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快適な寝心地のために知りたいベッドの選び方。良いベッドを見極めるコツもご紹介

この人に聞きましたmashley

インテリア家具コンシェルジュ 最適な家具を提案する家具コンシェルジュでさまざまな媒体にインテリア・ライフスタイル記事を寄稿するライター。ブログ「北欧ミッドセンチュリーの家づくり」ではデザインの小話や家づくり・暮らしに役立つ情報を発信中。椅子コレクターで、現在26脚の椅子とともに楽しく暮らす。最近空き家付きの山林を購入し、セルフリノベーションやアウトドアも満喫中。

良いベッドは、快適な寝心地をもたらし1日の疲れを癒してくれます。では良いベッドとは具体的にどんなものでしょうか。今回は、家具コンシェルジュの私が、ベッドの選び方をご紹介します。種類別の特徴やコツについても解説しますので、参考にしてくださいね。

ベッドの基本的な選び方

選び方①人数や配置を考えてサイズを選ぶ

最初にベッドの基本的な選び方を押さえておきましょう。 まず、選び方で一番最初に考えるべきはサイズです。「何人で使うのか」「部屋にどう配置するのか」によって選ぶサイズが異なります。

眠り方や暮らし方も選び方のコツ

良いベッドの選び方では、眠り方やライフスタイルを考えることも大切です。1人でゆったり眠るためにダブルサイズを選ぶ場合もあれば、省スペースを重視してシングルを選ぶ方もいます。

選び方②フレームのタイプ別に選ぶ

ベッドフレームのタイプは、機能やデザインによってさまざまです。シンプルなすのこタイプもあれば、背の低いローベッド、便利な収納付きベッドなど多岐に渡ります。

フレームの選び方のコツ

ベッドの何を重視するのかを考えましょう。例えば、折りたたみベッドは省スペース重視の方には向いていますが、寝心地を重視する方には向かない場合もあります。具体的なフレームの選び方や買い方のコツは後ほどご紹介します。

選び方③素材の種類ごとの特徴を踏まえて選ぶ

ベッドフレームの素材は、天然木、合板、スチール、畳、レザーなどさまざまな種類があります。1つの素材でできているものもあればミックススタイルのものもあり、インテリアに合うデザインを考えるのも楽しいですよね。

素材の選び方のコツ

素材は見た目だけでなく機能も異なります。種類別に特徴を把握し、比較しながら選んでいくことが良い買い方のコツです。

選び方④他の寝具と合わせて予算を考える

サイズやフレームタイプ、素材の種類を踏まえ、おおよその候補が揃ったら、予算に見合うものかを考えてみましょう。

予算を考える際のコツ

他の寝具の予算も含めて考えましょう。フレームだけ買い替えの場合は別ですが、ベッド周りを揃える場合マットレスや枕なども必要ですよね。特にマットレスは製品により価格が大きく変わりますので、予算に先に含めて計画しておきましょう。また、画像のように枕やクッションをたくさん置く場合はそれだけ予算も上がりますので、どのようなベッド周りにしたいかをイメージしておくことをおすすめします。

選び方⑤選択したベッドのレイアウトを考える

ベッドの選び方では、購入前にレイアウトを考えることも大切です。サイズや間取りによって、部屋の中央に置くパターンもあれば、壁に寄せて置くパターンもあります。

壁に寄せるなら隙間や通路はどれくらい?

シーツ交換しやすくし通気性を確保するため、壁とベッドの隙間は5〜10cmほど設けましょう。ただ、小さな子供が使う場合は転落防止を避けるために、ぴったりつけることをおすすめします。また、ベッドと他の家具の間の通路は50cmほど必要です。


サイズ別に見るベッドフレームの選び方

ベッドのサイズは幅に注目!

ここからは、サイズ別にベッドフレームの選び方を考えていきましょう。ベッドのサイズには決まりがあり、縦の長さは基本的に同じでも幅が異なります。縦長のロングタイプもありますが、基本的には幅に注目するのがコツです。

ベッド幅と肩幅の関係

ベッドの幅は、人の肩幅と関係しています。人間工学では、肩幅は身長の0.25倍で、例えば、160cmの身長だと肩幅40cmとなります。加えて、寝返り幅は左右20cmほど必要ですので、最低限必要なベッド幅は80cmとなります。

一般的な1人用のシングルサイズのベッド

シングルベッドは1人用の一般的なサイズです。基本寸法は幅97cm×長さ195cmで、6畳程度の部屋に置いても圧迫感を感じにくくなっています。また、幅80〜90cmのセミシングルもあり、小柄な女性に人気です。

シングルサイズの選び方の注意点

大柄な方は窮屈に感じる場合がありますので、やや広いセミダブルがおすすめです。

シングルサイズのベッド

サイズ 幅97×長さ195cm
対応人数 1人

1人でゆったり使うセミダブルサイズのベッド

 

セミダブルベッドは、寸法幅120×長さ195cmの1人用サイズです。シングルよりも幅が広く、ゆったり眠りたい方におすすめのサイズといえます。ダブルでは広すぎるという方にぴったりです。

セミダブルサイズの選び方の注意点

シングルサイズより場所をとるため、レイアウトを考えてから選びましょう。また、寝返りを打つことを考えると2人用としてはやや窮屈です。

セミダブルサイズのベッド

サイズ 幅120×長さ195cm
対応人数 1人〜2人

1人でも2人でも眠れるダブルサイズのベッド

ダブルベッドは、寸法幅140×長さ195cmの1〜2人用サイズです。1人でゆったり眠りたい方や、小柄な2人で使いたい方におすすめのサイズといえます。

ダブルサイズの選び方の注意点

ワンルームで使う場合、フレームの種類の選び方に注意しましょう。引き出し付きはスペースが必要なので、通路が確保できるかどうか考えておく必要があります。

ダブルサイズのベッド

サイズ 幅140×長さ195cm
対応人数 1〜2人

2人でゆったり眠れるクイーンサイズのベッド

クイーンサイズは、寸法幅160×長さ195cmの2人用ベッドです。2人で寝ても十分な余裕があるため、2人でリラックスして眠りたい方にもおすすめのサイズといえます。親子3人で使いたい場合にも可能なサイズ感です。

クイーンサイズの選び方の注意点

8畳以上の部屋でないと、寝室に他の家具を置くことができません。購入の際は、寝室の広さや他の種類の家具との兼ね合いを踏まえた選び方がおすすめです。

クイーンサイズのベッド

サイズ 幅160×長さ195cm
対応人数 2人

子供と一緒に眠れるキングサイズのベッド

キングサイズは寸法幅180×長さ195cmのベッドです。かなり余裕がある幅で、2人で広々と使いたい方や2人+子供で川の字になって眠りたい方におすすめのサイズといえます。

キングサイズの選び方の注意点

出入り口や搬入経路には注意しましょう。寝室が広くても、階段やドアを通らないケースもあります。その場合の解決方法は、セミシングルサイズを2台並べて置くことです。キングサイズと同程度の幅になり、ゆったり使うことができます。

キングサイズのベッド

サイズ 幅180×長さ195cm
対応人数 2人+子供

フレームのタイプ別に見るベッドの選び方

選び方①通気性の良いすのこタイプのベッド

すのこタイプは、角材に板材を並べて打ちつけた床板を使うベッドです。多湿な日本の気候に適しており、木製フレームの中で特に人気があります。

すのこタイプのメリット

なんと言っても通気性が良いことです。マットレスが吸った汗や湿気を下から逃してくれます。カビの発生を軽減する役割もあり、ジメジメした夏も快適に眠ることができるでしょう。清潔さを重視する選び方におすすめです。

すのこタイプのデメリット

合わせるマットレスの種類によっては冬に寒く感じることがありますので、すのこタイプを買う際はマットレスの選び方が重要です。また、中には耐久性が低いものもありますので、丈夫さを重視した選び方も大切になります。

選び方②安くて軽いスチール製ベッド

スチール製ベッドは、中が空洞のパイプでできたベッドです。パイプベッドやスチールベッドとも呼ばれており、一人暮らし用ベッドや子供部屋用ベッドとして人気があります。

スチールタイプのメリット

木製フレームと比べて軽く、比較的手頃な価格です。軽い分組み立てやすく、引っ越しや模様替えが多い方には嬉しいですよね。ベッドの買い方において、安さや手軽さを重視する方におすすめです。

スチールタイプのデメリット

木製ベッドに比べ、きしみやすく耐荷重が低くなりがちです。木製ベッドよりパーツが多く、ネジが緩むときしみます。また、1人用が多くデザインの種類は少なめです。寝心地よりお手軽感を重視する選び方に向いています。

選び方③寝室が片付く収納タイプのベッド

収納付きタイプは、床板の下に収納があるベッドです。ミニマルインテリアがお好きな方や、予算を抑えた家具の買い方をしたい方に人気があります。

収納タイプのメリット

1台でベッドも収納も揃うことがメリットです。新たに収納家具を買わなくても、収納スペースが生まれます。しかも場所をとらないため、部屋がすっきり片付けやすくできる点もおすすめです。

収納タイプのデメリット

収納なしタイプよりパーツが増えるため、同じ大きさのベッドで比べると価格が高めです。また、低価格のものは価格を抑える分安っぽく見えることがあり、素材にこだわる選び方には不向きと言えます。優先順位に合わせて買い方を検討しましょう。

2種類の収納タイプ

種類として、引き出しタイプと床板を持ち上げてベッド下を収納にする跳ね上げタイプがあります。前者はさっと使えるため洋服収納向きで、後者は広く使える分取り出しにくいため、季節物収納向きです。

選び方④空間を活用するロフトタイプのベッド

ロフトタイプは、上部がベッド、下部がワークスペースや収納として使える便利なベッドです。狭い部屋でも縦の空間を活用して多用途に使えるため、一人暮らし用や子供部屋用のベッドとして人気があります。

ロフトタイプのメリット

ベッド下をワークスペースや収納として使えるため、狭い部屋でも空間を有効活用したい方に向いています。秘密基地のようなワクワク感とデザイン性の高さも魅力で、インテリアを重視した選び方にもぴったりです。

ロフトタイプのデメリット

上り下りやベッドメイキングが面倒になる場合があります。また、種類によって落下の危険性もあるため、寝相が悪い方はロータイプや高めのサイドガード付きを選びましょう。向き不向きがありますので、使い勝手を考えた買い方がおすすめです。

選び方⑤来客時に便利なソファタイプのベッド

ソファベッドは、1台2役こなす便利なタイプです。来客時はソファに睡眠時はベッドになるため、ワンルームや友人の宿泊が多い方に人気があります。

ソファタイプのメリット

ベッドとソファを両方置かなくて済むため、部屋を有効活用できます。また、ソファとベッドが一度に揃う経済的な選び方であり、1台で済むため価格を重視した買い方におすすめのベッドです。

ソファタイプのデメリット

耐久性や寝心地がネックです。そもそも役割が違うソファとベッドを一緒にしているため、快適さは二の次となっている製品も少なくありません。寝心地を重視した選び方には不向きと言えます。

選び方⑥移動が便利な折りたたみタイプのベッド

折りたたみベッドは、一人暮らしの方や狭い部屋を有効活用したい方に人気です。真ん中を持ち上げて折りたたむパイプベッドや、薄型のすのこタイプなどさまざまな種類があります。暮らしに合わせた選び方が可能です。

折りたたみベッドのメリット

使わない時は折りたたんで移動できるため、部屋を広く使えます。部屋の掃除もしやすくなりますよ。キャスター付きや持ち上げやすく軽いものなど、移動しやすさもポイントです。

折りたたみベッドのデメリット

デザインや種類が限られることが折り畳みベッドの特徴です。利便性を重視しているため、マットレス付きタイプものは寝心地が二の次になる場合もあります。便利さを重視する場合にはおすすめのベッドです。

良いベッドを買うための選び方のコツ

買い方のコツ①優先順位を決める

ここからは、良いベッドの買い方のコツをご紹介しましょう。 買い方で一番大切なのが優先順位です。どのベッドも一長一短で向き不向きがあります。予算内で全ての条件を満たすのは難しいので、選び方で特に重視する点を考えましょう。

優先順位の決め方

優先順位を決めるためには、重視するポイントを紙に書き出してみましょう。面倒と思われるかもしれませんが、ベッドの購入は大きな買い物です。良いベッドを選び、後悔の少ない買い方をするためには、必要なプロセスと言えます。

買い方のコツ②良いマットレスを選ぶ

良いマットレスは、良いベッドフレームを選ぶことと同じくらい大切です。マットレスにはさまざまな種類があり、好みの硬さや眠り方によって選び方が変わってきます。

価格だけで決めないこと

「高級なマットレス=いいもの」とは限りません。高い物でも体に合っていなければ、寝心地が悪くなる場合があります。大切なのは「体に合っているどうか」です。

買い方のコツ③実際に横になって確かめる

最近はベッドをネットで簡単に購入できるようになりましたが、できれば購入前に実店舗で試してみましょう。今回は買い方や選び方のコツをお伝えしましたが、やはり実際の寝心地は実際に体験することが確実といえます。

店舗で試す時のコツ

仰向けや横向きなどいろいろなポーズを試し、違和感がないかチェックします。できれば10分ほど続けてみてください。この時、可能ならマットレスとベッドフレームの相性も見ておくと良いでしょう。


選び方を知って自分に合うベッドを選ぶ

良いベッドとは、価格や人気で決まるのでなく、自分に合うものといえます。それぞれの体型や眠り方によって最適な1台も違います。選び方を知り、理想のベッドを考えることは快適な睡眠への大事なプロセスです。

ベッドの選び方でここを意識しておこう

ここで紹介した内容を踏まえ、実際に購入する際は「体に合うかどうか」「暮らしに合うかどうか」を意識して選びましょう。自分にぴったりのベッドに巡り合い、心地よく眠れるためにぜひ参考にしてくださいね。

ショールームにはたくさんのベッドが実際に並んでおり、実際に体験することができます。実際に体験してみるにはうってつけの場所になっていますのでぜひ足を運んで寝心地を体験してみましょう!


※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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