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洗濯物の生乾き臭の対策法4選。洗剤やお湯を使った手順を詳しく紹介

洗濯物の乾かし方や洗濯する環境などにより、いくらきれいに洗っても生乾きの臭いを発することがあります。今回は、洗濯物の生乾き臭が発生する原因、生乾き臭の対策法、生乾き臭の予防方法などを分かりやすく解説します。

なぜ洗濯物に生乾き臭が発生するの?

洗濯してきれいになったはずのものから、生乾きの嫌な臭いがする原因を詳しく解説します。実は、目には見えない雑菌の繁殖が関与しているのです。原因を詳しく知ることで日常生活での意識も変わってくるでしょう。

主な原因は繁殖した雑菌

洗濯物から発する生乾き臭は、雑菌の繁殖により発生しています。乾かすまでに時間がかかると、落とし切れなかった汚れ・洗剤の残りカスが付着した部分から雑菌が繁殖します。湿度が高い環境も雑菌の温床となりやすいです。

また、晴れの日に日光にさらして干すと臭いはほとんど発生しませんが、部屋干しや乾くまで時間をかけてしまうと臭いが付きやすいです。雑菌の正体はモラクセラ菌といわれており、繁殖のメカニズムをより詳しく解説します。

モラクセラ菌の特徴とは?

花王が、2011年に愛知学院大学との研究で発見した菌です。汚れ落ちだけではなく、臭いや雑菌についても関心が高まってきたという社会背景から、臭いの発生メカニズムが研究対象となり、モラクセラ菌の生態が解明されていきました。

モラクセラ菌は人の体に存在する菌です。人の体にある皮脂を食べて雑巾のような嫌な臭いを発し、温度20〜40℃・湿度60%以上の環境下で増殖します。通常の洗濯では死滅しない上に、紫外線に強いという特徴があります。

例えば、洗濯前に汚れたものを洗濯槽に入れておくなどの行為は危険です。モラクセラ菌の温床になってしまいます。少しでも繁殖を抑えるために、洗濯物を入れておけるかごを用意しておきましょう。

洗濯物の生乾き臭を対策する方法

自宅にあるものですぐに試せる方法ばかりですので、ぜひ参考にしてみましょう。また防臭以外にも効果がある方法もあるため、悩みに応じて取り入れてみるのもおすすめです。

アイロンの高熱で除去

スチームアイロンから発する蒸気には除菌・脱臭・防虫効果があります。衣類のシワを取り除くだけではなく、より衛生的なケアができます。

ただし、加熱が不十分だったり当て方にムラが出たりすると、逆効果になってしまうので注意が必要です。

スチームアイロンの給水口に水を入れて、布にスチームを当てます。当て布が必要な場合は併せて使用しましょう。

スチームを当て終わったら5分ほど乾かします。素材の厚さによっては、水蒸気を噴射させてより水分を浸透させやすくするとよいでしょう。

漂白剤の殺菌・消臭効果で除去

まずは色落ちチェックをします。色の薄いタオルなどに漂白剤をなじませ、試したい衣類の目立たない部分にこすりつけ、数分放置したらすすぎます。

もしタオルに衣類の色が付いたり、すすいだときに色落ちしたりしたら、漂白剤の使用は避けた方が安心です。

漂白剤を使うときは、バケツや湯船などに40℃のお湯をため、『酵素系漂白剤』を溶かしましょう。

準備ができたら、洗濯物を入れて15〜20分程度浸け置きします。汚れが落ちたのを確認したら、取り出してしっかりすすぎます。洗濯機で洗濯用洗剤を使い、洗い直してもよいでしょう。

煮沸の高熱で減菌

生乾き臭の原因になるモラクセラ菌は、60℃以上の熱で死滅します。そのため大きめの鍋に、水と生乾き臭のするタオル・衣類などを入れ、15分程度煮沸しましょう。長すぎると生地を傷めてしまう可能性があるため要注意です。

また、洗濯洗剤を併用する方法もあります。できれば粉末状の洗濯洗剤がおすすめです。ほかにも、酵素系漂白剤もあると便利です。

使用する際は、洗剤と反応して黒ずみやすいアルミ鍋の使用は避けましょう。

コインランドリーの乾燥機も効果的

コインランドリーの乾燥機は、約80〜120℃で乾かすため除菌効果が高いです。家庭用の洗濯乾燥機は約60℃で乾かすため、確実に菌を取り除くならコインランドリーが適しています。

特に、燃焼した温風で乾かす『コイン式ガス衣類乾燥機』がおすすめです。

またコンランドリーでは、モラクセラ菌の滅菌に加えて、ハウスダストや花粉対策もできます。布団をコインランドリーの乾燥機にかけるのもよいでしょう。

ほかにも、生地に空気を含ませるように風が送られるため、衣類がシワなくふんわり仕上がり、着心地がよくなるのもメリットです。

洗濯物の生乾き臭を予防する方法

洗濯物の生乾き臭を予防する方法を二つ紹介します。臭いを取り除く手間を減らしたり、衣類・タオルを長持ちさせたりするためにも予防策を取ることが大切です。

なるべく早く乾かす

洗濯物をなるべく早く乾かすためには、『アーチ干し』がおすすめです。アーチ干しをすると、煙突効果が期待できます。

洗濯物の周りの冷たい空気を下部から取り込み、暖かい空気となって上昇する工程が繰り返され、素早く洗濯物を乾かせるのです。

干し方は、丈の長いものを端っこにつるし、真ん中に近づくにつれて徐々に丈が短くなるように配置していきます。

こうすることで、アーチの下の空間は風が通りやすい上に、丈が長くて乾きにくいものは、両端につるされることで風に当たりやすくなります。

定期的に洗濯槽を掃除する

洗濯槽のカビを除去することで、生乾き臭を予防できます。洗濯物の洗い方・干し方を改善しても臭いが付く場合、洗濯槽に原因がある可能性があります。

そのため洗濯機の掃除は、2〜3カ月に1回を目安に行うとよいでしょう。季節ごとに1回は掃除しておくと安心です。

掃除は以下の手順で行いましょう。

  1. 洗濯槽いっぱいになるくらいにお湯をためます。(洗剤が酵素系であれば30〜40℃、塩素系であれば常温の水)
  2. 洗濯槽クリーナーを入れ、混ぜたら一晩おきましょう。
  3. 明けたら、洗濯から脱水まで行い完了です。

洗剤ポケット・洗濯クズポケットなどの部品も、一緒に漬け込むのがおすすめです。一晩漬けた後は、取り出して手で洗い流します。

また横型の洗濯機の場合は、洗濯槽の掃除方法がメーカーにより異なるため、マニュアルに沿って実行しましょう。

洗濯物の生乾き臭を除去して快適にすごそう

洗濯物の生乾き臭は、雑菌の繁殖が起因しています。具体的には、モラクセラ菌が関与しているため、繁殖を予防することが重要です。

対策としては、スチームアイロンや漂白剤を使って滅菌する方法があります。また、モラクセラ菌は60℃以上の熱に弱いため、鍋を使った煮沸消毒やコインランドリーでの温風による乾燥も効果的です。

生乾き臭を予防するなら、洗濯物を早く乾かせるアーチ干しがおすすめです。もし臭いを取り除いたり、干し方を工夫したりしても臭いが付く場合は、洗濯槽を掃除しましょう。洗濯槽は2〜3カ月に1回は掃除するとよいです。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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