近年はシリコンや紙など、さまざまな素材のマフィン型が登場しています。サイズや仕様も多彩なため、「自分のとって使い勝手のよいマフィン型」をはっきりさせることが大切です。マフィン型を選ぶポイントや、素材別のおすすめ商品を紹介します。
目次
マフィン型を選ぶポイントは?
おいしいマフィンを作りたいとき、何を置いても必要となるのがマフィン型です。100円ショップやホームセンター等で購入できますが、種類が多くて選びにくく感じることがあるかもしれません。
我が家のニーズにマッチしたマフィン型を選ぶとき、チェックしたいポイントを紹介します。
型の材質で選ぶ
マフィン型の材質としておなじみなのは、以下の四つの素材です。
- スチール
- シリコン
- ブリキ
- 紙
スチールは熱の伝わりがよく、生焼けになりにくいメリットがあります。焼きムラも少なく、初心者でも見栄えのよいマフィンを作れるでしょう。
シリコンは、柔らかく扱いやすいのが魅力です。型離れがよい上お手入れも簡単で、さびの心配がないのもうれしいポイントです。
ブリキのマフィン型は熱伝導がよく、焼き色がきれいに入ります。使い込むほどに扱いやすくなるため、繰り返しマフィンを焼く家庭におすすめです。
焼成後型から外す手間のない紙素材は、できあがったマフィンをそのままラッピングできます。1回使い切りとなりますが、プレゼント用のマフィンを焼くときに重宝するでしょう。
使い方・オーブンにあわせたサイズ
マフィン型は家庭のオーブンに収まるサイズを選びましょう。
一度にたくさん焼けるプレート型は便利ですが、サイズが大き過ぎるとオーブンに入りません。特に海外製は大きめサイズが多いため、必ずサイズチェックが必要です。
またマフィン型があまりにも大きいと、焼き色がきれいに付かなかったり生焼け状態になったりするリスクが高くなります。
オーブンのクセやマフィン焼成のコツがつかめないうちは、大き過ぎず小さ過ぎない『直径6~7cm』程度の型を選んだ方が安心です。
焼き上がりがきれいな「スチール」
(出典) pexels.com
マフィン初心者は、熱効率が高くきれいに焼成しやすい、スチール製のマフィン型から試してみましょう。上手に焼けてマフィン作りのモチベーションが上がる、おすすめの型を紹介します。
富士ホーロー「ベイクウェアー」
表面にテフロン加工が施された、スチール製のマフィン型です。型離れがよいのが特徴で、型に油脂を塗れば敷紙を敷く必要はありません。生地を作ったらそのまま流し込めばよく、焼成するときの手間を半減できます。
マフィン型全体のサイズは、26.4×17.9×3.1cmです。型一つ分のサイズは6.9×2.8cmで、1回で6個のマフィンを作れます。
使用後は重ねて収納できるため、複数枚所持していても邪魔になりません。
富士ホーロー ベイクウェアー
cotta「オリジナルマフィン型」
製菓・製パン用品の専門店『cotta』のオリジナル商品です。マフィン型一つ一つの間が大きく取られているのが特徴で、マフィン同士がくっ付きにくいメリットがあります。
具材をたっぷり入れたマフィンを作りたいときや、ボリューミーなマフィンを作りたいときに重宝するでしょう。
型の外寸は26.0×17.5×3.5cm、型一つ分のサイズは6.5×3.5cmです。マフィン以外には、ミニイングリッシュマフィンやミニキッシュ・厚焼きクッキーなどを作るのにも適しています。
cotta オリジナルマフィン型
富澤商店「マフィン型 12ヶ取」
1度に12個のマフィンが焼けるマフィン型です。スチールの上にシリコンコーティングが施してあるため、焼成後の生地がするっと離れます。使用前の空焼きも不要なため、面倒な準備は必要ありません。
この型で焼けるマフィンのサイズは、直径約4.7×高さ約2.7cmのミニサイズです。プレゼント用・バラマキ用でマフィンをたくさん作りたいときに重宝します。
なおお手入れ後に水気が残っていると、さびが発生する恐れがあります。収納するときは、きちんと水気を拭き取りましょう。
また、強い力でこすったり研磨剤を使ったりすると、表面のシリコンコーティングが剥がれてしまいます。洗うときは、表面を傷付けないよう注意が必要です。
富澤商店 マフィン型 12ヶ取
カラフルな色使いもうれしい「シリコン」
(出典) pexels.com
シリコンのマフィン型は、カラフルで見栄えのよいものがたくさんあります。お手入れが簡単で扱いやすい、シリコン製のマフィン型を見ていきましょう。
OXO「シリコンベーキングカップ」
OXO(オクソー)はニューヨークに拠点を置く、キッチンツール・家庭用品のメーカーです。誰にとっても使いやすい『ユニバーサルデザイン』に定評があり、マフィン型も例外ではありません。
マフィンの内側にはラインがあって、生地を流し込むときの目安にできます。型の両側には取っ手が付いており、焼成後のマフィンを簡単に外せる仕様です。食洗機が使えるため、お手入れの手間がないのもメリットといえます。
マフィン型のサイズは8.5×7×3.5cmで、1セット12個入りです。
OXO シリコンベーキングカップ
富澤商店「シリコンカップ」
カラフルでキュートなシリコン製マフィン型です。生地を入れて焼くと、ふんわりと仕上がったマフィンが完成します。
マフィン型のサイズは8.3×8.3×4cmで、電子レンジの使用も問題ありません。マフィンはもちろん、電子レンジスイーツ・ちょっとした料理を作るときにも重宝します。
ただし、最初のうちはシリコン特有のニオイが気になるかもしれません。使う前に、中性洗剤などで型を洗っておくのがベターです。
富澤商店 シリコンカップ
貝印「シリコーンカップケーキ型 すみっコぐらし」
特に子どもに喜ばれそうな、『すみっコぐらし』のシリコン型です。生地を型に流し込むと、キャラクターの顔や形を模したマフィンを作れます。
マフィン以外にゼリーやプリンも作れるため、日常で活躍するシーンは多いでしょう。
型の外寸は17.8×14.0×2.5cmで、一つの型で6種類のすみっコを作れます。容量はどれも37mlですが、『たぴおか』だけは30mlです。
同じ製菓シリーズとして、『リラックマ』の型もあります。
貝印 シリコーンカップケーキ型 すみっコぐらし
使い込みたくなる「ブリキ」
(出典) pexels.com
マフィン作りにはまっている人は、本格仕様のブリキ製がおすすめです。きちんとお手入れすれば使い勝手もよくなって、愛着も湧いてくるでしょう。ブリキのマフィン型から、おすすめの商品を紹介します。
久保寺軽金属工業所「ブリキ Cマフィン型」
1度に六つのマフィンを焼ける、ブリキのマフィン型です。型のサイズは16.5×23.5×2.5cmで、一つ分のサイズは直径6.5×深さ2.4cmあります。
シリコンやアルミ素材のマフィン型を使っていて「焼き色を付けたい」「膨らみが足りないような気がする」という人は、使ってみる価値はあるでしょう。
ただしブリキ素材のため、シリコン型のようにするっと型離れしない点には注意が必要です。生地を流し入れる前に、型の内側に油やバターを塗っておきましょう。
久保寺軽金属工業所「ブリキ Cマフィン型」
久保寺軽金属工業所「ブリキ マフィン型 貝型」
おしゃれなシェル形状のマフィン型です。型のサイズは16.6×23.0×1.5cmで、これ一つで六つのマフィンを焼けます。
マフィン一つ分のサイズは、直径6.2×深さ1.4cmです。生地を流し込んで焼けば、きれいに焼き色の付いた見栄えのよいマフィンが完成するでしょう。
ブリキ素材なので、使用後はすぐに柔らかいスポンジで汚れを落としましょう。型が完全に乾燥したら、油を塗布して保管します。このとき紙で包むと、さびのリスクを抑えられます。
久保寺軽金属工業所 ブリキ マフィン型 貝型
ちょっとしたアイデアで料理をより楽しく!
(出典) pexels.com
マフィン型は、スチール・シリコン・ブリキ・紙素材が一般的です。どれを選ぶかで生地離れやマフィンの焼き上がりが変わってくるため、慎重に選びましょう。
焼き色・焼き上がりを重視するなら、熱効率のよいスチールやブリキがおすすめです。一方、扱いやすさ・お手入れの簡単さを求めるなら、シリコンや紙を検討するとよいでしょう。
マフィン型があれば、スイーツ用マフィンから食事用マフィンまで、好みのマフィンを作れます。型によってはキッシュやイングリッシュマフィンなども作れますので、料理のバリエーションを広げたい人にもおすすめです。
お気に入りのマフィン型を見つけて、料理のモチベーションをアップさせましょう。