鉛筆削りは、誰もが使ったことのある文房具の一つです。特に鉛筆が必要な小学生は、自宅に電動式や手動式、筆箱の中に携帯式と、複数の鉛筆削りを所持している人も多いでしょう。使いやすい鉛筆削りの選び方や、おすすめの商品を紹介します。
目次
鉛筆削りの種類
鉛筆削りは3タイプあり、それぞれに特徴があります。自分に合った鉛筆削りを選ぶためにも、まずは各タイプのメリット・デメリットを確認しておきましょう。
差し込むだけで削れる「電動式」
一つ目は、挿入口に鉛筆を差し込むだけでキレイに削れる「電動式」です。強い力が必要ないので、一度にたくさんの鉛筆を削るときや、とにかく早く削りたい人におすすめです。教室やリビングなど、複数人で使う場所に置くと便利でしょう。
ただし、電源がないと動かないため、充電や電池交換の手間ががかかります。コンセントを使用するタイプなら、コンセントの位置を確認して設置しなくてはいけません。また、小さな子どもが使用する場合には怪我をしないよう注意が必要です。
シンプルで壊れにくい「手動式」
手動式の鉛筆削りは機能がシンプルで壊れにくく、長持ちするのが特徴です。使い方が簡単で流行の機能はないかもしれませんが、「鉛筆を削る」だけなら十分です。
ハンドルを回して削るのでコツや力は必要ですが、ハンドルの大きさや軽さが合えば問題ありません。数本削る程度なら、誰でも問題なく使用できるでしょう。電動に比べると安価なものが多く、初めての鉛筆削りにちょうどよいタイプです。
コンパクトで持ち歩きに最適な「携帯式」
学校や塾で使用するなら、筆箱やカバンに入れて持ち運べる「携帯式」が便利です。蓋付きを選べば削りカスが散らばることもなく、ダストボックス付きなら削りカスを使用するたびに捨てる手間もありません。
ただし、ダストボックスは決して大きくないため、自宅で据置きとして使うのには向いていません。また、挿入口が一つのものは、対応できる鉛筆が限られます。携帯式は挿入口が二つ以上あるものか、「あくまでも携帯用」と割り切って使うとよいでしょう。
鉛筆削りを選ぶ際に注意したいポイント
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用途に合わせてタイプを選んだら、たくさんの中からより使いやすいものを選びたいものです。鉛筆削りを選ぶ際、特に注目したいポイントを紹介します。
安全性
鉛筆削りは刃を使うため、思わぬ事故が起こる可能性があります。子どもが使用する場合は安全性を確認し、怪我を防止することが大切です。
電動の場合には、削りすぎを防ぐ機能や本体の加熱を防ぐ機能があるか、ダストボックスが開いているときに刃が固定されるかを忘れずにチェックしましょう。
手動タイプは、鉛筆を固定するクリップの部分が指を挟みにくい構造かも確認すると安心です。携帯式なら、刃が外に出ていないものを選ぶとよいでしょう。
使いやすさ
安全面はもちろん、使いやすさの確認も大切です。様々な機能があるモデルは魅力的に感じますが、メンテナンスが面倒なものを選ぶと次第に使わなくなってしまいます。鉛筆の使用シーンや自分の性格を考え、ちょうどよいものを選びましょう。
また、鉛筆には種類があり、挿入口のサイズが合わなければ削れません。購入前には、普段使用している鉛筆が適応するか確認しましょう。
子どもが使用するのなら、本体が転倒する可能性も想像しておくと安心です。机に固定するクランプが付属しているかどうか、転倒時にダストボックスがロックされる仕様かどうかも合わせてチェックしましょう。
デザイン性
最後に注目したいのが、デザイン性です。
鉛筆削りは、鉛筆を使う限り頻繁に使用します。机の上や棚に置けば、それなりに存在感もあるはずです。しょっちゅう壊れるものでもなく、一度購入すれば長期間使用することが多い、デザインにもこだわって選びましょう。
特に子どもが小さいうちは、お気に入りのものを使用することで学習意欲も向上します。キャラクターものや部屋の雰囲気に合うものなど、机に向かうことを楽しめるデザインを一緒に探すのも楽しいかもしれません。
電動式鉛筆削りおすすめランキング
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差し込むだけで鉛筆が削れる電動式は、簡単にたくさんの鉛筆を削れます。最近は安全機能が搭載され、小さな子どもでも安心して使えるものが増えています。怪我の心配が少ない、おすすめの電動式鉛筆削りを紹介します。
Hobina「COLOTOG」
コロンとしたシルエットと、パステルカラーが優しい雰囲気の鉛筆削りです。小さめのサイズは子どもでも使いやすく、学習スペースの邪魔になりません。
引き出しや棚の上など、収納スペースも自由自在です。片付けの習慣を身につけたい子どもにもぴったりでしょう。使い方は簡単で、上部の挿入口に差し込むだけでパワフルに鉛筆が削れます。
3時間で満充電になり、3カ月ほど連続で使用できるのがメリットです。削りすぎない無駄削り防止機能・折芯の自動排出機能・安全に配慮したオートストッパー機能など、安全面の配慮も充実しています。
Hobina「COLOTOG」
TOKAIZ「充電式鉛筆削り TPS-001」
テディベアのようなシルエットがかわいい電動式鉛筆削りです。シンプルなホワイトとシャーベットのようなミントの2色展開で、使うたびにワクワク感を与えてくれます。性別問わず、入学祝いにプレゼントしても喜ばれるでしょう。
大容量のリチウムバッテリー内臓の充電式で、Type-Cのケーブルで充電できます。1度充電すれば、乾電池の交換やコンセントの位置を気にすることなく、長時間使用できるでしょう。
安全面の配慮も行き届いており、本体の熱が上がりすぎないよう保護する機能が付いています。用途に合わせて芯の長さは3段階に調整可能です。
TOKAIZ「充電式鉛筆削り TPS-001」
ナカバヤシ「電動鉛筆削りき 鉛筆タイプ DPS-311」
無機質なデザインが多い学習机の上で、一際目を引くデザイン性の高い鉛筆削りです。大きな鉛筆の形は小さな子どもにも人気があります。
鮮やかなブルー・ピンク・イエローの中から好きな色を選べば、苦手な宿題も楽しくこなせるでしょう。見た目だけでなく機能も充実しており、無駄削り防止機能やオートストップ機能搭載で、誰でも簡単に使用できます。
連続使用時にはオーバーヒート防止機能で本体の加熱を防ぐため、やけどの心配もありません。コンセントがない場所では、乾電池で使用できます。
ナカバヤシ「電動鉛筆削りき 鉛筆タイプ DPS-311」
手動式鉛筆削りおすすめランキング
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昔ながらの手動式鉛筆削りは、いつでも使える気軽さがあります。また、怪我の心配が少なく、初めての鉛筆削りに選んでも安心です。定番の手動式鉛筆削りを紹介します。
ソニック「トガリターン 手動鉛筆削り 透明」
透明ボディで鉛筆削りのギミックが見える鉛筆削りです。鉛筆を入れて、ハンドルをぐるぐる回せば、たくさんの歯車が動いてパワフルに削る様子を見られます。ダストケースがロックされているため、万が一使用中に倒れても、削りカスはこぼれません。
独自の無駄削り防止機能付きで、鉛筆が削れると自動で排出されます。削りすぎることはなく、鉛筆はもちろん色鉛筆にもぴったりです。
学習用品というよりも、工具のようなかっこよさ、実験のような面白さがあります。鉛筆削りを「面倒くさい」と感じている男の子にもおすすめです。
ソニック「トガリターン 手動鉛筆削り 透明」
ナカバヤシ「手動鉛筆削りき」
元気の出るビタミンカラーと、柔らかなフォルムが親しみやすい鉛筆削りです。重量は約190gと軽く、コンパクトなサイズで誰にでも使いやすいでしょう。定番ならではの安心感が大きな魅力です。
余計な機能がないシンプル構造なので壊れにくく、お手入れも簡単です。ハンドルが軽いので、未就学児の鉛筆削りに適しています。慣れないうちは、鉛筆削りを固定する字付属のクランプを使用すれば倒れることもありません。
ナカバヤシ「手動鉛筆削りき」
三菱鉛筆「シャープナー KH-20」
子どもの学習用としてはもちろん、事務用品としても使いやすいシックな鉛筆削りです。装飾のないシンプルなデザインは、オフィスはもちろん、かわいいものに飽きた小学校高学年の子どもにもしっくりくるでしょう。
好みの削り方に調整できるノック式で、滑らかな削り上がりが特徴です。ハンドルも大きく、力を入れなくてもスムーズに回せます。
軽量タイプでデスクを傷付けにくく、移動も簡単です。手間のかかるメンテナンスが必要ないので、思い立ったときにすぐ使えるでしょう。
三菱鉛筆「シャープナー KH-20」
携帯式鉛筆削りおすすめランキング
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鉛筆削りを使うのは、自宅だけではありません。塾や試験会場、ときには野外など、場所を選ばずに使用できる携帯式鉛筆削りを紹介します。
ファーバーカステル「鉛筆削り(角型)」
筆箱の中でも邪魔にならない、コンパクトな携帯式鉛筆削りです。蓋いらずの引き出し式で、使用しないときも削りカスが散らばりません。
標準用と太軸用の挿入口があり、太さの異なる鉛筆にも対応できます。標準の鉛筆はもちろん、色鉛筆にも使いやすいでしょう。
ダストボックスは容量があり、出先で削りカスの処分に困ることもありません。学校や塾はもちろん、野外でのスケッチにもぴったりです。落ち着いたレッドとブルーの2色展開で、持ち運びやすいため筆箱に一つ入れておくと便利でしょう。
ファーバーカステル「鉛筆削り(角型)」
ステッドラー「蓋付きシャープナー(2穴)」
スタイリッシュなデザインで有名な、ドイツのステーショナリーブランド「ステッドラー」の携帯式鉛筆削りです。丸みを帯びたデザインでありながら、どこか硬派な雰囲気があり、持ちものにこだわりたい学生や大人にぴったりです。
ただおしゃれなだけではなく機能面も優れており、鉛筆は約23度、太軸鉛筆や色鉛筆は約30度の角度に削れます。芯が尖りすぎず、いつでも快適な書き心地です。
本体のPRESSと書かれた部分押せば簡単にダストボックスが取り外せるので、削りカスを簡単に捨てられます。蓋を閉めれば、携帯時でも散らかりません。「他人と被ることが嫌い」な個性派の人におすすめです。
ステッドラー「蓋付きシャープナー(2穴)」
中島重久堂「想いをつなぐ鉛筆削り TSUNAGO」
短くなった鉛筆を捨てることなく、つなげて再利用するための不思議な鉛筆削りです。専用の穴を使用して凸穴を作った短い鉛筆と、凸型に削った鉛筆をつなげば、誰でも簡単に2本の鉛筆をつなげます。
付属のペンシルホルダーを使用すれば、短い鉛筆を使っての作業も安心でしょう。エコが叫ばれる時代だからこそ、使えるものを最後までしっかりと使えば、ものへの愛情だけでなく地球環境への関心も育みます。
現代人が忘れかけた「想い」をつなぎ、地球の未来を作る「鉛筆削りを超えた」鉛筆削りです。
中島重久堂「想いをつなぐ鉛筆削り TSUNAGO」
クラスメイトもびっくり?ユニークな鉛筆削り
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誰もが持っている鉛筆削りですが、自分だけのお気に入りとなるとなかなか見つからないかもしれません。そこで、使うたびに嬉しくなる、ユニークな鉛筆削りを紹介します。
プラス「ハシレ!エンピツケズリ!」
鉛筆を挿して車を走らせることで削る、手動式の鉛筆削りです。見た目はミニカーそのものなので、初めて見た人は驚くことでしょう。
車輪を回転させるように前後に動かすと、鉛筆を削れます。削り終わればカチッカチッと音が鳴る「トンガリ検知機能」が付いており、削りすぎも予防します。そのため、「遊びすぎていつの間にか鉛筆が短くなった」という心配もありません。
ストレスがたまる勉強や仕事の際に使用すれば、鉛筆削りがストレス解消の時間になり、効率がアップするでしょう。
プラス「ハシレ!エンピツケズリ!鉛筆削り」
クーリア「ブロックえんぴつけずり」
ブロックを組み立てて、ゾウ・キリン・トラックなどを作れる鉛筆削りです。シリーズで複数個揃えたり、サイズが合う自宅のブロックを使用したりすれば、自分だけのオリジナル鉛筆削りを創作できます。
お気に入りの作品は飾ったり、飽きたら一度壊して新しい作品に挑戦したりと、創造性はどこまでも広がるでしょう。自分の作った鉛筆削りを、友達や兄弟と見せ合うのも楽しそうです。
ダストボックスが付属していないため、ゴミ箱や不要な紙の上で削るようにしましょう。不便な部分もありますが、それを超える面白さがあります。
クーリア「ブロックえんぴつけずり」
シヤチハタ「ケズリキャップツイン」
ペットボトルに取り付けるだけで鉛筆も色鉛筆も削れる、便利な鉛筆削りです。
削ったあとに出るダストはペットボトルに入るため、とにかく大容量なのが他とは違うアピールポイントです。500mLのペットボトルなら、なんと鉛筆約10本分の削りカスをためられます。削りカスを捨てるのが面倒な人や、1日中外でスケッチを楽しみたい人にとって、これ以上便利な商品はないでしょう。
文字を書く鉛筆は約24度、色鉛筆は約28度と鋭利に削り上がり、細やかなタッチも自由自在です。使用後のペットボトルは、各自治体のルールに従って処分しましょう。
シヤチハタ「ケズリキャップツイン」
もしかして故障?困ったときの対処法は?
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愛用の鉛筆削りでうまく削れなくなったら、「もしかして故障かも」と焦るかもしれません。鉛筆削りで起きる、代表的なトラブルの対処法を紹介します。
芯が詰まってしまった
鉛筆削りで最も多いトラブルは、刃の部分に折れた芯が詰まることです。鉛筆がうまく差し込めない・うまく削れない・ハンドルが空回りする場合には、まずは芯詰まりを疑いましょう。
電動タイプの場合は電源を切り、挿入口を下にしてトントンとたたいたり、揺すったりして詰まりを解消します。芯を取り出そうと、鉛筆以外のものを差し込むのは危険です。どうしても取れない場合は無理をせず、販売店やメーカーに相談しましょう。
手動タイプはハンドルを取り外し、刃に詰まった芯の有無を確認します。発見したら手で取ろうとせず、爪楊枝などを使って除去します。いずれの場合も怪我をしないように十分配慮し、保護者が行うことが大切です。
短い鉛筆が取り出せなくなってしまった
短い鉛筆を削ろうとして取り出せなくなるのも、よくあるトラブルです。削りたい気持ちは山々かもしれませんが、故障の原因となるため、短い鉛筆は挿入口に差し込まないようにしましょう。
万が一詰まってしまった場合には、分解が必要になる可能性があります。手動の場合はハンドルを外すと取り出せる可能性がありますが、電動の場合はメーカーでの対応が必要です。自分で分解すると復旧できず、正常に動作しなくなるかもしれません。
お気に入りの鉛筆削りで学習をスムーズに
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鉛筆削りは、学習に欠かせない文具です。そのため、各メーカーがあらゆるデザイン、機能の機種を販売しています。まずは難しいことを考えず、単純に「使ってみたいな」と思えるものを選び、その中から絞り込んでいくとよいでしょう。
お気に入りの鉛筆削りを使用すれば、「鉛筆を削る」というなにげない行為が、小さな楽しみや息抜きの時間になるかもしれません。また、自分の持ちものをメンテナンスして、長く大切に使う習慣の獲得にもつながります。
単なる文具ではなく、学習をスムーズに進めるための「相棒」として、自分に合った鉛筆削りを見つけたいものです。