生まれてくる赤ちゃんのためにベビーベッドを用意したものの、いつまで使えるのか分からないという人もいるでしょう。この記事では、一般的なベビーベッドの使用時期のほか、選び方のポイントや卒業後の活用方法なども紹介します。
目次
ベビーベッドはいつまで使うもの?
ベビーベッドは赤ちゃんが動き始める、生後8カ月頃まで使うのが一般的です。入院中は、家のことを進められないことも多いので、必要な場合は、できるだけ早めに準備をしておくのが望ましいでしょう。
赤ちゃんが動き出すまでの利用がほとんど
一般的な仕様のベビーベッドの場合、最長生後24カ月(2歳)まで使用可能とされています。しかし、寝返りを打ったり、つかまり立ちを始めたりする8カ月頃には、赤ちゃんの安全面から、ベビーベッドを卒業させる人が多いです。
体の大きさからすると、まだまだベビーベッドを使っても問題ありませんが、寝返りの度に頭を打ったり、柵を乗り越えて転落してしまったりしては大変です。
赤ちゃんの成長やお家の環境によっても異なりますが、ほとんどの人は、赤ちゃんが動き出したらベビーベッドの使用をやめるようです。
必要ならゆとりを持って準備を
ベビーベッドを用意するなら、ゆとりを持って準備をしておきましょう。特に妊娠後期は何が起こるか分かりません。予定よりも出産が早まってしまい、準備が間に合わない可能性もあります。
特に里帰り出産をする場合は、直接自分で準備できないことも多いので、出産予定日の1カ月前までに手配しておくのが安心です。
出産後、自宅に戻る場合でも、遅くとも予定日の2週間前には準備しておくようにしましょう。
ベビーベッドのメリット、デメリット
ベビーベッドを使用すると、赤ちゃんを安全で清潔な環境に寝かせておくことができます。また、親にとっても赤ちゃんの世話がしやすく便利です。メリットとデメリットの両方を考慮しながら検討するのがよいでしょう。
安全で清潔なスペースを確保できる
特に兄弟姉妹やペットがいる場合は、布団に寝かせていると、誤って踏んでしまう可能性もあります。また、親が添い寝をする場合も、就寝中の無意識の動きによってトラブルが起きてしまう可能性もないとはいえません。
ベビーベッドに寝かせておけば、赤ちゃんの安全は確保しやすいでしょう。さらに、床よりも高い場所に寝かせることができるため、ほこりから守ることもできて清潔です。
腰への負担がかかりにくい
産後はただでさえ体力が完全に回復していない上に、毎日赤ちゃんを長時間抱っこしたり授乳したりと想像以上に大変なものです。特におむつ替えや着替えは、中腰の姿勢で行うため、腰痛に悩まされる人も少なくありません。
そんなとき、ベビーベッドに赤ちゃんを寝かせておむつ替えや着替えをすれば、腰への負担が軽減されます。赤ちゃんのお世話を負担なくスムーズに行うことができようになるでしょう。
コスト、スペース等のデメリットも
ベビーベッドを使うデメリットには以下のような点が挙げられます。
- コストがかかる:使用期間が短いため、コストパフォーマンスが高いとは言い切れない
- 場所を取る:赤ちゃん用の小さいサイズとはいえ部屋の広さによっては圧迫感がある
- 添い寝ができない:添い寝でなければ寝てくれない赤ちゃんの場合、結局使わないケースもある
- 使用後の処分や保管に困る:処分に手間がかかり、保管スペースの確保も必要
コスト面や処分時のことを考えて、準備することをためらっている場合は、レンタルするという手段もあります。レンタルサービスを利用すれば、必要な時期だけ使用することができ、自分で処分したり保管したりする必要もないので便利でしょう。
ベビーベッドの選び方
ベビーベッドは、大切な赤ちゃんを寝かせるものなので、安全面については特に慎重に確認することが大切です。また、大きさや高さ、ほかの機能などもチェックの上、使いやすいものを選びましょう。
安全基準を満たしているか
まだまだ未発達の赤ちゃんの体は、衝撃に弱く、思わぬところで怪我をしてしまうこともあります。赤ちゃんの安全を守るためにも、安全基準を満たしているかどうかを確認することは大切です。
特に「SGマーク」が付いているものなら、一定の安全性が証明されているので、安心して使いやすいでしょう。「SGマーク」とは、製品安全協会が定めた任意のマークで、万が一商品の欠陥による事故が発生した場合には、賠償措置を受けることができます。
マークのほかにも、赤ちゃんが怪我をするような角はないかということや、外れやすい部品はないかなど、しっかり確認の上選びましょう。
大きさや高さ
ベビーベッドの大きさや高さにも種類があります。まず、ベビーベッドの大きさには、以下の3種類があります。
- 標準サイズ(120×70cm):最も一般的なサイズで種類も豊富、広々としており赤ちゃんのお世話も楽に行える
- ミニサイズ(90×60cm):限られたスペースでも置くことができるサイズ、標準サイズよりも軽く移動させやすく便利
- ハーフサイズ(60×70cm):ミニサイズよりもさらに小さいサイズ、生後3~4カ月の赤ちゃんを対象に使えるので里帰り出産の際に便利
高さについては、以下の2種類があります。
- ロータイプ:高さは低く膝をついて赤ちゃんのお世話をするタイプ、高さが低い分圧迫感は少ない
- ハイタイプ:立ったまま赤ちゃんのお世話ができて腰への負担がかかりにくい、高さがある分多少の圧迫感はある
ベッドを置く場所に合わせた大きさや高さのものを選びましょう。
寝かせる以外の用途や機能
寝かせる以外の用途や機能もチェックしておきましょう。簡単に折り畳めるタイプのものやキャスター付きのものを選べば、移動させるのに便利ですし、頭側や足側の横枠が開くものを選べば、おむつ替えがスムーズにできます。
また、プレイヤードに変更できるものなら、ベビーベッドを使わなくなった後も、2歳頃まで、中で安全に遊ばせることができ、長く使えます。
ベビーベッド卒業後はどうする?
ベビーベッドを卒業したら、添い寝をするという人がほとんどです。また、使わなくなったベビーベッドは、上手にリメイクして活用することもできます。
卒業後は添い寝派が多数
ベビーベッドを卒業した後は、布団やベッドで添い寝をするという人が多数を占めます。添い寝なら、夜泣きをしてもすぐに対応できますし、添い寝しながら授乳もできることがその理由です。
しかし、シングルサイズだと少し狭く、寝相が悪いと赤ちゃんの安全面に不安があります。添い寝をする場合は、布団を2枚並べて敷いたり、セミダブルやダブルサイズの寝具を購入したりすることも考えましょう。
子どもと安全に添い寝をするには
添い寝をする人が多数であるのが実情ではあるものの、赤ちゃんの安全面からは別々に寝ることが推奨されています。
寝ている間は、どんなことが起こるか分かりません。大人が寝返りして赤ちゃんを圧迫してしまったり、布団が顔にかかったままになったりすることも考えられ、安全とは言い切れません。
添い寝したい場合は、ベッドインベッドや添い寝ができるベッドなどを使用するのがおすすめです。赤ちゃんの安全を確保しながら、添い寝ができ、安全に赤ちゃんと眠れる環境を作ることができます。
卒業後の活用方法
使わなくなったベビーベッドを上手に活用している人も多いものです。中でも机にリメイクする方法は手軽に行えます。
サイドの柵を取り外して、ベッドの天板をネジで固定すれば、誰でも簡単にリメイク可能です。お部屋のテイストに合わせて色を塗っても可愛く仕上げることができるでしょう。
また、ベビーベッドの柵を上手く活用して収納棚にするというアイデアもあります。机や棚以外にも、アイデア次第で、さまざまな使い方ができるでしょう。
赤ちゃんのために快適な空間作りを
ベビーベッドを用意すべきかどうかは、環境や目的によります。
何より優先すべきなのは、赤ちゃんが安全で快適な環境で過ごせるかどうかということです。ベビーベッドを用意する場合も、赤ちゃんにとっての安全性を一番に考慮し、必要に応じて、使いやすいタイプを選ぶことが大切です。
ベビーベッドを使用する場合も、しない場合も、生まれてくる赤ちゃんのために、できるだけ安全で快適な空間を作りましょう。