はじめてでも失敗しない!ホタルイカの茹で方と生食できない理由について

おかずの一品やお酒のつまみになるホタルイカ。スーパーでよく見かけるボイルされたものは、そのまま美味しく食べられます。しかし、生のホタルイカは食中毒の危険性があるため、正しい方法で調理しなければいけません

今回は、安全に食べるためのホタルイカの茹で方とおいしい食べ方を紹介します。保存方法も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

ホタルイカを安全に食べるための注意点

ホタルイカには食中毒の原因となる寄生虫が寄生している可能性があるため、十分加熱せずに食べるのは危険だといわれています。

ホタルイカを安全においしく食べるためにも、以下の内容を覚えておきましょう。

  • ホタルイカには寄生虫がいる!?生で食べると危険
  • おいしいホタルイカの見分け方

スーパーや市場などで購入する際は、ぜひ参考にしてくださいね。

ホタルイカには寄生虫がいる!?生で食べると危険

ホタルイカには、旋尾線虫(せんびせんちゅう)と呼ばれる寄生虫が潜んでいる可能性があります。旋尾線虫とは、ヒト以外の動物の体内に棲みつく寄生虫のこと。体長は5〜10mmで、糸くずのような形をしているのが特徴です。

スルメイカやスケソウダラなどの内臓からも旋尾線虫は発見されていますが、その中でも、ホタルイカへの寄生がもっとも多いといわれています。

旋尾線虫には熱に弱い特徴があります。ホタルイカを調理する際は、以下の方法を取り入れてくださいね。

  • 100℃以上のお湯で30秒以上加熱
  • ホタルイカの中心温度が60度以上になるまで加熱

ホタルイカの生食は危険だといわれていますが、ボイルするなど安全面に配慮すれば美味しく食べられます。後ほどホタルイカの茹で方や下処理の方法も紹介するので、記事の後半も参考にしてくださいね。

おいしいホタルイカの見分け方

ホタルイカは鮮度が命です。スーパーで販売されているホタルイカが以下のような状態であれば、鮮度が落ちていたり腐っていたりする可能性が高いので、購入するのを控えたほうがいいでしょう。

  • 黒目の部分がくすんでいる
  • ドリップが多く出ている
  • 変な臭いがする

鮮度の良い生のホタルイカであっても油断禁物です。茹でた後も、見た目やニオイに問題ないか確認してから食べましょう。

以下のような状態であれば、安全性に問題なく美味しく食べられます

  • 胴の部分が丸々している
  • 色が濃くてツヤがある
  • 足がくるっと丸まっている
  • 目玉が白い
  • 目の周りもはっきりしている

スーパーなどで購入する際も、ホタルイカの鮮度を確認してから購入してくださいね。

簡単なホタルイカの茹で方!失敗しないコツも伝授

ホタルイカを調理する際「目玉や軟骨をどうやって取ればいいのだろう」と不安になる人もいるでしょう。しかし、茹で方や下処理はコツを掴めば簡単にできますよ。

  • 臭み取りはボイルすればOK!ホタルイカの茹で方
  • ホタルイカの下処理!目玉・口・軟骨の取り方

目玉・口・軟膏は茹でた後のほうが取り除きやすくなるため、最初に茹で方、その後に下処理の順番で紹介します。

臭み取りはボイルすればOK!ホタルイカの茹で方

初めての人でも簡単にできるホタルイカの茹で方を紹介します。コツやポイントも一緒に解説していきます。

  1. 鍋にたっぷりの水を入れる
  2. 3%の濃度になるように①に塩を入れて沸かす(水1ℓであれば塩30g)
  3. ②が沸騰する前にホタルイカを入れて1分半~2分程度茹でる
  4. 茹で上がったホタルイカをサッと冷水にくぐらせる
  5. ペーパータオルの上に置いて水気を取る

ホタルイカを鍋の中に一気に入れてしまうと、お湯の温度が急激に下がったり、ホタルイカ同士がお湯の中でぶつかって身がちぎれたりする可能性があります。量が多いときは、10〜20匹ずつ入れてください。

大きさが不揃いなホタルイカを買った場合は、同じ茹で時間だと均一に火が通らない可能性があります。ホタルイカの腹の部分が生の状態よりぷっくり膨らんできたら、鍋から取り出すタイミングです。見た目の変化も頼りにして、茹で時間を調整するといいでしょう。

ホタルイカに余熱が残っていると、水分を吸い込み、食感や味に大きな影響を与えてしまいます。茹で上がったら、すぐに冷水にさらしてください。身が引き締まった美味しいホタルイカができあがります。

このひと手間をかけることで、臭み取りにもなります。ホタルイカの生臭さが気になる人にとっては、絶対に覚えておきたいポイントですね。

ホタルイカの下処理!目玉・口・軟骨の取り方

茹でたホタルイカをそのまま食べると、目や口などの硬い部分が嚙み切れず、口の中に残ってしまいます。せっかくの美味しいホタルイカを台無しにしないためにも、茹で終わったら目玉・口・軟骨を取りましょう。

茹でる前に下処理をするやり方もありますが、茹でた後のほうが身が引き締まっているので、目玉・口・軟骨が取りやすくなります

素手で取り除くことも可能ですが、ピンセットを使えば身が崩れる心配がありません。

  1. 押し出すようにして目玉を取る
  2. エンペラが付いている背中部分にある軟骨を下に向かって引っ張り出す
  3. 脚の間にある口を摘まんで引き抜く

注意しておきたいのが、目玉を取り出す方法です。強い力で取り除こうとすると、目の周りの黒い部分が潰れて中から液体が出てきてしまいます。軽く押し出すだけで簡単に取れますよ。

初めて下処理に挑戦する人や、やり方を忘れてしまった人は、こちらの動画もぜひ参考にしてくださいね。

目玉・口・軟骨を取り除くのを少し手間に感じる人もいるかもしれませんが、美味しく食べるためには、下処理は欠かせません。ぜひ参考にしてくださいね。

ホタルイカのレシピ!沖漬けや酢味噌以外にも美味しい食べ方がある

ホタルイカといえば沖漬けや酢味噌のイメージがありますが、他にも美味しい食べ方はたくさんあります。

  • 炊き込みご飯:具材はホタルイカと生姜のみ
  • ペペロンチーノパスタ:醤油を少し垂らすのがおすすめ
  • ガーリック炒め:おすすめの具材はほうれん草
  • ナムル:ネギや海苔などをトッピングするとさらに美味しい

内臓を丸ごと使ったホタルイカには、コクと旨みが凝縮されてるため、イカの切り身を使用して作った料理とはまた違った味わいを楽しめます。

生臭さが残ったり過熱によって身が縮んだりするのを防ぐために、ホタルイカを茹でてから他の食材と和えてくださいね。炒めたり炊いたりする際も同様です。

「やっぱり酢味噌で食べたい」という人に向けて、酢味噌のレシピもご紹介。以下の調味料を混ぜるだけで簡単にできあがります。ミョウガやネギを一緒に添えてもいいですね。

酢味噌の作り方

  • 白みそ 大さじ3
  • 酢 大さじ2
  • 砂糖 大さじ1.5
  • からし 少々

沖漬けを手作りするのは難しいので、ビン詰めで販売されている商品がおすすめです。

ホタルイカの沖漬けはあまり日持ちしないので、開封後は早めに食べ切りましょう。

ホタルイカを長持ちさせる保存方法

ホタルイカは賞味期限が短い食べ物なので、冷蔵ではなく冷凍保存がおすすめです。ラップに包んでからジップロックのような保存袋に入れて密閉すれば、1〜2ヶ月間保存できます

すぐに使えるように、下茹でと下処理を終えた状態で冷凍保存するといいでしょう。小分けにしておけば、使いたい量だけ取り出せるので便利ですよ。

まとめ|ホタルイカは簡単に調理できる

生のホタルイカには、食中毒の原因となる旋尾線虫が寄生している危険性があるため、必ず加熱してから食べましょう。茹で方や下処理のコツを押さえれば簡単に調理できるので、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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