せっかくパンを買ってきても、1回で食べきれないときはどうすればよいのでしょうか?パンは保管方法によっては、購入から日にちが経過してもおいしく食べられます。焼きたてのおいしさを味わえるような、食パンの保存方法について紹介します。
目次
パンをおいしく食べるコツ
パンの味を引き出しておいしく食べるには、ちょっとしたコツがあります。焼きたてのパン・買ってから時間がたっているパンそれぞれのポイントを紹介します。
焼きたてパンは粗熱が取れてから食べる
パンをおいしく食べられるのは、焼きたてから少し時間がたち粗熱が取れた頃です。パンの粗熱を取っている間に、膨らませるために入れたイースト菌の独特な醗酵臭や余計な水分が蒸発して、パンの味が整います。
揚げパンなど熱々の状態がおいしいパンや、何日か寝かせるとおいしさがアップする種類もありますが、多くの場合パンの粗熱が取れて冷めたタイミングが1番おいしい状態です。
硬くなったパンは電子レンジで復活
パンは焼き上がりから水分が蒸発して、時間がたつごとに乾燥して硬くなってしまいます。もし家にあるパンが硬くなってしまったら、電子レンジで温めてみましょう。
パンをふんわり仕上げるためには、電子レンジで温める際にキッチンペーパーを濡らしてからパンを包みます。一工夫加えるだけで、柔らかい口当たりが復活します。
レンジの加熱時間は、10秒ほどでよいでしょう。ただし温めたパンはすぐにまた硬くなってしまうので、レンジから出したらすぐに食べきるようにしましょう。
食パンの保存方法は?
スーパーやベーカリーでは、パンは1斤単位で販売されているケースが多いです。大家族や、育ち盛りの子どものいる家庭では1回で食べきれますが、少人数の家庭では残ってしまうこともあります。
余った食パンはどうやって保存すればよいのでしょうか?
小分けにしてラップをかける
余った食パンをそのまま放置していると、水分が抜けて乾燥してしまいます。すぐに食べるパン以外は、あらかじめ小分けにラップをかけましょう。必要な分だけ使いやすく、また解凍にも時間がかかりません。
ラップをする際には、空気が入らないようにぴっちりとかける点がポイントです。購入時の大きなパックのまま保管していると、パック内の空気によってパンが乾燥してしまいます。面倒でも1~2枚ごとにラップでぴったりと包みましょう。
保存袋に入れる
パンをラップに包んだら、まとめて保存袋に入れます。ビニール袋でも構いませんが、保管時にほかの食品の臭い付きが心配な人は、密閉度の高いジップタイプのフリーザーバッグがおすすめです。
保存袋を閉めるときも内側の空気をしっかりと抜き、ラップの中に空気が入り込まないようにしましょう。
冷蔵ではなく冷凍保存に
食パンを冷蔵庫に保存する人もいますが、食パンの保存は冷凍保存が基本です。冷蔵庫はパンにカビが発生しやすくなるため、避けましょう。
また、保存する分量はあらかじめ決めておきましょう。時間がたってしまったパンを冷凍保存しても、すでに乾燥しておいしさが抜けてしまい、解凍しても本来のおいしさを感じられないことが多いです。
保存した食パンの食べ方
冷凍保存した食パンはどのようにして解凍すればよいのでしょうか?冷凍保存した食パンを、おいしく食べるコツ2点について解説します。
保存期間の目安
冷凍しているからといって、長期間冷凍庫に保存したままにしてはいけません。
食パンを入れた保存袋の開閉頻度や、保存状態によっても多少異なりますが、一般的には2週間、遅くても1カ月以内には食べきるようにしましょう。
長期間冷凍保存をしてしまうと、冷凍焼けやパンの風味が抜けてしまいます。おいしく食べきるためにも、保存袋に日付けを記しておくと安心です。
食べる前にリベイク
冷凍保存した食パンは、食べる前にリベイクしてから食べましょう。食パンは表面積が広いため、事前解凍は不要です。トースターを高温に設定して余熱を開始します。
温まったトースターの庫内に食パンを入れて、そのまま高温で数分焼くだけで、外側はカリッと、中身はふんわりとした食感が楽しめます。
低温で焼くと、水分が蒸発しておいしさが逃げてしまうので、高温で短時間焼くのがポイントです。トースターの機種によっても異なりますが、200度で3分程度を目安に、状態を見ながら時間を調節しましょう。
余った食パンは冷凍すれば保存が可能!
1度で食べきれない食パンは、購入したらすぐにラップに包んで保存袋に入れてから、冷凍庫で保存しましょう。時間がたつごとに、パンの水分が抜けて硬くくなってしまうため、保存する分量はあらかじめ決めておきます。
冷凍保存した食パンの解凍は、食べる前に高温のトースターで3分程焼くだけです。外側はこんがりと、内側はふんわりとした食感が楽しめます。
パンの保存期間は冷凍の場合でも2週間程度とし、最長でも1カ月程度には食べきるようにしましょう。