毎日の生活の中でイライラ・ガミガミする原因のひとつ「片づけ」。特にお子さんが片づけてくれなくて悩んでいる方は少なくないかもしれません。「今、片づけたばかりなのにまた散らかっている……」「いつになったら子どもが自分で片づけられるようになってくれるんだろう……」と途方に暮れていませんか?
『3歳からできるお片づけ習慣』の著者である「お片づけ先生®」伊東裕美さんによると、「3歳にもなればお片づけが一人でできる」といいます。その理由や方法について聞いてみました。
3歳からできるってホント?
「お片づけ教育のスタートは早い方がいい」というお片づけ先生®。「0歳からでも大人が片づける姿を“見て学ぶ”ことはできますし、3歳になると、自我が発達し、ものごとの理解力や人とのコミュニケーション能力、社会性などさまざまな力が身についていく」のだそうです。
また、その時期にはできることも増えて、生活のなかで覚えたことを“ごっこ遊び”などで再現できるようにもなります。つまり、大人が遊びの延長で楽しみながらお片づけを始めれば、お子さんも遊んでいる感覚でお片づけをするようになるのです。
親が片づけが苦手だと子どももできないの?
お片づけができない理由は「やり方を知らないだけ」です。これは親も子どもも同じ。やり方を知り、お部屋が片づいている状態を親子で体験して、その心地よさを「ママと一緒にお片づけできたね。お部屋がきれいだと気持ちがいいね」と言葉で伝えることが大切だそうです。
お子さんに片づけができるようになってほしいのに、親御さんが片づけをしないのでは説得力はありませんよね。お子さんと一緒にできるようになれば、お子さんにとっても「ママとパパと一緒にできるようになった」と良い思い出になりますよ。
幼児期からお片づけ教育をする理由は?
小学校高学年になると授業で「整理整頓」について学ぶ時間があります。しかし、その年齢だとすでに10年近い間「片づけ方を知らない=苦手=大変=面倒=怒られるときに仕方なくやるもの」という印象を持っているお子さんが多いんです。
その点、幼児期は考え方がまだまだ柔軟です。「お片づけはいつの間にか遊びながら終わってた」「整理したり、元に戻すことは気持ちがいいこと」と思える経験を積んでもらいたいとお片づけ先生®はいいます。
小学生になると自分のモノを管理できるように!
「幼児期からお片づけ教育をすれば、小学生になったら自分で考えてモノを整理したり、収納を工夫したりできるようになる」とお片づけ先生®。自分のスペースを好きになるということもとても大切とのことなので、子ども部屋をつくったり、お子さん専用のコーナーをつくったりする際は、お子さんの想いを聞いてみるといいですね。
例えば、インターネットを活用し「子ども部屋 かわいい インテリア」と検索してみるとかわいいお部屋の写真がたくさん出てきます。その画像をお子さんと見てどんな空間が好きか聞いてみましょう。「この壁紙の色、いいな」と言ってきたら、マスキングテープなどを使って真似してみるのもいいかもしれません。お部屋づくりを親子で楽しむことも主体的なお片づけにつながるポイントなのだそうです。
魔法の声掛けで動き出す!『3歳からできるお片づけ習慣』」には、お部屋のつくり方、モノの整理方法、お子さんへの声掛け方法などすぐ実践できる内容が詰まっています。ぜひご覧ください♪
(中国・ベトナムでも出版)