メロンの食べ頃はいつ?早く追熟させるには?見分け方や保存方法を徹底解説

芳醇な香りとジューシーな果肉が特徴のメロン。高級フルーツの代表格であり、贈り物としても喜ばれますよね。

そんなメロンですが、食べ頃を見分ける方法があるのをご存知でしょうか?食べ頃を知っていると、メロンの一番おいしいタイミングを逃すことなく味わうことができますよ。

この記事では、食べ頃になったメロンの見分け方や、保存方法について紹介します。また、食べ頃を早める方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

食べ頃のメロンの見分け方は?追熟しながら状態をチェックしてみよう

メロンは収穫後、一定の温度下で保存する「追熟」を経て、甘さと柔らかさが出ます。メロンの追熟に必要な期間は、一般的に3日〜7日です。

ここでは、追熟して食べ頃になったメロンの見分け方や、店で売っているメロンの選び方をご紹介します。チェックポイントを知ることで、食べたい日に追熟するものを選ぶことが可能ですよ。

ヘタ(つる)がしなびている

メロンの食べ頃を見極めるには、まずヘタをチェックしてみましょう。収穫してすぐのヘタは青々していてピンと横に貼っている状態ですが、追熟すると徐々にしおれていきます。

ヘタがすべて茶色くなってしなびてしまうと熟れすぎなので、根本は緑でも先端が枯れ始めているものを選ぶと良いでしょう。

果皮がやや黄色っぽい

見た目で見分けるコツとして、果皮の色も重要です。メロンは綺麗なみどり色の印象ですが、食べ頃を迎えたメロンはやや黄色っぽい色になります。

しかし、メロンの品種によっては果皮で判断できない場合があるので、その場合は別の方法で見分けましょう。

叩いたときに低く鈍い音がする

メロンを叩いたときの音の違いでも、完熟度合いがわかります。

収穫したばかりの、まだ身が硬いメロンは、叩くと「カンカン」と高い音がします。一方、熟して果肉が柔らかくなったメロンは、「ボンボン」と低くくもったような音です。

耳をメロンに当てて、二本指で弾くように叩くと音の違いがよくわかりますよ。

底を押すと柔らかい

メロンのおしり周りを優しく押してみましょう。少し凹むくらいの弾力を感じられれば、熟しているサインです。

ただし、おしり周り全体が柔らかくブニブニしているものは完熟しきっている可能性があるため、早めに食べるようにしましょう。

甘い匂いがする

メロンの食べ頃は、匂いでも判断することができます。メロンは収穫直後は青臭いですが、完熟するにつれだんだん香りが甘くなります。

メロン特有の甘い匂いがしだしたら、すぐにでも食べられる状態です。完熟したメロンは、かなり強い芳醇な匂いがするので、わざわざ嗅がなくてもわかるくらいになりますよ。

スーパーでの見分け方は網目や重さを確認

スーパーなどで売っているメロンは、少し固めのものと追熟したものが混在しています。食べる日に合わせて選ぶと良いでしょう。

しかし、叩いたり底を押したりして見分けるのはあまりおすすめできません。先ほど紹介したヘタや果皮の色、匂いで食べ頃を判断するようにしましょう。

また、良品を見分けるためには、重さや網目の状態をチェックするのがポイントです。以下のような特徴を参考にしてください。

  • 均一な丸みのある形で、ずっしりと重い
  • 網目が細かくくっきりしていて盛り上がっている

品種別!メロンの特徴と食べ頃の見分け方

メロンの品種は、大きく分けると以下の3つに分類されます。

  • 青肉メロン|アールスメロン、肥後グリーンなど
  • 赤肉メロン|夕張メロンなど
  • プリンスメロンなど網目のない品種

ここでは、それぞれのメロンの特徴と食べ頃の見分け方をご紹介します。

青肉メロン|アールスメロン、肥後グリーンなど

網目があり黄味がかった緑色の果肉を持つ青肉メロンは、メロンの中でも一番オーソドックスな品種です。メロンと言われたら青肉メロンを思い浮かべる人が多いでしょう。

青肉メロンは、すっきりとした香りと爽やかな甘みが特徴です。繊維がしっかりしているので、赤肉メロンと比べると歯応えがあります。

青肉メロンの食べ頃は、上記で紹介したようなつるの状態や網目の細かさ、匂いで判断しましょう。

赤肉メロン|夕張メロンなど

赤肉メロンは外側に網目があり、果肉がオレンジ色をしているのが特徴です。また、食感がとても柔らかく、ジューシーで甘みがしっかりと感じられます。

赤肉メロンも青肉メロンと同じような見分け方ができますが、赤肉メロンのほうが果肉が柔らかく完熟するまでが早い傾向があります。完熟をしっかり見極めて、食べ頃を逃さないようにしましょう。

プリンスメロンなど網目のない品種

メロンには、プリンスメロンやハニーデューメロンなどの網目がない品種もあります。輸入メロンはほとんどがこの網目のない品種であり、手頃な価格で手に入るため人気を集めています。

網目はありませんが、果皮の状態で食べ頃を見分けることが可能です。表面に傷がなくつるんとしていて、色が均一なものを選びましょう。

また、変形しておらず、全体的にバランスの良いものを選ぶことも大切です。

メロンがなかなか追熟しないときは?追熟を早める方法

メロンは収穫した直後もだんだんと追熟していく果物なので、基本的には食べ頃になるまで置いておくだけでOKです。

しかし、置いていてもなかなか食べ頃にならない場合は、追熟を早めることができます。

ここからは、以下2点の方法を解説します。メロンを追熟させる基本的なポイントとともにチェックしましょう。

メロンを追熟させるポイント

メロンを追熟させるには、常温(20℃〜25℃)で風通しがよく日の当たらないところに保管します。

食べ頃を見過ごさないように、よく目に付くところに置いておくと良いでしょう。約3〜7日程度でおいしく食べることができます。

また、置き方にもポイントがあります。メロンの甘みはおしりのほうに溜まりやすいため、ときどき上下左右を入れ替えるとよいでしょう。そうすることで、甘みが全体にまんべんなく行き渡り、どこを食べてもおいしいメロンになります。

追熟を早めたいときは袋に入れて密封する

追熟を早めるには、メロンを丸ごとポリ袋に入れて密封します。保存は、冷蔵庫ではなく常温でそのまま置いてください。

メロンは、エチレンガスという食物ホルモンを発生させることによって自らの熟成を促しています。密封した袋に入れることでエチレンガスが充満し、追熟が早まるというわけです。

また、りんごやバナナなどのエチレンガスを多く出す果物と一緒に保存しておくと、さらに追熟を早められます。

切ったメロンを追熟させるには電子レンジを使う

カットしたメロンがまだ追熟しきってなかった場合、電子レンジを使って甘くすることができます。

  1. メロンの種を取り除く
  2. 食べやすい大きさに切りお皿に並べる
  3. ラップをせずに500W〜600Wで30秒程度加熱する
  4. 粗熱をとり、ラップをした後冷蔵庫で冷やす

温めているときにメロンの甘い香りがしてきたら追熟したサインです。加熱が足りないときは、追加しても構いませんが、10秒ずつくらいで様子見し、必ず電子レンジのそばを離れないようにしましょう。

食べ頃を過ぎたメロンの特徴は?食べたらどうなる?

食べ頃を過ぎたメロンは、見た目や味に変化が出てきます。また、腐ってしまったメロンを食べると体に異常をきたす可能性も。

ここからは、腐っているメロンの特徴と、食べたときに起こる食中毒について解説します。

腐っているメロンの特徴

腐っているメロンの特徴を表にしました。

場所 特徴
見た目・感触 ・カビが生えている
・果肉が半透明でじゅくじゅくしている
・果肉や種が黒く変色している
・皮を押すと大きく凹む
臭い ・生ゴミに似た臭い
・シンナーのような臭い
・強い苦味がある
・酸っぱい
・舌がピリピリする

上記の特徴があるメロンは、腐っている可能性が高いです。

メロンは果皮が分厚く、見た目で腐っているかの判断が難しいので、必ずカット後の中身の状態をチェックしましょう。

腐ったメロンを食べると食中毒の可能性も

メロンを含むウリ科の植物には、ククルビタシンという苦味成分が含まれており、多量に摂取することで以下のような食中毒症状を引き起こす可能性があります。

  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 胃腸不全

これらの症状は、食後すぐ〜数時間以内に表れます。多少の量なら問題ありませんが、腐ったメロンを食べて強い苦味を感じた場合は、すぐに食べるのを中止しましょう。

食べ頃メロンの保存方法

食べ頃になるまでは常温で保存

先述したように、メロンは常温で保存することによって追熟が進みます。食べ頃になるまでは、部屋の中の直射日光やクーラーの冷気が当たらない場所で保存しましょう。

完熟したメロンは、食べる2〜3時間前に丸ごと冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。長時間冷やしておくよりも、程よくメロンの甘みを感じることができますよ。

カットしたメロンは冷蔵庫へ

カットしたメロンは冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。切り口から水分が蒸発しやすいので、空気に触れないようにラップでぴったりと包むのがコツです。

また、種やワタは劣化が早いため、必ず取り除いてから保存してください。切ったメロンは傷みやすいので、2〜3日を目安に食べ切りましょう。

冷凍すれば1ヶ月ほど保存できる

食べきれなかったメロンは、冷凍すれば、一ヶ月ほど保存することが可能です。冷凍する場合は皮・種・ワタを取り除き、一口大に切ってジップ付きの袋またはタッパーに入れます。

食べるときはそのまま解凍しても良いですが、どうしても生で食べたときよりも鮮度や風味が落ちてしまっています。

室温に10〜30分ほど置いて半解凍してから食べると、シャーベットのような食感になりデザート感覚で楽しめますよ。また、牛乳と一緒に混ぜてスムージーにし、朝食や子どものおやつにしても良いでしょう。

食べ頃の見分け方を知って、美味しいメロンを楽しもう!

食べ頃の見分け方が難しいメロンですが、コツを知ることによっておいしい時期を逃さずに食べることができます。

スーパーなどでまだ青さが残るメロンを購入した場合は、追熟するまで常温で保管しましょう。メロンは完熟してからもどんどん追熟が進むので、気が付いたら腐っていたということも。食べ頃を迎えたメロンは、早めに食べることをおすすめします。

食べ切れない場合は、冷凍保存しておくと一ヶ月ほど日持ちします。半解凍してそのまま食べると、シャーベット感覚で楽しめますよ。メロンのベストな状態を見極めて、甘くてみずみずしい味わいを堪能しましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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