絵本用本棚を選ぶときは、何を基準に選べばよいのでしょうか?子どもが絵本を手に取りやすいよう収納し、家でいつでも絵本を読めるようにすると、子どもが絵本好きに育ってくれるでしょう。絵本用本棚の種類や選び方、おすすめの商品を紹介します。
目次
絵本用の本棚を置くメリット
絵本用本棚は、絵本を収納できるのはもちろん、子どもの成長によい影響を与えてくれる効果も期待できます。絵本用の本棚を置くメリットを、詳しく見ていきましょう。
子どもが自分で絵本を選べる
家に絵本がたくさんあって、いつでも読めることは、子どもが絵本好きになるための大切な条件です。絵本用本棚を置くことで、子どもが好きなときに自分で絵本を選んで読めるようになり、子どもが絵本好きに育ってくれる可能性も高くなります。
また、強制的に読まされる絵本は、子どもにとって面白くありません。子どもが自ら絵本に興味を持つ環境を作るためにも、まずは家に絵本用本棚を置いてみましょう。
絵本用本棚の置き場所としておすすめなのは、子どもがよく遊ぶリビングや子ども部屋です。表紙が見える絵本用本棚であれば、さらに子どもが絵本への興味を持ちやすくなるでしょう。
子どもの片付け教育になる
絵本用本棚は、子どもに片付け教育をするときにも活躍します。絵本を片付ける場所が決まっているため、子どもに片付け方を教えておけば、次第に元の場所に戻す習慣がついてくるでしょう。
絵本用本棚は、絵本を取ったり戻したりしやすいように、スペースにゆとりがある商品も多く、子どもでも片付けがしやすくなっています。絵本を正しく片付けられれば、子どもは達成感を持てるでしょう。
インテリアとしてディスプレイできる
絵本用本棚は、インテリアの一部としても最適です。木製のものであれば落ち着きがあり、部屋を温かい雰囲気にしてくれます。シンプルなデザインのものも多く、部屋のデザインを損ないません。
また、表紙が見えるタイプの絵本用本棚の場合、色鮮やかな絵本やおしゃれな表紙の絵本を収納すると、インテリアのアクセントになります。絵本用本棚を使うことで、絵本もインテリアの一部として活用できるのです。
絵本用本棚のタイプ
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絵本用本棚は、大きく分けて三つの種類に分類され、対象とする子どもの年齢や機能性が異なります。家庭に合わせて、適切なタイプの絵本用本棚を選びましょう。
ディスプレイタイプ
絵本の表紙が見えるように収納できるのが、ディスプレイタイプの絵本用本棚です。まだ文字が読めない、小さな子どもに適しています。小さな子どもは、絵の色や雰囲気から絵本に興味を持つため、表紙が見えないと絵本に興味を持てないのです。
子どもが興味を持っていることに合わせて並べる絵本を変えると、子どもの好奇心をさらに刺激できるでしょう。色使いがきれいな絵本やおしゃれなデザインの絵本を収納すれば、インテリアの差し色としても活躍します。
また、収納がしやすいのもメリットです。一般的な絵本用本棚のように、ほかの絵本を手で退ける必要がなく、小さい子どもでも片付けがしやすいでしょう。
オープンラックタイプ
オープンラックタイプの絵本用本棚は、絵本の背表紙が見えるように収納できます。文字が読めるようになってきた、小学生以上の子どもがいる家庭におすすめです。
最大の特徴は収納力が高いことで、子どもが成長して絵本が増えてきても対応できるでしょう。棚板の位置を変えられるものであれば、文庫本サイズから図鑑サイズまでさまざまな大きさの絵本を収納できます。
絵本を収納するときは、片手でほかの絵本を寄せる必要がありますが、ある程度力もついてきた小学生なら難なく行えるでしょう。
マルチタイプ
マルチタイプは、おもちゃを片付けられるスペースもある絵本用本棚です。絵本とおもちゃをまとめて収納することで、子ども専用の絵本用本棚となり、愛着を持って使ってくれるでしょう。
また、絵本だけでなく、おもちゃを片付ける習慣もつけられます。絵本とおもちゃの収納場所が一緒になることで子どもが片付けやすくなり、部屋の中もすっきりするでしょう。
さらに、おもちゃ以外にも、子どもの成長とともに増える絵本や、身の回りのものを入れることもできるので長く使用できます。子どもの成長を想定した上で、スペースにゆとりがある商品を選ぶとよいでしょう。
絵本用本棚を選ぶときのポイント
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絵本用本棚は、子どもがメインで使用するものなので、子どもにとって使いやすいかを考えて購入しましょう。絵本用本棚を選ぶときのポイントを紹介します。
子どもが取り出しやすい「構造」か
絵本用本棚を選ぶ際は、絵本を取り出しやすい構造かどうかを確認しましょう。絵本を取り出しやすければ、子どもが自分で選んだ絵本を手に取ることができ、片付けも自分で行えるなど、よいサイクルが生まれやすくなります。
例えば、見せる収納ができるディスプレイタイプの絵本用本棚であれば、たくさんの本でかさばることもないので、小さな子どもでも楽に絵本を取り出すことができます。
子どもが使いやすい構造の絵本用本棚を選んで、絵本をどんどん読めるような環境を作りましょう。
子どもの身長に合った「高さ」か
子どもが絵本に興味を持つためには、絵本用本棚の高さも大切です。子どもの目線より高いものを選ぶと、絵本を手に取りづらくなってしまいます。そのため、子どもの目線よりも低い70~80cmの絵本用本棚がおすすめです。
また、絵本用本棚が高いと片付けもしにくく、片付けの習慣がつかない可能性もあります。子どもの身長までしゃがみ、子どもが見ている景色を把握してから絵本用本棚を選びましょう。
「安全性」の高い設計か
子どもがメインで使う絵本用本棚は、安全性が非常に大切なため、素材や作りをよく確認しましょう。繊維板や合板の木材であれば、おもちゃがぶつかるなどの衝撃があっても、割れにくいのでおすすめです。
また、角が丸く加工されたものを選べば、子どもが絵本用本棚の近くで転んだりぶつかったりしても、大けがにはつながりにくいので安心です。少し衝撃があっただけで倒れないかといった、安定性も確認する必要があります。
ほかにも、塗装が施されている場合は、有害な物質が入っていないかも確認しましょう。
絵本が入りきる「容量」か
絵本の数に合わせて、適切な容量の絵本用本棚を選びましょう。棚いっぱいに詰め込んでしまうと、力が弱い子どもは絵本を取り出しにくくなってしまいます。せっかく絵本に興味を持っても、読むところまでたどり着けないかもしれません。
また、絵本がみっちり入っていると、絵本を取り出せたとしても片付けが難しくなり、読んだら元の場所に戻す習慣がつきにくくなるでしょう。子どもの成長とともに絵本が増えることを想定して、少し大きめの容量の絵本用本棚を選ぶのがおすすめです。
コンパクトサイズのおすすめ絵本用本棚
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子どもが使いやすい、コンパクトサイズの絵本用本棚のおすすめ商品を紹介します。カラフルなものやシンプルなデザインのものまで、さまざまな商品をピックアップしました。
Labebe 子どもブックシェルフ ホワイトフォックス
Labebeの『子どもブックシェルフ』は、かわいいキツネがワンポイントで描かれた絵本用本棚です。高さは60cmで、小さな子どもでも絵本を取り出しやすいでしょう。ラックは3段式で、裏側にも収納スペースがあるため容量も十分です。
また、ゴム製の車輪が付いており、好きな位置に動かせます。子どもも自由に動かして、遊ぶことができるでしょう。カラフルな色合いが子どもの目を引き、楽しみながら絵本に興味を持ってもらえる商品です。
Labebe 子どもブックシェルフ ホワイトフォックス
森井紙器 すまいるキッズ 絵本ラック
森井紙器の『絵本ラック』は、素材に段ボールを使っているのが特徴です。重量は約600gと軽く、場所の移動が簡単にできます。横幅40×高さ38×奥行18cmと非常にコンパクトなため、子どもが座ったままでも絵本を選べて便利です。
1番前のラックは浅く、表紙が見えやすくなっているので、子どもに読んでもらいたい絵本は1番前に入れるとよいでしょう。段ボールの切り口は波状に処理されているため、手も切りにくくなっています。安全性や使いやすさを考えた商品です。
森井紙器 すまいるキッズ 絵本ラック
COSPAC CREA 絵本ラック
シンプルなデザインで、インテリアになじみやすい商品です。『グリーンイーゴス』という素材を使っており、子どもが油性ペンで落書きしてもから拭きするだけで簡単に落とせます。シールやテープも跡を残さず剥がせて、きれいを保てます。
また、高さは60cmなので、小さな子どもでも使いやすいでしょう。カラーは、ホワイト・ナチュラル・ウォールナットブラウンの3色で、置く場所の雰囲気に合わせて選べます。
完成形で届くので、組み立ての必要はありません。子どもの落書きスペースとしても使える、便利な絵本用本棚です。
COSPAC CREA 絵本ラック
大容量のおすすめ絵本用本棚
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たくさんの絵本を収納できる、大容量の絵本用本棚を紹介します。容量の大きい絵本用本棚を購入しておけば、子どもが成長して絵本が増えてきても対応できるでしょう。
人と木 表紙が見える絵本棚 Lサイズ
『表紙が見える絵本棚 Lサイズ』は、表紙を見せて収納できるラックと、背表紙を見せて収納するスペースがセットになっており、約110冊の絵本を収納できます。
大容量ながらも、高さは約70cmと子どもの目線に合わせて作られているため、絵本を取り出しやすくなっています。安全性の高い水性塗料を使用しているので、子どもが使うのにも安心です。
カラーは、ナチュラル・ブラウン・ホワイトの3色で、木を使った温かみのあるデザインがインテリアとしても活躍します。収納力やデザイン性に優れた、万能な商品です。
人と木 表紙が見える絵本棚 Lサイズ
B-room interior 絵本棚
B-room interiorの『絵本棚』には、表紙を見せて収納できるスタンドが付いています。スタンドは上・中・下段の3カ所にあり、背表紙を見せて収納するスペースもあるので、たっぷりの絵本を収納可能です。
また、奥行は約29.5cmと薄く、圧迫感を与えません。高さは約94.1cmとやや高めですが、小さい子どものうちは下段を使い、小学生以上になったら上段も使うなどするとよいでしょう。
棚板は取り外し可能で、3cm間隔の21段で調節できるため、絵本の大きさに合わせて収納できます。絵本が増えてきた、小学生の子どもがいる家庭にもおすすめです。
B-room interior 絵本棚
かわいらしいデザインのおすすめ絵本用本棚
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柄の付いたものや北欧テイストのものなど、かわいらしいデザインの商品を紹介します。かわいらしいデザインの絵本用本棚を選べば、子どもが楽しんで使ってくれるでしょう。
RAKU 6段絵本ラック
RAKUの『6段絵本ラック』は、星柄や木柄の布と、優しい色合いの木材でできた商品です。高さは79cmと子どもでも使いやすく、6段あるので容量もたっぷりです。
角が丸くなっていたり、ネジ穴が小さくなっていたりし、子どもがケガしないよう配慮されています。倒れにくいL型構造なので、子どもが使うときも安心でしょう。
また、布の部分は丸洗いできるので、子どもが汚してしまっても洗濯してきれいにできます。かわいさと安全性を兼ね備えた商品です。
RAKU 6段絵本ラック
COSPA CREATION ソフト素材キッズファニチャーシリーズ子供用本棚 joy
ホワイトをベースにした、シンプルなデザインの絵本用本棚です。サンダルやお風呂マットに使われるソフト素材『EVA』を角に使っており、子どもが近くで転んだりぶつかったりしても安心です。
油性マジックの汚れをから拭きで落とせたり、子どもが貼ったシールをきれいに剥がせたりできる特殊シートを採用しています。また、3段のラックは高さが違うため、さまざまな種類の絵本をきれいに収納できるでしょう。
実際に小さい子どもを持つ親が開発しており、子どもが使うことに配慮された商品です。
COSPA CREATION ソフト素材キッズファニチャーシリーズ子供用本棚 joy
白井産業 絵本ラック ナチュラルブラウン
北欧テイストのデザインがかわいらしい絵本用本棚です。前面の板には、はりねずみの取っ手がちょこんと付いており、アクセントになっています。リビングや子ども部屋など、どこに置いてもおしゃれなインテリアとして活躍するでしょう。
また、高さは69.6cmと低めに設計されているため、子どもでも絵本を取り出しやすくなっています。上部には表紙を見せて収納できるラック、下部には背表紙を見せて収納するスペースがあり、容量も十分です。
北欧のデザインが好きな人や、シンプルでナチュラルな雰囲気の家具が好きな人におすすめです。
白井産業 絵本ラック ナチュラルブラウン
おもちゃも入る多機能なおすすめ絵本用本棚
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おもちゃも入れられて、マルチに活躍する絵本用本棚を紹介します。おもちゃを片付けるスペースが多いものやカラフルなデザインのもの、現役のママが考えたものを集めました。
アイリスオーヤマ 絵本棚付トイハウスラック
表紙を見せて収納できるラックと、おもちゃボックスが一緒になった商品です。大小全部で6個のおもちゃボックスがあり、おもちゃを種類別に収納できます。
おもちゃを片付ける場所を子ども自身で考えられるので、楽しく片付ける習慣をつけられるでしょう。角は丸くなっているので、子どもがぶつかっても安全です。
カラーはパステル・ブラウン・キャロットの3色で、色によってかわいい雰囲気や落ち着きのある雰囲気を演出できます。子どもに自発的に片付ける習慣をつけてほしい人におすすめです。
アイリスオーヤマ 絵本棚付トイハウスラック
LOWYA 見せるおもちゃ収納 絵本棚
LOWYAの『見せるおもちゃ収納 絵本棚』は、表紙を見せて絵本を収納できるラックと、カラフルな二つのおもちゃボックスが一体になっています。下部のワゴンにはキャスターが付いており、好きな場所に移動させて使えます。
また、おもちゃボックスは取り外し可能で、軽いプラスチック製のため子どもでも扱いやすいでしょう。好きな場所におもちゃボックスごと持って行って、終わったら絵本用本棚に戻すといった使い方が可能です。
カラーバリエーションは、絵本用本棚3色とおもちゃボックス4色を組み合わせた全12種類から選べます。部屋をやわらかい雰囲気にしてくれる、温かみのあるデザインです。
LOWYA 見せるおもちゃ収納 絵本棚
タンスのゲン 現役ママが考えた おもちゃ収納 絵本ラック
現役のママが考えたこだわりの商品で、表紙を見せて絵本を収納できるラックが3段と、おもちゃボックスが4個付いています。すべて天然木でできており、インテリアの一部として映える温かいデザインです。
また、四つのおもちゃボックスにはマークが付いており、マークに合わせておもちゃのジャンル分けができます。子どもに収納する場所を考えさせれば、自分で考えて片付けできたという満足感を得られるでしょう。
さらに、絵本を収納するラックの前板の高さは7cmと低く、絵本の表紙が見やすくなっています。子どものことをとことん考えた、使いやすい商品です。
タンスのゲン 現役ママが考えた おもちゃ収納 絵本ラック
子どもが使いやすい絵本用本棚を選ぼう
(出典) pexels.com
絵本用本棚をリビングや子ども部屋に置くと、子どもがすぐに絵本を手に取れるようになります。絵本を読むことで、子どもの世界が広くなったり、感性が豊かになったりするでしょう。
絵本用本棚を選ぶ際は、構造・高さ・安全性・容量などを確認することが大切です。子どもが使いやすいものを選んで、絵本が身近にある生活を実現してあげましょう。