栗の基本的なゆで方から裏技まで!簡単に作れる栗ご飯のレシピも

料理初心者にはハードルが高く感じられる『ゆで栗』ですが、簡単な栗の調理方法はあるのでしょうか?鍋でゆでる以外に、電子レンジ・炊飯器・圧力(活力)鍋を使う方法があります。基本的なゆで方はもちろん、皮むき方法の裏技も併せて紹介します。

ゆで栗の基本の「き」

栗は秋の味覚として代表的な食材の一つです。手軽に栗本来の味を楽しめる方法として『ゆで栗』をおすすめします。シンプルな調理法のため、ポイントを押さえれば簡単に作ることができます。

栗の果肉は食べられない?

木に実っている栗はトゲが付いた皮(イガ)で覆われています。さらに、栗には『鬼皮』と『渋皮』と呼ばれる皮があります。鬼皮とは、イガに包まれた艶のある茶色い皮のことです。一方、渋皮とは鬼皮の内側にある繊維状の皮のことをいいます。

実は、鬼皮と呼ばれている部分は本当の皮ではなく、果実の果肉部分にあたります。つまり、栗として食べられている部分は、栗の『種』だったのです

参考:農林水産省|知って得する「栗」のこと

ゆで栗と蒸し栗で味が違う?

栗の手軽な調理法として『ゆで栗』と『蒸し栗』があります。ゆで栗は、水の入った鍋に栗を入れ、1時間程度ゆでたものです。一方、蒸し栗はサッと洗った栗を蒸し器に入れ、1時間程度蒸して作ります。

ゆで栗は、しっとりした仕上がりが特徴です。また、ゆでる際に加える塩が栗の味や甘みを際立たせています。反対に、蒸し栗はホクホクとした仕上がりが特徴です。栗本来の味や甘みを楽しむことができ、食感も楽しめます。

このように、同じ栗でも調理法によって味の違いを楽しむことができます。栗がたくさん手に入ったときは、調理方法を変えてみてはいかがでしょうか。

栗の下処理と基本的なゆで方

栗の下処理方法は以下の通りです。

  1. 栗が浸かる量の水を入れ、半日から1日程度浸けておく
  2. 浮いてきた栗には虫が付いているため、取り除く

基本的な栗のゆで方は以下の通りです。

材料
適量
栗がしっかりと浸かる程度の量
水1Lに対して大さじ1/2強

 

  1. 鍋に栗・水・塩を加え、中火にする
  2. 沸騰したら弱火にし、1時間ほどゆでる
  3. ゆで終わったら火を止め、そのまま半日ほど置く
  4. 半日が経過したらザルに上げる
  5. 栗の底を包丁で切り取り、切り取った部分に包丁の刃を入れて皮むきをする

入れた水に対し、およそ1%の塩分が目安です。加えた塩によってアクが抜け、栗がふっくらとした仕上がりになります。

ゆで栗は圧力鍋や電子レンジでも作れる

(C) Shutterstock.com

ゆで栗は鍋で作る以外にもさまざまな調理法があります。たとえば、電子レンジや炊飯器などを使った方法です。そのほか、圧力鍋よりも加圧力がある『活力鍋』でゆでる方法もあります。

少量の栗なら電子レンジがおすすめ

少量の栗をゆでるときは、電子レンジがおすすめです。電子レンジを使う際は、事前に下処理を済ませ、鬼皮をむいておきましょう。ゆで方の手順は以下の通りです。

  1. 栗10粒程度を目安に、栗と水(栗がひたひたに浸かる程度)を耐熱容器に入れる
  2. 500Wで5~8分ほど加熱し、冷めたら渋皮をむいて完成

電子レンジは、お菓子や料理のアクセントとして栗を使いたいときに最適です。

炊飯器を使えば放っておくだけで完成

400g程度の栗であれば、炊飯器でも調理可能です。炊飯器なら放っておくだけで調理できるほか、ホクホクとした食感も楽しめます。炊飯器で栗をゆでる方法は以下の通りです。

  1. 栗は半日から1日程度水に浸けておく
  2. 水に浸けた栗と水120ccを加えて『炊飯ボタン』を押す
  3. 30~40分程を目安に加熱し、スイッチが切れたら完成

スイッチが切れるまでの時間が短すぎたり、長すぎたりする場合は様子を見て加熱時間を調節するとよいでしょう。

圧力鍋や活力鍋でゆで時間を短縮

圧力鍋や活力鍋を使うと、5分~10分程度のゆで時間で調理できます。どちらの鍋を使う場合でも、栗の底に切込みを入れてから鍋に入れましょう。皮をむくときはヤケド防止に軍手があると安心です。
活力鍋を使ったゆで方については、以下の通りです。

  1. 栗を洗い、底のざらざらした部分を包丁で薄く切り取る
  2. 鍋に栗・水(ひたひたに浸かるくらい)・塩小さじ1/2を加える
  3. 活力鍋の低圧おもりを乗せ、強火で加熱する
  4. おもりが振れたら弱火に落とし、4分ほど加熱して圧力が下がるまで待つ
  5. 包丁で皮をむけば完成

活力鍋を使うと加圧と減圧が一気に行われるため、栗の中に隙間ができます。この隙間に包丁を引っ掛けると、簡単に皮がむけます。また、熱いうちに皮をむくこともポイントです。

面倒な栗の皮むきは「冷凍保存」で解決

ゆで栗を作る上で避けられない工程が『皮むき』です。面倒な皮むきは、ゆで栗を冷凍保存して解決しましょう。ゆでた栗を冷凍すると、解凍したときに皮がむきやすくなります。冷蔵庫で保存するよりもおいしさをキープでき、食べたい分だけ使えて大変便利です。

ゆで栗を使ったお手軽レシピを紹介

(C) Shutterstock.com

ゆで栗はそのまま食べるだけではなく、料理やお菓子作りにも使えます。栗を使った料理の中でも、栗本来の味を楽しめる『栗ご飯』がおすすめです。

おいしい栗ご飯の作り方

ゆで栗を使った栗ご飯は、シンプルな材料でもおいしく仕上がります。なお、ゆで栗は解凍したものでも、ゆでたてのものでも構いません。
材料と作り方は以下の通りです。

材料
ゆで栗 正味250gくらい
2合(1/3ほどの量をもち米にしても可)
小さじ3/4
 大さじ1/2(お好みで)

 

  1. 米は洗って、ザルに上げておく
  2. 炊飯器に米・塩・酒を入れ、2合の目盛りまで水を注ぎ『炊飯ボタン』を押す
  3. 炊き上がったらゆで栗を加え、10分ほど蒸らせば完成

栗と米を別々に調理するため、一緒に炊き上げる方法よりも栗の存在感が増します。さらに、もち米を混ぜることで、おこわ風に仕上げることもできます。ホクホクした栗が好きな人には堪らない1品です。

炊飯器や活力鍋を使っておいしいゆで栗を楽しもう

(C) Shutterstock.com

一見難しそうに思える栗の調理も、道具を使うことで挑戦しやすくなります。シンプルなゆで栗であれば、どの方法でも手軽に調理できるでしょう。栗の量や用途によって、調理法を使い分けることがポイントです。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

Ranking ランキング

Feature特集

暮らしがもっと楽しくなる 間取りづくりのコツ
DAIGOも箸休め
Onnela公式インフルエンサー
あの人が見つけるHDCの愉しみ方
今すぐできる 電気代の節約術
身も心も軽やかに♪ あなたの運動不足を解消します