フローリングに適した布団とは?注意点やおすすめ商品も紹介

フローリングに布団を直置きした場合、湿気やホコリ・床の固さが安眠を妨げるかもしれません。布団選びは慎重に行い、フローリングでもぐっすり眠れるようにしましょう。フローリングに布団を敷くときの注意点や布団の選び方、おすすめの商品を紹介します。

フローリングに布団を敷く場合のポイント

フローリングに布団を敷くと、湿気やホコリ・冷えなどが気になります。フローリング+布団の組み合わせでは、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか?

具体的に見ていきましょう。

カビやホコリに注意

フローリングに布団を直で敷くと、湿気が逃げる場所がありません。『寝汗』や『床との接面に発生した結露』が布団の湿度を上昇させ、カビが好む湿度になります。

布団にはカビの好む温かさ人の皮脂・フケといったエサもありますから、すぐにカビが生えるでしょう。

布団の裏側に黒点が散らばっていたら、それがカビです。そのまま使い続けると、アレルギー症状を発症するかもしれません。

また空気中に舞うホコリは、最終的には床面に落ちてきます。フローリングに布団を敷くと、ホコリもたまりやすくなるでしょう。

ホコリにはダニの死骸やフンが混じっているケースも多く、たくさん吸い込むと、こちらもアレルギーを引き起こす恐れがあります。

直置きは冷えにつながることも

フローリングに布団を敷くと、フローリングの冷たさをダイレクトに受けることとなります。夏場はともかく、冬場は冷気に要注意です。布団の種類によっては寒くて寝られなかったり、冷えで血行が悪化して体に痛みを感じたりすることがあるでしょう。

一般的な日本の木造家屋は、湿気対策として『床下換気口』を設置していることがほとんどです。冬は床下から冷気が入ってきて、フローリングが冷たくなります。

一方、マンションもコンクリートの冷たさがダイレクトにフローリングに伝わるため、やはり「寒い」と感じやすいでしょう。

また合板のフローリングは、天然木と比較して断熱効果が低めです。冬場に布団を直敷きすると、冷たく感じるでしょう。

フローリングで快適に眠る工夫は?

(出典) photo-ac.com

フローリング+布団の組み合わせによる『眠りにくさ』は、適切な対策を取ることで解決できます。

フローリングに布団を敷くときに取り入れたい、快適に眠るための工夫を紹介します。

フローリングとの間に厚みを持たせる

薄い布団は底付き感があって、フローリングの固さ・冷たさが体にそのまま伝わってしまいます。フローリングで快適に眠るためには、十分な厚みがある敷布団を選びましょう。

特に腰痛・肩こりなどが気になる人は、最低でも7cm以上の厚みがあるものがおすすめです。現在薄い布団を使っていて「わざわざ買い直すのはちょっと…」という人は、敷布団の下にマットレスをプラスしてもよいでしょう。

ただし敷布団は、使う人の体重を考慮する必要があります。大柄で体重もある人は、7cmくらいの厚さではまだ底付き感を覚えるかもしれません。厚さ10cm以上ある敷布団を検討してみるのがベターです。

敷布団を敷いたままにしない

敷布団を敷きっぱなしにすると、布団の湿気が逃げられません。毎朝必ず布団を上げて、就寝中にたくわえた敷布団の湿度を追い出しましょう。

最もよいのは敷布団を天日に干すことですが、毎日だとハードルが高過ぎます。普段は敷布団を立て掛けたり、椅子の背もたれに乗せたりするのがおすすめです。

湿気が気になるときや湿度の高い季節は、扇風機で風を当てれば湿気を逃がしやすくなります。

また布団を押し入れにしまうときは、除湿剤を置くと布団の湿気を吸湿してくれます。日常的な湿気対策・定期的な天日干しを行って、敷布団を快適な状態に保ちましょう。

湿気対策にはすのこが便利

敷布団の下にすのこを置けば、敷布団とフローリングの間にすき間ができます。たまった湿気が発散されやすく、カビが生えにくくなるでしょう。

折り畳みタイプの『すのこマットレス』ならフローリングに直置きできる上、すのこの上に布団を干すことも可能です。使わないときは折り畳んで収納でき、省スペースで使いたい家庭にも適しています。

ただしすのこを下に敷いたとしても、定期的な天日干しは必須です。

またい草は、天然の調湿機能があるといわれます。すのこの凸凹や固さが気になる場合は、フローリングの上にい草マットを敷いてもよいでしょう。

フローリングに直置きできる敷布団3選

(C) Shutterstock.com

フローリングに直接敷く布団を選ぶ際は、布団の弾力性や厚み・抗菌性の高さに注目してみましょう。フローリングへの直置きに適している、おすすめの敷布団を紹介します。

アイリスオーヤマ エアリー敷き布団 シングル ASF-S グレー

中材に通気性の高い『エアロキューブ』を使った敷布団です。

エアロキューブとは95%が空気でできている新素材で、高い通気性・速乾性を持ちます。敷布団に湿気をこもらせにくく、カビが生えにくいのが魅力です。汚れが気になるときは丸洗いOKなので、敷布団の清潔を保ちやすいでしょう。

また本体は、弾力性のある繊維を高密度で編み上げた『3次元スプリング構造』が採用されています。高い反発力があり、体を横たえても体が沈み過ぎません。寝返りしやすく体圧分散性にも優れており、質の高い睡眠を得やすくなるでしょう。

敷布団の厚さは7cmあり、側生地はリバーシブル仕様です。寒い季節はニット生地、暑い季節はメッシュ生地など、季節に合わせて快適な寝心地を得られます。

本体サイズは約110×200cmで、重量は約5.9gです。

アイリスオーヤマ エアリー敷き布団 シングル ASF-S グレー

税込20473円

※2021年12月22日時点

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西川 制菌加工 合繊敷きふとん

布団の衛生面が気になる家庭におすすめの『制菌加工』済み敷布団です。抗菌性・安全性の高い銀と銅が練り込まれた『ピュアスレッド糸』を使用した生地が使われており、菌の繁殖を抑えます。

一般的な『抗菌加工』が施された敷布団と比較すると、より清潔を保ちやすいでしょう。

敷布団は汚れが気になれば洗える上、洗濯への耐性もあります。丸洗いしても「抗菌効果が落ちるのでは」といった心配は不要です。

本体サイズは約100×200cmで、収納時は三つ折りできます。

西川 制菌加工 合繊敷きふとん

税込24200円

※2021年12月22日時点

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折り畳める敷布団3選

(出典) photo-ac.com

折り畳める布団なら、押し入れなどにスムーズに収納できます。敷布団を持っての移動も容易になり、干したり洗ったりもしやすくなるでしょう。折り畳める敷布団から、おすすめの商品を紹介します。

タンスのゲン 三層敷布団

中心に固綿を配置した、厚さ10cmの三層構造敷布団です。100×200cmのシングルサイズと100×210cmのシングルロングサイズがあり、どちらも折り畳んで収納できます。

敷布団の中心にある固綿は、高い反発力があるポリエステル製です。体を横たえても沈み込みにくく、高い体圧分散性を持ちます。就寝中の寝返りがスムーズで、快適な睡眠を得られるでしょう。

また固綿の上下に配されている外生地は、繊維1本1本にシリコンコーティングが施されている『ウォシュロンEco』です。これは日本のトップ繊維メーカー『テイジン』が生み出た特殊な中綿で、『洗濯に強い』『すぐ乾く』という特徴があります。

加えて表面には中綿が偏りにくい加工が施されており、寝心地も快適です。

なお外生地はファスナー着脱式で、洗濯機で丸洗いできます。

タンスのゲン 三層敷布団

税込7980円

※2021年12月22日時点

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洗える布団専門店 寝具の匠 洗える敷布団 無地 410317 シングルサイズ アイボリー

中芯材に通気性・耐久性の高い「空心(パラレーヴ)」を採用した敷布団です。軽量な上三つ折りが可能で、省スペースで収納できます。

中心材の約96%は空気層で構成されており、布団に熱気・湿気をこもらせません。汚れが気になるときは水を掛けて丸洗いできるため、季節を問わず快適に使えます。

また側生地に使われているのは『東洋紡コンフォロフト』『帝人マイティトップ2 ECO』という2種類のポリエステル綿です。洗濯耐久性が高く丸洗いできる上抗菌防臭・防ダニ加工も施されており、衛生面の不安は少ないでしょう。

敷布団のサイズは約100×200cmで、約8cmの厚みがあります。

洗える布団専門店 寝具の匠 洗える敷布団 無地 410317 シングルサイズ アイボリー

税込19800円

※2021年12月22日時点

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ふとん工場 サカイ 洗える敷布団

ポリエステル圧縮固綿をテイジンの中綿『ウォシュロン』でサンドした敷布団です。3層をトータルした厚みは10~13cmもあって、フローリングに直置きしても底付き感がありません。三つ折りに対応しており、コンパクトな収納が可能です。

中心材はシャワーの水で、外材はネットに入れて洗濯機で洗えます。360度ファスナーで容易に着脱できるため、「洗いたい」と思ったときにすぐに洗濯できるのはメリットです。

また側生地として、綿ホコリが立ちにくい生地が使われています。生地はウォッシャブルな上軽量でシワになりにくく、ゴワつき感もありません。優しい肌当たりで、心地よく眠れるでしょう。

ふとん工場 サカイ 洗える敷布団

税込9999円

※2021年12月22日時点

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カビ・ホコリ対策に活躍するアイテム2選

(出典) photo-ac.com

すのこやい草は、湿気の高い日本で重宝される素材です。フローリングの湿気・ホコリ対策には、これらの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

カビ・ホコリを何とかしたい家庭におすすめのアイテムを紹介します。

アイリスオーヤマ ロール式桐すのこマット KSM-100R

フローリングと布団の間に設置すれば、すのこが空気の通り道を作ってくれます。敷布団に湿気がこもりにくく、湿度の高い季節も布団の状態を良好に保ちやすくなるでしょう。

すのこの素材としては、湿気への耐性が高い『桐』の天然木が使われています。フローリングと接する部分にはクッション材が設置されており、床を傷つける心配はありません。コンパクト収納を実現する連結ベルトも付いており、くるくる巻いて収納できます。

すのこに布団を乗せたままでも折り畳めますが、ときにはすのこに風を通すことも必要です。布団を敷きっぱなしにすると、すのこにもカビが生える恐れがあります。

本体サイズは100×200cmで、厚みは1.3cmです。

アイリスオーヤマ ロール式桐すのこマット KSM-100R

税込4481円

※2021年12月22日時点

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イケヒコ 置き畳 5連ユニット畳 夢見畳 シングル 国産 い草 マットレス

天然の調湿機能を持つといわれる、い草のマットレスです。

中材には1cmの固綿が入っている上、裏面には不織布が使われています。ほどよいクッション性があり、フローリングの固さをやわらげてくれるでしょう。

またマットレスの表面は、青森県産の『ヒバエッセンス』で加工されています。抗菌防臭効果はもちろん、心地よいい草の香りでリラクゼーション効果も期待できます。

本体は薄く軽量な上、折り畳んでの収納が可能です。本体サイズは100×210cmで、折り畳むと100×42×8cmとなります。

イケヒコ 置き畳 5連ユニット畳 夢見畳 シングル 国産 い草 マットレス

税込8480円

※2021年12月22日時点

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工夫をして快適に眠ろう

(C) Shutterstock.com

畳の部屋が少なくなっている昨今、フローリングに直接布団を敷く家庭は珍しくありません。ただしカビ・湿気・ホコリの不安・固さや冷気の問題は常にあるため、ケース・バイ・ケースで何らかの対策を取るのがおすすめです。

カビ・ホコリ・湿気の不安が大きい家庭は、通気性や耐洗濯性の高い敷布団を購入したり、すのこマットレス・い草マットの併用を検討したりしましょう。

また固さ・冷気対策には、厚みのある敷布団が有効です。底付き感がない敷布団を選び、質の高い睡眠を得られるようにしましょう。

我が家のニーズに合った対策を取れば、フローリングでも快適に眠れます。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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