近年、年末年始を自宅で過ごす人が増えてきています。中には、「子どもに、お正月らしい遊びをさせてあげられないか」と、考えている人も多いでしょう。本記事では、そんな人向けにお正月を家族で楽しむための遊び方や、おすすめのアイテムを紹介します。
目次
元旦は何して過ごす?恒例のお正月行事とは
元旦にはさまざまな恒例行事があり、自宅や自宅近辺でも十分に楽しめます。恒例のお正月行事を知り、早いうちから事前準備を行いましょう。
お正月料理を食べる
元旦には、おせちやお雑煮などのお正月料理を食べるのが、毎年の恒例行事になっているという家庭は多いでしょう。
特におせち料理は、これからの1年間を縁起よく過ごすために、盛り込まれた料理一つ一つに『いわれ』と呼ばれる縁起付けがされています。
例えば、数の子であれば子孫繁栄の願いが込められており、栗きんとんには金運と勝負運の願いが込められているのです。また、お雑煮には新年の五穀豊穣を願う意味があり、お屠蘇(おとそ)を飲むことには無病息災の願いがあります。
日本の古きよき文化であるお正月料理の意味を、一つずつ確認しながら自宅で楽しんでみてもよいでしょう。
お年玉のやり取り
お正月といえば、親戚一同が集まってお年玉のやり取りを行います。子どもの頃は楽しみにしていたという人も多いでしょう。
お年玉は、もともと鏡餅のことを指していたといわれています。年神様にお供えした鏡餅には『魂』が込められ、それを家族で分け合うことで恩恵を得られたことから、『御歳魂』と呼ばれていたそうです。
現代では現金を袋に包んで渡すのが一般的ですが、『紙幣は三つ折りで包む』『金額は奇数が望ましい』『硬貨は表向きに入れる』などのマナーもあります。
そのため、誰かの子どもにお年玉を渡す予定がある場合には、マナーにも注意を払えると気持ちよくお正月を楽しめるでしょう。
初詣に行く
初詣はお正月の恒例行事として、老若男女問わず親しまれています。本来は、地域ごとに祭られている神様へのあいさつが目的のお正月行事ですが、現代では出店やおみくじなどを楽しむ娯楽という認識の人も多いでしょう。
詣でる場所については寺と神社のどちらでもよいですが、大切なのはまず住んでいる地域に祭られている氏神様を詣でることです。
また、「日付が変わるタイミングが望ましい」と考えている人もいるようですが、詣でるのに適した時間の決まりは特にありません。家族そろって詣でられるタイミングがあれば、それが最も適したタイミングといえるでしょう。
子どもと一緒にもっと楽しく過ごすには
(出典) photo-ac.com
「せっかく家族そろって休めるタイミングだから、お正月を子どもともっと楽しみたい」という人は多いでしょう。自宅でもできるお正月遊びをはじめ、おすすめのお正月の楽しみ方を紹介します。
伝統的なお正月遊びをしてみる
日本には、昔から親しまれてきた『お正月遊び』というものがあります。例えば、たこ揚げやかるた、羽根突きなどはその代表的なものでしょう。近年では、小型のたこも豊富に見られるようになり、近所の小さな公園や自宅内でも楽しめます。
また、かるたは現代の流行に合わせて、キャラクターなどを使用したものもあります。昔ながらのかるたもよいですが、なじみのあるキャラクターなどのかるたであれば、子どもも喜んでくれるでしょう。羽根突きで盛り上がるのも一興です。
子どもと一緒にお気に入りのものを探し、お正月になったら家族水入らずのひとときを過ごしましょう。
家族でゲームをして盛り上がる!
近年では、体を動かして遊べるものやパーティー感覚で楽しめるものなど、さまざまなゲームが販売されています。家族でゲームをすることで、家族間のコミュニケーションが盛り上がることが期待できます。
例えば、人生ゲームなどのボードゲームや、複数人でできるテレビゲームで競ってみると面白いでしょう。
また、スマートフォン用アプリでは、『イントロクイズ』や『ハズレ付きのくじ引き』のような、複数人で楽しめるユニークなものも多数見つけることができます。このように、家族でゲームをして盛り上がるのも一つの方法です。
おうちで映画鑑賞も楽しい!
近年では『Netflix』や『Amazon Prime Video』のような、動画配信サービスが普及していることもあり、わざわざレンタルショップへ行かなくても家族で映画鑑賞ができるようになっています。
サービスによっては独占配信しているタイトルもあるため、一月分だけ契約して自宅で映画鑑賞してみるのもおすすめです。特にコロナ禍のような自宅から出られない時期であれば、非常に有力な選択肢となるでしょう。
子どもと一緒に挑戦するおすすめの過ごし方
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「お正月らしいことを子どもとしたい」と、考えている人もいるのではないでしょうか?ここでは、お正月に家族で挑戦できることを二つ紹介します。
書き初めで1年の抱負を書いてみる
お正月ならではの体験の一つとしてよく挙げられるのが、新年の抱負を筆で書く『書き初め』です。
単純に子どもに書かせるのではなく、家族全員が一緒に書くことでコミュニケーションの機会も生まれます。書いた抱負はそれぞれ発表したり、家族全員が見えるところに飾ったりしてみるのもおすすめです。
また、近年では、書き初めのお手本をスマートフォン用アプリで見たり、インターネットで取り寄せたりできます。100円ショップなどで書道道具を一式そろえておけば、すぐに実践できるでしょう。
お正月工作に挑戦してみる
粘土を使った工作・DIY・ケーキ作りなど、子どもと一緒に挑戦する『お正月工作』も普及してきています。
お正月工作をするときは親が率先するのではなく、「何に挑戦したいかな?」「どうやるのかな?」と子どもに考えさせながら、一緒に行うのがポイントです。
また、子どもの自由な発想で工作が進む場合はスムーズですが、中にはどうしたいか決められない子どももいるかもしれません。その場合は、インターネットなどで工作例やアイデアを探し、子どもにどれをやりたいか選んでもらうとよいでしょう。
子どもと一緒に一つのことをやり遂げることは、家族のよい思い出づくりにもなるはずです。
子どもが退屈しない!お正月のおすすめアイテム
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「せっかくのお正月に、子どもを退屈させたくない」という場合におすすめのアイテムを紹介します。買い与えてあげるだけでなく、家族で遊べるようにするとなおよいでしょう。
ハバ 雲の上のユニコーン
『雲の上のユニコーン』は、ドイツの有名ブランド『ハバ(HABA)』が販売するすごろくゲームです。最大4人まで遊ぶことができ、物語の設定もあるので、子どもでも世界観に入りやすいでしょう。
対象年齢は3歳以上で、クリスタルを集めながらゴールを目指すシンプルなゲームです。そのため、子どもの初めてのボードゲームにぴったりです。誰が最初にゴールにたどり着けるか、競争して盛り上がりましょう。
ハバ 雲の上のユニコーン
狩歌 CARU UTA
『狩歌 CARU UTA』は、自分の好きな歌をかるたにできるユニークなアイテムです。単語カードをかるたにしているので、日本語の入っている歌ならジャンルを問わず、ゲームの要素に組み込めます。
音楽を違う聴き方で楽しむことができ、友人・知人とカラオケに行ったときや、飲み会などでも大活躍するでしょう。お正月の歌番組を見ながら、このアイテムで遊ぶのもおすすめです。
狩歌 CARU UTA
hacomo 獅子段
『獅子段』はhacomoが販売する、ノリやハサミを使わなくても組み立てることができるペーパークラフトです。親子で作って楽しめるだけでなく、作った後は実際の獅子舞と同じように動かして遊べます。
また、クレヨンや油性ペンなどで自由に色付けできるため、子どもと一緒に好きな動物にアレンジしてみるのもおすすめです。お正月には獅子舞で子どもの頭をかんで、邪気を払いましょう。
hacomo 獅子段
家族で思い出に残るお正月を過ごそう
(出典) photo-ac.com
お正月は、1年に1回しかない貴重な時間です。自宅でゆっくり過ごすのもよいですが、家族全員がそろうタイミングがあるのであれば、初詣やお正月遊びをしてみたり、お正月工作に挑戦したりするのもよいでしょう。
また、お正月遊びの方法やアイテムが思い浮かばないときは、本記事で紹介したおすすめアイテムを参考にしながら、子どもが喜ぶようなものを選んであげるのがおすすめです。ぜひ、家族全員の思い出に残るようなお正月を過ごしましょう。