裁縫のよくあるトラブル回避テクニック
普段あまり裁縫をする機会がない方でも、「取れたボタンを付け直す」「伸びたゴムを交換する」というシーンは時々あるのではないでしょうか。
ボタンつけやゴム交換は裁縫初心者でも挑戦しやすいです。ぜひ挑戦してみましょう。ボタンの付け直し・ゴム交換でよくあるトラブルを回避するテクニックを紹介します。
取れたボタンを付け直す
いつの間にか糸が切れて外れかかっているボタン。ボタンが取れて行方不明になってしまう前に、自分でお直ししてみましょう。
取れたボタンをつけなおす時、生地にしっかりボタンをつけてしまうと、「ボタンがうまく入らない!」というトラブルが起きてしまいます。布の厚みの分、ボタンを浮かせてつけなくてはなりません。
上手にボタンを浮かせるためには、爪楊枝を使うとラクです。
爪楊枝をボタンの真ん中にあて、その上からボタンを縫ってみてください。
右側2つの穴と左側2つの穴に、それぞれ3回ずつ糸が通るよう縫い付けます。
ボタンを縫い付けたら、ボタンの根元に針を刺します。
布の裏側に針を通し、玉止めをします。
糸の根本に針を置き、針に糸を3周巻きます。巻いた糸を指で押さえながら、針を引き抜けば玉止めになります。
玉止めをしたら、余った糸を切って完成です。
爪楊枝を取ると、この通り!ボタンが布から少しだけ浮いた状態になっています。
留め外しのしやすいボタンになりました。
慣れてきたらひと工夫
慣れてきたら、今回ご紹介した方法に1工程プラスすると、ボタンの強度が高くなります。
玉止めをする前の段階で爪楊枝を抜き、ボタンと布の間にぐるぐる糸を巻きつけてみてください。ボタンから出ている糸を補強することで、糸が切れにくくなり、長持ちするようになります。
伸びたゴムを交換する
子供用衣類やルームウェアのウエストゴム。お気に入りのものほどゴムが伸び切って、悲惨な姿になってしまいがちです。
伸びたゴムの交換も難易度が低く、裁縫初心者さんにぜひ挑戦して欲しいもの。ですが、慣れていないと「ゴムを通している途中で、ゴム通しからゴムが抜けてしまった」というトラブルが起きがちです。
そんなときは、ゴムの端に切れ込みを入れれば一発で解決します。
ゴムの端から3cm程度の場所で折り、ゴム通しの先が通る程度の小さな切れ込みを入れます。
この位置は最後にゴムを結ぶとき、結び目の下または切り落としてしまう部分になります。切れ込みを入れてもゴムの強度に支障はでないので、ご心配なく。
ゴムを通し、ゴム通しの先を切れ込みから出してみてください。
これでゴムとゴム通しが固定され、勝手に抜けなくなりました。
最後までゴムが抜けず、楽に通すことができました!
ゴム通し・ひも通しの代用品
ゴム通し・ひも通しが見つからない!そんなときは代用品を使ってみましょう。
- ヘアピン
- クリップつきのボールペン
- ストロー
このあたりは出先でも手に入りやすく、「パーカーの紐が抜けてしまった」「上着のドローコードが抜けてしまった」という時にも役立ちます。
ヘアピンとクリップつきのボールペンは糸通しと同様に使えます。
ストローは紐やゴムを中に通し、ホッチキスなどで固定して使います。他の方法では「ゴムや紐が太くて通しにくい…」という時でも、ストローなら折り返して固定する必要がないので、通しやすくなります。
「ボタンの付け直し」と「ゴム通し」をマスターしよう
ボタンの付け直しとゴム通しは、難易度が低く、裁縫初心者でも比較的挑戦しやすいです。
ボタンは布の厚み分高くする、ゴム通しは途中で抜けないようにすることだけ気をつければ、簡単にできるようになります。ぜひ挑戦してみてください。