ハンガーをかけたり物を置いたりするのに便利な「突っ張り棒」。しかし「突っ張り棒が頻繁に落ちて困っている」という人は多いのではないでしょうか。
突っ張り棒が落ちる原因としてよく挙げられるのが、設置場所や方法の間違いです。正しい使い方をすれば、落ちる可能性もなくなるでしょう。
今回は、突っ張り棒が落ちるのを防ぐためのポイントや落ちにくくするためのグッズなどを紹介します。日頃から突っ張り棒が落ちることに対してイライラしたり困ったりしている人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
目次
突っ張り棒が落ちる原因とは?取り付け前にチェックすべきポイント
突っ張り棒が落ちるのは、その使い方や使う場所に原因があることがほとんどです。
今回は、突っ張り棒が落ちる原因を大きく分けて5つ紹介します。対処法も一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 設置場所
- 壁の素材
- 置くものや吊り下げるものの重さ
- 設置の仕方
- 突っ張り棒の長さや耐久性
まずはあなたの家にある突っ張り棒の使い方に着目し、落ちる原因を探してみましょう。今回紹介するポイントを抑えれば、突っ張り棒が落ちにくくなりますよ。
設置場所
デッドスペースだからといって、闇雲に突っ張り棒を設置していませんか?突っ張り棒が落ちないようにするためには、まず設置する場所に注意が必要です。
たとえば、設置する場所の幅が広いと、引っ掛けているものの重さで突っ張り棒がたわんでしまいます。固定グッズを使わずに2〜3mの長さの突っ張り棒を設置すれば、引っ掛けるものの重さによってはほぼ確実に落下するでしょう。
設置場所に迷ったら、なるべく幅が狭い場所に突っ張り棒を設置して収納スペースを確保しましょう。設置する場所の幅が狭いほど、突っ張り棒は安定しやすくなります。
また、どの長さの突っ張り棒を買うのかも大きなポイントです。
突っ張り棒は、伸ばすほど耐久性が弱くなる特徴があります。設置したい場所の幅よりも1.5倍以上の長さの突っ張り棒を用意してくださいね。
壁の素材
設置する壁の素材が、突っ張り棒が落ちる原因になっていることがあります。たとえば、下記のような素材であれば、突っ張り棒が落ちる可能性は高いでしょう。
突っ張り棒が落ちやすい壁の素材
- タイル
- 木材
- ツルツルとした素材の壁紙
- 壁面の凸凹が大きい素材
突っ張り棒と壁は、とにかくフィットさせることが重要です。
突っ張り棒と相性の良い壁かどうか分からないときは、試しに突っ張り棒を設置してみるといいですよ。突っ張り棒に負荷をかけて、すぐに落ちるようであれば壁との相性が悪い可能性が高いです。
突っ張り棒を使用したい場所が上記のような素材でも、突っ張り棒固定グッズを使えば落ちるのを防げることもあります。後ほど詳しく紹介するので、ぜひ記事の後半も参考にしてくださいね。
置くものや吊り下げるものの重さ
突っ張り棒の耐荷重を超えると、突っ張り棒に吊り下げていたものや上に置いていたものが落ちてしまいます。設置する場所の幅や壁に問題がないにも関わらず頻繁に落ちる場合は、ものを吊り下げ過ぎている可能性が高いでしょう。
まずは吊り下げたり置いたりしたいものの重さを推測し、その重さを支えられる突っ張り棒を準備しましょう。突っ張り棒の長さによって耐荷重は変わるため、商品パッケージをよく確認してくださいね。
設置の仕方
突っ張り棒が落ちる原因としてよく挙げられるのが、突っ張り棒の角度です。突っ張り棒が1㎜でもズレていると、吊り下げているものの重さによって、2㎜3㎜と徐々にズレていきます。
突っ張り棒が落下しないようにするためには、床に対して水平に設置し、壁と突っ張り棒の先端がぴったりとフィットすることが重要です。
「だいたいこのあたりかなぁ」といった感覚で突っ張り棒を設置する人が多いですが、必ずメジャーを使って設置場所を決めてください。
メジャーで床または天井からの距離を測って高さを揃え、マスキングテープなどを使って印を付ければ、1人でも簡単にセットできますよ。
突っ張り棒が落ちないつけ方とは!ジャッキ式とバネ式を紹介
突っ張り棒にはジャック式とバネ式があります。ジャッキ式とは耐荷重が高く、一方バネ式はジャッキ式より見た目がシンプルで簡単に取り付けられるのが特徴です。
- ジャッキ式
- バネ式
それぞれもう少し詳しく紹介します。
ジャッキ式
ジャッキ式の突っ張り棒は「洋服をかけるスペースが足りない」「クローゼットが小さくて物が入りきらない」といった人におすすめです。
デッドスペースに耐荷重の高いジャッキ式の突っ張り棒を設置すれば、コートなどの重い洋服をかけることも可能です。
構造 |
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特徴 |
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用途 |
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ジャッキ式の突っ張り棒の特徴や使い方は、以下のYouTubeをぜひ参考にしてくださいね。
バネ式
バネ式の突っ張り棒は「小窓にカフェカーテンを取り付けたい」「奥行きや高さのある棚のデッドスペースをなくしたい」という人におすすめです。突っ張り棒は、白色だけでなく木目調やカラフルな色合いのものなどさまざまな種類が販売されています。カフェカーテンの色や柄に合わせて突っ張り棒を選ぶと良いでしょう。
また、棚の仕切りとして活用すれば、ものがキレイにまとまり、スッキリ収納できますよ。
構造 |
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特徴 |
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用途 |
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バネ式の突っ張り棒の特徴や使い方は、以下のYouTubeをぜひ参考にしてくださいね。
さらに落ちにくくする!突っ張り棒を固定するおすすめグッズ
突っ張り棒は100均やホームセンターで販売されている固定グッズを使うと、さらに落ちにくくなります。
今回は脱衣所やシンク下、押し入れなどさまざまな場所で使える4つの固定グッズを紹介します。
- 【100均】吸着シート・耐震マット
- 【100均】滑り止めマット
- 【ニトリ・ホームセンター】突っ張り棒が落ちない君
- 【ホームセンター】支えポール
それでは順に紹介します。
【100均】吸着シート・耐震マット
セリアやダイソーなどの100均で販売されている吸着シートと耐震マット。
吸着シートとは、モノとモノをくっ付けたり、モノを壁にくっ付けて浮かせる収納をしたりするのに便利なアイテムです。一方耐震マットとは、家具の下に貼り付けることで、地震の揺れや衝撃を吸収してくれるアイテムです。
これらのグッズが、突っ張り棒を取り付けたい場所に貼り付けるだけで、突っ張り棒と壁の密着度を高め、落ちるのを防いでくれます。
ほとんどの壁や棚に使用できますが、コーティングされていない家具に貼り付けると色が取れてしまう可能性があります。設置する前に、使用方法や注意事項を確認のうえ使ってくださいね。
吸着シートと耐震マットは洗って何度でも使えるので、コスパも最強です。耐震マットは防災グッズコーナーで販売されていますよ。
【100均】滑り止めマット
床に敷いてカーペットが動かないようにしたり、キッチンの引き出しの中に敷いて傷が付かないようにしたりして使う「滑り止めマット」。
突っ張り棒の先端よりも少し大きくカットし、設置したい場所に貼り付けるだけで、突っ張り棒が落ちるのを防ぐことができます。吸着力があるので、設置場所の高さをメジャーで測ったあとに、目安としてマスキングテープを使う必要もありません。
滑り止めマットは厚みが薄いタイプのものがおすすめです。棚や壁に同化する色を選ぶと、生活感を出さずに対策できますよ。
【ニトリ・ホームセンター】突っ張り棒が落ちない君
「重たいものの収納場所に困っている」という人におすすめなのが、ニトリやホームセンターで販売されている「突っ張り棒が落ちない君」。
サイズは小と大の2つあり、小は30㎏、大は150㎏の耐荷重があります。突っ張り棒だけでは支えられない重さのものを吊るすことが可能です。
突っ張り棒が落ちない君は、ホッチキスを使って壁に固定します。画びょうよりも小さな穴ですが、賃貸に住んでいる人は、部屋の壁に穴を空けても良いのか、念のため管理会社に確認すると安心です。取り外す際も、ホッチキスのおしり部分を使って取るだけなので簡単です。
ただ、ホッチキスが貫通しない硬質の石膏ボードやベニヤ、カラーボックスなどでは使用できません。耐荷重の高い固定グッズではありますが、まずはあなたがどこに突っ張り棒を設置したいのか決めてから、購入を検討してくださいね。
突っ張り棒が落ちない君 大
【ホームセンター】支えポール
支えポールとは、突っ張り棒を下から直接支えるアイテムです。
固定グッズを使って突っ張り棒を設置していても、重いものを吊り下げていると突っ張り棒が反り返ってしまうことがあります。特に1m以上に伸ばして突っ張り棒を使っている場合は、真ん中に支えポールを設置して突っ張り棒が落ちないように対策をしましょう。
短いサイズと長いサイズがあるので、まずは使いたい場所の縦の長さを測っておくと良いですよ。
平安伸銅工業 押入れ用強力支え棒
まとめ|簡単に落ちる突っ張り棒は固定グッズを使って対策!
突っ張り棒は補強なしに設置するとすぐに落ちてしまいます。まずは使い方が間違っていないか確認し、吊り下げたり上に置いたりしているものの重さを調節してみてください。
それでも突っ張り棒が落ちるという人は、固定グッズを使って対策をしましょう。突っ張り棒が落ちる日々のストレスから開放されますよ。
今回紹介した4つの固定グッズは、100均やニトリなどで購入できる商品です。ぜひ、この記事を参考にして突っ張り棒を日々の暮らしに役立ててくださいね。