バタフライテーブルは、伸長式テーブルの1種です。コンパクトにもワイドにも使える機能性の高さから、一般的なテーブルに置き換えて使う人が増えています。バタフライテーブルを検討している人は、選び方や人気の高い商品をチェックしてみましょう。
目次
バタフライテーブルとは
バタフライテーブルは、テーブルに付属した補助板を上げ下げする様子が「蝶が羽ばたく姿に似ている」といわれます。
テーブルを選ぶ前に、バタフライテーブルとはどのようなものなのかを簡単にチェックしてみましょう。
補助版付きの長さが変えられるテーブル
バタフライテーブルとは、必要に応じて天板のサイズを変えられるテーブルです。いわゆる『伸長式テーブル』の1種で、蝶番(ちょうつがい)で取り付けられた補助板を備えているものを指します。
コンパクトに使いたいときは、補助板を畳んだ状態にすれば場所を取りません。一方、テーブルを広く使いたいときは、補助板を上げて天面を拡張することが可能です。補助板のサイズによっては、天面の広さを倍近くに拡張できるものも見つかります。
バタフライテーブルは、一つのテーブルでさまざまなシーンに対応できるのが魅力です。生活スタイルが変化してもテーブルを買い替える必要がなく、経済的&効率的なテーブルといえるでしょう。
バタフライテーブルの選び方
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一口にバタフライテーブルといっても、さまざまな種類があります。満足のいくテーブルを選ぶには、大切なポイントをきちんと押さえておくことが大切です。
バタフライテーブルを選ぶとき、チェックしたいポイントを紹介します。
種類で選ぶ
バタフライテーブルで毎日の食事をいただくなら、ダイニング用のバタフライテーブルがおすすめです。
一方キッチンの作業スペースを増やすことが目的なら、作業台付きのワゴンタイプやカウンタータイプを選びましょう。アウトレジャーに持参したい場合は、携行性に優れたアウトドア用という選択肢もあります。
またバタフライテーブルは、伸長方法によって形状の種類も異なります。ポピュラーなのは、テーブルの両端に補助板が付いた『両側式』や片側のみの『片側式』です。
上記以外だと、中央部分が伸び縮みする『伸縮式』・物を入れられる『収納付き』も見つかるでしょう。シチュエーションやニーズを踏まえて、我が家にマッチした形状を選ぶことが大切です。
部屋や人数に合わせてサイズで選ぶ
バタフライテーブルを選ぶときは、『補助板を畳んだ状態の天板のサイズ』『補助板を広げたときの天板のサイズ』を確認しましょう。
一般的なダイニングテーブルは、2人用なら幅80~100cm、4人用なら120~150cm・6人用なら180~200cmあるとよいといわれます。家族の人数・来客の人数を想定して、必要なバタフライテーブルのサイズを決めましょう。
またバタフライテーブルは、部屋の広さとのバランスを考慮することも必要です。あまりにも大きいサイズを選んでしまうと、立ったり座ったりしにくくなります。
テーブルを窮屈感なく使えるよう、周辺に十分なスペースが確保できるサイズを選びましょう。
一般的には、テーブル設置時に『壁とテーブルの距離が60~90cm』『座ったときの奥行が30~50cm』『人の通り道が60~90cm』となるのが望ましいとされています。
インテリアに合うデザインで選ぶ
テーブルは部屋に占める面積の比率が大きく、部屋の印象を決める要素の一つとなります。部屋の雰囲気とバタフライテーブルがちぐはぐにならないよう、他のインテリアと親和性の高いデザインを選びましょう。
例えばカントリー調が好みなら、天然木を使ったナチュラルテイストのものがおすすめです。一方北欧風でインテリアを統一しているなら、すっきりとシンプルな形状がよく合います。
西海岸風・インダストリアル風など、部屋のテイストはその人の好みによって異なります。バタフライテーブルで部屋が一層おしゃれになるよう、デザイン・素材を十分に吟味することが大切です。
両側式のおすすめバタフライテーブル
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両側に補助板が付いた両側式はサイズ調整の幅が広く、使い勝手も良好です。デザイン性・機能性に優れた、おすすめのバタフライテーブルを紹介します。
東谷「フォールディングダイニングテーブル」
折り返し部分が大きく、中心からコンパクトに折り畳めるテーブルです。普段は片側半分だけを使って、必要があれば反対側を広げる…、という使い方ができます。
テーブルの素材には美しい木目の合板が使われています。天然木のような素材由来の個体差がなく、ひずみがないのが魅力です。
また合板素材なら、汚れや水を気にせずに使えます。天然木や無垢材よりも強度があるため、傷が付きにくいのもうれしいポイントといえるでしょう。
テーブルのサイズは、完全に開いた状態で幅約120×奥行約80×高さ約72cmです。2~4人なら、快適に使えます。
東谷 フォールディングダイニングテーブル
North Orange「伸長式エクステンションテーブル ワイドタイプ バタフライ デュオ」
補助板を立ち上げ、脚で固定するタイプのバタフライテーブルです。脚にはアジャスターが付いており、天板を水平に保ちやすくなっています。
両端を畳んだときのテーブルのサイズは、幅約60cmとコンパクトです。片側だけ出せば幅約100cmに、両側を出せば幅約140cmと倍以上の広さになります。2~6人までの使用に対応できるため、急な来客からホームパーティーまで幅広いシチュエーションで活躍するでしょう。
またテーブルの素材は、木目が美しい合板と耐久性の高いスチールです。落ち着いた『ウォルナット』とナチュラルな『ブラウンパイン』の2色があるので、好みのテイストを選びましょう。
North Orange 伸長式エクステンションテーブル ワイドタイプ バタフライ デュオ
サンニード「バタフライデスク」
1~2人の使用に適している、コンパクトサイズのバタフライテーブルです。2人で使うときは両端を広げれば、幅約80cmのテーブルとして使えます。1人で使いたいときは片側のみを広げれば、幅約47cmとよりコンパクトです。
テーブルの素材はビーチ突板とラバーウッドで、お手入れの手間がありません。シックでスタイリッシュな天然木風の天板は、チープ感がなくおしゃれです。ナチュラルで飾り気のないデザインは、どんなインテリアにもおしゃれにマッチするでしょう。
テーブルを使わないときは両端を折り畳めば、幅約14.5cmとコンパクトになります。1人暮らしの人はもちろん、気軽に使えるマイテーブルが欲しい人にもおすすめです。
サンニード バタフライデスク
ドリス「ダイニングテーブルセット」
きれいな木目調の天板とシンプルなスチールフレームが、スタイリッシュな空間を演出します。同じ素材で作られたチェアも付属していて、お得感があるのもうれしいポイントです。
天板のサイズは、補助板を畳んだ状態で幅約80cm、フルに引き延ばした状態で120cmとなります。2~4人くらいまでなら、不自由なく対応できるでしょう。
またテーブルの表面はPVCシート加工済みで、水や汚れを弾きやすい仕様です。スチールにはパウダーコーティングが施してあるため、さびに神経質になる必要もありません。
落ち着いたブラウンカラーは上質感があって、ヴィンテージな雰囲気もたっぷりです。余計な装飾のないシンプルなデザインは、テーブルの見栄えが気になる人も満足できるでしょう。
ドリス ダイニングテーブルセット
片側式のおすすめバタフライテーブル
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テーブルを壁に付けて使用したいときは、片側式のバタフライテーブルが便利です。簡単に横幅を変えられる、おすすめのテーブルを紹介します。
タンスのゲン「幅80-120cm 伸縮式 ダイニングテーブル 単品 折り畳み式 木製」
天然木を使用した、温かみのあるデザインが魅力です。木目の天板はウレタン塗装で仕上げてあり、水や汚れを弾きます。お手入れしやすく、実用面でも満足できるでしょう。
天板のサイズは、補助板を畳んだ状態で幅約75cmとコンパクトです。より広く使いたい場合は、補助板を立ち上げると幅約120cmとなります。脚が横にスライドして補助板を支える仕様のため、伸長してもぐらつく心配はありません。
カラーバリエーションはシックなブラウン・クリーンなナチュラルがあります。
タンスのゲン 幅80-120cm 伸縮式 ダイニングテーブル 単品 折り畳み式 木製
JKプラン「ダイニングテーブル」
木目調の天板は、天然木が持つ凸凹の風合いまで再現されています。合板でも高級感があって、部屋の雰囲気を壊しません。角部分には滑らかな面取り加工が施してあるなど、丁寧な作りを実感できます。
天板は幅約90cmで、奥に補助板が付いたデザインです。補助板を畳んだ状態での奥行は約45cmで、コンパクトに使えます。一方補助板を出せば奥行約75cmとなり、2人で向き合って座るのにぴったりです。
またテーブルと同素材のスツールが2脚付属しており、椅子を別途購入する必要がありません。テーブルも椅子もPVC素材で汚れを寄せ付けにくく、お手入れの手間が少ないのもメリットです。
JKプラン ダイニングテーブル
インテリアオフィスワン「バタフライダイニングテーブルL」
高級感のあるビーチ天然木化粧板に、ウレタン塗装を施したバタフライテーブルです。耐久性・耐熱性・耐熱性に優れており、傷や汚れを寄せ付けません。お手入れの手間が少なく、扱いやすいのがメリットです。
バタフライテーブルのサイズは、補助板を折り畳んだ状態で幅約120cmあります。一方、補助板を伸ばしたときのテーブルの幅は約165cmです。突然の来客やホームパーティーでも、慌てずに済むでしょう。
インテリアとしての完成度を高めたい場合は、同じシリーズの椅子を合わせて使うのがおすすめです。
インテリアオフィスワン バタフライダイニングテーブルL
伸縮式のおすすめバタフライテーブル
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補助板の垂れ下がりが気になる場合は、テーブルそのものを伸長してサイズ調整するタイプをチェックしてみましょう。シチュエーションに合わせて伸縮できる、おすすめのテーブルを紹介します。
ウッドシステム「伸長式 バタフライテーブル」
ウォルナット木目調の天板・支柱は、リアルな天然木にも負けない重厚感があります。ベースにはクリーンな輝きのクロムメッキ素材が使われており、シンプルでモダンな雰囲気を楽しめるでしょう。
テーブルは天板の両側を引っ張って伸ばし、中央部分に補助板をはめ込んで伸長する仕組みです。伸長前のテーブル幅は約160cmですが、伸長すると約200cmとなります。大人数でも無理なく使用できるサイズ感は、パーティーやちょっとした集まりで重宝するでしょう。
なおテーブルはスライドレール構造が採用されており、伸縮がスムーズです。固定用のストッパーも付いていて、ワイドサイズでも安定感があります。
ウッドシステム 伸長式 バタフライテーブル
収納付きのおすすめバタフライテーブル
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バタフライテーブルに収納があると、テーブルをより効率的に使えます。バタフライテーブルの多彩なバリエーションから、人気の収納付きタイプを見ていきましょう。
ニトリ「伸長式ダイニングテーブル」
コスパがよく実用的なアイテムがそろうニトリには、脚部分にラックが付いたバタフライテーブルがラインアップされています。ラックは2段式となっており、リモコンや雑誌といったちょっとした物を入れるのに最適です。
バタフライテーブルは片側式で、広く使いたいときは補助板を水平に伸ばして伸長します。補助板を畳んだ状態の幅は約92cm・伸長した状態の幅は、約120cmです。
ナチュラルな木目調のデザインは、合わせるインテリアを選びません。シックなダークブラウン・温かみのあるミドルブラウンなど、我が家のインテリアにしっくりなじむものが見つかるでしょう。
ニトリ 伸長式ダイニングテーブル
アイリスオーヤマ「扉付きキッチンワゴン TKW-90」
オープン収納や扉付きの棚が付いた、収納力の高いキッチンワゴンです。棚の高さは自由に調整できる上、脚部分にはキャスターも付いています。機動性が高く、キッチンの作業台として重宝するでしょう。
補助板は奥側・手前側に付いていて、畳んだ状態では奥行約37cm・伸ばした状態では約64cmです。補助板の上げ下げはボタン一つで行えるため、面倒な手間はありません。
天板の素材に使われているメラミンは、水や汚れに強い特徴があります。汚れや水が付いてもサッと拭き取るだけでよく、気軽に扱いやすいのはうれしいポイントといえるでしょう。
カラーバリエーションは、オフホワイト・ウォルナット・ベージュ×ホワイトの3パターンです。
アイリスオーヤマ 「扉付きキッチンワゴン TKW-90」
弘益「KW-415 木製テーブル付きワゴン」
ナチュラルな雰囲気たっぷりな、オール天然木素材のワゴンです。2段の棚と引き出しが付いていて、キッチンまわりの食材やアイテムをすっきりと収納できます。2段目の棚はトレーとして活用できるため、来客のおもてなし用としても使えます。
ワゴンを拡張したいときは、脚を引き出すとテーブルが水平に持ち上がる仕様です。天板のサイズは折り畳んだ状態で幅約42.5cm、拡張した状態で幅約85cmとなります。
キャスター付きで移動もしやすく、作業スペースが欲しいときや料理をサーブしたいときなどに重宝します。
天板の形状は、温かみのあるラウンド型です。カントリー調やナチュラル系のキッチンとはとくに相性がよいでしょう。
弘益 KW-415 木製テーブル付きワゴン
ドリス「キッチンカウンター Polero(ポレロ)」
天板の手前・奥それぞれに補助板を搭載したキッチンカウンターです。補助板を畳むと奥行は約37cm・広げると奥行約64cmとなります。
キャスター付きで移動もしやすく、キッチンからダイニングまで使う場所を選びません。キャスター・補助板ともにストッパーが付いていて、使用時の安定感が高いのも魅力です。
天板はメラミン加工済みで、防汚性・耐水性に優れています。お手入れの手間が少ないため、気軽に使える作業台として重宝するでしょう。
また収納は、オープン収納・扉付き可動棚を備えています。豊富なカラーバリエーションで、選択肢の幅が広いのも高ポイントです。
ドリス キッチンカウンター Polero(ポレロ)
バタフライテーブルでスペースを有効活用
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バタフライテーブルは、状況に合わせてサイズを変えられるのが魅力です。「来客があるときだけ、広いテーブルが欲しい」「調理のときだけ、ちょっとした作業台が欲しい」といったニーズも、バタフライテーブルなら対応できるでしょう。
バタフライテーブルの種類には、片側式・両側式のほか、伸縮式や収納付きもあります。置く場所や部屋の広さ・使用人数を明確にし、窮屈感なく使えるデザイン・サイズを選びましょう。