おむつはいつまで付けるの?外す基準とタイミングを解説

『おむつを外すタイミングが、周りの子どもに比べてうちは遅い』と心配している人は多いでしょう。しかし、個人差があるものだということを理解し、焦らないことが大切です。こちらの記事では、おむつを外すタイミングや基準などを紹介していきます。

いつまでおむつを付けていい?

おむつを外すべきタイミングは、何歳頃が適切なのでしょうか。子どもによりタイミングは違うものなので、こちらで紹介することを一つの目安とし、参考にしつつ子どもと向き合ってみましょう。

2〜3歳頃までが平均

おむつを外すためのいわゆる『トイレトレーニング』のスタート時期は、平均的に2〜3歳頃が多いようです。しかし、これはあくまでも目安です。

おむつを卒業するまでには、いくつかのステップがあります。『時々トイレの失敗をしてしまう』『寝るときは、おむつが外せない』『うんちには、おむつが必須』など、部分的におむつを外せるようになりながら一歩ずつ進んでいくことが大切です。

もちろん個人差がありますので、気長に構えておきましょう。

タイミングは個人差がある

周りと比べ、自分の子どもがいつまでもおむつを外せないでいると、焦ってしまう人も多いでしょう。

しかし、大前提として発育には個人差がつきものです。そのため、子どもを叱ったり、よその子どもと比べるのはやめましょう。

おむつが外れるタイミングは、体の発育スピードによりますし、早いか遅いかで優劣がつくものではありません。また、焦って無理に外そうとすると失敗ばかりしてしまう可能性もあり、子どもだけではなく、親の負担も増えてしまいます。

おむつなしで大丈夫な目安

おむつを卒業できそうなタイミングを図るサインを紹介します。このサインが出揃ってきたら、「そろそろかな…」と準備を始めてみましょう。

おしっこをする機能が完成している

まずは、おしっこをする頻度に着目しましょう。おしっこをする間隔が長くなってきたら、そろそろおむつを外せそうな時期だと判断できます。

例えば、生まれて間もない赤ちゃんは、1日に10回以上おしっこをするものです。おしっこをする機能が発達中のため、少量ずつしか出せないためです。

そして、1歳くらいになると尿意を感じられるようになり、2〜3歳くらいになると、おしっこを我慢するサインを脳から膀胱に出せるようになります。

また、膀胱の容量も増えてくるので、尿をためられるようにもなっていきます。しかし、人によっては、ここに至るのが7〜8歳くらいになることもあるので、焦らず成長ペースに合わせていきましょう。

一人歩きができる

次に、一人歩きができるかどうかという点に着目しましょう。これも、おむつ外しのタイミングを判断できるサインです。

一人で歩けるようになると、自分で歩いてトイレに行けるようになります。また、歩けるようになる時期は、尿意を感じられる機能が育つのとほぼ同時期に当たります。

子どもの様子を見るだけで判断できる、わかりやすいサインでしょう。

心の準備ができている

体の発達だけではなく、心の発達も、おむつ外しの重要なサインになります。簡単な言葉、カタコト、身振りなどで「おしっこが出そう」「おしっこが出た」ということを伝えられるかどうかという点に着目しましょう。

親と意思疎通をすることができるようになっているので、「おしっこが出そう」というサインを子どもが出したら、「じゃあトイレに行こう」とこちらからも伝えることができます。

ここまで成長すれば、言葉を使って繰り返し教えることができます。

おむつをスムーズに外すコツ

おむつをいつ外せるかは、とにかく実践してみないとわかりません。もちろん失敗することも多々あるはずです。

ここでは、子どもへのケアを始めとし、親と子どもの接し方のコツを紹介していきます。子どもと親のどちらにも、できる限りストレスをためないように進めていきましょう。

子どもの気持ちに寄り添うことが大切

トイレトレーニングを始めると、失敗してしまい『お漏らし』の状態になってしまうことも日常茶飯事でしょう。

このとき、親が子どもを叱ったり、嫌な顔をしてはいけません。子どもに無理をさせたり、プレッシャーを与えてしまうと、オムツに戻ってしまうこともあり、逆効果です。

また、自宅であればともかく、外出先でのハプニングが一番気になるところでしょう。お漏らしを気にして外出を控えてしまうと、親にストレスがたまってしまい、悪循環です。

そのため、『失敗するのが当然』というスタンスで、我慢せずに積極的に外出するのがおすすめです。子どもとのコミュニケーションも、心の余裕を持って行っていきましょう。

子どもの気に入るパンツを用意する

子どもが『トイレが上手にできたら楽しい』と、素直に思える工夫を取り入れましょう。

例えば、パンツを本人に選んでもらうことで、『お気に入りのパンツを汚したくない』というモチベーションを子どもの中に生み出す方法があります。

また、トイレを上手にできたらたくさん褒めましょう。褒められると素直に嬉しいものですから、親子のコミュニケーションもスムーズになります。

トイレの習慣を作る

毎日実践できる工夫は、『トイレに行く習慣を作る』ことです。おしっこが出る間隔がおよそ2時間以上になったら「一緒にトイレに行こうか」と、親から子どもに声をかけてみましょう。

夜寝る前など、タイミングを決めると実践しやすいかもしれません。寝る前にトイレに連れていくメリットとしては、寝ている間のお漏らしが減り、夜のおむつ外しをスムーズに進められることです。

上手にトイレでおしっこをすることができたら、子どもをたくさん褒めてあげましょう。

トイレトレーニング中の外出対策

トイレトレーニングの失敗によるお漏らしは、外出先でも起きることが予想されます。そのため、回避ポイントを押さえつつも、起こってしまったときをあらかじめ想定し、必要な荷物を事前にまとめて準備しておくことをおすすめします。

すぐ抜けるボトムを履かせる

外出するときだけではなく、家にいても役立つ対策ですが、『すぐに脱ぎやすい服装をさせる』ことが大切です。

脱ぎにくいボトムを履いていると、脱ぐのに時間がかかってしまいます。そのため、せっかくトイレに着いたとしても、子どもが我慢できずに漏らしてしまうということにもなりかねません。

洋服を選ぶ際、Tシャツ生地やスエット生地などの柔らかい素材の洋服は、着脱がしやすいのでおすすめです。また、すぐ脱げるようにという観点から考えると、あらかじめ1〜2サイズくらい大きめのボトムを履かせておくのもよいでしょう。

いざというときに備える

トイレトレーニング中の失敗は当然起こるものです。以下に挙げるものは、外出先で失敗した際に対応するための必携アイテムです。

・お尻ふき
・おむつ
・着替えの服や靴下
・タオル
・ビニール袋

これらのアイテムをあらかじめ準備しておき、持ち歩きましょう。長めの外出の場合は特に、それぞれ複数用意し、バッグに入れておきましょう。トイレの失敗は一度とは限らないためです。

おむつを外すタイミングは子どもに合わせよう

トイレトレーニングには、もちろん目安とされる基準はあります。しかし、あくまでも個人の体と心の発達具合に伴って進んでいくものです。

そのため、まずは自分の子どもとじっくり向き合いましょう。日々のサインから、『トイレトレーニングを開始できる』状態にまで、体と心が成長しているかどうかをキャッチすることが重要です。

また、外出先で子どもがトイレの失敗をしても、怒ったり苛立ったりした顔を見せるのは避けましょう。逆に、子どもが上手にトイレに行けたときには思い切り褒めるのがよいです。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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