ご飯作りで「献立がワンパターンになりがち」「副菜にスープを作りたいけど、時間がない」と悩んでいませんか。そんなときスープメーカーがあれば、手早く簡単に1品増やせるかもしれません。スープメーカーの特徴や選び方について解説します。
目次
スープメーカーとは?
スープメーカーを使うと、どのような料理が作れるのでしょうか。実はスープに限らず、幅広いメニューが作れるのです。
いろいろなスープが作れる家電
スープメーカーにはミキサー機能や加熱機能が付いたものが多いため、下ごしらえを時短しながらおいしいスープが作れます。
最近は多機能モデルも発売されており、みそ汁はもちろん、ポタージュスープやリゾット、甘酒、離乳食などが作れるタイプのものもあります。
献立のレパートリーを簡単に増やせるため、スープメーカーは今注目を集めているのです。
スープメーカーの魅力
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「スープ作りのためだけに調理家電を増やすのは気が引ける」と考える人もいるかもしれません。しかしスープメーカーにはたくさんの魅力があります。その内容を見ていきましょう。
手軽にスープが作れる
スープメーカーの大きな魅力は、何といっても簡単にスープなどの汁物が作れることです。料理が苦手な人やあまりスープを作らない人でも、おいしいスープを手軽に作ることができます。
スープなどの汁物をコンロで作ると、目を離したわずかな隙に沸騰したり焦げてしまったりすることがあります。
しかし、スープメーカーがあればそのような心配もありません。調理の過程を見守っていなくても、野菜の粉砕からかき混ぜ・加熱までオートで行ってくれます。
イチから手作りするより時短
スープメーカーのほとんどにはカッターが付いており、材料を細かく粉砕したりかき混ぜたりして舌触りよく仕上げてくれます。そのためわずか数十分で、おいしいスープが作れるのです。
スープメーカーの中には、材料を細かくしすぎずに具材の食感を残せるものや、煮物やリゾットなどにも対応したものもあります。
調理の手間を省くだけでなく、短時間でもう一品が簡単に作れるのは、うれしいポイントです。
栄養バランスを整えられる
スープメーカーを使って野菜のたっぷり入った汁物を作れば、無理なくたくさんの食物繊維が取れます。
厚生労働省の資料によると、成人の場合は一日350g以上の野菜を取ることが、食生活の目標として掲げられています。野菜を多く取ることで、食物繊維などが摂取でき、高血圧や高脂血症といった食生活と深い関わりのある病気になるリスクを減らせるのです。
毎食、主菜に野菜を使うのは、忙しい家庭では大変かもしれません。しかし、スープなど野菜の入った副菜をスープメーカーで作ることができれば、栄養バランスを整えて健康的な献立作りができるでしょう。
参考:21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)について報告書|厚生労働省
スープメーカーの種類
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スープメーカーには大きく分けて、単機能タイプ・多機能タイプの2種類があります。自分が作りたいメニューや使いたい機能から、スープメーカーの種類を選びましょう。
スープ作りに特化した単機能タイプ
「食材を投入してスイッチを押すだけ」のシンプルな単機能タイプは、スープ作りに特化した便利家電です。
スープやみそ汁などを手軽に作りたい人や、機能を絞ってリーズナブルに購入したい人に向いています。
加熱温度の調整や保温・かくはん機能といった複雑なことはできないものもありますが、複雑な操作がいらないため、初めてスープメーカーを使う人でも扱いやすいでしょう。
おかゆやスムージーも作れる多機能タイプ
多機能タイプの中には、ミキサーだけでなくかき混ぜ機能や温度調節機能が付いたタイプもあります。
おかずやリゾット・スムージーなどスープ以外の料理も作れたり、材料を細かくするなど料理の下ごしらえとして使えるものもあるため、一台で幅広く活用したい人にぴったりです。
単機能タイプに比べると、機能が多い分価格は高い傾向がありますが、使い方次第で離乳食や健康ドリンク・デザートにも対応できるため、料理のレパートリーが広げられるでしょう。
スープメーカーの選び方
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いろいろな機能のあるスープメーカーですが、購入時に注意したいポイントがいくつかあります。毎日の料理に使うことを前提に、ポイントを押さえておきましょう。
想定する使い方ができる機能を備えているか
購入する前に、まずはスープメーカーを使って「作りたいもの」をはっきりさせておきましょう。そうすれば、購入後に「やっぱりあの機能があればよかった」と失敗するリスクを減らせます。
例えば食材の食感を楽しめるスープを作りたいなら、ミキサー機能だけでなく、フードプロセッサーのように粗めに食材をカットしてくれる機能付きを選ぶ必要があります。
またフローズンドリンクも作りたいなら、非加熱モードや氷も一緒にかくはんできるモーターを搭載したものがよいでしょう。
スープ以外にも幅広く料理を作りたいなら、対応メニューが多く自動調理の種類が多いものを選ぶとよいでしょう。
スープを飲む人数に合った容量か
スープメーカーは、家族の人数分の容量に対応したものを買うことが大切です。必要な分量がまとめて作れないと、毎日使う上ではストレスが掛かってしまいます。
スープ1人前は200mlほどのため、2人家族では400ml・4人家族なら800mlは作れるものを選びましょう。また、一定の量以下で作ることはできない製品もあります。製品の最低容量にも注意して、製品を選びましょう。
保温機能があると温め直す手間いらず
保温機能があれば、帰宅時間が違う家族でも、出来たてのようにおいしいスープが味わえます。
一度スープが冷めてしまうと、温め直すのにも手間が掛かります。また温め直すことによって具材に火が通り過ぎたり、煮詰まって味が濃くなったりすることがあるかもしれません。
しかし保温機能付きなら、温め直しによる味の変化がないため、作りたてでなくともおいしくスープが飲めるでしょう。
お手入れのしやすさも重要
スープの入る容器を取り外せたり、細かいパーツも取り外したりして洗えるタイプを選べば、衛生的に使い続けることができます。
中には、容器に水と市販の洗剤を入れると自動で刃が回転して掃除してくれる「自動洗浄機能」のある製品もあります。
スープメーカーに付いている刃は、手を傷つけずに洗うのに意外と神経を使うものです。自動洗浄機能があれば、毎日使った後に洗うのが負担でないのもうれしいポイントです。
お手入れが簡単だと使うまでのハードルが下がり、使う頻度を自然に上げやすくなります。できるだけ洗いやすく楽に手入れできる製品を選べば、よりスープメーカーを生活に取り入れやすいでしょう。
2万円以下で買えるスープメーカー
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ECサイトで2万円以下で買えるスープメーカーなら、初めてスープメーカーを使う人も取り入れやすいのではないでしょうか。豆乳メーカーとして販売されている製品の中にも、スープが作れるものがあるため、スープメーカー選びの参考にしてください。
ゼンケン スープリーズQ ZSP-2
具材を入れて、スイッチ一つで簡単にポタージュスープが作れるシンプルなスープメーカーです。
かぼちゃやニンジンなどの固い根菜も、煮込みを機械に任せられるため、手軽にスープで食べられます。
容器内部はステンレス製で、本体から容器や容器ふたが取り外せて丸洗いできるため衛生的です。
おかゆや煮物・食感を残したスープを作る機能はなく、ミキサーして加熱する機能に特化しているシンプルタイプで、リーズナブルに購入できます。
スープのレシピが10種類付いており、レパートリーも広げられます。
口当たりが滑らかなスープを手軽に飲みたい人におすすめです。
ゼンケン スープリーズQ ZSP-2
福農産業 家庭用豆乳メーカー 小さな豆乳工場 DJ06P-DS901SG
豆乳からスープ・おかゆ・ジャムまで作れる豆乳メーカーです。パネルから選べる自動調理メニューは豆乳・ジャム・スープなど5種類あり、操作も簡単です。おかゆやおもゆにも対応しているため、離乳食や介護食にも対応できます。またオーツ麦・スイートコーンなどを使って、五穀豆乳などの健康ドリンクも楽しめます。
「らくらく洗浄」機能が付いており、水と市販の食器用洗剤数適で、簡単に本体内部やブレンダーが洗えるため、頻繁に使っても片付けが苦になりません。
幅13.5cm×高さ26cmのコンパクトサイズで、本体横だけでなく上部にも持ち手が付いており、楽に持ち運びできる点も便利です。
福農産業 家庭用豆乳メーカー 小さな豆乳工場 DJ06P-DS901SG
レコルト ソイ&スープブレンダー RSY-1
スープや豆乳・ソース・ジュース・スムージーまで作れるスープメーカーです。家庭用の氷も細かく砕けるため、フローズンドリンクやスムージーも自宅でおいしく作れます。
カラーはレッド・クリームホワイトの2色がラインナップされています。おしゃれな外観でキッチンに置いても映えるため、スープ作りが楽しくなるでしょう。
37種類のレシピが載ったレシピブックも付属しています。豆乳やおからの基本的な作り方も掲載されているため、初めてスープメーカーを使う人でも安心して使用できるでしょう。
レコルト ソイ&スープブレンダー RSY-1
機能性の高さが自慢のスープメーカー
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多くの機能が付いていたり、幅広いメニューが自動で作れるスープメーカーをご紹介します。今まで家庭で作ったことのない料理も、レシピブックが付属していれば大幅にレパートリーを増やせるでしょう。
象印 マイコンスープジャー TH-CU045
容量4.5lの大容量のスープが作れるスープジャーです。内鍋をコンロで熱した後、温度設定した本体に入れることで、みそ汁やおでんだし・おかゆなどが作れます。内鍋はじか火だけでなくIHにも対応しており、取っ手付きなので持ち運ぶのも便利です。
温度は70~90℃まで1℃刻みで細かく設定できます。「カレーは80℃」「コンソメスープは85℃」のように、料理に合わせてお好みの温度で保温できるのがうれしいポイントです。
象印 マイコンスープジャー TH-CU045
ゼンケン スープリーズR ZSP-4
滑らかなポタージュスープや食感を残したスープ・おかゆなどが作れるスープメーカーです。火加減やかき混ぜ・かくはんを自動で調節しながら行うため、手軽においしい仕上がりにできます。
800mlの容量があるため、3~4人家族に適しています。保温機能や再加熱機能があるため、家族の帰宅時間がバラバラでも簡単に温め直せて便利です。氷を粉砕することはできませんが、冷たい水や果物を材料にしてスムージーも作れます。
容器を本体から手前に引いて取り出す「コーヒーサーバー方式」を採用しています。容器を取り外しやすく、お皿にも注ぎやすい工夫がうれしいポイントです。
ゼンケン スープリーズR ZSP-4
山本電気 クックマスター Shunsai Pro YE-CM17B-WH
独自特許技術による静音が特徴のスープメーカーです。高性能モーターで高速・低速かくはんができるため、裏ごしなしでも滑らかなスープが作れて、食物繊維を丸ごと摂取できます。
自動調理モードは、ポタージュの他にも煮込み・豆乳・発酵・温泉玉子モードなど八つの種類があります。スープに加え、かぼちゃの煮込みや豚角煮・こうじ甘酒も作れて、副菜作り全般に活用できるでしょう。
容量は800mlで、3~4人家族向けです。80品目が載ったレシピブックも付属しており、初めて作る料理にもチャレンジしやすいでしょう。
山本電気 クックマスター Shunsai Pro YE-CM17B-WH
スープメーカーの基本的な使い方
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シンプルなものから多機能なものまでスープメーカーにはさまざまありますが、基本となる使い方は同じです。ポイントを押さえて簡単な料理を作るところからはじめ、料理のバリュエーションを増やしていきましょう。
基本は野菜を刻んで入れるだけ
スープメーカーは基本的には材料を投入してメニューボタンを押すだけなので、操作は難しくありません。
自動調理ボタンを備えているのものも多く、メニューを選べば粉砕や加熱・かき混ぜをオートで行って料理を完成させてくれます。
例えばポタージュスープを鍋で作ろうとすると、野菜を柔らかくなるまで煮込んだり、ミキサーにかけたりといった手間が掛かります。
しかし「ポタージュ」の自動調理メニューがあるスープメーカーなら、レシピに沿って適度に切った野菜や調味料を入れるだけでスープを完成させられるのです。
「具材を細かく粉砕する」「滑らかになるまでかき混ぜる」「火加減に注意する」といった面倒な工程を全てスープメーカーに任せられるため、メインの主菜と並行して手間なくスープが作れるでしょう。
付属のレシピでレパートリーが広がる
スープ類のレシピは、ついつい同じようなものを作ってしまいがちです。スープメーカーにはレシピが付属しているものも多くあるため、レシピに載っている品目を作ったり、アレンジを加えたりすることで、献立のバリュエーションを増やすことができます。
例えば、コイズミの「スープメーカーKSM-1020/N」には100種類以上、山本電気「クックマスター Shunsai Pro YE-CM17B-WH」には80種類の品目が掲載されたレシピが付属しています。
スープメーカーの機能だけでなく、レシピの充実度にも注目して選ぶと、レパートリーを広げやすくなるでしょう。
スープメーカーで食卓を彩ろう
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スープメーカーはスープ作りを手軽にできるだけでなく、副菜のレパートリーを増やしたり下ごしらえにも使えたりと多くのメリットがあります。
多機能た付いたモデルを選べば、スープの他にも具だくさんのみそ汁やスムージーも簡単に作れて、手軽にもう一品が作れます。
料理のレパートリーを増やしたい人や手の込んだ料理を作るのが苦手な人は、ぜひ一度スープメーカーを使ってみてください。
調理時間があまり取れなくても、栄養バランスを整えながら食卓に華やかさを加えられることでしょう。