学習効率を向上させたり、考えを整理したりするには、道具となるノートにこだわるのも一つの解決策になります。具体的におすすめのノートを紹介しているので、用途に合うものをぜひ見つけましょう。ノート活用術も知っておくと便利です。
ノートの種類別の特徴
ノートの種類は大きく『綴じノート』と『リングノート』の二つに分けることができます。それぞれに特徴があり、使用シーンに応じてメリットにもデメリットにもなります。どのようなシーンで使用したいのか、自分の目的に応じて選ぶのをおすすめします。
綴じノート
綴じノートとは、糸や針金や接着剤などで見開きの中心部分が綴じられているタイプの商品です。一般的に学校で使われるノートの場合には、接着剤で綴じられている『無線綴じ』という方法が用いられています。
薄めに製本されているため、重ねてもコンパクトです。カバンの中に入れて何冊も持ち歩くときにも便利なので、学校の授業などで何冊もノートを使う際に適しているといえます。
難点としては、『このページを切り取りたい』というときに、きれいに破ることができず、横のページも一緒に破ってしまうことや、折り曲げて使いづらいことです。
リングノート
リングノートとは、樹脂のリングやワイヤーなどで綴じられているタイプを指します。ノートの端から端まで記入しやすく、左右どちらかのページだけを見たいときにも、ページをきれいに繰ることができます。
電車の中で勉強するときにも、コンパクトなサイズでノートを読めるので便利でしょう。1枚のページなどを簡単にきれいに切り離すことができるので、簡易なメモをしたいときにもさっと使えます。
ただし、リング部分がかさばってしまうことが多いので、複数冊持ち運ぶ場合には、綴じノートに比べると少し場所を取ってしまうことになります。綴じノートに比べると、価格がやや高めな傾向です。
ノートの選び方
ノートを選ぶ際に、着目するとよいポイントを紹介します。まずは、サイズや紙質です。サイズは持ち運びの利便性に影響するので、使用シーンを踏まえて選ぶとよいでしょう。
また、使い心地の観点からは、紙質や罫線のタイプもチェックすると、さらに自分が使いやすいノートを選ぶことができるでしょう。
サイズ、紙質
よく使われるサイズはB5です。学校の勉強やオフィスでの仕事用など、ちょうど使いやすいサイズで、比較的文具コーナーなどにも置いてあることが多いので、ノートが足りなくなってしまったときにもさっと買い足しやすいサイズになります。
また、ノートを選ぶ際には、書き心地の観点も重要です。書きやすさを重視したい場合には、値段は上がる傾向にありますが、パルプ100%のタイプを選ぶのがおすすめです。
罫線の幅や種類
ノートには、無地のものもありますが、方眼紙や罫線が印刷されているタイプもあります。学校などで使う場合には、罫線が入っているとメモを取りやすいでしょう。罫線の幅には、7mmのA罫と6mmのB罫があります。
字が小さい人の場合にはB罫の方が使いやすいかもしれませんが、特にこだわりがなければB罫に比べ幅に余裕のあるA罫を選ぶと書きやすいです。メモや図を記入することが多い場合には、無地タイプが使いやすいでしょう。
方眼紙タイプは、細かいマス目になっているので、文字も図も自由に書きやすくなっています。考えをまとめたり、アイデアを出したいときなどに、自由に書き込みやすいのでおすすめです。
おすすめの綴じノート
綴じタイプのノートを4種類紹介しています。それぞれの種類ごとにほかのサイズも展開されているので、サイズ違いが気になる場合には併せてチェックしてみましょう。
コクヨ キャンパスノート ノート ドット罫線入り 5冊パック
罫線の上に等間隔に並んだドットが配置されているので、文頭を揃えたり、図形や表を書きやすかったりと、ノートを取りやすい工夫がされています。
5冊パックになっているので、学校の勉強用のシーンでも教科ごとに色を変えられるので便利です。罫線の幅は、A罫タイプとB罫タイプどちらもあるので、使いやすい方を選ぶことができます。
コクヨ キャンパスノート ノート ドット罫線入り 5冊パック
ミドリ MDノート ライト A5 横罫 3冊組 15213006
シンプルなデザインのノートです。A5サイズなので、B5サイズよりもややコンパクトで持ち運びする際にスペースを取りません。『書き心地のよさ』を追求して開発された日本製のノートです。
ミドリ社が独自にこだわり抜き、改良を続けてきた『MD用紙』が使われており、ややざらつきのある質感が特徴です。
ちょっとしたアイデアを書き留めたり、日記のようなメモなど、自分にとってちょっと大切なことを書いたりと、『書く』ことにこだわりたいシーンでおすすめです。罫線入りや無地タイプなどもあり、サイズもバリエーションがあります。
ミドリ MDノート ライト A5 横罫 3冊組 15213006
ナガバヤシ スイング・ロジカルノート B5 6.5ミリ スヌーピー ファブリック 5冊パック
スヌーピーの柄が可愛いノートです。B5サイズなので使いやすく、5冊セットで表紙の色も絵柄も異なるので、教科ごとに絵柄を変えてちょっとした気分転換にもなりそうです。
罫線の幅は、一般的なA罫とB罫に加え、その中間の6.5mm幅のタイプや、方眼紙タイプなどバリエーション豊富で使いやすいタイプを選べます。
ページの分割をしやすかったり、段落を揃えやすかったりという独自の特徴をふんだんに取り入れている『ロジカル』シリーズです。
ナガバヤシ スイング・ロジカルノート B5 6.5ミリ スヌーピー ファブリック 5冊パック
プラス ノートブックA4
シンプルで使いやすいノートです。定番のA罫のレッドと、B罫のネイビー、方眼紙タイプのグレーに加えて、5冊セットのカラーバリエーションがあるタイプもあるので、使いたいシーンに合わせて選ぶことができます。
A4タイプは、B5サイズに比べると少し大きめなので、紙面を広めに使うことが可能です。他のサイズがよい場合には、ラインナップとして定番のB5などの種類も豊富なので、使いやすいサイズを探してみましょう。
プラス ノートブックA4
おすすめのリングノート
おすすめのリングノートを3種類紹介します。たっぷり100ページのタイプなど、それぞれにこだわりポイントが異なります。見た目だけではなく、機能面のデザインにおいても魅力的な商品ばかりです。
コクヨ キャンパスツインリングノートドットB罫50枚A5
コクヨならではのこだわり『ドット入り罫線』が使われているノートの、リングタイプです。ノートを見やすく取ることができるので、振り返って見直す際にも使いやすい工夫がなされています。
また、各ページにミシン目が入っているので切り離す際にもきれいに切り取れるのも特徴的です。ビジネス向けに開発されている商品なので、落ち着いたデザインになっており、好みを選びません。A5以外には、セミB5サイズも展開されています。
コクヨ キャンパスツインリングノートドットB罫50枚A5
マルマン ノート ニーモシネ B5 N194A
B5サイズ、A罫幅のリングノートです。ミシン目付きなので、ページをきれいに切り離すことができます。裏写りしない紙質や、滑らかな書き心地にこだわっている商品です。
ページ全体を3分割するバランスで太い罫線が入っているので、紙面のバランスを把握しながらメモを取るなど、紙面を使いやすくする工夫が盛り込まれています。
マルマン ノート ニーモシネ B5 N194A
エトランジェ ディ コスタリカ etranger di costarica リングノート B罫 B5
表紙が半透明になっており、ポップなトーンのカラフルな9色のラインナップから選ぶことができます。使うのが楽しくなるデザインのリングノートです。
また、カラーバリエーションが豊富なので、見た目が楽しいだけではなく、用途別に分けて使える便利さもあります。B5サイズで使いやすく、ページ数も100枚と充実しています。上質紙で作られており、さらっと書きやすいノートです。
エトランジェ ディ コスタリカ etranger di costarica リングノート B罫 B5
おすすめの方眼ノート
おすすめの方眼ノートを4種類紹介します。頭にふっと浮かんだアイデアを書き留めるのにぴったりで、書き心地のよい紙質のものをセレクトしています。
カラーバリエーションが豊富だったり、職人の手で仕上げられていたりと、魅力的な特徴やこだわりが詰まったラインナップを用意しています。
ミドリ MDノート A5 方眼罫 15003006
シンプルなデザインの『MDシリーズ』のノートの方眼紙バージョンです。『書き心地のよさ』を追求して開発された日本製のノートで、ミドリ社が独自にこだわり抜き、改良を続けてきた『MD用紙』が使われています。
紙面は、ややざらつきのある質感が特徴です。ノートが180度きれいに開く設計になっているので、とても書きやすいノートです。糸かがり製本がなされているので、とても丈夫な作りになっています。
ミドリ MDノート A5 方眼罫 15003006
ライフ ノーブルノート 方眼 A5
紙にこだわり抜いた『ノーブルノート』シリーズの方眼タイプです。製造当初から書き心地にこだわり抜いており、万年筆で書いてもにじみや裏写りしにくいように工夫されています。
東京の下町の職人の手により、1冊ずつ丁寧に仕上げられているノートなので、製本のクオリティーが高いのも特徴です。糸綴じタイプの商品で、サイズ展開や罫線のタイプも豊富なので、ほかのサイズや種類もぜひチェックしてみましょう。
ライフ ノーブルノート 方眼 A5
デルフォニックス ロルバーン ポケット付メモ A5
人気シリーズ『ロルバーン』の商品です。表紙が分厚く丈夫で全ページにミシン目が付いているので、メモとしてちぎって人に渡す際にも使いやすいでしょう。
表紙のカラーバリエーションが全部で12色と豊富なのも、人気がある点です。インクがにじみにくい上質な紙が使用されています。クリアポケットも付いているので、ちょっとしたメモを入れておくにも便利です。
デルフォニックス ロルバーン ポケット付メモ A5
ロディア ホチキス留めノート A5 ドット方眼
滑らかな書き心地が魅力の『ロディア』のノートです。ホチキス留めタイプやリングタイプなど、ラインナップはさまざまです。
ホチキス留めタイプの表紙のカラーバリエーションは、オレンジ、ブラック、ホワイトの3パターンあります。カバーには撥水加工がなされています。
ロディア ホチキス留めノート A5 ドット方眼
ノート活用術もチェック
おすすめのノートを有効活用するための、『ノート術』を2パターン紹介します。レイアウトを少し工夫するだけで、学びを深めることができます。
効率だけではなく、本質を理解し、記憶を定着させる思考法を身に付ける訓練として、気になる人はぜひ試してみましょう。
コーネル式ノート術
『コーネル式ノート術』は、アメリカの名門コーネル大学の学生のために、1989年に考案されました。ノートを、大きく3ブロックに分けて使う方式です。
まず、ノートの下のスペースを『要約欄』とし、数行でそのページのまとめを記載するために空けておきます。上の大きなスペースを縦に分け、右側の幅を大きく取っておきます。
この一番大きなエリアになる上段の右側に、授業中に先生が話す内容などを箇条書きなどで素早くメモするのです。授業が終わったら、左側の細いスペースに、キーワードを抜き出して頭を整理します。
そして最後に、一番下のエリアにまとめを書くのです。こうすることで、後で復習するときにもわかりやすいノートに仕上げることができます。
3ワードノート術
3ワードノート術とは、ある事象を『三つの言葉で説明できるようにしておく』ためのノート術です。
三つのワードを元に、その事象を自分の言葉で説明できるようになるまで理解を深められるので、単に暗記するよりも深いレベルで把握できるようになるといわれています。
理解を深める訓練になるだけではなく、勉強した後に復習する際にも便利な方法としても知られています。
三つのワードをノートに書く際には、余白を設けておきましょう。繰り返し復習するうちに、追加で調べたことなどをメモとして書き込んでおくと、とても内容が充実したノートになります。
自分に合うノートを見つけよう
学習シーン、日記など、目的に応じて最適なノートも異なります。綴じ方や紙質、罫線幅もさまざまなので、自分が使いやすいものを探してみましょう。
職人のこだわりが詰まったものや、カラーバリエーションが豊富なタイプ、シンプルに使いやすいものなど、多様なこだわりポイントを満たしてくれます。ノート術も身に付けて、お気に入りのノートを自分らしく最大限に活用しましょう。