キャンプや釣りなど、アウトドア用品として開発されたあぐらチェアは、室内でのニーズも高まっています。地面に近い位置に、楽な姿勢で座ることができるのが特徴です。あぐらチェアの選び方をヒントに、お気に入りの1品を探してみましょう。
目次
あぐらチェアの基礎知識
あぐらチェアという言葉を聞いたことがあるでしょうか?その名前の通り、楽に座れる座高の低い椅子のことです。具体的な特徴を紹介していきましょう。
あぐらの姿勢で座れる楽々チェア
あぐらチェアとは、あぐらをかいたロースタイルの状態で座れる椅子のことです。座面が30cm程度になっており、ローチェアの中でもより低い位置に座れます。
あぐらをかかずに、足を前に投げ出した状態でも座れるので、とても楽な姿勢で過ごせるのがメリットです。
また、野外フェスや花火大会などで使っても、座高が高くならないので、後ろの人の視界を遮ることもありません。快適な使用感が好評で、人気が高まっているアイテムです。
アウトドアを中心に幅広く使える
あぐらチェアは、主にアウトドアメーカーが販売していますが、近頃では室内で座椅子の代わりに使われるケースも増えています。
普段はコンパクトに畳んでおき、室内で楽に座りたいときに、都度好きな場所で広げて使うのも便利です。ゆったりと映画を見るときにも重宝するでしょう。
また、おしゃれなデザインも増えているので、インテリアの一部としても取り入れられます。
ガーデニングが趣味の人は、庭作業をするときの休憩スペースとして取り入れるのもよさそうです。ゆったりとした時間を心地よく過ごすお供になってくれるでしょう。
使う場所によって最適な素材を選ぼう
(出典) pexels.com
あぐらチェアは、使う場所によって適切な素材が変わります。例えば、アウトドアで火を使う場合には、燃えにくい素材の方が安全でしょう。選び方のポイントを、ニーズごとに解説します。
火の近くで利用するなら難燃素材
キャンプやバーベキューなど、火の近くであぐらチェアを利用する場合には、燃えにくい素材が使われている商品を選びましょう。
メーカーによっては、独自に燃えにくい素材を開発しているケースもあるので、購入を検討する際にチェックするのがおすすめです。
ただし、燃えにくい素材だからといって燃えないわけではありません。あくまでも、『燃え広がりにくい状態にとどめてくれる』という点を念頭に置いておきましょう。火に極力触れないように、注意しながら使うのが基本です。
使い勝手や耐久性ならポリエステル
あぐらチェアを選ぶ際は、使い勝手や耐久性を重視しましょう。丸洗いは難しいので、汚れを拭き取りやすいかどうかといった、手入れのしやすさも大切です。
これらの点を全て満たしてくれるのが、『ポリエステル素材』です。砂や食べ物の汚れなどは、ぬれタオルで拭き取ることができます。
また、耐久性の面でも、ポリエステルは比較的丈夫な素材です。商品によっては、布が二重構造になっているタイプもあります。より丈夫なものを探したい場合には、ぜひこの点もチェックしてみましょう。
失敗しないあぐらチェアの選定ポイント
(出典) pexels.com
あぐらチェア選びをする上で、知っておくと失敗しないポイントを紹介します。購入前にチェックして、長く愛用できる商品を手に入れましょう。
背もたれの高さは十分か
あぐらチェアの座り心地は、背もたれの高さに左右されるといっても過言ではありません。
座り心地を追求するならば『ハイバックタイプ』のチェアを選びましょう。首部分までしっかりと支えてくれる高さがあるとベストです。
首部分までは網羅できなくても、上半身をグッとホールドしてくれる高さのある商品が人気です。身長が高い人も、背もたれが40cmくらいあると快適に使える傾向にあります。
背もたれ部分の表記がない場合には、『全体の高さ−座面の高さ』でおよその数値を把握可能です。
座って脚をゆったりと組めるか
座り心地を決めるポイントで、もう1点重要なのが『座る部分の奥行き』です。目安として、奥行きが50cm以上あるものを選んでおくのをおすすめします。
もし、座ってから購入できるのであれば、実際にゆったりと脚を組めるかどうか、試してみるとよいでしょう。腰をどっしりと落として、イスに体を預けられるサイズの商品であればベストです。
奥行きが足りないあぐらチェアを選んでしまうと、座って足を組んだときに膝がフレームに当たってしまい、リラックスできなくなってしまいます。
耐荷重の数値に余裕はあるか
あぐらチェアの上で長時間リラックスするためには、『耐荷量』に余裕のある商品を選んでおきましょう。
「自分の体重ギリギリのイスに座っている」と考えただけでリラックスできなくなりますし、子どもを抱っこしたときなどに重量をオーバーしてしまう危険性もあります。
規定の数値をオーバーしてしまうと、イスが破損して怪我につながることもあるので、購入する際にはぜひとも確認しましょう。
自分の体重と子どもの体重を足し合わせて、クリアできていれば最低限OKです。しかし、大は小を兼ねるの観点で、数値に余裕のある商品をあらかじめ選んでおくのもおすすめです。150kgを超える商品もあるので、併せてチェックしてみましょう。
あぐらチェアと同じくキャンプ向きの椅子は
(出典) pexels.com
キャンプで役立つリラックスできる椅子は、あぐらチェアだけではありません。ハイバックチェアやリクライニングチェアもおすすめです。それぞれの特徴を見てみましょう。
ハイバックチェア
座面は普通のイスと同じくらいでも、背もたれの高さがしっかりと確保されている『ハイバック』タイプの商品は、アウトドアでも大活躍します。
背もたれが高いと、思い切り寄りかかることができるので、体をイスに預けて、長時間ゆっくりとリラックスして過ごせるでしょう。
また、背中だけではなく、首まですっぽり包んでくれる高さがあるとベストです。背もたれに体を預けて昼寝をするなど、屋外で楽しめる幅が広がります。
リクライニングチェア
乗り物での移動時に、「背もたれをリクライニングさせたら、気づかないうちに眠ってしまっていた」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
このように姿勢が快適になると、自然とリラックスできるものです。リクライニングチェアは、背もたれが大きく倒れるので、外でもリラックスした姿勢で過ごすことができます。
まるでベッドのような寝姿勢をかなえてくれる商品もあります。昼寝に使えるのはもちろんのこと、晴れた日には、夜空を見上げながら星を楽しむこともできるでしょう。
おすすめのあぐらチェア5選
(出典) pexels.com
おすすめのあぐらチェアを5点紹介します。背もたれが大きく、横幅が広くてゆったりと座れるタイプの商品をはじめ、さまざまなバリエーションを紹介します。
ロゴス Life ハイバックあぐらチェア プラス 73173084
人気のアウトドアメーカー『ロゴス』のあぐらチェアです。背もたれの高さは約56cmのハイバックタイプなので、体を預けてゆったりと座れます。耐荷重は約120kgなので、子どもと一緒に使うシーンにもおすすめです。
座面は約20cmの高さなので、ローポジションであぐらを組み、ゆったりと過ごすことができます。背面には、ちょっとした荷物などを入れるのに便利なポケットが付いています。
折り畳んでコンパクトにすることができ、全体の重さも約3kgと比較的軽量なので、持ち運びにも便利です。
ロゴス Life ハイバックあぐらチェア プラス 73173084
キャプテンスタッグ ジュール ロースタイル イージーチェア UC-1700
人気のアウトドアメーカーの『キャプテンスタッグ』の商品です。座面の高さが約15cmのローチェアで、脚を伸ばしてゆったりと座れます。焚き火やロースタイルのバーベキューなどで大活躍してくれるでしょう。
ポリエステル製なので、汚れが付いても拭き取りやすく、手入れがしやすい点でもおすすめです。
耐荷量は約80kgなので、子どもと一緒に使った場合の体重も考慮しながら検討してみましょう。全体の重さは約2.3kg、キャリーバッグ付きで持ち運びにも便利です。
キャプテンスタッグ ジュール ロースタイル イージーチェア UC-1700
テントファクトリー スパイダーウルトラローアクションチェア TF-SUL2BR
2012年に誕生した新進気鋭のアウトドアブランド『テントファクトリー』のあぐらチェアです。品質の高さとコストのバランスにこだわった製品が、ユーザーの支持を集めています。
座面の高さは約19cm、背もたれの高さは約30cmと、小型な作りになっているので、テントの中やベランダなどに置いてもよいでしょう。
奥行きも約45cmあるので、ゆったりと座れます。本体の重さは約1.8kgなので、付属のキャリーバッグを使って楽に運べます。
テントファクトリー スパイダーウルトラローアクションチェア TF-SUL2BR
プロックス あぐらイス PX788
フィッシングやアウトドアで大人気のあぐらチェアです。アウトドアはもちろん、ちょっとしたレジャーにもおすすめです。
座面が約18cmとローポジションなので、子どもの学校行事に使ってもほかの人の視界を遮りません。おじいちゃんやおばあちゃんも、楽な姿勢で孫の晴れ姿を見ることができるでしょう。
奥行き約45cmと、比較的ゆったり座れるサイズ感ながら、全体の重さは約1.9kgと軽量なのも魅力です。専用の収納袋に入れて、持ち運びも楽にできます。
プロックス あぐらイス PX788
KingCamp アウトドアチェア KC1901
人間工学に基づいてデザインされたアウトドアチェアです。背もたれの高さは約68cm、横幅は約59cmと、サイズ感にゆとりがあります。
また、耐荷重も約136kgと大きいので、子どもと安心して使える点でもおすすめです。親子で昼寝してもよいでしょう。
ゆったりと大きめのサイズですが、本体は約3.2kgと比較的軽量な作りです。専用袋に入れて好きなところに持ち運んで、親子のレジャー時間を満喫しましょう。
KingCamp アウトドアチェア KC1901
体型や用途に合ったあぐらチェアを選ぼう
(出典) pexels.com
あぐらチェアは、数多くのアウトドアメーカーから販売されていますが、近頃では室内でのニーズも高まっています。例えば、リビングにあぐらチェアを持ち込んで、自分のお気に入りの場所を簡易的にサッと作ることもできるでしょう。
ベランダで朝ごはんを楽しんだり、日光浴をすることもできます。長時間ゆったりと過ごしたい場合は、背もたれが高く、奥行きが長いタイプを選んでおくのがおすすめです。
また、あぐらチェアは商品ごとに耐荷量が決まっているので、家族や自分の体重を基準に選びましょう。子どもと使う場合には、数値が大きめのタイプを選んでおくと安心です。
アウトドアでも室内でも、幅広く使えるあぐらチェアを取り入れ、レジャーの幅を広げましょう。