キッチンペーパーは調理中だけでなく調理後の掃除にも使える必需品です。消耗品ゆえにコスパにこだわるのか、使いやすさを重視するのかによって選ぶべきタイプが異なります。種類や選び方を知って、自分に合ったものを選びましょう。
目次
キッチンペーパーとクッキングペーパーの違い
『キッチンペーパー』と呼ばれているものの中には、厳密には『クッキングペーパー』というものに分類されるものもあります。どちらも野菜の水切りや揚げ物の油切りなどに使える点では共通しますが、少々異なるところもあります。
製造方法によって見た目にも違いがあるので、購入の際はよく確認しましょう。
キッチンペーパーは表面がでこぼこしている
『キッチンペーパー』は、エンボス加工がされているために表面にでこぼこした模様が入っていることが特徴です。
この加工をするメリットは、表面をでこぼこさせることで、紙同士がはがれやすくなること、さらに、適度な厚みが生まれることで吸水力が高まることが挙げられます。
特にキッチンでは吸水力の高さを生かして、食器拭きやフライパンに残った油の拭き取り、野菜の水切りなどの際に使いやすいでしょう。コスパがよい商品も多いのでキッチンの掃除にも気軽に使えます。
クッキングペーパーはフェルト状
表面にでこぼこした模様がなく、フェルト状に加工されているのが『クッキングペーパー』に分類されるタイプです。
パルプが立体的に絡み合うように加工されているため、エンボス加工されたキッチンペーパーよりもパルプ同士の隙間が広く、厚みがあります。
水切りや油切りはもちろん、落とし蓋やアク取り、だしこし、食材に下味を付けたり、たれをしみ込ませたりなど、調理する際の使い道が多い点がキッチンペーパーとの大きな違いといえるでしょう。
キッチンペーパーは掃除に便利!
(出典) photo-ac.com
キッチンペーパーは料理だけでなく、掃除の際にも活躍します。キッチンはもちろんトイレや浴室など家のあらゆる場所を掃除するのにも使えて便利です。
一方、料理の際はクッキングペーパーなら可能なことでもキッチンペーパーではできないこともあるので、注意しましょう。
キッチン周りの掃除に活躍
口に入るものを扱うキッチンの掃除は、特に清潔さに気を配って掃除したいものです。少々面倒でもしっかり除菌したふきんを使うなどして気を付けている人も少なくないでしょう。
しかし、キッチンペーパーを使えば、毎回新しい清潔な状態で掃除できるので安心です。ふきんを除菌する手間もなくなり、家事の負担を減らせるでしょう。
さらに取り出しやすいので、汚れが気になったらサッと拭き取れる点も便利です。こびりつきやすい油汚れも小まめに掃除することで予防できるでしょう。クッキングペーパーに比べて1枚あたりのコストが安いことも気軽に使えるポイントです。
キッチン以外の掃除にも使える
キッチンペーパーはティッシュペーパーなどと比較して厚みがあるため、軽い水分では破れにくく家中の掃除に向いており、使い捨てができるので便利でしょう。
トイレ掃除なら便器や床の拭き掃除に使えますし、フローリングワイパーに装着して浴室の天井など届きにくい箇所の掃除に用いることもできます。
また、水垢がこびりついた浴室の鏡や汚れが気になる箇所には、洗剤をしみ込ませたキッチンペーパーで湿布するという活用法もあります。一定時間、直接洗剤を密着させられるので、汚れが落としやすくなるでしょう。
さらに蛇口などのステンレス部分はキッチンペーパーで乾拭きするとピカピカにすることができるなど、キッチン以外の掃除においても様々な活用方法があるのです。
調理には向かないものもあるので注意
キッチンやその他の箇所の掃除に活躍するキッチンペーパーですが、調理の際の使用には少々注意が必要なこともあります。
クッキングペーパーほど水や油に強くはないので、大根おろしなどの水切りや油こしには向きませんし、落とし蓋としては使えません。
また、熱に強いわけでもないので、電子レンジで使用する際はより注意が必要です。必ずパッケージを見てレンジで使用できるか確認し、『レンジ不可』とあれば絶対に使用しないようにしましょう。
たとえ使用できる商品であってもレンジでの加熱は短時間に留めるのが無難ですし、オーブンでの使用は絶対にしてはいけません。キッチンペーパーが燃えて事故につながる危険があります。
食材の水切りや揚げ物の油切り以外の用途で使いたい場合は、商品の注意書きをよく確認することが大切です。
キッチンペーパーの選び方
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キッチンペーパーは色々なメーカーからさまざまな商品が発売されています。選ぶ際に一つの基準となるのが形状です。
キッチンペーパーの形状には、ロールタイプ・ボックスタイプ・ソフトパックタイプの3種類があり、それぞれに異なるメリットがあります。自分が重視するポイントに合わせて選ぶとよいでしょう。
コスパ重視ならロールタイプ
消耗品であるキッチンペーパーはやはりコスパが最重要と考える人にはロールタイプがおすすめです。他のタイプよりも1枚あたりの単価が安いので、気兼ねなく使えるでしょう。
また、店頭では特売品として売られることも多く、さらにお得に購入できることもあります。冷蔵庫に貼り付けられる磁石付きのキッチンペーパーホルダーを取り入れれば、使い勝手もよくなり便利でしょう。
サッと取り出せて便利!ボックスタイプ
使いやすさを重視するならボックスタイプがおすすめです。ティッシュボックスと同じように、1枚ずつポップアップするので使いやすいでしょう。
ロールタイプが片手で本体を抑えながら、もう片方の手で必要な分だけ切り取るのに対し、ボックスタイプなら片手でサッと取り出せます。料理中にぬれた手で取り出しても、下のキッチンペーパーはぬらさずに済むのも便利です。
最後の1枚まで清潔に使える点もメリットといえるでしょう。
買い置きするならソフトパックタイプ
消耗品は買い置きしておくので収納しやすいものがいいという人にはソフトパックタイプが便利でしょう。フィルムパックに入っているので、他のタイプよりも収納に場所を取りません。
また、フィルムパック本体は水を通さないので、シンク周辺などぬれやすいところに置いても安心です。中身が少なくなってくると少々取り出しにくくなるのは難点ですが、キッチンペーパーケースを使用すれば最後まで快適に使えるでしょう。
手軽に使えるおすすめのキッチンペーパー
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使う頻度の高いキッチンペーパーは手軽に、かつ快適に使えるものを選びたいものです。料理にも掃除にもどんどん活躍させたくなる、使いやすい商品をご紹介します。
エリエール 超吸収キッチンタオル(70カット)
長さが従来製品の1.4倍になったロールタイプのキッチンペーパーです。1ロールで70カット分あります。長持ちするので取り換える頻度も減り、使いやすいでしょう。
野菜や魚などの水切りに使える他、独自開発のエンボス加工によって油が裏抜けしにくく、油切りもしっかりできます。吸水性が高く破れにくいので、食器拭きやキッチンの掃除にも活躍するでしょう。
エンボス加工がクローバー模様になっているのもポイントです。
エリエール 超吸収キッチンタオル(70カット)
スコッティ ペーパーふきん サッとサッと
ソフトパックタイプのキッチンペーパーで1包あたり200シート入っています。1枚ずつ取り出しやすいポップアップタイプなので、片手でサッと取り出して使えます。
水にぬれても破れにくく、野菜の水切りや揚げ物の油切りの他、食器拭きやキッチン回り全般の掃除に活躍します。かさばらないので、キャンプなどのアウトドアレジャーに持っていくにも便利ですし、災害備蓄用に準備しておくのにもおすすめです。
スコッティ ペーパーふきん サッとサッと
ネピア 激吸収キッチンタオルボックス
サッと取り出しやすいボックスタイプのキッチンペーパーです。従来品よりもシートの厚みがアップした上、激吸収エンボス加工により水や油をしっかり吸収してくれます。吸収した水や油を逃しにくく、後戻りしにくいでしょう。
食材の水切りや揚げ物の油切り、掃除に使える他、まな板の漂白や除菌、窓や洗面台の水滴の拭き取りなどさまざまな用途で使えます。
ネピア 激吸収キッチンタオルボックス
キッチン掃除に活躍するキッチンペーパー
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キッチンペーパーを掃除でも活躍させたいなら、ぬれても破れにくい丈夫なタイプであることが重要です。さらに長持ちする大容量タイプの商品なら、ますます気軽に使えるでしょう。
バウンティ セレクトアサイズプリント
アメリカの家庭で50年以上もの間使われてきたというキッチンペーパーです。1ロールあたり98枚とたっぷりあるので、気軽に使えます。2枚重ねになっており、独自のエンボス加工によって、水も油もしっかり吸収します。
さらに保水力にも優れるため、拭き取った水分がポタポタ滴ることもありません。ぬれても破れにくく、絞って使えるのも便利です。食器拭きやこぼした飲みものの拭き取りの他、床掃除にも活躍します。
バウンティ セレクトアサイズプリント
カークランド シグネチャー ロールタオル
コストコのプライベートブランド『カークランドシグネチャー』のキッチンペーパーです。1ロールあたり140シート入りで、12ロール入っています。2枚重ねになっており、破れにくく吸水力にも優れるので料理にも掃除にも活躍するでしょう。
1シートを半分に切れるようミシン目が入っているので、使用用途に合わせて使えるのも便利です。1ロールずつ個別に包装されており、外袋から取り出しても清潔に保管できるのも収納しやすく便利でしょう。
カークランド シグネチャー ロールタオル
キッチンペーパーは上手に選んで活用しよう
(出典) photo-ac.com
料理をおいしく作るには、キッチンペーパーは必需品です。キッチンペーパーで野菜の水切りをすることで、サラダはドレッシングがよく絡むようになりますし、油切りをすることで揚げ物はベタベタすることなくカラッと仕上がります。
また、丈夫で吸水性に優れたタイプのものを選べば、料理だけでなく掃除にも使えます。自分に合ったタイプのキッチンペーパーを上手に選んで、料理に掃除に幅広く活用しましょう。