ワイパーはどう選ぶべき?ゴムやブレードの種類、交換の目安も

ワイパーは、車の窓の水や汚れを落とすための部品です。ワイパーが劣化し、撥水性や稼働音が気になる際には、交換が必要です。自分でも手軽に交換できるよう、ワイパーの種類や選び方、おすすめ商品を知りましょう。

初心者向け解説「ワイパー」とは?

ワイパーは、形状に特徴があります。商品を購入してワイパーの交換をする前に、まずは基本的な構造について、理解しましょう。

ワイパーの基本構造

ワイパーは、車のフロントガラスやリアガラスを拭いて、視界をきれいにするためのパーツです。

骨組みである『ワイパーブレード』と、水を拭き取るための『ワイパーゴム(替えゴム)』、左右に動かす軸となる『ワイパーアーム』の3部品で構成されています。

このうちワイパーブレードとワイパーゴムは、劣化した際には交換が必要です。

ワイパーはどう選べばいい?

(出典) pixabay.com

ワイパーやワイパーの部品には、さまざまな素材やタイプがあります。自分の車に合わないものを購入してしまうと、うまくタイプが合わずに、交換できないことも考えられます。種類や選び方を正しく知って、車に合うワイパーを選びましょう。

自分の車に合うタイプを選ぼう

車に合ったワイパーでないと十分にガラスがきれいにならず、視界が悪いままで運転に支障を与えてしまいます。

ワイパーを選ぶときには、長さやガラスの曲面にきちんとフィットしているかを確認しましょう。

特にワイパーブレードは、車種ごとに規格が異なります。車種ごとの規格は、メーカーのホームページや、自動車用品店の店頭に置いてある適合表で確認できます。

せっかく高機能のワイパーを購入しても、車種によっては適合しないこともあるため、購入の際には事前に必ず適合品かを確認しましょう。

ワイパーブレードの種類で選ぶ

ワイパーブレードには、三つの種類があります。

  • トーナメントワイパー
  • フラットワイパー
  • エアロワイパー

トーナメントワイパーは、低コストで一般的なタイプです。名前の通り、トーナメント表のように、フレームが組み合わされた形状です。

曲面になじみやすいよう関節部分が多い構造である分、空気抵抗に弱く高速走行時に浮き上がってしまうことがあります。

フラットワイパーは、欧州メーカーの車でよく見られる、すっきりとした見た目が特徴的なワイパーです。動作音が静かで、大きく湾曲したタイプのフロントガラスにフィットする形状です。種類によっては、ゴムだけの交換ができないものもあります。

エアロワイパーは、すっきりした見た目と、ゴムのみの交換を両立したタイプのワイパーです。高速走行時にも、空気抵抗による浮き上がりを抑え、拭き取り性能が高いタイプです。

ワイパーゴムの性能で選ぶ

ワイパーゴムには、大きく分けて3タイプがあります。

  • ノーマルタイプ
  • グラファイトタイプ
  • 撥水タイプ

ノーマルタイプは、低価格で標準的なゴムです。ノーマル以外にも、『スタンダード』や『生ゴム』などと呼ばれることもあります。

グラファイトタイプは、ゴムにグラファイト粒子を含み、ガラスとの摩擦抵抗を少なくしたものです。また、コーティングされたガラスの、撥水性を持続させる効果もあります。

撥水タイプは、ゴムにシリコン素材を使用したものです。ワイパーを使用する度に、撥水効果をガラスへコーティングします。値段は比較的高くなりますが、洗車の度に撥水剤を用いてコーティングする手間を省けるでしょう。

ワイパーの交換サインや方法、費用相場は?

(出典) photo-ac.com

車や目的に合うワイパーを選んだら、交換してみましょう。交換方法や、費用の目安を紹介します。

ワイパーは定期的に交換が必要

交換頻度の目安は、ゴムが1年ごと、ブレードは数年に1度のペースです。

ゴム部分は、経年変化や紫外線の影響を受けやすいため、拭きムラやガラスとの摩擦音、振動などが出てきたら交換するようにしましょう。

また、ワイパーブレードのサビ・摩耗が原因でガタつきがある場合には、ブレード自体を交換します。

ワイパーは、運転手の視界を良好に保つ上で重要な部品です。安全に運転するためにも、ワイパーの劣化を感じたらなるべく早く交換しましょう。

自分で交換する場合の手順

ワイパーブレードやワイパーゴムを自分で交換する方法を紹介します。

ワイパーブレードの交換方法は、以下の手順で進めましょう。

  1. ワイパーアーム・ワイパーブレードを立てて、ゴム部分を上向きにする
  2. ストッパーを押さえつつ、ブレードを手前に引っ張り、外す
  3. 新しいブレードをスライドさせて、『カチッ』と取り付ける
  4. ウォッシャー液を出してワイパーの試運転をし、正常に作動するか確かめる

ワイパーゴムだけを交換する方法は、以下の通りです。

  1. ワイパーアーム・ワイパーブレードを立てて、ゴム部分を上向きにする
  2. ストッパーを押さえつつ、ブレードを手前に引っ張り、外す
  3. ワイパーアームの下にタオルなどを敷いておく(ガラスが傷付くのを防ぐため)
  4. ロック穴がある方を持ち、ワイパーゴムを引き抜く
  5. 4と同じ方向から、新しいゴムの金具のツメを溝に入れて、差し込む
  6. 金属のツメをロック穴に差し込む
  7. ブレードをワイパーアームにスライドさせて、『カチッ』と取り付ける

ワイパー交換を依頼した場合の相場

ワイパーの交換をお店で依頼する際には、部品代に加えて、工賃がかかります。

カーショップでは、ワイパーブレード交換で200円以上、ワイパーゴム交換で200〜1000円以上が工賃の目安です。

また、ガソリンスタンドだと、ワイパーブレード交換は無料ですが、ワイパーゴム交換は500円程度かかることがほとんどでしょう。

ディーラーで依頼する場合、部品代と工賃を合わせて、ワイパーブレードが2本で4000円以上、ワイパーゴム2本で2000円以上が目安です。部品代を差し引けば、ワイパー1本あたり500円ほどの工賃がかかります。

人気上昇中のおすすめエアロワイパー

(出典) photo-ac.com

走行時の浮き上がりも少なく、見た目もすっきりとしていることで人気なのが、エアロワイパーです。おすすめのエアロワイパーを知り、自分の車にあった商品を見つけましょう。

NWB エアロレインワイパーAR50

NWBの、使う度にガラスを撥水コーティングできるワイパーです。グラファイトラバーの採用で、ビビらずしっかりと水滴を拭き取れます。

エアロ形状のデザインにより、風の流れをスムーズにして空気抵抗を軽減するため、高速運転中でも浮き上がりが少なく、安定します。

クリアな視界で、安心快適なドライブをかなえてくれるでしょう。

NWB エアロレインワイパーAR50

税込2070円

※2021年12月13日時点

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PIAA エアロヴォーグ 超強力シリコートワイパー WAVS45

PIAAの技術が詰まった、エアロワイパーです。高剛性フレームを採用しており、ガラスにかかる圧を分散させ、ムラなく拭き取ります。

ゴムには、独自のオイルを配合させた、国内産の特殊シリコン素材を使用しています。

ガラスに撥水機能を付与する効果もあり、ワイパーを装着して5分間乾拭きで作動させれば、撥水コーティング完了です。別途撥水剤などを購入して、わざわざコーティングする必要がなくなるため、手間を減らせます。

PIAA エアロヴォーグ 超強力シリコートワイパー WAVS45

税込1464円

※2021年12月13日時点

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BOSCH 国産車用 オールシーズン対応 フラットワイパー 400mm エアロツインJ-フィット AJ40

世界有数の自動車部品メーカー『BOSCH』の、オールシーズン対応エアロワイパーです。全面スポイラー構造で、雪の季節でも活用できます。

ブレードの接合部をなくし、フラットな形状が特徴的です。

また、ゴムにはグラファイトを配合しています。圧力を分散させて摩擦を軽減することで、動作音を軽減しつつ、拭き取り精度の高さを実現しています。

BOSCH 国産車用 オールシーズン対応 フラットワイパー 400mm エアロツインJ-フィット AJ40

税込1800円

※2021年12月13日時点

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ワイパーの定期チェックを忘れずに

(出典) photo-ac.com

ワイパーは、ドライバーの視界を保つためになくてはならないパーツです。

一方で、常に外気にさらされているため、紫外線などの刺激で劣化しやすい部品でもあります。

普段ワイパーを使用する際は、拭き取りのムラや動作音の変化にも注意するのが望ましいです。劣化を感じたら、1年に1度の頻度で、ゴムやブレードの交換を心掛けましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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