ウォーターサーバーは、とくに小さなお子さんのいる家庭でとても役立ちます。ウォーターサーバーを導入するメリットや選び方、お子さんがいるご家庭におすすめのウォーターサーバーを紹介しますので、導入を考えている方は検討してみてください。
目次
ウォーターサーバーのある生活を満喫しよう
自宅にウォーターサーバーがあると、どのようなときに便利なのでしょうか。まずはウォーターサーバーの概要など、基本的なことを知っておきましょう。
ウォーターサーバーとは
ウォーターサーバーは温水用と冷水用の二つのタンクを備えており、お湯と冷たい水が同時に利用できる電化製品です。
お湯が出る仕組みは電気ポットと同じで、タンクに備わったヒーターで水を温めて温水にします。
水を冷やす方法は主に、電子式とコンプレッサー式があります。電子式は電力で水を冷やす仕組みで、コンプレッサー式は圧縮機を使って冷やす方法です。
また、飲める水は、主にミネラルウォーター・RO水・浄水の3種類があります。
最も一般的なのがミネラルウォーターです。地下水をくみ上げ、沈殿・ろ過・加熱処理をしています。RO水とは、RO膜(逆浸透膜)というフィルターでろ過した水です。安全性が高く、赤ちゃんのミルク用に使用している人も多くいます。
浄水は、水道管を直接つなぎ、水道水をろ過して作ります。ボトルを購入する必要がないので、経済的なのがメリットです。
備蓄水がある安心を買える
ウォーターサーバーは、ボトルタイプと水道水をろ過するタイプの2種類があります。このうち、ボトルタイプは非常時用の備蓄水にもなるので安心です。
水ボトルをサーバーの上部にセットし、手動コックで水を注ぐタイプなら、停電しても水を利用できます。
災害対策としては、最低3日分の水と食料を備えておきたいところです。ボトルタイプのウォーターサーバーなら、6~12L の水が宅配で届くので、十分な量を常に確保できます。
おしゃれなデザインが増えている
ウォーターサーバーのデザインがあか抜けないように見えるのは、本体の上に乗せる水ボトルの存在によるところが大きいものです。
そんなウォーターサーバーの欠点をカバーすべく、最近では使い切り型のワンウェイタイプやボトルを下に置くタイプ、ボトルをカバーで隠せるタイプなど、おしゃれなデザインのものも増えています。
インテリアになじみやすいものを選びながら、設置場所や置き方を工夫すれば、生活感は抑えられるでしょう。
ウォーターサーバーは「すぐに飲める」がメリット
(出典) photo-ac.com
ウォーターサーバーを使うメリットといえば、温かい飲み物も冷たい水もすぐに飲めることです。来客があったときや小腹が空いたとき、喉が渇いたときなど、活躍の機会は多くあります。
コーヒーやお茶がすぐ出せる
ウォーターサーバーの便利さを実感するのは、コーヒーやお茶などの温かい飲み物を用意するときでしょう。80~90℃のお湯が常備されているので、ヤカンや電気ポットでお湯を沸かさなくても、温かい飲み物をすぐに出せます。
カップラーメンやカップスープもすぐに作れるので、小腹が空いたときにも便利です。また冷水も同時に出るので、赤ちゃんのミルクを楽に冷やせます。
冷水は水分補給や白湯作りに
冷水は、特に夏場に重宝します。ペットボトルのように、冷蔵庫で冷やさなくても常に冷たい水を用意できるので、庫内の場所を取りませんし、熱中症対策にも役立ちます。
また冷水は、温水を混ぜて白湯を作るのにも便利です。白湯は、沸騰したお湯を50℃近くまで冷まして作るものですが、ウォーターサーバーがあれば、冷ます必要がありません。
料理やお酒の水割り・お湯割りにも
冷水や温水が常備されていれば、料理やお酒を作る際にも便利です。
特にごはんを炊くときは、常温の水を使うよりも冷水を使った方が、ごはんのうまみがしっかり引き出され、ふっくらおいしく炊き上がります。
また、お酒を楽しむ際には、お湯を沸かさなくてもすぐにお湯割りを作れます。いつもより冷たい水で、おいしい水割りも作れます。
ウォーターサーバーは、料理やお酒を作るのにも活躍するのです。
子どものいる家庭で活躍
(出典) photo-ac.com
ウォーターサーバーは、小さな子どものいる家庭でも活躍します。ミルクや離乳食作りにも便利に使えるでしょう。
赤ちゃんのミルクや離乳食作りにも活躍
赤ちゃんのミルクを作るのに、ウォーターサーバーは大変便利です。
水道水を使ってミルクを作るには、水道水に含まれるカルキなどを除去するために、10~15分ほど煮沸せねばならず、普通にお湯を沸かすよりも時間がかかります。さらに、そこから赤ちゃんが飲める程度の温度まで冷まさなければなりません。
しかし、ウォーターサーバーの温水(とくにRO水)なら、煮沸する必要がなく、冷水を混ぜて人肌程度まで冷ますだけと簡単です。慣れれば、1分ほどでミルクを用意することができるでしょう。
また、お湯は離乳食の調理にも活躍します。野菜をゆでたり、スープを作ったり、小さな子どものいる家庭では大いに活躍するはずです。サービス会社によっては、子育て中の家庭向けプランのあるところもあるので、チェックしてみるとよいでしょう。
赤ちゃんのミルクに使うなら軟水かRO水
天然水の中でもミネラルの多い硬水は、赤ちゃんの体に負担がかかってしまうため注意です。天然水はミネラルの含有量が1lにつき120mg以下のものを軟水、120mg以上のものを硬水としていますので、メーカーのホームページで必ず確認しましょう。
RO水は不純物を濾過した水で、純水とも呼ばれます。こちらは安全性が高く、赤ちゃんにも安心です。
チャイルドロック機能付きを選ぶと安心
小さな子どもがいる家庭の場合は、チャイルドロック機能付きのものが安心です。チャイルドロックとは、ウォーターサーバーのコックに付いていて、簡単に温水や冷水が出ないようにしたものです。
ほとんどのサーバーでは、温水コックに子どもがいたずらをすることでやけどを負う危険を回避するため、チャイルドロック機能が付いています。
チャイルドロック機能が付いていても、100%安全なわけではありません。大人のまねをして、子どもが解除してしまう可能性があるからです。
チャイルドロックが付いているからと安心せず、子どもにケガをさせないよう十分注意しましょう。
子どもがいる家庭におすすめのウォーターサーバー
ここでは、子どもがいる家庭に対してお得なプランを用意しているなど、子どもがいても安心のサーバーを紹介します。比較対象は、以下の4種類です。
プレミアムウォータ(MOM CLUBプランの場合) | コスモウォーター(smartプラスの場合) | アルピナウォーター(エコサーバーの場合) | フレシャス(dewoサーバーの場合) | |
基本料金(税込) | 3,283円(天然水24L)+サーバーレンタル代550円/月 | 3,800円(天然水24L) | 月959円/台+水12Lで1,134円 |
前月0~1箱の利用で、レンタル月550円)。2箱以上の場合は無料 天然水
|
その他料金(税込) |
初回登録事務手数料/3,300円 プレミアム安心サポート:月額 682円(税込) |
初回に限定カラー料2,200円 | ||
水の種類 | 天然水 | 天然水 | RO水 | 天然水 |
宅配方式 | ワンウェイ | ワンウェイ | リターナブル | ワンウェイ |
プレミアムウォーターは、 『PREMIUM WATER MOM CLUB(マムクラブ)』という妊娠中から5歳以下のお子さんがいるご家庭だけが加入できる、お得な特別プラン があります。チャイルドロックや給水ボタンが子どもの手が届きにくい位置にあるので、いたずらも防止できるでしょう。
コスモウォーターのSmartプラスは冷水・温水どちらにもチャイルドロックが付いています。三つのモードから、子どもの成長に合わせて適宜好きなモードが選べるのも便利です。
アルピナウォーターは、お願いすれば冷水にもチャイルドロックを付けてもらえる安心設計になっています。ノルマもないので、自分のペースで使える点もよいでしょう。
フレシャスはママ・パパプランで限定プレゼントがもらえたり、赤ちゃんの誕生月にお水をもらえたりします。操作ボタンが高い位置にあるので、子どもがいたずらする心配もありません。
ほとんど手間をかけなくてよい
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ウォーターサーバーは、維持に手間がかからないのもメリットです。主なメリットを三つご紹介します。
重いペットボトルを買いに行く必要がない
おいしい水を飲むなら、ペットボトルのミネラルウォーターを購入するという方法もあります。しかしわざわざ買いにいく手間がかかる上、持ち帰るのが重くて大変です。
同じミネラルウォーターを飲むのでも、ウォーターサーバーなら、そのような手間がかかりませんし、重く大変な思いをすることもありません。宅配してもらえる上に定期的に届くので、注文する手間もなく、おいしい水を利用できます。
ボトル交換が簡単なタイプがある
宅配方式がワンウェイボトル方式のタイプのサーバーを選べば、使用済みのボトルは廃棄でき、新しいボトルを受け取るだけで済みます。
ワンウェイボトル方式のサーバーの場合、配達には宅配業者を利用しているところも多く、不在時の再配達も簡単です。
実際の交換作業は、水の容量が少ない軽量ボトルタイプや、ボトルを持ち上げなくても交換できる下置きタイプを選ぶと便利です。
クリーニング機能付きのタイプも
クリーニング機能付きのタイプなら、いつでも清潔に使えて安心です。
クリーニング機能には、熱水を循環させて消毒するタイプ・紫外線を使ってUVで除菌するタイプ・高性能フィルターによってホコリやチリを除去するタイプなどがあります。
また、自分でも定期的に簡単なお手入れをしておくとより安心して使えるでしょう。ボトル交換時に、差し込み口を拭き、アルコール除菌剤で消毒したり、水受け皿を外して、中性洗剤で洗ったりするだけでも衛生的です。
ウォーターサーバーのデメリット
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ウォーターサーバーの設置には、もちろんデメリットもあります。設置にはそれなりのスペースが必要ですし、ランニングコストもかかります。デメリットもよく踏まえた上で、導入を検討しましょう。
設置スペースが必要
ウォーターサーバーは、設置するのにある程度のスペースが必要です。特に床置きタイプは、約1mほどの高さがあるものが多く、存在感があるでしょう。
また、ウォーターサーバーはどこに設置してもよいわけではありません。床に傾斜があったり、強度が弱かったりするところや、直射日光の当たるところは避ける必要があります。
さらに、高温多湿な場所や屋外、においの強いもののそばに置くのも避けるべきです。また、背面と壁との間は15cm以上離す必要があるので、設置スペースはよく検討の上、導入した方がよいでしょう。
レンタル料がかかる場合あり、電気代も発生
ウォーターサーバーを設置すると、ランニングコストがかかります。
内訳としては、サーバーレンタル料・水代・電気代・配送料・メンテナンス料などです。初期費用は無料のところがほとんどですが、まれにかかるところもあるのでよく確認しましょう。
また、サーバーによっては、電気代を安く抑えられるよう工夫して設計されたものもあります。選ぶ際には、レンタル料や水代など、サービス会社に払う代金以外にも、電気代もよくチェックしてから選ぶようにしましょう。
ペットボトルより価格は高め
ウォーターサーバーの水代は、市販のペットボトルよりも少々高くなる傾向にあります。
たとえば、『クリクラ』のボトルと天然水のペットボトルを比較してみると、クリクラが12L入りのボトルで1460円、1L当たり約121円、500ml当たり約60円であるのに対し、天然水のペットボトルは500mlで52円のものもあります。
大きな差があるわけではありませんが、ウォーターサーバーの方が価格は高めです。
できるだけお得なウォーターサーバーを選ぼう
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ウォーターサーバーはどうしてもランニングコストがかかるものです。少しでもお得に利用できるものを見つけ、コストダウンにつなげましょう。
家庭に合ったプランがあるか
ウォーターサーバーのサービス会社は、自分の家庭に合ったプランがあるかどうかをチェックしながら選びましょう。
ウォーターサーバーの料金体系は、月額利用料が定額制になっているところがほとんどです。利用料は、サーバーの機種によって異なります。
サービス会社によっては、長期契約で割引になったり、子どもの誕生月に毎年水を無料でプレゼントしてくれたりなど、独自のサービスを展開しているところもあるので、調べてみるとよいでしょう。
また、月の注文ノルマがないところを選べば、自分の家の消費ペースを見ながら注文できるので、利用しやすいでしょう。
キャンペーンはあるか
お得にウォーターサーバーを利用するには、キャンペーンの開催の有無も大事なポイントです。
よくあるのが、水ボトルのキャップに付いたシールを集めて応募すれば、プレゼントをもらえるというキャンペーンです。水ボトルがもらえるものも多く、水代の節約にもつながります。
その他にも豪華な食材や人気の食品、商品券をもらえるところもあるので、チェックしてみるとよいでしょう。
忙しい人や料理好きの人には欠かせない
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ウォーターサーバーは、多少のランニングコストはかかりますが、導入するメリットはそれ以上にあります。
何といっても、いつでもすぐにお湯や冷たい水を使えることは便利です。温かい飲み物をいつでも用意できたり、お酒や料理に使えたりするので、忙しい人や料理好きの人には重宝するでしょう。
また、赤ちゃんのミルクや離乳食を作る際にも活躍するので、小さな子どものいる家庭でも役に立ちます。できるだけお得に利用できるウォーターサーバーを選んで、便利に使いましょう。