部屋にいてカビ臭いと感じる場合には、どこかにカビが繁殖している可能性が高いです。カビが生えやすい場所をピックアップしているので、気になる人は部屋の中を確認してみましょう。生えてしまったカビを除去する方法と、カビを予防する方法も要チェックです。
目次
部屋がカビ臭くなる原因と場所
部屋の中にカビが繁殖してしまうと、臭いが出てきます。もしも、部屋にいてカビ臭いと感じたらまずはカビが生えやすい場所をチェックしましょう。実は、空気中にカビは常に存在しているので、部屋の中にカビが生えても不思議ではありません。
原因はカビの繁殖
カビ菌は、普段から空気中どこにでも存在しており、私たちも吸いながら生活しています。そのため、以下の三つの条件がそろうと空気中のカビ菌の胞子が発育し、たちまち部屋の中で増殖してしまうのです。
- 湿度60〜80%
- 温度25〜30℃
- ホコリや汚れ、ダニなどの栄養分
カビが増殖すると、『カビ臭い』という状況になります。
また、カビが増殖した環境に長時間いるのは、健康面でもリスクがあるでしょう。喘息やアレルギーなどにつながることもあるので、臭いが気になったらできるだけ速やかに取り除き、カビが発生しないよう対策が必要になります。
部屋にはカビが発生しやすい場所が多い
部屋には、カビが発生しやすい場所が多いので気をつけましょう。通気性が悪く、ホコリがたまりやすい場所は特に要注意です。カビ臭いと感じたら、まず以下の場所をチェックしましょう。
- 家具の下や裏側などのスペース
- 部屋の隅
- ベッドの下やクローゼットなどの収納スペース
収納スペースに物を詰め込みすぎていると、通気性が悪くなってしまいます。また、ベッドの下は、寝ている間に発生した汗がたまりやすいので湿度が上がってしまうのです。
部屋のカビの臭いを取る方法
カビの臭いが付いてしまった場合の、臭いを取る方法を紹介します。部屋の中の場合は、エタノールや重曹を使いましょう。
クローゼットなどに入れていた洋服がカビ臭い場合は、酸素系の漂白剤が有効です。それぞれ、具体的な使い方と使用時の注意点を知っておきましょう。
無水エタノールでカビを除去
カビ退治におすすめなのが『無水エタノール』です。扱いに注意が必要な漂白剤に比べ、エタノールは扱いやすくて体にも害がなく、安全性が高いというメリットがあります。
エタノールは、カビに対する殺菌効果がとても高いです。少しでもエタノールが触れると、カビの胞子は死滅するといわれています。
また、液体から気体に変わるスピードがとても早いので、シュッと吹きかけても跡に残ったり、家具などを傷めたりする心配も少ないです。あらゆる面で、カビ退治に優れた方法です。
重曹スプレーで消臭
重曹は、水と混ぜて霧吹きなどに入れ、重曹スプレーにすると使いやすいでしょう。カーテンなどの簡単には洗えないものの消臭にもぴったりです。
重曹は、ベーキングパウダーなどの食品としても使われるものなので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えるのもおすすめのポイントです。
また、重曹はスプレーにせず、粉のままでも消臭剤として大活躍してくれます。容器に入れて、部屋の隅などに置いておくだけで消臭剤になってくれます。カビだけでなく、ゴミ箱や流しなどの臭いが気になる場所でも、消臭効果を発揮してくれるでしょう。
服の場合は漂白剤で洗濯
洋服がカビ臭い場合は、『酸素系漂白剤』を使って洗濯をするのが有効です。漂白剤に含まれている活性酸素が、服に付いてしまったカビの臭い菌を撃退してくれるでしょう。
ただし、酸素系漂白剤を使う際には注意点があります。漂白剤だけでは汗などに対する洗濯効果はないので、漂白剤で洗ったら、さらに普通の家庭用洗剤で2度洗いしましょう。
また、漂白剤を使う前に、洋服の洗濯表示を調べて『酸素系漂白剤の使用がOKか否か』を忘れずにチェックするのが大切です。洋服によっては使えないので注意しましょう。
カビの臭いを防ぐには?
カビの臭いを防ぐ方法を2点紹介します。『部屋の空気の換気』と『湿度の調整』がとても有効なので、効率よく行うコツをチェックし、早速試してみましょう。
湿度を調節する
部屋の温度は季節によって自然と上がってしまうため、『湿度』の調整を心掛けることが重要です。梅雨の季節はもちろんですが、そうでなくても部屋の湿度は、放置していると自然に上がりやすい傾向にあります。
部屋の湿度は、除湿機を使って調節するのが有効です。もちろんエアコンの『除湿』機能を使ってもOKです。窓・壁が結露していたら、小まめに拭き取ることも忘れないようにしましょう。
また、お風呂場などの湿気がたまりやすい場所は、お風呂上がりに水滴をできるだけ拭き取り、換気扇も駆使しつつ換気をするとカビ対策になります。
小まめに換気する
意外と簡単に対策できて有効なのが『部屋の換気』です。2カ所以上の窓とドアを開けると、空気の通り道を作ることができます。そうすることで、部屋の中にたまった空気と外からの新しい空気を、効率よく入れ替えることができます。
湿気を取り除くだけでなく、カビの栄養になってしまうホコリも外に出すことができるので、一石二鳥の方法です。もし窓やドアからの換気の効率が悪い場合は、サーキュレーターや扇風機などを使ってアシストするとよいでしょう。
また、家に24時間稼働する換気機能が付いている場合は、この機能を有効活用するのをおすすめします。ただし、効率を下げないために、フィルターの掃除も小まめに行うのがポイントです。
カビの臭いは早めに対策を
部屋の中でカビの臭いがする場合、既にどこかにカビが生えてしまっている可能性が高いです。まずは、カビが生えている場所を特定し、カビの除去を行いましょう。
特に、湿気がたまりやすい場所は要注意です。エタノールや重曹など、比較的安心な素材でカビ退治が可能なので、試してみましょう。
また、換気や除湿を小まめに行うと、カビの予防につながります。快適に過ごせる環境づくりのために、ぜひ習慣化しましょう。