赤ちゃんのスリングはどう選ぶ?選び方や使い方、おすすめ12選も

スリングとは、大人がたすき掛けをして、赤ちゃんを抱えるためのアイテムです。着脱しやすく、おしゃれな見た目で人気が上昇しています。安全面や機能性にも着目して、大人も赤ちゃんも使い勝手のよいスリングを見つけましょう。

スリングとはどんなアイテム?

スリングは、赤ちゃんを抱っこするためのアイテムです。スリングの特徴や、ほかのアイテムとの違いを知りましょう。

スリングのメリット・デメリット

スリングには、ほかの抱っこ用アイテムと比較して、メリット・デメリットがあります。

スリングのメリットは、機能性とファッション性の高さです。

外出先でもさっと装着しやすく、大人同士で抱っこを代わるときにも、そのまま赤ちゃんを渡せます。抱っこした際に赤ちゃんとの密着度が高いため、安心感もあるでしょう。赤ちゃんがリラックスしやすい構造で、寝つきもよくなります。

また、おしゃれなデザインがたくさんあるのも注目です。布製のものが多く、持ち運びや洗濯がしやすいのもメリットといえるでしょう。

一方でデメリットは、誤った使い方をすることで、赤ちゃんへダメージを与えてしまう可能性がある点です。

スリングを使用する際に、間違えた形で抱っこしてしまうと、赤ちゃんが股関節脱臼などのケガをしてしまうリスクがあります。また、夏場などは、スリング内に熱がこもりやすいため、赤ちゃんの熱中症にもつながりかねません。

スリングで抱っこするときには、ときどき抱き替えてあげたり、正しい形で抱っこできているかを小まめに確認することが必要です。

抱っこひもやベビーラップとの違い

スリングに似たアイテムに、抱っこひもやベビーラップがあります。

まず、抱っこひもとスリングの違いは、抱っこの仕方と着脱のしやすさです。

スリングは大人がたすき掛けして使用し、寝かしつけたいときには横抱っこ、おでかけのときには縦抱っこなど、シチュエーションに応じて赤ちゃんの姿勢を変化させられます。

抱っこひもは、肩ひもと腰ひもで抱えるように使うため、基本的に同じ向きでの抱っこになるでしょう。

布1枚のスリングが着脱しやすい一方で、抱っこひもは肩や腰を太いストラップやベルトで支えるため、慣れるまでは着脱に手間が掛かりがちです。

また、ベビーラップとスリングは、布の使い方に違いがあります。

ベビーラップは、大きな布を大人の体に巻き付けて結び、布と体の間にできた隙間に赤ちゃんを入れて抱っこします。

一方でスリングは、片側の肩にたすき掛けして使い、ハンモック状になった部分に赤ちゃんを入れて抱っこするスタイルです。

赤ちゃんのスリングの選び方をチェック

(出典) photo-ac.com

スリングを選ぶ際には、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。赤ちゃんにもママ・パパにもぴったりな、スリングの選び方を見ていきましょう。

まずは「安全性」を確認しよう

赤ちゃんを抱っこするアイテムとして、安全性は欠かせない要素です。

どれだけデザインや装着感が気に入っても、布や部品の強度が不足していれば、赤ちゃんの呼吸が妨げられたり、落下してしまったりする恐れがあります。

また、赤ちゃんはなんでも口に運んでしまうため、舐めても問題がない素材だと安心です。

SSマーク(セーフティスリングマーク)が付いている商品は、日本ベビースリング協会の安全基準に合格したスリングです。安全な製品を探す際には、目安にしてみるとよいでしょう。

「対象月齢」や「耐荷重」は確認必須!

スリングを購入する際には、製品の対象月齢や耐荷重を必ず確認しましょう。

スリングは新生児から使えるタイプも多い一方で、中にはチューブタイプのスリングなど、首が据わるまで使えない製品もあります。スリングを新生児に使う場合は、首をきちんと支えられて、窮屈な姿勢にならないものを選びましょう。

また、スリングをできるだけ長く使いたい場合には、耐荷重をチェックします。

新生児期から2歳ごろまで使用できるものがほとんどですが、赤ちゃんの体重には個人差があります。購入を検討する際には、対象年齢だけでなく、耐荷重は何kgまでかを事前に確かめましょう。

スリングの「形状」から選ぶ

スリングの形状は、バックル式・リング式・チューブ式の三つに分けられます。

『バックル式』は着脱しやすいため、スリング初心者にもおすすめのタイプです。事前にバックルの長さを調節できるので、ママ・パパそれぞれの体型にフィットさせて使用できます。

しかし、バックル自体に存在感があり、どうしても持ち運ぶ際に邪魔になりやすいでしょう。かさばりを軽減できるよう、ファスナーで調整できるタイプの商品もあります。

『リング式』は、1枚の布に二つのリングが付いたデザインです。

布を絞ることで長さの微調整ができるため、使う人の体格を選びません。布の端がふんわり広がり、授乳時の目隠しや日よけとしても使える『フレアテールタイプ』や、端がミシン処理されていて初心者にも扱いやすい『ベルトテールタイプ』があります。

『チューブ式』は、1枚の布を縫い合わせただけの筒型のスリングです。

バックルやリングがないため調整の必要がない上、かさばらないので持ち運びに適したタイプです。ただし、サイズの変更ができないため、体格が違うママ・パパで共用するのは難しいでしょう。

「素材」にも注目しよう

スリングは、赤ちゃんの肌に直接触れるため、素材の質も重要です。

特に、皮膚が薄い新生児に使う場合は、できるだけ肌に優しい素材を選ぶのがベターでしょう。肌触りのよいオーガニックコットンやニットがおすすめです。伸縮性のある生地なら着脱しやすく、赤ちゃんへの負担も軽減できます。

また、季節によっても、適切な素材が異なります。汗をかきやすい夏の屋外ではメッシュ素材やしじら織り、冬場ならニットなどの保温性が高い素材がぴったりです。気温に合った素材のスリングを、季節によって使い分けるのもよいでしょう。

スリングの基本の使い方と注意点

(出典) photo-ac.com

スリングは、使い方にコツがあります。スリングで赤ちゃんを抱っこする際の方法や、注意点を確認しましょう。

スリングの基本の使い方

スリングには、いくつかの使い方があります。基本的な抱っこの仕方を理解し、正しく安全に赤ちゃんを抱っこしましょう。

<スリングの基本の使い方(縦抱き)>

  1. 普段より少し高めの位置で抱っこし、赤ちゃんをゲップさせる体勢にする
  2. 片手で赤ちゃんの首を支える
  3. 空いてる手をスリングの内側から入れて、赤ちゃんのお尻を迎える
  4. 赤ちゃんのお尻をポーチ部分に着地させて、手を抜く
  5. ポーチの布を、赤ちゃんの頭が半分ほど隠れるまで引き上げる
  6. ポーチの上のふちを締める
  7. 赤ちゃんの頬と大人の胸が付くくらいに密着させる
  8. 赤ちゃんの足が開脚していることを確認する

縦抱きは、スリングを使用した抱き方の中で最も基本的なものです。特に、新生児の抱き方として推奨されています。

赤ちゃんが少し大きくなって首が据わったら、赤ちゃんが外を見られるゆりかご抱きや、赤ちゃんと大人が同じ方向を向くカンガルー抱きなども可能です。

赤ちゃんの姿勢や様子は小まめに確認を

スリングで抱っこしている間は、赤ちゃんの姿勢が正しいか、様子がおかしくないかなどを小まめに確認しましょう。

スリングは、赤ちゃんを大人の体にぴったりと密着させられる反面、赤ちゃんが窮屈な体勢になりがちです。

体が小さな赤ちゃんは、顔がスリングに覆われたり、抱っこで気管支が圧迫されたりして、息ができなくなってしまう恐れがあります。

スリングの使用時には、赤ちゃんが苦しくなさそうかを小まめにチェックし、たまに体勢を変えて息苦しくならないように配慮してあげましょう。

また、赤ちゃんの足が開脚されているか、必ず確認します。赤ちゃんのひざがしっかり曲がって、お尻より上に足が上がっている状態が正しい姿勢です。ひざが伸びている状態では、赤ちゃんの背骨や骨盤の発達の妨げ、股関節脱臼のリスクがあります。

自分の姿勢にも注意が必要

スリングの使用時は、抱っこしている大人の姿勢にも注意が必要です。

スリングの構造上、両手を離して前屈みになってしまうと、赤ちゃんが真っ逆さまに落ちてしまう危険性があります。また、姿勢を変えたりするために赤ちゃんを持ち上げると、スリングが緩んで、隙間から赤ちゃんが落ちてしまいます。

スリングは基本的に安全なアイテムですが、上部が開いた構造であるため、前屈みになれば赤ちゃんを保護できません。

スリングで抱っこをしている間には、前屈みに腰を曲げたり、赤ちゃんを持ち上げたりしないように注意しましょう。

バックル、ファスナータイプのスリング

(出典) photo-ac.com

バックル・ファスナータイプのスリングは、着脱がしやすく、スリング初心者にもぴったりです。おすすめ商品をいくつか紹介します。

ケラッタ u-sling ベビースリング

ケラッタのバックル式スリングは、国内安全基準を満たした商品で、素材や構造の安全性が認められています。

バックルでサイズ調整できるため、体型が違うママ・パパ同士でも共用できるスリングです。

説明書のQRコードを読み取れば、使い方の動画を見られます。抱き方は6通りにアレンジできるため、新生児から2歳ごろの赤ちゃんまで、長く愛用できます。

布の部分が目隠しになるため、スリングに入れたままの授乳も可能です。

ケラッタ u-sling ベビースリング

税込2680円

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minimonkey ミニモンキー スリング アンリミテッド MSU001

minimonkeyの、コンパクトなバックル式スリングです。

オランダのメーカーによってデザインされており、新生児でも自然に正しい足の姿勢が取れるよう、設計されています。新生児から約15kgの赤ちゃんまで、長く使用できるので経済的です。

本体重量は、約265gとペットボトルよりも軽く作られています。A5サイズの書類よりも小さくコンパクトに折り畳めるので、外出時にもかさばりにくいでしょう。

minimonkey ミニモンキー スリング アンリミテッド MSU001

税込8893円

※2021年12月15日時点

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Baba Slings 抱っこひも ベビースリング BBS102

Baba Slingsから、マルチカラーが目を引くスリングです。

熟練の手染め職人が作った版で染め上げられており、昔ながらの製法にこだわられています。商品によって微妙な個体差があり、個性を楽しめるでしょう。

肩に掛けるベルト部分には、厚手のクッション素材を使用しています。ママ・パパの肩の負担を軽減してくれる構造です。

Baba Slings 抱っこひも ベビースリング BBS102

税込14300円

※2021年12月15日時点

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ベッタ キャリーミー!ロング

ベッタから、日本製のファスナー式スリングです。

スタイリッシュなモノトーンカラーに、ストライプとドットの組み合わせがおしゃれなデザインです。モノトーンなので、どんなコーディネートにもなじみます。

少し大きめな造りで、背が高めなママ・パパにフィットしやすいスリングです。ファスナー式なので、持ち歩く際にもかさばりにくいでしょう。

ベッタ キャリーミー!ロング

税込8042円

※2021年12月15日時点

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リングタイプのおすすめスリング

(出典) photo-ac.com

1枚の布に二つのリングが付いたリングタイプは、使う大人に合わせて、長さの微調整しやすいスリングです。サイズ調整をして使いたいママ・パパにもおすすめの、リングタイプスリングをいくつか見ていきましょう。

ファムベリー スリング しじら

ファムベリーのリング式スリングは、素材にしじら織りを使用しています。

しじら織りは綿100%の天然素材で、赤ちゃんの肌に触れても安心です。さらさらとした触感で夏は涼しく、冬は暖かく使えるので、オールシーズン使えます。

また、新生児から2歳くらいまでの体重に対応しています。長い間使用できるので、コスパもよいでしょう。リングで調整すれば、体型の違うママ・パパで併用が可能です。

ファムベリー スリング しじら

税込8580円

※2021年12月15日時点

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Nalakai ベビースリング

Nalakaiのリングタイプスリングは、コスタリカ在住の2児のママが、親ならではの目線で開発したスリングです。

竹素材でできた生地は、軽くて強度も高く、赤ちゃんの肌にも優しいです。大人の使い勝手やデザイン性のよさはもちろん、赤ちゃんの体への負担も考えられています。

カラーは、クリームとブラックの2色展開です。柄がなくシンプルなので、ママ・パパ問わず使いやすいデザインでしょう。

Nalakai ベビースリング

税込7400円

※2021年12月15日時点

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CUBY ベビースリング 10KG以内に向き 通気~軽量

ブルーのストライプで爽やかな雰囲気が特徴的な、CUBYのベビースリングです。

生地には、通気性のよい良質な綿を使用しており、夏場でも安心して使用できる素材です。肩ひも部分の幅が広く、赤ちゃんの体重を大人の肩や背中に分散させることで、1カ所のみに負担が掛かることを防ぎます。

スリングの長さは、リングを使って無段階に調整可能です。使う大人の体型や赤ちゃんの成長に合わせて、少しずつ調整ができるので、常にフィットしやすいでしょう。

CUBY ベビースリング 10KG以内に向き 通気~軽量

税込3399円

※2021年12月15日時点

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チューブタイプのベビースリング

(出典) photo-ac.com

チューブタイプのスリングは、1枚の布を縫い合わせた筒状のスリングです。かさばらず持ち運びやすい、チューブ式スリングを見ていきましょう。

 

Tonga トンガ・フィット ブラック S CRTG10101

Tongaから、フランスで150年以上の歴史がある技術で、熟練した職人が製造している、メッシュタイプのスリングです。

素材には、エコテックス100を取得した、高品質な綿100%の糸を使用しています。赤ちゃんが自然な姿勢になるよう、立体的に編み上げられています。

また、オールメッシュの構造で、軽量かつコンパクトです。すでにスリングを持っている人でも、持ち運び用のセカンドスリングとして、バッグに入れておくのにぴったりでしょう。

Tonga トンガ・フィット ブラック S CRTG10101

税込3155円

※2021年12月15日時点

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AKOAKO STUDIO AKOAKOスリング Sシリーズ

AKOAKOのチューブ型スリングは、新生児から3歳くらいまで、抱っこが必要な子どもに長い期間使用できます。

6wayのバリエーション豊富な抱っこの仕方で、赤ちゃんの成長度合いやシチュエーションに合わせた使い方が可能です。

カラーは、ナチュラルな15色から選べます。お気に入りのカラーで、洋服とのコーディネートも楽しめるでしょう。

AKOAKO STUDIO AKOAKOスリング Sシリーズ

税込4400円

※2021年12月15日時点

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通気性のよいメッシュ素材のスリング

(出典) photo-ac.com

赤ちゃんは、体温調整が苦手で汗ばみやすいものです。夏場にもぴったりの、通気性のよいメッシュ素材のスリングを紹介します。

Baba Slings メッシュ ブラック BBS301

ババスリングのメッシュスリングは、日本人の体型に合わせて、少し小さめに作られています。

赤ちゃんに触れる部分はメッシュで、暑い夏でも通気性抜群です。肩パットは厚く、スリングの端にクッションも付いているので、安全性や使いやすさはノーマルなタイプと遜色ありません。

メッシュスリング専用のポーチが付属しており、外出時の持ち運びや収納にも便利です。

Baba Slings メッシュ ブラック BBS301

税込9900円

※2021年12月15日時点

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LUCKY 1934 SUKKIRi オールメッシュマルスリング

きれいなブルーが魅力的な、LUCKY 1934のメッシュスリングです。

メッシュで通気性・速乾性があり、水ぬれにも強い素材です。海やプールなど、夏場のレジャーにもぴったりでしょう。ほどよい伸縮性があるため、赤ちゃんの体型に心地よくフィットします。

また、重さは約220gと軽量で、カバンに入れても負担になりません。スリングを折り畳んでポケット部分に入れ込めば、コンパクトに持ち運べます。

LUCKY 1934 SUKKIRi オールメッシュマルスリング

税込4054円

※2021年12月15日時点

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スリングでママも赤ちゃんも快適に過ごそう

(出典) photo-ac.com

スリングは、赤ちゃんの抱っこを助けるアイテムです。

着脱のしやすさやおしゃれな見た目が人気ですが、誤った選び方・使い方をすれば、赤ちゃんが思わぬ危険な目に遭ってしまいます。

正しい使い方や選び方で、スリングを安全に活用しましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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