感染症の流行もあり、これまで以上の衛生意識を持つ人が増えています。そこで注目が集まっているのが、気軽に使い捨てできるペーパータオルです。しかし、メリットやコストパフォーマンスが気になるでしょう。今回は、ペーパータオルについて徹底解説します。
目次
コロナ禍で人気が高まったペーパータオル
手洗いの回数が増えた今、タオルを人と共有することに抵抗がある人が増えています。そこで注目を集めているのが、ペーパータオルです。まずは、ペーパータオルの特徴を詳しくみてみましょう。
ペーパータオルとは?
一般的に「ペーパータオル」とは、トイレや洗面所などに置いてある使い捨ての紙タオルを指します。見た目はティッシュペーパーやトイレットペーパーと似ていますが、これらに比べると耐久性・耐水性が高く、種類によっては何回も使用できるものもあります。
素材や質感などには様々な種類があり、キッチンで使用される「キッチンペーパー」も紙タオルの1種といえるでしょう。
ティッシュと同じように必要な分だけ取り出すポップアップタイプや、コストパフォーマンスの高いロールタイプが存在し、使いやすくするためのホルダーも各種販売されています。
ペーパータオルとキッチンペーパーの違いは?
キッチンペーパーは、キッチンで使用することに特化したペーパータオルです。野菜などの食材や調理器具を拭いたり、揚げ物の敷き紙に使ったりと、キッチンでのあらゆるシーンで使うことを想定して作られています。
そのため、一般的なペーパータオルと比べると、柔らかく耐久性があり、吸水性・吸油性も高いのが特徴です。
素材にもより細やかな配慮がされています。例えば、ペーパータオルに使われる再生紙や蛍光染料は食品への使用が食品衛生法で禁止されています。キッチンペーパーは、天然パルプなどの食品に使っても問題のない素材でできていることが多いです。
ペーパータオルを使うメリット
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使い捨てできるペーパータオルを導入すると、様々な面でメリットを感じられます。一つずつ確認してみましょう。
衛生面に優れている
最大のメリットは、衛生面に優れていることです。何度も繰り返して使用するタオルに比べると雑菌が繁殖しにくく、清潔なペーパータオルを使用することで手をキレイに保てます。
また、吸水性の高いペーパータオルでしっかりと水分を拭き取れば、手洗い後に残っているウイルスや細菌の除去もできるでしょう。
湿ったタオルは衛生面だけでなく、使い心地も悪いものです。いつも新しいペーパータオルを使うことで、気持ちよく水分を拭き取れます。
タオルの取替え・洗濯の必要がない
洗った手を拭くタオルは、衛生面を考えてもこまめに取替え、洗濯する必要があります。特に家族が多い場合には、あっという間に湿ってしまうので何度も取替えることになるでしょう。
春や夏はそれほど苦にならないかもしれませんが、梅雨時や冬など、洗濯物が乾きにくい時期には大きな手間になります。
その点、ペーパータオルなら使い捨てなので、手を拭いた後はゴミとして処分するだけです。面倒な取替え・洗濯・乾燥・たたむなどの手間がなくなるため、時間の節約になるでしょう。
拭き掃除などにも使用でき、用途が広い
ペーパータオルのメリットは、その使い勝手の良さにもあります。濡れた手を拭くのはもちろんですが、汚れた洗面台や濡れた床の掃除などにも気兼ねなく使用できます。
小さな子どもが使用した後の洗面台はどうしても汚れてしまいがちですが、ペーパータオルがあればこまめに拭き取れるでしょう。
タオルと雑巾を使い分ける必要もなく、後片付けの必要もないので、掃除がとても気楽になるはずです。
快適に使うための注意点
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使い方が広がるペーパータオルですが、快適に使うためにはいくつかの注意点があります。安心・安全のためにも、しっかりと確認しておきましょう。
手を拭く場合は素材に注意
ペーパータオルは価格や用途によって、様々な素材が使われています。コストパフォーマンスを考えて安価なものを導入する場合でも、蛍光染料などのケミカルな原料が使われていないペーパータオルを選ぶ方が安心でしょう。
また、手触りがゴワゴワと硬すぎるものも注意が必要です。手をキレイに拭こうとゴシゴシこすると、小さな子どもや敏感肌の人は肌荒れすることがあります。
価格は大切ですが、使用感や素材、品質にもこだわって選びましょう。
ペーパータオルホルダーを活用して衛生を保とう
ペーパータオルをそのまま使用すると、跳ねた水や雑菌で使用前に汚れてしまう可能性があります。また、濡れた手で使用するため、そのまま使用すると取り出しにくいかもしれません。
そこで使用したいのが、ペーパータオルホルダーです。ペーパータオルのタイプや使う場所に合わせたホルダーを使用すれば、最後の1枚まで取り出しやすく、清潔を保ったまま使用できます。
ポップアップ式のホルダーなら、ティッシュホルダーとして流用できるものもあります。
ペーパータオルの上手な選び方
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ペーパータオルを使うメリットや注意点がよく分かったのではないでしょうか?次は、ペーパータオルの選び方を紹介します。
ペーパータオルの素材・タイプで選ぶ
ペーパータオルを選ぶときは、使いやすい素材・タイプのものを選びましょう。
ロールタイプのペーパータオルは、必要な分だけ引き出して使えるのが特徴です。特に、一度にたくさんの量を使うときに役立ちます。素材も厚手で柔らかいものが多いので、ペーパータオルの硬さが気になる人には特におすすめです。
ポップアップタイプは、手が汚れているときにもさっと片手で取り出せて、手軽に使えます。ロールタイプよりも素材が豊富で、肌触りの良さを求めるなら再生紙や古紙を使用しない「バージンパルプ」を使用したものがおすすめです。
使用シーンから選ぶ
次に、どこでどんな目的で使用するかを考えましょう。
例えば、洗面所で手を拭くために使用するのであれば、吸収力の高いペーパータオルがおすすめです。ある程度の大きさがあれば手を拭くために何枚も使用する必要がなく、ゴミが少なくてすみます。
キッチンで使用するなら、食品を拭く機会もでてくるため蛍光染料を使っていないものを選びましょう。料理に紙片が入るのを防ぐには、耐水性が高いペーパータオルを選ぶのが適しています。
掃除に使用するなら素材よりもコストにこだわり、値段を気にせずにたっぷり使えるものが良いでしょう。
コスパを考えて選ぶ
毎日使うものだから、コストパフォーマンスにもこだわりたいものです。品質も大切ですが、無理なく使い続けられる価格のペーパータオルを選ぶのも大切です。高価な商品を選ぶと、気軽に使えなくなってしまいます。
また、価格にだけ注目した結果、低品質のものや用途にあわないものを選んでしまい、かえってコストがかさんでしまうこともあります。
単純な価格だけでなく、内容量やペーパータオルの大きさ・厚さ・吸収性などを考えるようにしましょう。
ロールタイプのおすすめペーパータオル
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ロールタイプは使用する長さを調整でき、幅広い用途に使用できます。ロールタイプのおすすめペーパータオルを紹介します。
スコッティ ファイン「洗って使えるペーパータオル」
厚手で丈夫な、洗って繰り返し使用できるペーパータオルです。
繰り返し使用できることからも分かる通り、吸水性が高く、濡れた手や食器を拭くのに適しています。台拭きや雑巾としても、しっかり活躍してくれるでしょう。
不織布製なので柔らかく、濡れたらぎゅっと絞って繰り返し使用できます。隅々までしっかりと拭き取ったら、最後はゴミ箱に捨てるだけで後片付けも完了です。通常の使い捨てよりも経済的で、初めてのペーパータオルにもピッタリです。
スコッティファイン「洗って使えるペーパータオル」
カークランド「プレミアム ビッグロール ペーパータオル」
カークランドのペーパータオルは、コストコでも売られている大人気の海外製品です。
2枚重ねのペーパータオルが12ロール入っており、コストパフォーマンスの高さは間違いありません。気兼ねなくたっぷり使えるので、洗面所でもキッチンでも大活躍してくれるでしょう。
しっかりとした厚みと強さがあり、吸水性も抜群です。大きめサイズですが、使用用途に合わせて半分に切って使えるよう、ミシン目が入っています。
外袋を開ければ1ロールごとに個包装になっているので、コンパクトに収納できます。一度使ってみれば、人気の秘密を体感できるでしょう。
カークランド「プレミアム ビッグロール ペーパータオル」
ポップアップタイプのおすすめペーパータオル
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ティッシュのように取り出せるポップアップは、小さな子や高齢者でも使いやすくて便利です。おすすめのポップアップタイプのペーパータオルを紹介します。
紺屋商事「ふきふきペーパー エコサイズ」
厚手なので破れにくく、たくさん取らなくても1枚でしっかり拭けるペーパータオルです。
再生紙100%ですが無漂泊で、羽立ちや紙粉が少なく、肌にやさしいソフトな質感です。水に濡れた手でも破れにくいため取り出しやすく、洗面所やキッチンの掃除にも大活躍してくれるでしょう。
200枚入りが25パックと、コストパフォーマンスの高さも十分です。サイズは中判サイズと小判サイズがあり、220×170mmの小判サイズは狭いトイレや洗面所でも使用しやすいサイズです。
紺屋商事「ふきふきペーパー エコサイズ 」
クレシア EF「ハンドペーパータオル ソフトタイプ」
バージンパルプを原料とした柔らかな肌触りで、ティッシュのように使用できるペーパータオルです。吸収力が高く、衛生的な手拭きとしてはもちろん、食卓の食べこぼしの清掃にも使いやすいでしょう。
蛍光染料不使用なので、キッチンやコンタクトレンズ装着時の手拭きとしても安心して使用できます。
また、原料だけでなく、製造・使用・廃棄に至るまで環境に配慮しているのもポイントです。使い捨てはゴミになってしまうものだからこそ、環境への配慮があればより安心して使用できます。
クレシア EF「ハンドペーパータオル ソフトタイプ」
アズワン「アズワンのペーパータオル 」
医療現場や医療従事者向けの商品展開をしているアズワンが作る、国内産のペーパータオルです。
抜群の吸収力と柔らかな肌触りで、家庭での手洗いや掃除・拭き掃除はもちろん、飲食店や医療現場・研究施設。オフィスなど様々な場所で活躍しています。
再生紙100%なので調理の際に使用するのはおすすめできませんが、取り出しやすく、食べこぼしを拭くのにも便利です。
定番の中判サイズ、コスト重視の小判サイズ、手触り抜群のダブルソフトと種類も豊富なので、用途や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
アズワン「アズワンのペーパータオル 」
スコッティ「ハンドペーパータオル スマートタイプ」
置き場所を選ばない、ボックスタイプのペーパータオルです。
いやなゴワゴワ感のない滑らかな肌触りで、濡れても破れにくく、手を拭くのにピッタリです。使い心地が柔らかくて肌にやさしいため、大人から子どもまで使う人を選びません。
一見すると馴染みの深いティッシュと間違えそうですが、吸水性はティッシュの約3倍の丈夫さを持っています。使い終わった後にリサイクルしやすいフィルムレスの取り出し口ボックスを採用しており、廃棄も簡単です。
スコッティ「ハンドペーパータオル スマートタイプ」
使うと便利!おすすめのペーパータオルホルダー
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ペーパータオルを使用する際、衛生面や使いやすさへの配慮をするのであれば、ペーパータオルホルダーを使用しましょう。最後に、おすすめのペーパータオルホルダーも紹介します。
蝶プラ工業「中判用ペーパータオルケース」
一般的な中判サイズのペーパータオルに適した、ポップアップタイプのケースです。置く場所を選ばないシンプルなデザインで、洗面所やキッチン、トイレにもしっくり馴染むでしょう。
透明なのでどの角度からみても残量が分かりやすく、落とし蓋方式で中身が減っても取り出しやすさが変わりません。計算された蓋の重みで、最後の1枚までスムーズに取り出せます。
ペーパータオルだけでなく、キッチンペーパーやティッシュなどにも使用できるため、汎用性が高いのもおすすめのポイントです。
蝶プラ工業「中判用ペーパータオルケース」
山崎実業「ポリ袋&キッチンペーパーホルダー」
戸棚下やキッチン扉に差し込んで使うタイプのペーパータオルホルダーです。デッドスペースを活用できるので、狭い場所や水回りでもペーパータオルを置けます。取り付け方が簡単なのもメリットです。
ペーパータオルだけでなくキッチンペーパーやティッシュも収納でき、使い方はアイディア次第です。キッチン扉に取り付けて、ポリ袋の収納場所として使用するのも良いでしょう。
シンプルで清潔感のあるホワイトが、インテリアにも自然に馴染みそうです。
山崎実業「ポリ袋&キッチンペーパーホルダー」
StorageWorks「キッチンペーパーホルダー」
大きな海外サイズのペーパータオルに対応する、マグネットタイプのホルダーです。
壁面に取り付け可能で縦横自在に使えるので、場所を選ばず、取り付け位置を自由に決められます。付けたいところにピッタリ付いたらずれにくく、片手でペーパーをカットするのも簡単です。
シンプルで飽きのこないデザインはインテリアの邪魔をせず、スチール製でサビにくいため耐久性にも優れています。
ペーパータオルホルダー以外にも、タオルかけとしてバスルームで使用したり、玄関で鍵や傘などの小物をかけて収納したりすること可能です。
StorageWorks「キッチンペーパーホルダー」
レック「傷つけずにピタッと貼れる ロールペーパーホルダー」
穴を開けることなく壁にピタッと貼れる、大容量サイズ対応のペーパーホルダーです。滑らかな場所であればマグネットが付かない場所にも使用でき、壁に傷を付けないので賃貸物件でも活躍するでしょう。
付属の粘着テープを使用すれば繰り返し貼れて、模様替えの際に買い替える必要はありません。
このホルダーを使用すれば浮かせた収納が可能になるため、水回りでペーパータオルを使用しても掃除しやすくなります。汚れたら外して丸洗いできるので、非常に衛生的です。
レック「傷つけずにピタッと貼れる ロールペーパーホルダー」
ペーパータオルを活用して、便利で衛生的な毎日を
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近年、手洗いの回数が増えたことで、「衛生」について考えることが増えたのではないでしょうか?
これまで当たり前のように使っていたタオルやハンドドライヤーが姿を消し、ペーパータオルが使われるようになったのも、そんな意識の表れなのかもしれません。
しかし、正しく理解して使用しなければ、ペーパータオルであっても「清潔」で「安心」とは限りません。
気持ちよく使用し、清潔な手と清潔な場所をキープするためにも、素材やタイプにこだわってペーパータオルを選びましょう。