ゴミ箱はどのように捨てるのが適切なのでしょうか?大きいものは粗大ゴミになる傾向にありますが、裏ワザを使えば一般ゴミ扱いにすることも可能になります。捨て方を迷った際に、チェックすべきポイントを紹介します。
目次
小さいサイズのゴミ箱の場合は?
捨てたいゴミ箱が小さめのサイズの場合は、普通に捨てても問題ないのでしょうか?迷ったときに知っておきたい、判断基準を紹介します。
可燃ゴミに該当、素材には注意
小さめサイズのゴミ箱は、普通の可燃ゴミとして扱えるのが一般的です。その場合は、日々のゴミ出しと同様に、市町村指定のゴミ袋に入れて、いつもの場所に出せばOKです。
ただし、捨てる前にゴミ箱の素材をチェックしましょう。自治体によっては、ゴミ箱によく使われているプラスチックやスチールの素材が、不燃ゴミ扱いになるケースもあります。
自分が住んでいる自治体のゴミ捨てルールを確認し、従うのがベストです。
付属パーツは9割ルールで判断
ゴミ箱の中には、大半がプラスチックで作られていても、フタの一部分に金属製の金具などが付いているケースもあるでしょう。
このような場合、基本的には自治体のルールをチェックし、分別した上でゴミ出しをしなければなりません。
しかし、中には調べても分からないケースもあるでしょう。そのような場合は、『9割を占める素材の性質を優先する』という『9割ルール』に従えばOKです。
例えば、素材の9割がプラスチックであり、自治体でプラスチックが可燃扱いであれば、丸ごと可燃で出すということになります。
大きいサイズのゴミ箱の場合は?
(出典) pexels.com
大きめサイズのゴミ箱を処分する場合、小さいゴミ箱とは異なる判断基準が必要です。具体的なチェックポイントを押さえましょう。小さいゴミ箱と同じように可燃ゴミで出す裏技も紹介します。
大きなゴミ箱は粗大ごみに該当
粗大ゴミに該当するゴミ箱サイズの基準は、『30l以上』の大きさであるかどうかが一つの目安です。
例えば、東京23区では一辺の長さが30cmを超えるサイズは粗大ゴミ扱いという基準になっています。
横浜市では、50cm以上のプラスチック製品、30cm以上の金属製品など、素材によって基準が異なるケースもあります。
また、地域によっては、90cm未満であれば普通のゴミとして扱ってもらえることもあるようです。
このように、基準はバラバラなので、捨てる前に住んでいる自治体のルールを必ずチェックしましょう。
金属以外は解体すると分別が変わる
大きなゴミは、解体して普通ゴミ扱いに変えることもできます。この方法であれば、粗大ゴミで出す際に発生する費用は不要になります。
金属製のゴミ箱を解体するのは難しいですが、プラスチック製の場合には可能でしょう。切断して解体し、普通ゴミを出す袋に収まるサイズ内に調整すればOKです。
ただし、いくつか注意点があります。まず、切断するためには、ノコギリなどの道具をあらかじめ準備しなければならない点です。次に、自力で解体する手間がかかる点です。
粗大ゴミとして出すか、自力で解体するか、自分にはどちらが合っているかを判断して決めるとよいでしょう。
ゴミの捨て方の注意点
(出典) pexels.com
ゴミを捨てる際には、注意点がいくつかあります。知らずに対応すると、思わぬトラブルに巻き込まれたり、恥ずかしい思いをしたりするリスクもあるので、一度目を通しておきましょう。
捨て方を間違えると回収されない場合がある
ゴミは、捨て方を間違えてしまうと回収してもらえない場合があるのをご存知でしょうか?
指定ではない日にゴミ出しされていたり、分別が間違っていたりすると、自治体の方針で放置・返却されてしまうことがあるのです。
適当にゴミ出しをすると、迷惑をかけるのはもちろんのこと、結局は自分が困ることになってしまいます。
ルールに従っていないゴミは、自治体やマンションの管理人などに中身をチェックされることもあり、恥ずかしい思いをすることにもなりかねません。
環境負荷を減らすためにも正しい分別を
ゴミの分別を正しくすることは、環境負荷を減らすことにもつながります。
例えば、プラスチックのゴミを減らすための工夫として、3R(リデュース、リユース、リサイクル)という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ペットボトルなどをリサイクルせずに、可燃ゴミとして出してしまうと、温暖化につながるといわれています。
また、分別せずにゴミ出しをしてしまうと、焼却炉を適切な温度で使うことができなくなり、余計なエネルギー負荷がかかります。
分別を間違えると、環境にとってデメリットしかないことを覚えておきましょう。
悪質な廃品回収業者に注意
廃品回収業者の中には、悪質な買取を行うところもあるので注意が必要です。
「無料です」と言って回収しつつも、運送料金などと理由を付けられて、後で高額な費用を請求されるトラブルも発生しています。
また、回収されたものが不法投棄されてしまい、警察から連絡があったという事例も報告されています。
もし、自治体ではなく業者に頼みたい場合には、『一般廃棄物処理法の許可』を取得しているかどうかを必ずチェックしましょう。詐欺や思わぬトラブルに巻き込まれてはいけません。
自治体ごとのルールを再確認しよう
(出典) pexels.com
小さいゴミ箱であったとしても、素材によって捨て方のルールが変わるケースがあります。
ここで紹介したのはあくまでも一例なので、参考にしつつも、必ず自治体のルールを確認してから捨てましょう。これが一番確実で、正確な方法です。
また、分別を間違えると、回収してもらえいないケースもあります。分別を無視して適当にゴミを出す行為は、マナー違反であるのはもちろん、結果的に自分が困ることにもつながるでしょう。
自分で業者に頼むとなると、悪徳業者に当たるリスクもあるので、迷ったら自治体に相談するのがベストです。