おしりふきはおむつとセットでそろえておきたいアイテムです。「どれを選べばいいんだろう」と悩む人は、選び方やおすすめアイテムをチェックしてみましょう。おしりふきを選ぶときに注目すべきポイントやおすすめ商品、併せてそろえたいケースを紹介します。
目次
毎日使うおしりふきの役割って?
おしりふきについて「ウエットティッシュでもいいのでは?」と考えるパパ・ママもいるかもしれません。しかしあえて『おしりふき』を使うことには、メリットがあります。
おしりふきの用途について考えてみましょう。
さまざまな場面で活用できる
おしりふきがあれば、赤ちゃんの排泄時はもちろん、手・口・顔や身の回り品、おもちゃの汚れなどを拭くときにも重宝します。用途は多彩で、外出時はおしりふきさえあれば何とかなるシーンが多々あるでしょう。
おしりふきには保湿成分などが含まれており、薬機法の分類では『化粧品』として扱うのが一般的です。その基準はウエットティッシュなどよりも厳しく、デリケートな赤ちゃんの肌を考えて作られています。
一方で一般的なウエットティッシュは、おしりふきほど肌への優しさにこだわって作られていません。アルコール・香料等が含まれているケースも多いため、赤ちゃんの肌には避けるのがベターです。
おしりふきを選ぶポイントとは?
(出典) photo-ac.com
おしりふきの種類はさまざまあって、家庭のニーズや赤ちゃんの肌質によって選ぶべきものは異なります。
我が子に最適なおしりふきを選ぶとき、チェックしたいポイントを紹介します。
肌に負担がかかりにくいものを選ぶ
肌への負担を考えるとき注目したいポイントは、おしりふきの『水分量』『保湿成分』です。
薄くてやわらかい赤ちゃんの肌には、たっぷりの水分で汚れを落とせるおしりふきがおすすめです。肌の乾燥が気になる場合は、保湿成分配合のものを選ぶのもよいでしょう。
また、香料・殺菌剤・界面活性剤等の成分は赤ちゃんの肌には刺激が強過ぎるかもしれません。赤ちゃんの肌に負担を掛けたくない場合は、無添加のおしりふきの方が安心です。
シートの厚みや大きさ
おしりふき1枚ごとの厚みや大きさは、汚れの拭き取りやすさ・破れにくさに関係します。
例えばうんちがこびり付いていたり、おしり全体が汚れたりしているときは、1枚が大きく厚みのあるものがベターです。厚みがある分、水分量も多く、簡単に破れたり穴が空いたりしません。汚れが手に付く心配も少なく、安心して赤ちゃんをお世話できます。
ただし厚手で大きいおしりふきは、薄手のものと比較して枚数が少なかったり高額だったりすることがほとんどです。
『おしっこや軽い汚れは薄手のおしりふき』『手ごわそうな汚れは厚手・大きめサイズのおしりふき』と使い分け、1枚あたりのコストを抑えましょう。
処分のしやすさも重要
離乳食が始まって赤ちゃんのうんちが変化し始めたら、おしりふきは水に流せるものがベターです。
トイレに流せるタイプなら、うんちと一緒に汚れたおしりふきを流せます。汚れやニオイが付いたおしりふきを別処理する必要がなく、排泄後のお世話が楽になるでしょう。
ただし水溶性のおしりふきは、破れやすかったり薄かったりするものが少なくありません。汚れがひどい場合は何枚も使う羽目になるため、汚れのレベルを見極めて使うことが大切です。
おしりふきケースも一緒にそろえよう
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おしりふきケースは、おしりふきの品質を保ったり使い勝手をよくしたりできるアイテムです。
おしりふきケースがあるとよい理由や選び方を紹介します。
おしりふきケースのメリット
おしりふきケースを使えば、おしりふきには大敵の『乾燥』を防ぎやすくなります。
フタがきちんと閉まるおしりふきケース内部は、常に密閉状態です。最初から最後の1枚まで、おしりふきの水分量・品質を維持しやすくなります。
またワンタッチ式のケースなら、片手での開閉が可能です。パッケージのままよりもおむつ交換でもたつきにくくなり、パパ・ママはもちろん赤ちゃんへの負担が軽減できます。
おしりふきケースの選び方とは?
おしりふきケースを選ぶときは、以下のポイントに注意しましょう。
- 使用場所
- サイズ
- 機能
- デザイン
家庭に据え置いて使う場合は、耐久性が高く厚みがあって、底面積の広いものがおすすめです。一方、携行用のおしりふきケースなら、バッグに入れやすいポーチ型が使いやすいでしょう。
ただしいずれのタイプも事前のサイズ確認は必須です。どんなに気に入っても、愛用のおしりふきが入らなければ意味がありません。
またおしりふきには、取出をスムーズにするための『自動底上げ』『ストッパー』機能などが付いているケースもあります。取り出し時のストレスをなくしたい人は、機能も要チェックです。
このほか見栄えにこだわりたい人は、デザイン・カラーにも注目しましょう。
ウォーマータイプもチェック
水分を含んだおしりふきは、秋冬の冷気で冷たくなります。秋冬生まれの赤ちゃんなら、おしりふきを温めるウォーマー機能付きを検討してもよいでしょう。
ウォーマー機能付きのおしりふきケースは、コンセント式・コードレスタイプがあります。自宅で使う場合は電源を安定的に供給できるコンセント式、外出時はコードレスタイプ、と使い分けるのがおすすめです。
厚手タイプのおすすめおしりふき
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汚れをさっと拭き取れる厚手タイプは、一つは持っておくと重宝します。厚手タイプのおしりふきから、おすすめの商品を紹介します。
LEC おしりふき 水99.9 厚手 シート
純水99.9%で、しっかりと厚みのあるおしりふきです。新生児の軟便から乳幼児の固いうんちまできれいに拭き取れます。
厚手のシートは桃葉エキス・コラーゲン配合で保湿力がある上、パラベン・PG・IPBC・アルコール・香料・着色料は無添加です。刺激を極力抑えた仕様で、赤ちゃんの肌に負担を掛けたくないパパ・ママも満足できるでしょう。
『オーバーストップ機能』でシートの取り出しやすさにも配慮されているのも、うれしいポイントです。
シートサイズは約18×14cmで、54枚入りです。
LEC おしりふき 水99.9 厚手 シート
赤ちゃん本舗 水99%Super おしりふき 厚手タイ
シートに含まれる水分は、純度99%以上の超撥水です。弱酸性で不純物がほぼ混入しておらず、新生児から使えます。
またシートにはお肌を乾燥から防ぐ保湿成分が配合されているほか、パラベン・PG・アルコール・香料は含まれていません。皮ふ刺激性テスト実施済みで、赤ちゃんの肌に掛かる負担を極力抑えた仕様です。
メイドインジャパンで信頼性が高く、品質にこだわりたい家庭におすすめです。
サイズは20×15cmで、一つのパッケージに付き60枚入りです。
赤ちゃん本舗 水99%Super おしりふき 厚手タイプ
水に流せるおすすめおしりふき
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外出時やうんちが固くなってきた赤ちゃんには、水に流せるおしりふきが重宝します。ただしどのシートも『大で流す』『1度にたくさん流さない』は必須です。
水に流せるタイプから、おすすめのおしりふきを紹介します。
ムーニーおしりふき トイレに流せるタイプ
トイレの水流によって繊維がほぐれるシートです。水に入れるとシートが細切れになって、つまらずに流れていきます。
おしりふきシートは極細の繊維がふんわりと織り上げられており、優しい肌当たりも魅力です。アルコール・パラベン・香料が使われておらず、赤ちゃんの手や体を拭いても問題ありません。
サイズは13.5×19.5cmで、一つのパッケージに50枚入っています。
ムーニーおしりふき トイレに流せるタイプ
ママベアー ベビー おしりふき 純水99.9% 流せるタイプ
水に溶けやすいシートが採用されており、トイレに流しても詰まりにくく作られています。
たっぷりと水分を含んだシートは、99.9%以上が純粋です。保湿成分としてヒアルロン酸が配合されている一方で、パラベン・PG・アルコール・香料は使われていません。頻繁なおむつ替えでも、赤ちゃんの肌に負担を掛けにくいのはうれしいポイントです。
またパッケージにはオーバーストップ機能が採用されており、フタを開けっぱなしで使えます。片手でシートを引っ張り出しやすく、「シートが出せない!」というストレスを軽減できます。シートサイズは18×15cmで、60枚入りです。
ママベアー ベビー おしりふき 純水99.9% 流せるタイプ
メリーズ するりんキレイおしりふき トイレに流せるタイプ
トイレットペーパー並みの親水性があり、トイレにそのまま流せます。
おしりを拭くときは『するするふき取りローション』が汚れを緩め、『うんちキャッチゾーン』の凸凹が汚れをキャッチする仕組みです。やわらかい汚れからこびり付き汚れにまで対応でき、赤ちゃんの肌を強くこすったり何度も拭いたりする必要はありません。
またシートの水分は弱酸性で肌に負担が掛かりにくく、ノンアルコール・無香料です。保湿成分としては『ハマメリス葉エキス』が配合されており、肌の乾燥にも配慮されています。おしりふき以外にも、体・手などの汚れ落としに使ってもよいでしょう。
サイズは14×20cm、一つのパッケージに64枚入っています。
メリーズ するりんキレイおしりふき トイレに流せるタイプ
低刺激のおすすめおしりふき
(出典) photo-ac.com
おしりふきの中には、デリケートな赤ちゃんの肌に配慮したものがたくさんあります。赤ちゃんの肌荒れが気になる家庭は、低刺激タイプをチョイスしてみましょう。
グーン 肌にやさしいおしりふき
シートに含まれる水分の99%は不純物・イオン等を取り除いた純水で、生後すぐの赤ちゃんから使えます。
パラベン・アルコール・香料は使われておらず、繊細な赤ちゃんの肌に触れても安心です。水分たっぷりで汚れを落とす力に優れており、強くこする必要はありません。赤ちゃんの繊細な肌にも負担を掛けずに済むでしょう。
またシートにはナチュラルプレーン不織布が採用され、イヤなゴワつき感がありません。肌当たりが優しく、赤ちゃんの手や体にも使えます。
パッケージはそのまま持ち歩いてもかわいいツムツムデザインで、70枚入りです。
グーン 肌にやさしいおしりふき
ムーニーおしりふき やわらか素材
水分をたっぷり含んだ『水分うるうる層』を優しい肌当たりの『カシミヤタッチ層』でサンドしたシートです。生まれたばかりの新生児から、うんちが固くなる乳幼児期まで使えます。
シートは純水99%配合の上、薬液成分は自然由来の成分です。アルコール・香料・パラベン・PG無配合・アレルギーテスト実施済みで、デリケートな赤ちゃんの肌にうれしい商品です。
このほかシートを取り出しやすい『ピタッとシール』やシートの残数が少なくなると現われる『お知らせライン』も付いており、パパ・ママの使いやすさにも配慮した仕様です。
シートサイズは14×20cmで、1パッケージにつき80枚入っています。
ムーニーおしりふき やわらか素材
パンパース 肌へのいちばん おしりふき
シート弱酸性で、パラベン・フェノキシエタノール・アルコール・香料は配合されていません。皮膚科医監修の下テスト済みで、デリケートな赤ちゃんの肌を考えて作られています。おしりふきとしてはもちろん、手口拭き・体拭きとしてもおすすめです。
またシートにはしっかりとした厚みがあって、汚れを絡め取りやすく作られています。こびり付いた汚れも1枚で拭き取れるため、赤ちゃんの肌に余計な負担を掛けずに済むでしょう。1パッケージに付き56枚入りです。
パンパース 肌へのいちばん おしりふき
おしりふきケースのおすすめ
(出典) photo-ac.com
おしりふきの品質を最後の1枚まで保つなら、ケースに入れて使った方がよいでしょう。おしりふきケースにこだわりたい家庭に、人気の高いおすすめ商品を紹介します。
山崎実業 おしりふき 収納 ケース
シンプルなカラー・デザインで、おしりふきの生活感を隠してくれます。カラーバリエーションはクリーンなホワイト・シックなブラウンがあるので、我が家のインテリアにマッチするものを選びましょう。
ケースにはペーパーストッパーが付いており、シートを1枚出すと次のシートが出てくる仕様です。ケースを開ければすぐにおしりふきを取り出せるため、おむつ替えのときに重宝します。
またフタは硬く、赤ちゃんの力では開けられません。何にでも興味を示す赤ちゃんのそばに置いておいても中身を出されることはないでしょう。
ケースのサイズは11.9×19.1×7.6cmで、18×11×6cmのおしりふきに対応します。
山崎実業 おしりふき 収納 ケース
コンビ クイックウォーマー コンパクト
上部からシートを温める『トップウォーマー機能』を搭載しています。冷たいおしりふきをセットすると、約30分で適温『45度』に温めます。寒い季節でもおしりふきは温かく、赤ちゃんに冷たい思いをさせずに済むでしょう。
本体は21.7×15.9×12.6cmとコンパクトサイズで、持ち運びしやすい形状です。おしりふきをセットすると自動で上に押し上げる仕様のため、シートの取り出しにストレスを感じにくいでしょう。17×11×6.5cmのおしりふきに対応できます。
コンビ クイックウォーマー コンパクト
b2c ウエットティッシュホルダー
本体サイズ17×12×8cmで、お掃除シートやおしりふきの収納に使えます。
本体には密閉性の高いコルク・シリコン素材のフタが付いており、おしりふきの水分が飛んでしまう心配はありません。
またデザイン性の高い本体は、傷の目立ちにくいABS樹脂製です。本体の分解も簡単で、詰め替えやお手入れもストレスなく行えます。スタイリッシュなシルエットはおしゃれなインテリアともなじみやすく、出産祝いに贈っても喜ばれそうです。
b2c ウエットティッシュホルダー
おしりふきを使う際のポイント
(出典) photo-ac.com
どのタイプのおしりふきを選ぶにせよ、基本の使い方は同じです。赤ちゃんに不快な思いをさせないよう、拭き方や避けるべきことを理解しておきましょう。
おしりふきを使うときに覚えておきたいポイントを紹介します。
おしりの拭き方の基本
赤ちゃんが排泄した後は、大まかに汚れを落とします。汚れの程度が軽いところからふき始め、ひどいところは後にしましょう。汚れをほかの部位に広げないよう、少しずつ拭くのが鉄則です。
また拭き方は、赤ちゃんの性別によっても異なります。
女の子の場合、『前から後に拭く』を徹底しましょう。後から前に拭くと、うんちに含まれた雑菌が尿道や膣に入り込む恐れがあります。
うんちが割れ目やひだにまで入り込んでいる場合は、ぬるま湯を含ませたコットンやドライタイプのシートで優しく拭くのがベターです。
一方男の子は、まずおちんちん全体を拭きます。肛門を拭くのは、排尿部・裏側・足のつけ根まで拭いた後でOKです。
力を入れず優しく拭いて
赤ちゃんの皮膚は薄く、ちょっとした刺激で赤くなったり傷付いたりするため、『優しく触れる』ことを心掛けましょう。
例えばうんちがこびり付いているとき、ゴシゴシこすったり何度も拭いたりするのは望ましくありません。シートとの摩擦で赤ちゃんの肌が傷付き、赤ちゃんが痛がります。
おしりふきのみで汚れを拭き取ろうとせず、ぬるま湯に浸したコットンで汚れをやわらかくしてからおしりふきを使用しましょう。おしりの清潔を保つことは重要ですが、皮膚を傷つけない配慮も忘れてはいけません。
肌がかぶれてしまったら
『おむつ換えで痛がって泣く』『お湯が当たると泣く』『おしりが真っ赤』などの症状が見られたら、おむつかぶれを起こしている可能性があります。おしりふきでこするのは止め、シャワーで優しく洗い流すのがベターです。
洗った後はきちんと保湿をして、赤ちゃんの肌を保護することも忘れないようにしましょう。
ただし、赤ちゃんが真菌や細菌に感染したときも、おむつかぶれのような症状が出ます。赤ちゃんが痛がっているときは自己判断せず、早急に小児科・皮膚科を受診した方が安心です。
おしりふきでいつでもクリーンに
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おしりふきは、おむつを当てている赤ちゃんにとっては必需品ともいえるものです。デリケートな赤ちゃんの排泄器官に使うため、肌当たりや成分などをチェックして納得できるものを選びましょう。
このたび紹介したおしりふきは、厚手から肌に優しいものまでさまざまです。『携行用』『家庭用』にふさわしいものをそろえれば、おむつ替えの手間やストレスを軽減できます。
なお、おしりふきはケースも併せて用意するのがおすすめです。常に目に付くものだからこそ、デザイン・機能にこだわってみてはいかがでしょうか。