築後10年経ったら要注意!?外壁を塗り替えるタイミングがわかる“サイン”とは

提供:コープ住宅株式会社

住宅の長寿命化には欠かせない「外壁塗装」。リフォーム工事のなかでもポピュラーなメニューですが、外壁塗装によるメンテナンスの重要性はまだまだ知られていないのが実情。そこで今回は、外壁塗装のメリットや意識したいポイント、塗り替えのタイミングなどをご紹介します!

毎日の太陽光がダメージに。外壁塗装が重要な理由とは?

一般的に、10年ごとに1回程度の塗り替えが必要とされる外壁塗装。なぜ、このように定期的な塗り替えが必要になるのでしょうか。

その理由は、主に紫外線によって引き起こされる「経年劣化」にあります。

まず紫外線を含む太陽光が建物に当たると、「塗膜」と呼ばれる塗装の表面にある層が劣化していきます。さらに塗膜が粉っぽくなり剥がれていくと、その内側の基材(モルタル・セメント層)の吸水率が上がり、ひび割れなどが生じ、雨水が壁の内部に漏水してしまうことも……。

外壁塗装の工事は、そういった劣化を防ぎ、建物を長寿命化するために非常に重要な役割を果たしているのです。

外壁塗装が担う3つの役割

外壁塗装は、①建物の保護、②建物の美観、③特殊機能の付加という大きく3つの役割を持っています。

①建物の保護

紫外線や雨水により、建物は劣化します。そこで建物を長寿命化するうえで、外壁塗装は必要不可欠。家の構造の強度を守り、雨水が建物内に侵入するのを防いでくれます。

②建物の美観

建物の美観という観点でも、外壁塗装は重要な役割を担っています。色や艶感などを選択できるほか、塗り替え時には新しいデザインに変更することもできます。

③特殊機能

塗装は、遮熱機能や雨筋汚れの低減機能、防カビ・防藻機能といった特殊機能を付与してくれます。塗料の種類によって強みとしている機能も異なるので、機能面にもぜひ注目してみてください。

見逃さないで!塗り替えどきのサインとは?

「外壁塗装は10年ごとに1回程度の塗り替えが必要」とお伝えしましたが、こちらはあくまで一般論。自宅の立地条件や環境、建物の使用材料によっては、塗り替えどきが異なるケースもあります。

塗り替えのタイミングを判断するには、次のようなポイントをチェックしましょう。

・ベランダの床面のモルタルの割れ

・外部の鉄部ペンキのはがれ

・木部ペンキのはがれ

・外壁のひび割れ

・外壁の白い粉

・雨どいのつまり

外壁にひび割れが見られたり、外壁を触ったときに手に白い粉がついたりしたら、そろそろ塗り替えが必要なサイン!

外壁のひび割れは雨漏りや腐食の原因になったり、雨どいのつまりはさらに外壁や内装を傷める原因になったりと、さらなるトラブルにもつながるので要注意です。

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これだけは知っておきたい!塗装の基礎知識

ここからは、外壁塗装で失敗しないために最低限押さえておきたい「塗装の基礎知識」をご紹介します。

覚えておきたい「外壁の種類」

建物の劣化の仕方や塗り替えの手法は、外壁の種類によって異なります。そのため、まずは外壁の種類から見ていきましょう。

日本でよく使われている外壁は、窯業系サイディング、モルタル外壁、金属サイディング、ALC外壁の大きく4種類です。

窯業系サイディングの特徴

窯業系サイディングのメリットは、防火性に優れていることや、バリエーションが豊富なこと。工期も短く、比較的コストパフォーマンスが高いのも魅力です。

デメリットは、壁のつなぎ目のコーキング(シーリング)が劣化すること、防水機能がなく、素材そのものの耐水性が低いことです。

モルタル外壁の特徴

モルタル外壁のメリットは、意匠性に優れていることや、サイディングのようなつなぎ目がないため、コーキング(シーリング)の劣化の心配がないことです。模様をつけたりタイルをつけたりと、自由なデザインを施せるのはモルタルならでは。

一方で、ひび割れがしやすい、壁自体の防水性が低い凹凸があると汚れが溜まりやすいといったデメリットもあります。

金属サイディングの特徴

板柄付けされた金属板と断熱効果のある裏打材によって構成されている金属サイディング。

断熱性や耐震性に優れているというメリットがあるのに対し、デメリットとしてはサビが発生しやすく塩害被害を受けやすいこと、傷が付きやすいことが挙げられます。

ALC外壁の特徴

「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、軽量気泡コンクリートとも呼ばれるALC外壁。

耐火性や耐震性、耐久性に優れていて、防音性も比較的高いと言われています。一方で、吸水性が高く防水性が低いというデメリットも。もしも水が入ってしまうと、ひび割れなどが生じてしまうので注意が必要です。

塗料を構成する成分で注目すべきは「樹脂」

続いて、塗装で使われる塗料についてご紹介します。

そもそも外壁塗装で使われる「塗料」は、主成分である「樹脂」をはじめ、着色のための「顔料」、防カビや防藻、遮熱などの機能を付与してくれる「添加剤」、そしてこれらを塗るための溶剤などでできています。

なかでも塗料の耐久性・耐候性を左右するのが、主成分の「樹脂」。そのため塗料選びでは、この樹脂に注目してみるのがおすすめです。

 

代表的な塗料の種類は?

このように、樹脂は大きく4種類に分けられます。一般的な材料単価は上図のフッ素樹脂から下へ向かう順で安くなりますが、耐候性はアクリル樹脂から上に向かう順に高くなっていくのが特徴です。

またこういった合成樹脂を用いた有機塗料に加え、最近では有機塗料に無機化合物を混ぜて耐久性をアップさせたハイブリッド塗料や無機塗料も登場しています。

塗り替え目安の年月も、この塗料の種類によって変わってきます。

・フッ素:15〜20年
・シリコン:8〜12年
・ウレタン:6〜10年
・無機:15〜20年
・ラジカル制御形:10〜15年

費用感や耐久年数などをふまえて、建物に合うものを選びましょう。

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コープ住宅(住まいのコープ)では、耐久性が高い塗料を取り扱っています。美しい塗装が長続きするのはもちろんのこと、耐久性の高い塗料を選ぶと塗り替えのサイクルが長くなりその回数を減らせるので、費用の節約にもつながります。

取り扱い塗料の例①「ハイブリッドネオCJ100」

「ハイブリッドネオCJ100」は、コープ住宅オリジナルの液水性ラジカル制御形塗料。コープの組合員の方限定で提供しています。

「ラジカル制御形塗料」は、塗膜が劣化する原因となるラジカルの発生を抑制してくれるのが特徴。さらに「ハイブリッドネオCJ100」の場合は透湿性や防カビにも優れていて、外壁をさらに長持ちさせてくれます。

取り扱い塗料の例②「AGC ボンフロン サンバリアGT」

「AGC ボンフロン サンバリアGT」は、赤外線反射顔料とラジカル制御型フッ素樹脂塗料を組み合わせた次世代型省エネ塗料。AGCの技術を活かした塗料で、特許も取得しています。

太陽光を効率よく反射して表面温度の上昇を抑制することから、夏場の室内空調の負荷を低減してくれるほか、CO2の削減も期待できます。

紫外線や風雨に耐える高い耐候性を持つフッ素樹脂塗料なので、高い機能と色つやが長期間続くのもメリットです。

塗装で気をつけたいポイントは?

注意点① 塗装のタイミング

まだ建物の状態が良好で劣化が小さい場合には、手間や費用を抑えての塗り直しができますが、建物の状態が悪く劣化が進んだ状態の場合には、塗装工事だけでなく住まいの躯体の補修が必要になることも。

時間やお金を節約するためにも、外壁塗装は早期のメンテナンスが肝心です。

また、塗装のタイミングは住んでいる人のライフサイクルも考慮に入れて検討しましょう。

このように、築年数だけでなく自分の年齢に応じて計画を立てるのがおすすめです。

注意点② 下地処理と下地の選定

塗装をおこなう際には、下地処理も重要です。下地処理では、ヒビ割れを補修したり、サビを除去してサビ止めを塗布したりします。塗装を綺麗に仕上げて長持ちさせるためにも、この下地処理は非常に重要。

もし施工担当者の知識不足や手抜きなどによって下地処理が不十分であったり、誤った下地材料を選定してしまうと、剥離や膨れ、退色、変色などの初期不良が発生することもあるので注意しましょう。

注意点③ 職人の腕も要チェック

たとえ念入りな下地調整をおこない高品質な塗料を塗布しても、職人の腕がなければ建物の保護効果は低下してしまいます。

たとえば屋根の塗装ひとつとっても、高度な技術と今後のライフサイクルまでを考えた判断が求められます。塗装によって屋根材の重ね目が塗料で埋まるのを防ぐ「縁切り」をはじめさまざまな工程が必要となるからこそ、きちんとプロに任せましょう。

ちなみに現場での温度・湿度管理を徹底しているかどうかも、リフォーム店を見極める際のポイントです。早く終わるリフォーム店=いいリフォーム店とは限らないので、実績と見積段階で工程表の添付があるかなども合わせてチェックしてみてください。

またリフォームでは、工事中に出てくる予期せぬトラブルや、工事完了後の気づきなども良くあります。塗装専門店だけでは対処できないこともたくさんあるので、リフォーム総合店に任せることをおすすめします。

機能面・デザイン面にも注目!塗り替え時はデザインにもこだわりを

昨今は、外壁塗装においてはびび割れに強い塗料だけでなく、さまざまな塗料が登場しています。たとえば、耐候性に優れたものや、雨などで汚れを洗い落とす自浄作用のあるもの、高い遮熱性を持つものも。

塗料選定の際は、そういった機能面にも注目して選ぶのがおすすめです。

また機能面に加え、自分好みのカラーコーディネートで自宅の外観をオシャレに演出できるのも、外壁塗装のメリットです。

塗り替えでは、以前と同じ色にする必要はありません。玄関周りにアクセントを入れたり、1階と2階をツートンカラーで塗り分けたり、さらには塗装だけでなく一部にタイルや石貼りを融合させたりと、アイデア次第で自由なデザインが可能。

住まいは、外観によって大きく印象が変わるものです。塗り替えの際には、ぜひ色や質感といった細かい部分にもこだわってみてください。

塗装にまつわるQ&A

塗装に関する疑問とその回答を、Q&A方式でまとめてご紹介します。

「住まいの健康診断」はコープ住宅で!

もし住宅が築後10年以上経過しているようなら、プロに「住まいの健康診断」を依頼するのがおすすめ。自分でチェックするのが難しい屋根といった高所も含めて、住宅の状態をきちんと診断してもらえます。

住まいのコープでは、築後10年を経過した住宅を対象に「住まいの健康診断」を実施しています。住まいのプロが無料で診断し、結果を写真付き報告書でわかりやすく知らせてくれますよ。

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定期的な点検と早めの修理で、自宅のメンテナンスを!

建物の寿命を伸ばすためには、定期的な手入れと点検、早めの補修が肝心。何もせずに放置していれば、住宅の耐久力は年々低下していくので、築後のメンテナンスは怠らないようにしましょう。

なおコープ住宅では、外壁塗装に限らず、リフォームに関するどんな相談でも対応可能です。

自宅のリフォームを検討中の方は、ぜひ公式サイトでリフォームメニューをチェックしてみてください!

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※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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