ハウスクリーニングの費用相場は?場所別、間取り別に価格をチェック

毎日掃除をしていても、どうしても自分ではキレイにできない場所もあるものです。そんなときに上手に活用したいのがハウスクリーニングです。この記事では、ハウスクリーニングの費用相場・価格・業者を選ぶ際のポイントなどを紹介しています。

ハウスクリーニングとは?

ハウスクリーニングとは、普段自分では掃除できない場所や落とせない汚れを、プロの道具やノウハウを活用して、徹底的にキレイにしてくれるサービスです。

掃除してもらいたい場所を選んで依頼するのが一般的ですが、家全体のクリーニングを依頼することもできます。

ハウスクリーニングを依頼するメリット

ハウスクリーニングを依頼するメリットとして、次のようなことが挙げられます。

  • 自分では落とせない、頑固な汚れを落としてもらえる
  • 普段、掃除できないところもキレイにしてもらえる
  • エアコンや換気扇を掃除してもらう場合、効率が上がり、電気代の節約になる
  • 自分で作業しなくてよい

ハウスクリーニングを依頼すると、専門業者ならではのノウハウやプロ用の特殊な洗剤を使用して、隅々までしっかりキレイにしてもらえます。思いのほか汚れが落ちて、驚くこともあるでしょう。依頼してよかったと感じることも多いはずです。

ハウスクリーニングの主な種類と内容

ハウスクリーニングを依頼すれば、具体的にどのようなサービスを受けられるのでしょうか。ハウスクリーニングで依頼できる主な場所と作業内容は以下の通りです。

場所 作業内容
エアコン 高圧洗浄機などを使って、エアコンの分解洗浄をしてもらえます。
レンジフード 業務用洗剤やプロのノウハウを用いて、油汚れなどをキレイに落としてもらえます。
フローリング フローリングを磨いた上で、汚れが付かないようにワックスがけもしてもらえます。
浴室 カビ取り・鏡のウロコ取り・排水溝掃除など、自分ではなかなか落としきれない汚れを、キレイにしてもらえます。
トイレ 縁裏の尿石取り、便器と床の境目に詰まった汚れの掃除など、特に手入れが難しい場所を中心に掃除してもらえます。

掃除場所を指定することもできますし、家全体を依頼できる場合もあります。必要に応じて業者を選び、依頼しましょう。

ハウスクリーニングの相場をチェック

ハウスクリーニングにかかる費用相場は、間取りや依頼場所によって変わります。広さや汚れ具合によっても料金は変わりますので、正確な料金を知りたい場合は、見積もりを取るのがよいでしょう。

住宅の間取り別料金相場

ハウスクリーニングの費用は、間取りごとに決まっています。汚れの状態や延べ床面積によっても変わりますが、間取り別の料金相場はおおむね以下の通りです。

間取り 料金相場
1R・1K 1万5000~2万5000円
1DK・2K 2万8000~3万2000円
1LDK・2DK 4万~4万5000円
2LDK・3DK 5万~5万3000円
3LDK・4DK 6万~6万5000円
4LDK・5DK 6万5000円~

家具や荷物が多く、作業量が通常よりも多い場合は、料金が高くなることがあります。反対に、何も物がない空室の場合は安くなることもあるでしょう。

正確な費用が知りたい場合は、業者に見積もり依頼をするのがおすすめです。

戸建と集合住宅は料金が異なる

戸建と集合住宅では、同じ間取りでも料金が異なり、戸建ての方が高くなる傾向にあります。戸建住宅の場合、階段があったり、面積が広くなったりすることがあり、追加料金が発生しやすくなるためです。

そのためほとんどの場合、最初に下見調査をし、その後見積もり金額を出すことが多いです。

戸建だからといって、必ずしも料金が高くなるわけではありませんが、総じて集合住宅よりは高くなり、相場よりも費用がかかる傾向にあるといえるでしょう。

部屋の場所ごとの料金相場

部屋や場所ごとの依頼を検討したい場合、各場所の料金相場はどれくらいなのでしょうか。依頼されることの多い場所別の相場は以下の表の通りです。

場所 料金相場
キッチン 1万2000~2万円
レンジフード・換気扇 7000~1万2500円
浴室 1万2000~1万8000円
トイレ 6000~9000円
洗面所 7500~1万円
エアコン 8000~9000円
エアコン(お掃除機能付き) 1万3500~1万5500円
フローリング 8400~1万5000円(6畳当たり)

料金は広さや汚れ具合によっても変わります。

また、複数箇所依頼すれば、当然料金も上がります。パックプランを提供している業者もありますので、一度探して検討してみるとよいでしょう。

賃貸の退去前に掃除を依頼する場合の注意点

賃貸物件で、退去前にハウスクリーニングの依頼を考えている場合は、契約時に締結した賃貸借契約書を1度確認してみることが大切です。

契約内容によっては、敷金からハウスクリーニング代が差し引かれることもあり、自分で依頼しなくてもよい場合もあります。

契約時にクリーニング代の確認をしっかりと

退去時のハウスクリーニング費用を大家と入居者のどちらが支払うべきかということは、法律などで明確に定められているわけではありません。

通常、入居契約時に締結する賃貸借契約書に、原状回復やクリーニングについての特約があり、それに従うことになります。

できれば、契約時に不動産会社から重要事項についての説明を受ける際に、退去時のクリーニング代について、確認しておくのが望ましいでしょう。

敷金と原状回復義務について

敷金とは本来、家賃の未納が発生した場合の担保として、入居時に徴収されるお金のことです。

家賃の未納がなければ、退去時に全額返金されるはずですが、経年劣化に当てはまらないほどの部屋の傷みや汚れがある場合には、原状回復費用として差し引かれることがあります。

経年劣化とは、壁・床の日焼けによる変色や、家具を置いたことによる床の凹みなど、普通に生活していても起こってしまう劣化・傷みのことです。

経年劣化に当てはまらない傷みとは、タバコのヤニによる壁・床の変色や、釘・ネジによる壁の穴、ペットの飼育による傷・汚れなどが挙げられます。これらの傷みがある場合は特別損耗とされ、敷金からクリーニング代を引かれることになるのです。

賃貸退去時のトラブル対応方法

賃貸退去時には、敷金や原状回復費用についてトラブルが起こることも少なくありません。万が一トラブルになってしまった場合は、以下に挙げるようなしかるべき機関に相談するのがおすすめです。

機関 特徴
国民生活センター 無料で法律的な決まりや、その後の対応方法などをアドバイスしてもらえます。
日本賃貸住宅管理協会 賃貸借問題について、第三者目線でのアドバイスを受けられます。
司法書士総合相談センター 法律的観点からのアドバイスを受けられます。
法テラス 法によって解決できるトラブルの相談に乗ってもらえます。条件によっては弁護士による無料相談も可能です。

優良な業者の選び方のポイント

ハウスクリーニング業者の中には悪質ともいえる業者もあり、追加料金を高く取ったり、サービスの質が低かったりするところもあります。チェックすべきポイントをしっかり確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

自社HPに料金や事例の記載があるか

ハウスクリーニング業者を選ぶ際は、まず業者のHPを確認してみましょう。

費用相場が記載されていれば、かかる費用の目安が分かり、ある程度安心して依頼できます。事例紹介があるところも分かりやすく、信用できるでしょう。

また見積もりを依頼した後に、注意したいのはオプション料金です。オプション料金の項目は業者によって違いますが、発生する理由を、こちらが納得いくように丁寧に説明してくれる業者であれば、信頼できるといえるでしょう。

中には何の説明もなく、高額なオプション料金を上乗せしてくる悪質な業者もあります。見積もりを取ったら、総額だけでなく、一つ一つの項目をきちんと確認することが大切です。

作業員の質や対応する姿勢

作業員の質や対応姿勢も重要なポイントです。

業者のHPを確認し、どのような社員研修・社員教育が行われているかもチェックしましょう。ハウスクリーニングには、高度な専門技術が必要とされるため、スタッフの教育は必須ともいえます。

そのため、アルバイトやパートのスタッフではなく、きちんと研修を受けた正社員が現場に派遣されることが明記されている業者であれば、技術面では安心でしょう。

また、スタッフの対応についてはネットでの口コミや、問い合わせ時の電話対応の様子からある程度分かるものです。

事前に収集できる情報は、しっかり集めて検討し、信頼できる業者を選びましょう。

損害保険の有無も要チェック

万が一のときのために、業者が『損害賠償保険』に加入しているかどうかも、チェックしておくと安心です。どんなに高い技術を備えたプロの清掃員であっても、掃除中に部屋のものを壊してしまう可能性はゼロではありません。

損害賠償保険に加入している業者なら、そのような場合の補償をスムーズに行ってくれるため、トラブルになりにくいので安心です。

ただし、損害賠償保険が別料金の場合があったり、壊された家具が耐用年数を超過していて補償の対象外になったりするケースもあるので、注意しましょう。

ハウスクリーニングを安く予約するコツ

同じ作業をしてもらうなら、少しでも安く依頼したいものです。繁忙期を避けて予約したり、まとめて依頼できるセットプランを活用したりすると、費用を安く抑えることができます。

繁忙期は避けて予約を

ハウスクリーニングの繁忙期は、年末の大掃除シーズンの12月、引っ越しシーズンの3~4月、夏場のエアコンクリーニングの需要が高い6~10月です。そのため、これらの時期を避けた、5月と11月に予約するのがおすすめです。

繁忙期を避ければ、早割や遅割などが適用されて、通常よりも割安で依頼することができたり、価格交渉もしやすくなったりすることがあります。

また予約も取りやすいので、自分のスケジュールに合わせて依頼することができるでしょう。

まとめて依頼すると安くなる場合も

まとめて依頼できるセットプランを活用すると、個別に依頼するよりも安くなることがあります。

例えば、浴室・トイレ・キッチンの水回りがセットになっていたり、換気扇・ガス台も含めたキッチン回りのプランが提供されていたりするなど、単品で依頼するよりも安い料金設定で、複数箇所を掃除してもらえます。

内容は業者によって違いますので、確認の上、活用してみるのがおすすめです。

プロの力を借りて家中をキレイにしよう

どんなに毎日掃除していても、知らず知らずのうちに汚れがたまって落ちなくなってしまったり、自分自身では掃除のしようがなかったりする場所もあるものです。

しかし、プロの手を借りることで、こびり付いて取れない頑固な汚れや、自分で掃除できない場所もキレイにしてもらうことができます。

上手にハウスクリーニングを活用して、家中をキレイに保ちましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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