キッチンやトイレの小窓に付けるカーテンを、カフェカーテンといいます。カフェカーテンの役割や選び方から、おすすめのカフェカーテンまで紹介します。取り付ける窓に合ったカフェカーテンを見つけて、おしゃれなお部屋を演出しましょう。
目次
カフェカーテンとは?
普通のカーテンは窓をしっかりと覆い、断熱や保温、遮光など高い効果が求められます。それに対しカフェカーテンは、独自の役割を持っていることが特徴です。どのようなものをカフェカーテンと呼び、どんな効果が求められるのか解説します。
小窓用の丈の短いカーテン
カフェカーテンとはキッチンやトイレにある小窓や、出窓に付ける丈の短いカーテンのことです。目隠しや日光を完全に遮断するのではなく、やわらげることを目的としているため、窓全体をしっかり覆う必要はありません。
「カフェカーテン」という呼び名は、カフェで使われていたことから名付けられました。実用的な目的だけでなく、飾り付けとしての役割も果たします。
多くのカフェカーテンがつっぱり棒で取り付け可能なので、カーテンレールがなくても設置できます。
カフェカーテンの選び方
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サイズや柄、生地の特徴など、さまざまなカフェカーテンが販売されています。どんなカフェカーテンがお部屋に合うのか迷ったときに、注目すべきポイントを紹介します。
窓のサイズを確認しよう
まずは取り付け場所の窓のサイズを採寸し、設置するカフェカーテンに、どの程度の大きさが必要か確認しましょう。窓の大きさにきっちり合わせる必要がないとはいえ、小さすぎると、遮光や目隠しなどの効果が発揮できないためです。
カフェカーテンを取り付ける窓の種類でも、カフェカーテンの大きさは変わります。ベランダや庭に出入りする「掃き出し窓」の場合、窓が大きいためカフェカーテンの面積も大きいものがおすすめです。外側に張り出した「出窓」は、薄手のレースカーテンを付けることで開放感のあるお部屋を演出できます。
生地の風合いや厚みで選ぶ
カフェカーテンは素材で印象や機能が変わります。落ち着いた印象のレース生地なら、お部屋の雰囲気に合わせやすいでしょう。リネン素材はハリのある生地感で厚みがあり、自然な色合いが魅力です。
カフェカーテンの生地が厚いと、外からの視線を遮ることができます。トイレや道路側の窓には、厚手の生地が向いています。また薄手でも太陽光の反射で室内を見えにくくする、「ミラー効果」があるカーテンもおすすめです。
機能性も重要
カフェカーテンには、外からの視線を遮る機能の他に、さまざまな機能を備えたものがあります。
「UVカット機能」があるカフェカーテンなら、適度な太陽光を取り入れつつ、気になる紫外線をカットできます。キッチンの窓に取り付ける場合は、火が燃え移りにくい「防炎加工」が施されているカフェカーテンがいいでしょう。
開けていると雨が降りこんでくる可能性がある窓や、お風呂への設置には、「防水加工」や「撥水加工」が施されたカフェカーテンがおすすめです。
おしゃれでシンプルなカフェカーテン
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無地でシンプルながらおしゃれなカフェカーテンです。さまざまなインテリアに合わせやすく、機能性があるものを紹介します。
ニトリ「撥水・遮光 カフェカーテン リペルMO」
どんな雰囲気にも合わせやすい無地のカフェカーテンです。裾はスカラップ状にカッティング処理されているので、シンプルになりすぎません。
リーズナブルな価格ながら、撥水処理が施されているため、ぬれても安心です。遮光率99.80%以上99.99%未満の遮光2級加工で、日差しが気になる場所に向いています。
洗濯ネットを使用すれば洗濯機で洗うことができ、清潔に使用可能です。
ニトリ「撥水・遮光 カフェカーテン リペルMO」
リビングプラス オーダー カフェカーテン
形状記憶加工が施され、つっぱり棒にかけるだけで美しいウェーブが実現するカフェカーテンです。カラー展開は20色で、ワントーンでシンプルで使いやすいです。ステッチやレースのカットなどのさりげないディテールが、お部屋を洗練された印象にしてくれるでしょう。
風通しのいい素材を使用しながら、遮光性能が付いているのもうれしいポイントです。強い日差しを遮りながら、適度に光を取り入れます。
汚れたときは手洗いできるウォッシャブル仕様です。
リビングプラス オーダー カフェカーテン
TSUMUGI 1級遮光カフェカーテン
縦糸と横糸を高密度に折りこむことで、しなやかな生地感を実現したカフェカーテンです。ほどよい光沢があり、明るい空間を演出します。
1級遮光性能で、日差しや視線を遮ります。防炎素材を使用しているため、キッチンでの使用も安心です。
お部屋のアクセントになる明るい色から落ち着いた色まで、豊富なカラーがそろいます。サイズも選べて、設置場所に合ったカフェカーテンが見つかるでしょう。品質にこだわった日本製の商品です。
TSUMUGI 1級遮光カフェカーテン
natura tempo「カフェカーテン」
くすみトーンのカラー展開で、落ち着いた印象のカフェカーテンです。色はグリーン・アイボリー・グレー・モカの4種類から選べ、バイカラーのデザインがおしゃれな空間を演出します。
生地の素材は透け感が少なく、丈夫でハリ感のある綿100%です。
ポールを通す布地はボタン開閉で、簡単に装着できます。存在感のある木製ボタンを使用しており、ナチュラルテイストのカフェカーテンを探している人に向いています。
natura tempo「カフェカーテン」
おしゃれな総柄カフェカーテン
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インテリアの主役になるような、存在感のある総柄カフェカーテンです。デザイン性が高く絵画のような雰囲気が漂う、海外の人気テキスタイルブランドのものを紹介します。
北欧カフェカーテン「アルテック シエナ」
「アルテック」は北欧モダンなデザインが特徴的なインテリアブランドです。定番テキスタイル「シエナ」は、大理石をモチーフにしています。
新色の「サンド」はシステマチックなデザインありながら、手描きのようなぬくもりと素朴さを感じさせる柄です。インテリアになじみやすく、明るい印象を与えます。
サイズはオーダー可能で、窓枠の幅にぴったりのサイズやギャザーが寄るサイズなど、自分好みの大きさを選べます。
アルテック「シエナ」
ボラスコットン「バードランド ホワイト」
洗練されたデザインで人気のある、スウェーデンの老舗テキスタイルブランド「ボラスコットン」のカフェカーテンです。オーダーサイズなので、窓枠の幅に合ったサイズを注文できます。
「バードランド」は華やかな色使いで人気です。鮮やかな花や木の中を鳥たちが飛び交うデザインは、お部屋に雄大な雰囲気をもたらします。
カフェカーテンをお部屋のアクセントにしたい人や、絵画のようなデザインを探している人に向いています。
ボラスコットン「バードランド」
クォーターリポート ムーミン小窓用カフェカーテン「ここにいるよ」
フィンランドを代表する「ムーミントロール」は世代を問わず愛される人気キャラクターです。綿100%素材を基調としたナチュラルばデザインはインテリアになじみやすく、どんな部屋にもマッチするでしょう。
キャラものでありながら甘すぎないデザインがおしゃれ。キャラクターの存在感がさりげなく、まるで「ここにいるよ」と問いかけてくるようです。
カラーバリエーションは6種類。季節や気分によって色を変えるだけで、お部屋の印象がガラッと変わります。
デザイン・縫製・検査まで、すべて日本で行われているのも安心感があります。
クォーターリポート ムーミン 小窓用 カフェカーテン ここにいるよ
おしゃれなレースのカフェカーテン
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華やかでフェミニンな雰囲気を演出できる、レースのカフェカーテンを紹介します。雰囲気に合わせやすく、お部屋を明るく見せることができます。
ベルメゾン「レースの小窓・カフェカーテン 刺繍のようなお花畑 ミニラボ」
「ミニラボ」シリーズは、パリを拠点に活動するクリエイター、キャロリーヌとセリーヌのクリエイションブランドです。レースで表現された、繊細な花柄が印象的なカフェカーテンです。
透け感のあるレースが、キッチンやトイレなどの小窓を華やかに演出します。幅60×丈90cmなので、縦長の小窓にもフィットします。
ポール径2cm以下のつっぱり棒に通すだけで設置できます。洗濯機で洗えるので、汚れても清潔に使用可能です。
ベルメゾン「レースの小窓・カフェカーテン 刺繍のようなお花畑 ミニラボ」
シンコール「EF582」
透け感のある生地にあしらわれた、細やかな刺繍が目を引くレースカーテンです。裾はスカラップ状にデザインされており、華やかさを演出します。
設置するときは、トップに開いているホールにポールを通すだけです。オーダーサイズなので、長さを調節すれば好みのドレープ感を出せます。
洗濯機の弱水流で洗濯できるウォッシャブル仕様で、高品質な日本製です。
シンコール「EF582」
SunnyDayFabric「カフェカーテン フェアリー ホワイト ビーズ付き」
太陽光を取り込んで部屋を明るく演出する、真っ白で軽やかなカフェカーテンです。透け感のある生地全体に、さりげない刺繍が施されています。
裾にしずく型のビーズがあしらわれており、風で揺れるたびにキラキラと光るアクセントになります。
ホールは直径約1.5cmまでのポールに対応しており、つっぱり棒に通すだけで手軽に設置可能です。汚れてしまった場合は、手洗いできます。
SunnyDayFabric 「カフェカーテン フェアリー」
aiika 省エネミラーレースカフェカーテン カイユ
縦に並ぶドット柄のデザインがシンプルでかわいいカフェカーテンです。ミラーレース生地を採用しているので、太陽光を反射し、外から室内を見えにくくする効果があります。
ミラー効果以外にも、さまざまな機能が付いています。UVカット効果で紫外線を防ぐため、日差しが強い時期も安心です。また遮熱・断熱効果と保温効果もあるため、夏や冬も快適に過ごせる省エネ効果があります。
付属のタッセルでフォルムを変えることもできます。洗濯ネットを使えば、洗濯機で丸洗い可能なウォッシャブル仕様です。
aiika 省エネミラーレースカフェカーテン「カイユ」
おしゃれなリネンのカフェカーテン
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清涼感があり通気性のいいリネンのカフェカーテンを紹介します。リネンならではの風合いを楽しむことができ、ナチュラルなインテリアにぴったりです。
レゾリヴァード「カフェカーテン Lマザン」
昔から愛されるフランスのテキスタイルブランド「レゾリヴァード」のカフェカーテンです。全体に松ぼっくりのモチーフがあしらわれた、優しい雰囲気のデザインです。
レース生地に天然素材のリネンと綿を使用しており、通気性がよく吸水・吸湿性に優れています。ナチュラルなカラーと生地感も魅力です。
天然素材のカーテンは水分を吸収しやすく、生地が伸び縮みしやすいですが、ほこりが付きにくいという特性があります。
レゾリヴァード「カフェカーテン Lマザン」
YUXNT「ボヘミアンタッセル キッチンカーテン」
白と黒のシンプルな色合いやボーダー柄が爽やかな印象のカフェカーテンです。サイドにあしらわれたタッセルが、デザインのアクセントになっています。
モダンな雰囲気と民族チックな要素を併せ持つ「ボーホースタイル」のデザインは、どんな雰囲気のお部屋にも合わせやすいことが特徴です。
ほどよい薄さの生地が、太陽光を通しつつミラー効果をもたらします。プライベートな空間を保てるのもうれしいポイントです。洗濯機の弱水流で洗濯可能な、ウォッシャブル仕様です。
YUXNT「ボヘミアンタッセル キッチンカーテン」
オリジナルのカフェカーテンの作り方
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既製品で気に入るものが見つからないときは、お気に入りの生地を使ってハンドメイドしましょう。つっぱり棒を隠せるポール通し口タイプや、手間のかからないクリップ式、開閉しやすいループ付きカフェカーテンの作り方を紹介します。
用意するもの
カフェカーテンはシンプルな工程で作ることができます。ミシンがあれば便利ですが、なくても手縫いで作ることが可能です。
- はさみ(裁ちばさみ・糸切ばさみ)
- 待ち針
- メジャー
- チャコペン
- アイロン
- ミシンか縫い針
- つっぱり棒
- 布
カーテンクリップで留めるカフェカーテンを作る場合は、カーテンクリップも用意しましょう。
布サイズの横幅は、カフェカーテンを設置する場所の内側寸法に対し、フラットの場合は1.2倍、ギャザーを寄せたい場合は1.5倍程度です。ポールを隠すタイプの縦幅は、好みの丈に縫い代を10cm足しましょう。ループ付きは10cm、カーテンクリップ使用は6cmそれぞれプラスします。
生地をカットして縫製
つっぱり棒が隠れるポール通し口タイプの、カフェカーテンの作り方を解説します。
希望の大きさに生地をカットした後、カーテンの両端を三つ折りにしてアイロンをかけ、縫います。折り幅は5mmや1cmなど、作業しやすい寸法にしましょう。両端の処理が終わったら、下辺を1cmで三つ折りにして縫います。
上辺にポールを通す口を作ります。1cm・7cmの順で三つ折りにして、アイロンで折り目を付けましょう。三つ折りにしたキワの部分を縫った後、上辺から測って2cmのところを縫って完成です。
タイプ別の作り方とアレンジ
カーテンクリップを付けるタイプのカフェカーテンを作る方法を紹介します。カーテンの両端と下辺の処理は、ポール通し口タイプ同様にします。その後、上辺を2cmで三つ折りにして、縫ったら完成です。
ループ付きカフェカーテンは、最初にループを作ります。ループにする布を縦16×横6cmにカットし、6~8枚程度用意しましょう。両端を1cmずつ内側に折り、さらに半分に折ってアイロンをかけ、縫います。これでループの完成です。
カフェカーテン本体は、両端と下辺にポール通し口タイプと同じ処理をします。本体表側の上辺に、縦半分の大きさに折ったループを、下辺方向を頭にして等間隔に配置し、仮縫いします。上辺を裏側に向かって1cm・2cmの順に三つ折りし、アイロンをかけてから縫います。ループを上側に折って、本体上辺と交わる部分を縫えば完成です。
カフェカーテンでお部屋をおしゃれに
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カフェカーテンとは、小窓に設置する丈の短いカーテンです。目隠しや日差しをやわらげることが目的なので、完全に窓を覆うサイズにする必要はありません。
カフェカーテンを選ぶときは、まず取り付け場所の窓のサイズを確認する必要があります。生地によって風合いや厚み、機能性など、取り付け場所とお部屋の雰囲気に合ったものを選びましょう。
カフェカーテンはシンプルな工程で作ることができます。お気に入りの生地を使って、ハンドメイドに挑戦するのもいいでしょう。