおすすめです。手作りお手玉のおすすめの作り方は、次の2種類です。
- 俵型の袋に、小豆やビーズを詰めて縫い合わせる。
- 新聞紙を丸めてボール状にする。
手作りお手玉のポイントは、片手で握れる程度のサイズにすることです。基本のお手玉遊びの他にも、目的の位置にお手玉を投げ入れて点数を競うなどオリジナルのゲームを楽しむこともおすすめです。
昔ながらのお正月遊びで日本の伝統に触れよう
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お正月遊びは、昔から親しまれている遊びです。定番の凧上げやかるたのほか、おすすめのお正月遊び11選を紹介しました。
新年の清々しさを感じながら、日本の伝統の遊びに触れることで新しい発見があるかもしれません。普段しない遊びの中で、自分の得意分野を見つけたり、友達や家族との共通の楽しみを見つけたりすることもお正月遊びの魅力です。
手作りやオリジナルのルールで、自分なりのお正月遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。