「鳥かごの種類が多すぎて、どうやって選んだらいいか分からない!」そんな悩みを持つ人のために、鳥かごを選ぶポイントを解説します。おすすめのアイテム12個をタイプ別にまとめたので、理想の鳥かごを探してみましょう。
鳥かごを選ぶ際のポイント
鳥を飼うことにしたら、まず準備しなければいけないのが『鳥かご』です。しかし初めて鳥を飼うとなると、どのような鳥かごを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。
鳥かごを選ぶとき、主にチェックしておきたいのは『タイプ』『サイズ』『素材』『機能性』の4点です。それぞれについて、どのような部分に注目すればよいのかチェックしていきましょう。
鳥かごのタイプ
鳥かごには『金網タイプ』と『パネルタイプ』の二つがあります。金網タイプのメリットは、風通しがよいことです。過ごしやすい季節には、心地よい風に当ててあげられます。
また、金網をよじ登ったり降りたりして遊べるため、鳥かごの中だけで過ごしていても運動不足を解消しやすくなるでしょう。
その一方で、隙間からゴミが出やすいのが金網タイプのデメリットです。鳥かごは毎日掃除していても、羽ばたきをするたびに軽いゴミが舞い上がります。
その点、透明のパネルタイプは隙間がないため、部屋に羽やゴミが飛び散りません。内部の温度を一定に保ちやすいのもメリットです。鳴き声も漏れにくく、集合住宅などでも安心して鳥を飼えるでしょう。
ただし、鳥の健康には適度な日光浴が欠かせません。UVカットしてしまうパネルであれば、セカンドケージなどでの対応が必要です。
鳥かごのサイズと形状
サイズ選びの基準は『鳥の体長×1.5倍以上の大きさ』です。小さすぎる鳥かごは、鳥にストレスを与えてしまいます。とはいえ、大きすぎる鳥かごだと、今度は世話が大変になってしまうでしょう。
鳥かごのサイズは、個体の大きさや、羽数を考えて余裕のあるものを選びます。頭から尾の先まで20cmの鳥なら、一辺の長さが30cm以上の大きさを確保しておきたいところです。
ケースを選ぶ際は、以下のサイズを参考にしてみましょう。
- 小型(セキセイインコなど):幅350×奥行き350×高さ400mm
- 中型(オキナインコなど):幅450×奥行き450×高さ500mm
- 大型(タイハクオウムなど):幅500×奥行き500×高さ600mm
形状は『ボックス型』『アーチ型』の二つが主流です。鳥かごの中に入れる巣箱やおもちゃの配置なども考えた上で、イメージに合う形を選ぶとよいでしょう。
鳥かごの素材・トレー・扉の仕様
金網タイプの多くは鉄でできています。確認しておきたいのは、ワイヤーに塗装がされているかどうかです。
鳥は金網をかじって遊ぶことがあります。ほとんどは問題ないとされていますが、塗装を飲み込んだせいで体調を崩してしまう子もいます。できれば塗装なしの鳥かごを選んだ方が、安心かもしれません。
掃除のしやすさという面では、軽量なアルミ製だと使い勝手がよいでしょう。ステンレス製は丈夫でサビにくいのが特徴ですが、やや高価になるため予算と相談する必要があります。
また、遊んでいる最中にたまたま扉が開いて、鳥が逃げ出してしまうことがあります。中には、開け方を覚えてしまう頭のよい子もいるでしょう。
鳥の脱走を防ぐなら『扉に留め具のあるもの』や『トレーの隙間が狭いもの』がおすすめです。
掃除のしやすさ
鳥かごは基本的に『1日に1度の掃除』が必要です。鳥かごの中には、フン・羽・エサの殻などが無数に飛び散っています。羽ばたきや風で舞い上がったゴミを人間が吸い込んでしまうと、健康を害する恐れがあるのです。
手早く掃除を済ませるなら、フン切り網付きの、トレーが引き出せるタイプを選ぶとよいでしょう。下に敷いた新聞紙などを取り替えるだけで、簡単に日々の掃除ができます。
また、鳥かご全体の掃除の際に入念に洗う場合は、全体を熱湯消毒できるものがおすすめです。扱いやすい大きさ・重さであるかも考慮しておきましょう。
パネルタイプなど曇りが気になる鳥かごの場合は、前面の扉だけではなく天井から手を入れられるものだと気軽に拭き掃除ができます。
おすすめの金網タイプの鳥かご
「鳥とたくさん遊びたい!」という人は、金網タイプがおすすめです。音が遮られないため、言葉や歌を覚えやすくなります。よくなついた子は飼い主が指を差し出すと、金網の隙間から指を甘がみしてくれるでしょう。
密なコミュニケーションにぴったりの金網タイプから、三つのおすすめ商品をピックアップしました。
HOEI ハートフルハウス L 493284
「初心者だから、まずは無難な鳥かごが欲しい…」というならば、HOEIの『ハートフルハウスL』はいかがでしょうか?止まり木2本と、エサと水を入れるクリアカップが2個付いた、ベーシックな設計の鳥かごです。
サイズは幅370×奥行き415×高さ440mmとなっており、小型の鳥を1~2羽飼うのにちょうどよい大きさでしょう。中央の扉にはロックが掛かるようになっているため、鳥の脱走防止対策も抜かりありません。
HOEI ハートフルハウスL
SANKO イージーホーム ステンレス 40-WH
「かわいがって手のりにしたい」という人は、SANKOの『イージーホーム ステンレス 40ハイ-WH』が使いやすいでしょう。
多くの鳥かごは正面扉の大きさが12cm程度で、鳥を指に止まらせて出すにはやや狭く感じます。その点こちらの商品の正面扉は、約幅235×高さ300mmと十分な広さで、ロック完備です。
鳥かごそのものも幅435×奥行き500×高さ620mmと広々しているため、高低差のある止まり木やおもちゃのレイアウトを楽しめます。
SANKO イージーホーム ステンレス 40ハイ-WH
マルカン バードパレス フォレスト MB-60
「1羽だけなので、小さめの鳥かごが欲しい」という人であれば、マルカンの『バードパレス フォレスト』が使いやすいでしょう。約幅300×奥行き230×高さ390mmと、コンパクトで場所を取りません。
ブランコも付属しているので、この商品一つで鳥の遊び場まで完成します。底トレーは引き出しタイプなので、お掃除も楽でしょう。
値段も手頃なため、通院や掃除の際に使うセカンドケージとして準備しておいてもよさそうです。
マルカン バードパレス・フォレスト
おすすめのパネルタイプの鳥かご
鳥かごの中にいるとき、小鳥たちは羽繕いをしたり片足立ちでウトウトまどろんだり、人と遊んでいるときとは違ったかわいらしさを見せます。
「リラックスしている様子をのんびり鑑賞したい」という人には、鳥かごの中がはっきり見えるパネルタイプの鳥かごがおすすめです。
SANKO イージーホーム クリアバード 40-WH
「パネルがいいけど、運動できるワイヤーも欲しい」という人にぴったりなのが、SANKO『イージーホーム クリアバード 40-WH』です。
正面と背面は透明なクリアパネルですが、天井部と側面部はワイヤーのハイブリッド仕様となっているため、レイアウトも自由に変更できます。
サイズは約幅435×奥行き500×高さ570mmです。パネル部・ワイヤー部どちらにも開口部があり、好きな場所にエサ場を設置できます。
なお、天井部のワイヤーは中央部で折りたためるようになっており、開口部の広さ調節が可能です。レイアウト変更や掃除の際に重宝するでしょう。
SANKO イージーホーム クリアバード 40-WH
おしゃれなボックス型の鳥かご
ボックス型のケージは四隅まで広々使えるのがポイントです。羽ばたいてもぶつかりにくく、ケガをしにくい理想的な形状といえるでしょう。
とはいえ「普通の鳥かごではつまらない。デザインに個性が欲しい」と考える人も少なくありません。そこで便利なボックス型の中でも、ほかとは違うユニークな鳥かごを二つ紹介します。
ナチュラルペットフーズ 竹かご尺2
「和風の鳥かごが欲しい」という人におすすめなのが、ナチュラルペットフーズの『竹かご』です。
本体は全て竹で作られているため鳥に優しく、自然素材ならではの温かみが感じられます。どこか昔懐かしい趣があるため、畳の部屋や縁側との相性は抜群です。
約幅195×奥行き380×高さ255mm、止まり木やフン切りも付いていて、機能的にも申し分ありません。金網と違い、鳥が飛びついても音がしにくい素材のため、在宅で仕事をしていても音が気にならないでしょう。
ナチュラルペットフーズ 竹かご尺2
マルカン バードパレス・クラウン MB-91
「個性は欲しいけど、金網やボックス型の便利さは捨てがたい」という人には、マルカンの『バードパレス・クラウン』なら、そんなわがままにも応えてくれます。
全体は金網のベーシックタイプですが、天井ワイヤーの中央部のみアーチ型です。ゴールドとネイビーの組み合わせに気品があり、まさにクラウンといった風情が感じられるでしょう。
約幅350×奥行き280×高さ450mmで、アーチ部の一段高くなった場所に付属のブランコが設置できます。
マルカン バードパレス・クラウン MB-91
おしゃれな屋根の鳥かご
「理想の鳥かごはどんなかご?」と聞かれたとき、絵本や絵画で見られるような、円筒型やアーチ型屋根の鳥かごをイメージする人も多いのではないでしょうか?
ここでは、丸みのある屋根がおしゃれな鳥かごを三つピックアップしました。憧れの姿に近い鳥かごを探してみましょう。
マルカン バードパレス ロイヤル 桜 MB-94
ファンシーな雰囲気が好みであれば、マルカンの『バードパレス ロイヤル 桜』がおすすめです。全体的に優しいピンク色をしているので、ホワイトやパステルカラーを基調としたインテリアによく似合うでしょう。
底部のトレーを引き出して掃除できるため、円筒型であってもお手入れの際に手間取ることはありません。エサ入れ・水入れは外側に設置するため、鳥かごの中が広々と使えます。
約幅410×奥行き335×高さ525mmと大きめですが軽量で、日光浴や掃除の移動も苦にならないでしょう。
マルカン バードパレス ロイヤル 桜 MB-94
HOEI 101アーチ手のり パステルブルー
HOEI『101アーチ手のりパステルブルー』は、天井部のみアーチ型になった金網タイプの鳥かごです。約幅320×奥行き260×高さ485mmの大きさがあります。
商品名に『手のり』とあるように、指に止まらせて鳥を出し入れできるよう、正面扉の開口部が約幅119×高さ197mmと広めに作られているのが特徴です。扉は上部が外れ、手前に倒すようにして開けます。
開口部に付属のT字止まり木を付けておけば、止まり木に乗ったまま鳥が出入りできるため、下から持ち上げるタイプの扉を嫌がる鳥も、スムーズに鳥かごへ帰せるでしょう。
HOEI 101アーチ手のり パステルブルー
HOEI R550M-P
HOEIの『R550M-P』は、シンプルデザインが好きな人にぴったりの鳥かごです。おしゃれなのに主張が少なく、どのようなインテリアにも違和感なくなじみます。
「鳥をメインにした写真が撮りたい」という場合にも、このシンプルさが生きてくるでしょう。上から下までホワイトで統一されているため、鳥の羽の鮮やかさが際立ちます。
約幅330×奥行き330×高さ630mmと高さがあり、ワイヤーだけではなく止まり木から止まり木への移動でも運動不足が解消できそうです。
HOEI R550M-P
鳥かごのカバーもチェック
金網タイプなど隙間のある鳥かごを使用する場合は、カバーも一緒に購入しておくと便利です。
1日に1回の掃除をしていても、鳥かごの底にはすぐに細かなゴミがたまります。夏や冬には、鳥かご内の温度管理もしなければいけません。
最後に、おすすめの鳥かごカバー2点の商品詳細について見ていきましょう。
SANKO イージーホームバード用クリアーケージカバー35
SANKOの『イージーホームバード用クリアーケージカバー35』は、鳥かごの四方を透明のソフトカバーで覆えます。カバーサイズは幅360×奥行き340×高さ410mmです。
前面のカバーは左右の面ファスナーで開閉できるため、エサの補充や鳥の出入りのたびにわざわざカバーを取り外す必要はありません。
なお、先に紹介した『イージーホーム クリアバード 40-WH』に使用する場合は、『イージーホームバード用クリアーケージカバー40』がフィットします。
SANKO イージーホームバード用クリアーケージカバー35
HOEI おやすみカバー Aタイプ
鳥にとっては、常夜灯や電化製品のわずかな光も睡眠の邪魔になります。安心して眠らせてあげたいときは、遮光機能のあるカバーを付けてあげましょう。
HOEIの『おやすみカバー Aタイプ』は、裏地の黒布が光の刺激を和らげてくれます。こちらも前面カバーは面ファスナーによる開閉が可能です。
サイズは約幅370×奥行き415×高さ440mmです。『おやすみカバー』には、全部で6種類のサイズ展開があるため、手持ちの鳥かごにフィットするものを選びましょう。
HOEI おやすみカバー Aタイプ
おしゃれな鳥かごで快適な飼育を
飼われる鳥にとって鳥かごとは、私たちにとっての我が家にあたります。ストレスなくリラックスして過ごせるよう、鳥にとって居心地のよい環境作りが大切です。
鳥かごを選ぶときは『広さ』『お手入れのしやすさ』に注目するとよいでしょう。広ければおもちゃの模様替えもしやすく、お手入れがしやすければ日々の掃除が楽になります。
機能的にも見た目にも満足いく鳥かごを準備して、新しい家族を迎え入れましょう。