ガスコンロからIHには交換可能【後悔しないために費用や注意点を理解しよう】

この人に聞きました菊地重信

一級建築士、一級建築施工管理技士他様々な建築系資格を取得。ゼネコンで様々な業務を経験しながら一級建築士試験で苦労した経験を活かし、一級建築士試験を攻略するブログを運営。建設を学ぶ専門サイトの立ち上げ経験もあり。サッカーとお笑いが好き。フットサルとギターを嗜む。著書「学び直しの一級建築士」

ガスコンロからIHへの交換を考えたとき、「本当に交換できるのか」「費用はどのくらいかかるのか」「後悔しないだろうか」と不安を感じる人は少なくありません。

IHは安全性や掃除のしやすさが魅力ですが、電気設備やキッチン条件によっては注意が必要な場合もあります。

この記事では、ガスコンロからIHに交換できる条件や必要な工事、費用の考え方、メリットとデメリットをわかりやすく解説します。

ガスコンロからIHに交換できる?

ガスコンロからIHへの交換は、多くの住宅で可能ですが、電気設備やキッチン条件を満たす必要があります。交換のできる仕組みと注意点を理解することが重要です。

ガスコンロからIHに交換可能

ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換は、多くの住宅で可能です。戸建てでもマンションでも導入事例は多く、特別な制約がなければ検討できます。ただし、以下の基本条件を満たしていることが前提になります。

電気設備が十分である

最も重要なのは電気設備です。IHは200Vの専用回路が必要なため、分電盤に空きがあるか、契約アンペアが十分かを確認する必要があります。容量が不足している場合は、分電盤の交換や契約変更が必要になります。

キッチン天板開口寸法がIHの規格に合っている

キッチン天板の開口寸法がIHの規格に合っているかも確認が必要です。寸法が合わない場合は加工が必要になり、素材によっては対応できないこともあります。

電気設備とキッチン条件が整っていれば、交換は現実的な選択肢になります。まずは自宅の状況を確認することが大切です。

IHからガスコンロにも交換可能

IHからガスコンロへの交換も可能ですが、ガス設備が整っていない場合は工事内容が増える点に注意が必要です。

IHが設置されている住宅でも、ガスコンロへ戻すことは可能です。ただし、IH住宅ではキッチン周辺にガス管が引き込まれていないケースが多く、交換時には新たなガス設備工事が必要になります。この点が、ガスコンロからIHへ交換する場合との大きな違いです。

ガスコンロを設置するためには、キッチンまでガス管を引き込む必要があります。戸建てで都市ガスを利用する場合は、道路側から住宅内へ配管を延ばす工事が行われます。LPガスを利用する場合は、屋外にガスボンベを設置し、そこから配管を引き込みます。どちらの場合でも、配管ルートの確保が重要です。

どんな工事が必要?

IHへの交換では、ガス設備の処理と電気設備の新設が必要になり、複数の工程を組み合わせた工事になります。

ガスコンロからIHへ交換する工事は、単純な機器の入れ替えではありません。安全に使うために、以下の工程を順番に進める必要があります。

・ガス供給の停止

・既存ガスコンロの撤去

・ガスの閉管の処理

・電気配線(分電盤新設・増設)

・IH設置

・電気配線接続

・動作確認

すべての工程が正しく行われて、はじめて安全に使える状態になります。

どんな時に交換できない?

電気容量や建物条件によっては、IHへの交換が難しい場合もあります。

IHに交換できないケースで多いのが、電気設備の制約です。分電盤の容量が不足している場合や、専用回路を新設できない場合は、IHを安全に使えません。特にマンションでは、電気容量が共用管理されており、変更できないことがあります。

キッチン天板の条件も影響します。IHの規格サイズに合わず、天板加工ができない素材の場合、設置が難しくなります。管理規約によって天板加工が禁止されているマンションも存在します。

このような場合は、無理に交換を進めず、現状に合った設備を選ぶことが重要です。

自分で交換できる?

ガスコンロからIHへの交換は、法律と安全の観点から自分で行うことはできません

IHの設置には、電気工事士の資格が必要な作業が含まれます。また、ガス管の処理も専門資格が必要です。無資格で工事を行うと、感電や火災、ガス漏れといった重大な事故につながるおそれがあります。

そのため、IHへの交換は必ず専門業者に依頼する必要があります。安全性を確保することが、最も重要な前提条件です。

JR神戸駅前のHDC神戸にはキッチンのリフォームをしたい場合に相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。ガスコンロからIHへのリフォームが実現できるかわからない方は、実際の工事実例や交換できなかった事例などの話を聞くと、リフォームがより具体的に想像できるのでおすすめです。

ガスコンロからIHに交換する費用

ガスコンロからIHへ交換する際は、本体価格だけでなく工事費や光熱費も含めて考える必要があります。費用の内訳を理解することで、想定外の出費を防げます。ここではガスコンロからIHに交換する際の費用を詳しく解説します。

本体価格

IH本体には複数の種類があり、設置方法や性能によって価格帯が異なります。キッチンの条件と使い方に合ったタイプを選ぶことが大切です。ここでは、タイプごとの費用について説明します。

ビルトイン

ビルトインタイプのIHは、キッチンの天板に組み込んで設置する形式です。現在ガスコンロがビルトインで設置されている住宅では、同じ開口部分を使って交換することが多く、見た目や使い勝手を大きく変えずに導入できます。

本体価格の目安は、一般的な機種でおよそ10万円です。機能が充実した上位モデルでは30万円前後になることもあります。火力調整の細かさや、自動調理機能、グリル性能の違いが価格に影響します。安全装置など機能が多く搭載されている機種ほど価格は上がる傾向があります。

交換工事を含めた総費用は、本体価格に加えて電気工事やガス管処理が必要になるため、全体では20万円前後から30万円程度になるケースが多く見られます。分電盤の交換や天板加工が必要な場合は、それ以上になることもあります。

ビルトインタイプは初期費用がやや高めですが、キッチン全体の見た目を重視したい人や、今と同じ使い勝手を保ちたい人に向いています。本体価格だけでなく、工事費を含めた総額で判断することが大切です。

据え置き

据え置きタイプのIHは、コンロ台の上に設置する形式です。ビルトインと比べると構造が簡単で、本体価格も抑えやすい特徴があります。

本体価格の目安は、およそ5万円から15万円程度です。機能がシンプルなものほど価格は低くなります。火力や安全機能は備わっていますが、グリル機能が限定的な機種もあります。電気配線工事を含めると、総額では15万円前後から20万円程度になることが一般的です。

ただし、設置スペースや高さが合わない場合は追加の調整が必要になります。見た目がキッチンと完全に一体化しないため、デザイン面を重視する人には物足りなさを感じるかもしれません。

費用を抑えつつIHを導入したい人には選びやすいタイプですが、長期的な使い勝手も考えて検討することが重要です。

卓上

卓上IHは、家庭用コンセントに接続して使う簡易的なタイプです。設置工事が不要なため、導入費用を最も抑えやすい形式です。

本体価格は数千円から3万円程度が目安です。出力は家庭用コンセントに対応した範囲に限られるため、本格的な調理を毎日行う設備としては力不足になることがあります

卓上IHはガスコンロの完全な代替というより、補助的な調理器具として使われることが多い設備です。ビルトイン型のような大きな電気工事は不要なので、費用は抑えられますが、キッチンの主設備として使うには物足りないかもしれません。

工事費用

IHへの交換では本体以外に複数の工事が必要で、現在の相場は10万円程度です。工事内容を理解しておくことで、見積もりの違いや追加費用の理由が分かりやすくなります。ここでは、工事内容ごとの費用感について説明します。

既存ガスコンロ撤去

ガスコンロからIHへ交換する際、まず最初に行うのが既存のガスコンロの撤去です。撤去作業には安全性の確保と丁寧な取り外しが求められ、単にコンロを外すだけではありません。

この作業費用は、一般的な家庭では数千円から1万円台前半程度が目安となります。コンロ周りに油汚れや焦げ付きがひどい場合や、天板が劣化している場合には、追加で清掃や下地補修が必要になることがあり、その分費用が増える可能性があります。

ガス管との接続部を安全に解除し、天板を傷つけないように作業するためにも、丁寧な施工が重要です。

ガス管閉栓

IHはガスを使わないため、ガス管の閉栓処理が必要になります。ガス管閉栓は、ガスが通っている配管の先端を専門の方法でしっかり塞ぐ作業であり、この工程も安全性に直結します。

閉栓費用の目安は数千円から1万円前後ですが、ガスオーブンなど他のガス機器が残る場合や、配管の状況が複雑な場合、ガス管を撤去する場合には、少し高くなることがあります。閉栓後にはガス漏れがないかの検査も行われ、これらを含めて費用が発生します。

分電盤からキッチンまでの電気配線

IHを安全に使うために最も大切な工事が、分電盤からキッチンまでの電気配線工事です。IHは高い電力を必要とするため、専用の電気配線を設ける必要があります。

電気配線工事の費用は、配線距離や建物の構造によって変わりますが、一般的には数万円台から十万円近くの範囲になることが多いです。もし分電盤に空き回路がなく、分電盤自体の交換や回路増設が必要な場合は、それに応じて費用が上がります。

電気配線工事は資格を持つ電気工事士でなければ行えないため、安全な施工が不可欠です。

IH搬入取り付け

IH本体の搬入と取り付けは、工事の仕上がりや使い心地に直結する工程です。

搬入・取り付け費用は、機器の大きさや設置条件によって変わりますが、およそ1万円台から数万円程度を見込んでおくと安心です。

設置時にはキッチン天板や床を傷つけないように養生を行い、重量のある本体を慎重に取り付けます。電源接続後は、加熱が正常に行われるかや操作パネルの反応などのチェックも行います。この確認作業を丁寧に行うことで、設置後のトラブルを未然に防ぐことができます。

その他経費

IH交換工事では、これらの主要な工事以外にも細かな経費が発生することがあります。それには、作業中にキッチンや床、壁を保護するための養生費や、撤去したガスコンロや不要部材を適切に処分する廃材処分費が含まれます。

これらの費用は大きな金額にはなりませんが、数千円から1万円前後かかることが一般的です。見積書に含まれているかどうかを確認することで、後から不安になることを防げます。

光熱費

IHに変えることで電気代が気になる人も多いでしょう。光熱費は、電気を使う時間帯やそれまで利用していたガスの種類によって、負担の感じ方が異なります。ここでは、ガスコンロやIHの光熱費について解説します。

IH使用時の昼の電気代

IHを昼間に使う場合、電気代は契約している料金プランによって変わります。一般的な従量電灯プランでは、1kWhあたりおよそ30円前後が目安になることが多く、調理で使う電力量は1回あたり0.5kWh〜1.5kWh程度になるケースが見られます。そのため、1回の調理にかかる電気代はおよそ15円から50円程度が一つの目安になります。

では、1か月ではどのくらいになるのでしょうか。仮に1日あたり1kWhを昼間に調理に使った場合、電気代は約30円になります。これが30日続くと、月額で約900円前後が目安になります。昼間の時間帯に1.5kWh程度使う家庭では、月に1,300円から1,500円程度になることもあります。

IHに変えた場合の夜の電気代

夜間単価が安い料金プランを利用している場合、夜間のIH利用では電気代が抑えられることがあります。夜間単価が1kWhあたり20円台前半とすると、夜間に1kWh使った場合、電気代は約20円から25円程度になります。

これを1か月続けた場合、月額で600円から750円程度が目安になります。1日1.5kWh使用する場合でも、夜間に集中してIHを利用すると、電気代の増加分は月に1,000円前後に収まるケースが多くなります。

実際の生活では、昼間だけ・夜間だけと使い分けるケースは少ないかもしれません。とはいえ、IH使用時の電気代を抑えるためには、調理する時間帯や在宅時間といったライフスタイルに合わせて電気料金プランを見直すことも選択肢の一つです。

都市ガスの光熱費

都市ガスを使っている家庭では、調理にかかるガス代は月数百円から1,000円程度に収まることが多いとされています。ガス料金は地域や契約条件によって異なりますが、都市ガスは供給網が整っており、比較的安定した価格体系になっています。

都市ガスを使っている家庭では、IHに切り替えても光熱費が大きく変わらないことが多く、「ガス代が電気代に置き換わる」と考えるとイメージしやすいでしょう。

LPガスの光熱費

LPガスは地域や販売会社によって価格差が大きく、都市ガスよりも単価が高い傾向があります。調理にかかるガス代は、使用状況によっては月1,000円から2,000円台になることもあります。さらに、基本料金が高めに設定されているケースもあります。

LPガスからIHに切り替えるとガス代は不要になりますが、その分調理にかかる費用は電気代に置き換わります。これまで見てきたように、IHの電気代は使う時間帯や契約プランによって差が出るため、トータルの光熱費が下がる場合もあれば、ほとんど変わらないケースもあります。LPガスを使っている家庭では、現在の月額ガス代とIH使用時の想定電気代を比較し、長期的な視点で検討することが重要です。

補助金も利用してお得に交換しよう

ガスコンロからIHへ交換する場合、条件を満たせば補助金を利用できる場合があります。補助金は国や自治体が実施しており、省エネ性能の向上や安全性の改善を目的とした工事が対象になる可能性があります

ただし、IHに交換するだけで必ず対象になるわけではありません。一定の性能基準を満たす機種を選ぶことや、登録事業者による施工が条件になる場合があります。制度ごとに細かな要件があるため、事前確認が重要です。

多くの補助金は工事前の申請が必要で、支給は工事完了後になります。年度ごとに内容が変わることや、予算上限で受付が終了することもあります。交換を検討する段階で制度の有無を調べ、リフォーム会社へ相談しておくと安心です。

JR神戸駅前のHDC神戸には、リフォーム時の補助金について相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。現在のキッチンの状況や理想の動線に応じた提案を受けながら、それぞれの会社が提案するリフォームプランを検討できます。

また、同じくHDC神戸や、グランフロント大阪のHDC大阪には住宅設備のショールームが多く出店しています。最新の住宅設備を見て、リフォーム検討時に玄関に洗面所をプラスしたり、将来を見据えて段差の少ないバリアフリーな住居を検討したりするのも、暮らしやすい家がイメージできるのでおすすめです。

後悔しないための注意点

ガスコンロからIHへの交換では、費用や工事内容だけでなく、依頼先や住宅条件、使い方の相性まで確認することが大切です。ここでは、後悔しないために事前に整理しておきたい事項について解説します。。

どこに頼む?業者選びのポイント

ガスコンロからIHへの交換は、家電の購入というより住宅設備工事に近い内容です。そのため、どこに依頼するかによって工事の質や安心感が大きく変わります。業者選びで重視したいのは、価格の安さよりも、工事内容をきちんと説明してくれるかどうかです。

IHの設置には、電気工事士の資格が必要な作業が含まれます。分電盤からの専用配線やブレーカーの接続は、資格を持つ人でなければ行えません。そのため、見積もりを依頼する際には、実際に誰が工事を担当する予定なのかを確認しておくと安心です。

また、現地調査を行ったうえで見積もりを出してくれる業者を選ぶことが重要です。キッチンの状況や分電盤の状態は住宅ごとに異なり、現地を見なければ正確な工事内容は分かりません。現地調査なしの見積もりは、後から追加工事が発生しやすくなります。

工事後の対応についても確認が必要です。不具合が起きた場合の連絡先や、工事保証の有無を事前に聞いておくことで、長く安心して使えます。説明が分かりやすく、質問にきちんと答えてくれる業者を選ぶことが、後悔しないための第一歩です。

事前のチェック

IHへの交換工事をスムーズに進めるためには、契約前に住宅の状況を整理しておくことが大切です。事前確認を怠ると、工事当日に対応できない問題が見つかることがあります。

まず確認したいのが、分電盤の状況です。IHは高い電力を使うため、専用回路と十分な電気容量が必要になります。分電盤に空きがあるか、契約アンペアが足りているかを把握しておく必要があります。これらは見た目では分かりにくいため、リフォーム会社による確認が欠かせません。

次に確認したいのが、キッチン天板のサイズと素材です。ビルトインIHは規格サイズが決まっており、現在の開口寸法と合わない場合は加工が必要になります。天板の素材によっては加工ができないこともあるため、事前の確認が重要です。

収納や配管の位置もチェックが必要です。IH本体の構造によっては、引き出しや配管と干渉する場合があります。こうした点を事前にリフォーム会社と共有しておくことで、追加工事の発生を防ぎやすくなります。

オーブンが設置されている場合

キッチンにガスオーブンが設置されている場合、IHへの交換には注意が必要です。ガスコンロの下にオーブンが組み込まれている構成では、単純にコンロだけを交換できないことがあります。

ガスオーブンはガス配管を使って加熱するため、IHに交換してもガス設備が完全になくなるわけではありません。オーブンをそのまま使い続ける場合、ガス管の扱いが複雑になり、工事内容が増えることがあります。

一方で、オーブンも電気式に交換する選択肢もあります。この場合、ガス設備をすべて撤去できるため、安全性や管理の面では分かりやすくなります。ただし、オーブン本体の交換が必要になる点は理解しておく必要があります。

オーブンがある場合は、現状を正確に業者へ伝え、どの設備を残すのかを整理してから工事計画を立てることが大切です。

マンションの場合

マンションでIHへ交換する場合は、戸建て住宅とは異なる注意点があります。特に管理規約と電気設備の条件が重要になります。

マンションでは、電気容量や配線ルートが共用部分として管理されていることがあります。そのため、契約アンペアの変更や配線工事が制限される場合があります。工事を進める前に、管理規約や管理会社への確認が必要です。

また、天板加工や設備変更が認められていないケースもあります。見た目の変更が少ない工事でも、規約上は申請が必要になることがあります。事前確認を行わずに工事を進めると、トラブルにつながるおそれがあります。

マンションでは「できるかどうか」を最初に判断することが重要です。見積もりの前に、条件確認を行うことで無駄な検討を避けられます。

IHに向いている人

IHは安全性や掃除のしやすさが魅力ですが、生活スタイルとの相性があります。向いている条件を整理して確認することが大切です。ここでは、どんな条件の人がIHへの変更に向いているか説明します。

プロパンガス(LPガス)を利用している

LPガスを利用している家庭では、IHへの交換が向いている場合があります。LPガスは地域や契約内容によって料金差が大きく、調理にかかる費用が安定しにくい傾向があります。電気料金プランが明確なIHに切り替えることで、毎月の光熱費を把握・管理しやすくなります。

また、LPガスは屋外にガスボンベを設置する必要があり、点検や管理が欠かせません。IHにすることでガス設備を使わなくなり、管理の手間が減る点もメリットです。安全面を重視したい家庭や、設備をできるだけシンプルにしたい人に向いています。ただし、ガスボンベを撤去するにはキッチンやお風呂の給湯器も電気に変更し、オール電化にする必要がある点は注意が必要です。

きれい好き

キッチンを清潔に保ちたい人にもIHは向いています。IHは天板がフラットな構造で、調理後に布巾で拭くだけで汚れを落としやすく、掃除の時間を短縮できます。掃除の負担を減らしたい人にとって、使いやすい設備といえます。

ガス漏れが心配

ガス漏れに不安を感じている人にもIHは適しています。IHはガスを使わないため、ガス漏れや不完全燃焼の心配がありません。安全面を重視したい家庭では、安心感のある選択肢になります。

ガスコンロが向いている人

便利なIHですが、生活スタイルによってはガスコンロのほうが合う場合もあります。ここではどんな人がガスコンロに向いているかを解説します。

都市ガスを使用している

都市ガスは料金が比較的安定しているため、光熱費に不満がない家庭では、無理にIHへ交換する必要がない場合があります。ガスの使い勝手に慣れている場合、交換後に違和感を覚えることもあります。

昼間のキッチン利用が多い

昼間に調理する時間が長い家庭では、電気料金の影響を受けやすくなります。電力プランによっては昼間の電気代が高く感じられることがあり、光熱費が増えたと感じるケースもあります。

高火力を使う

中華料理など、強い火力を使う調理が多い場合は、ガスコンロのほうが扱いやすいと感じる人もいます。鍋を振る調理や直火の感覚を重視する場合は、ガスのほうが合うことがあります。

ガスコンロからIHに変えるメリットデメリット

IHへの交換には安全性や掃除のしやすさといった利点がある一方、調理感覚や停電時の制約など注意点もあります。両方を理解したうえで選ぶことが大切です。ここでは、ガスコンロからIHに変えるメリット・デメリットを紹介します。

メリット1:安全性が高まる

ガスコンロからIHに変える大きなメリットの一つが、安全性の向上です。IHは火を使わず、電気の力で鍋そのものを発熱させて調理します。そのため、炎が立ち上がることがなく、衣類への引火や調理中の火災リスクを抑えやすくなります

また、多くのIHには安全装置が備わっています。鍋が正しく置かれていない場合は加熱が始まらず、調理中に鍋を持ち上げると自動で加熱が止まる仕組みがあります。一定時間操作がないと電源が切れる機能もあり、消し忘れによる事故を防ぎやすくなります

小さな子どもがいる家庭では、火に触れる心配が減る点が安心材料になります。高齢者が使う場合でも、火力の暴走やガス漏れの不安が少なく、落ち着いて調理しやすくなります。住宅設備としての安全性を重視する場合、IHは選びやすい設備といえます。

メリット2:お手入れが簡単

IHは掃除のしやすさでも高く評価されています。天板がフラットな構造になっているため、ガスコンロのように五徳やバーナー周りの細かい部品を外して洗う必要がありません。調理後に布巾で拭くだけで、汚れを落としやすくなります。

吹きこぼれが起きた場合でも、天板が過度に高温になりにくいため、焦げ付きにくい特徴があります。調理が終わってすぐに掃除しやすく、汚れをため込みにくくなります。結果として、キッチン全体を清潔に保ちやすくなります。

毎日の家事の中で掃除にかかる時間は積み重なるため、この差は意外と大きくなります。きれいな状態を保ちたい人や、掃除の負担を減らしたい家庭にとって、IHの手入れのしやすさは大きなメリットです。

メリット3:キッチンの気温変動が少ない

IHは調理中に余分な熱が周囲へ広がりにくい設備です。ガスコンロでは、燃焼による熱が空気中に放出されるため、特に夏場はキッチンの室温が上がりやすくなります。

IHでは、エネルギーが鍋に直接伝わるため、調理効率が高く、キッチン全体の温度上昇を抑えやすくなります。夏の暑い時期でも、調理中の不快感が軽減されると感じる人もいます。

室温の上昇が抑えられることで、冷房が効きやすくなる点も特徴です。調理環境を少しでも快適にしたい場合、IHはメリットを感じやすい設備といえます。

メリット4:ガス漏れの不安がない

IHはガスを使わないため、ガス漏れや不完全燃焼の心配がありません。ガス管の劣化や接続不良といったリスクから解放される点は、大きな安心につながります。

換気についても、燃焼による一酸化炭素が発生しないため、ガスコンロのように不完全燃焼を気にする必要がありません。安全面を重視する家庭では、この点を理由にIHを選ぶケースも多く見られます。

ガス設備の管理や点検に不安を感じている場合、IHにすることで設備管理がシンプルになり、精神的な負担も軽くなります。

デメリット1:土鍋などが使えない

IHでは、磁力に反応する素材の鍋しか使用できません。土鍋やアルミ鍋、銅鍋などは使えない場合があります。そのため、これまで使っていた調理器具が使えなくなる可能性があります。

IH対応の鍋やフライパンを新たに用意する必要があり、導入時に負担を感じる人もいます。現在使っている調理器具が対応しているか、事前に確認しておくことが大切です。

調理器具にこだわりがある場合は、この点が不満につながることがあります。

デメリット2:離して料理できない

IHは、鍋が天板に接していないと加熱されません。鍋を持ち上げたり、振ったりすると加熱が止まるため、ガスコンロに慣れている人は違和感を覚えることがあります。

特に中華料理など、鍋を振る調理をよく行う場合は、ガスのほうが使いやすいと感じることがあります。調理感覚の違いを理解したうえで選ぶことが重要です。

デメリット3:停電

IHは電気で動くため、停電時には使用できません。災害などで電気が止まると、調理ができなくなる点は注意が必要です。ただし、ガスも同様に災害時には止まるため、大きなデメリットではないかもしれません。

非常時の備えとして、カセットコンロを併用する家庭もあります。IHを選ぶ場合は、非常時の調理手段についても考えておくと安心です。

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よくある質問への回答

ガスコンロからIHへの交換を検討する際、多くの人が不安に感じる点があります。ここでは、工事や設備に関する代表的な疑問を整理して解説します。

分電盤に空きがない

IHへの交換を考えたとき、よく出てくる不安が「分電盤に空きがない場合はどうなるのか」という点です。IHは高い電力を使うため、専用回路を分電盤から引く必要があります。そのため、分電盤にブレーカーの空きがなければ、そのままでは設置できません。

分電盤に空きがない場合は、分電盤自体を交換したり、回路を増設したりする対応が必要です。無理に既存回路へ接続すると、ブレーカーが頻繁に落ちたり、配線が過熱したりするおそれがあります。

分電盤の状況は見た目だけでは判断できません。扉を開けて空きがあっても、実際には容量が足りていないケースもあります。そのため、専門業者による確認が必要になります。事前調査で分電盤の状態を把握しておくことで、工事当日に対応できないといったトラブルを防ぎやすくなります。

天板のサイズ変更をしたい

ビルトインIHには規格サイズがあり、現在設置されているガスコンロの開口寸法と合わない場合があります。

サイズが合わない場合は、天板の加工が必要です。ステンレス天板であれば加工しやすい場合が多いですが、人工大理石や天然石の場合は、加工が難しいこともあります。素材や構造によっては、加工自体ができないケースもあるため注意が必要です。

また、マンションでは管理規約によって天板加工が制限されている場合もあります。

天板サイズの問題は、現地調査を行えば事前に把握できます。IHを選ぶ段階で寸法を確認し、設置可能な機種を提案してもらうことで、無理のないリフォームプランを立てやすくなります。

施主支給できるの?

IH本体を自分で購入し、工事だけを業者に依頼する「施主支給」ができるかどうかも、よくある質問の一つです。結論から言うと、施主支給が可能な場合もありますが、注意点があります

施主支給の場合、本体価格を抑えられることがありますが、機器の初期不良や故障時の対応が複雑になることがあります。本体の保証はメーカー対応、工事部分は施工業者対応となり、責任の範囲が分かれるためです。

施主支給を検討する場合は、本体保証と工事保証の範囲を明確にし、万が一の際の連絡先や対応方法を整理しておくことが重要です。費用だけで判断せず、安心して使い続けられるかという視点で考えることが大切です。

メリットと注意点を理解してIHを選ぼう

ガスコンロからIHへの交換は、多くの住宅で可能ですが、電気設備やキッチン条件の確認が欠かせません。IHは安全性や掃除のしやすさが魅力ですが、調理感覚や停電時の対応など注意点もあります。工事内容や費用を事前に理解し、生活スタイルに合うかを考えたうえで選ぶことが、後悔しない交換につながります。

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