計量スプーンには、使い勝手を重視したものから、おしゃれなもの、その両方にこだわったものなど、さまざまな商品があります。選ぶヒントになるポイントを、素材・形状などの観点からまとめています。おすすめリストとあわせてチェックしてみましょう。
目次
計量スプーンの選び方
計量スプーンの選び方を押さえましょう。キッチンで使う道具の一つなので、自分にとって使い勝手の良いものを選ぶことがポイントです。計れる分量と、収納の観点からチェックしましょう。
分量やサイズの種類で選ぼう
計量スプーンは、大さじと小さじがセットになっているパターンが多いです。計量スプーンで計れる量は決まっており、大さじ=15ml、小さじ=5mlです。
選ぶ際には、自分が使用する頻度が高い分量を計れるサイズのスプーンが含まれているかチェックしましょう。
お菓子やパン作りをする場合はさらに、大さじ1/2や小さじ1/2のサイズもあると便利です。大さじと小さじだけで十分な場合には、不要なものまで買い揃える必要はありません。
形状で選ぼう
計量スプーンは、大小など複数のサイズがセットになっているため、収納する際に意外とかさばります。収納のしやすさで選ぶのも良いでしょう。
フープで全サイズがまとまっているタイプを選ぶと、フックにかけて収納できます。まとめて保管できるため、紛失することもないので便利です。
収納のしやすさと紛失防止の観点からは、大小のスプーンが左右の端にそれぞれついて、1本になっているダブル計量スプーンもおすすめです。
おしゃれなデザインのものであれば、フックにかけて見せる収納にすることもできるでしょう。
計量スプーンはいろいろな素材がある
計量スプーンの素材はステンレス製が定番ですが、プラスチック・木・陶器などさまざまな種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを押さえて、選ぶうえでのヒントにしましょう。
定番のステンレス
計量スプーンの定番素材は『ステンレス』です。油や醤油、塩や砂糖などさまざまな調味料や食材を計量することが多い場合には、あらゆる素材と相性の良いステンレス製を選んでおくと良いでしょう。
油を計ったあとでも、さっと拭くだけで次の素材に使えるので便利です。耐久性もあるので、長く使えます。
デメリットとしては、熱を通しやすい素材なので、火にかけたフライパンなどでそのまま調理に使うことはできません。あくまでも、計ることに特化して使いましょう。
軽さが魅力のプラスチック
プラスチック製の計量スプーンは価格が手頃なうえ、軽くて使いやすいです。酸性の素材の影響を受けないので、お酢を計るのに使っても変色することがありません。また、カラフルで可愛らしい見た目のものが多く、種類も豊富です。
錆びることがなのも良いポイントです。耐熱性については商品によって差はありますが、耐熱温度が100℃ほどのものであれば、調理中の鍋やフライパンに入れて、そのままかき混ぜることもできます。
一方で、ステンレス製ほど油をスッと落とせず、ベタベタが残る場合があるので、油の計量には不向きです。
温もりを求めるなら木製や陶器製
木製や陶器製の計量スプーンは温かみがあり、おしゃれなデザインの商品も多いので、キッチンのインテリアを重視する人におすすめです。
木製は湿気を吸収して粉末が固まるのを防ぐ作用がありますし、陶器製は油の計量に使っても簡単にきれいにできます。
ただし、木製には洗った後に乾きにくく、水分を吸うため液体の計量に不向きというデメリットがあります。陶器製は、落として割ったり欠けたりするかもしれません。
使い勝手がいい計量スプーンの特徴
計量スプーンの中には、さまざまな工夫が施されて使いやすくなっているものがあります。使い勝手のいい計量スプーンの特徴を確認しながら、どんなタイプの計量スプーンが必要なのかをみていきましょう。
目盛り付き
サイズを使い分けるのがややこしいという場合には、1本で何役もこなしてくれる『目盛り付き』タイプの計量スプーンがおすすめです。
大さじや小さじの分量のところに目盛りがついているので、大さじ1/2や小さじ1/2などの分量も簡単に計ることができます。手早く調理したい時でも、スプーンを持ちかえる必要がないのでスムーズに進められるでしょう。
レバーをスライドさせるだけで、大さじや小さじにワンタッチで早変わりするタイプの計量スプーンもあります。便利なので一度チェックしてみましょう。
平らなところに置ける
スプーンの底面が平らになっていると、キッチン台の上などに置いて使うことができます。醤油・料理酒・油などの計量をする際にも、両手で液体調味料を持って注げるのでこぼしにくいでしょう。
スプーン部分が深くなっているタイプの商品であれば、液体がこぼれるリスクはさらに下がります。液体調味料を計ることが多い場合には、スプーンの深さもチェックしてみましょう。
多機能
計量スプーンの中には、スプーンの反対側をマドラーに使えたり、スプーンの部分がすりおろし器になっていたりという、多機能型の商品もあります。他の用途でも使えれば、収納スペースの観点からも便利でしょう。
すりおろし器になっているタイプのものだと、生姜・わさびなどをすり下ろしながらそのまま計量もできてしまうので一石二鳥です。
ちょっとした工夫で、省スペースになるだけではなく手間も省けるので、快適に調理できるでしょう。
デジタル式
最も正確に計測できるのが、『デジタル式』のタイプです。0.1gの単位から計れる商品もあるので、細かく調味料の量を調整したい場合などに大活躍します。
スプーンに調味料などを入れると、柄の部分に量が数字で表示されるタイプが多いです。正確に量を計るためには、平らな場所に置いた状態で使いましょう。
電池を使用する商品なので、丸ごと水洗いはできない場合があります。使う前に、付属の取扱説明書で必ずお手入れ方法を確認しましょう。
初心者でも簡単 計量スプーンの使い方
粉末と液体を計る場合のコツは、それぞれに異なります。せっかく計量スプーンを使うのであれば、なんとなく計るのではなく、基本を押さえておきましょう。
計量スプーンで、粉末と液体を正しく計る方法を紹介します。
粉末の場合
砂糖・塩などの粉末タイプの調味料や食材を計る際には、まず計量スプーンで山盛りの量をすくいましょう。その後、別の計量スプーンやへらなどを使って、平らにならしてすり切ります。
1/2の量を『およそ』レベルで手軽に計りたい場合には、すり切り1杯分の半分を取り除きます。大ざっぱではありますが、たいていの場合はこの方法で問題ありません。
液体の場合
醤油・料理酒・みりん・油など液体タイプの調味料や食材を計る場合には、『表面張力』を利用します。
計量スプーンを横から見たときに、スプーンの上に少し液体が盛り上がっている状態であれば、ちょうど良いバランスです。
こぼれそうでこぼれないというギリギリのバランスになるので、こぼさないように皿やボウルの上などで計測するようにしましょう。
料理がはかどる便利な計量スプーン
料理がはかどる便利な計量スプーンを紹介します。デジタル式・多機能タイプなどバリエーションがあるので、気になるものをチェックしてみましょう。ごはんのカロリー計算ができる計量スプーンもあります。
dretec 計量スプーン(大・小2種類) デジタル
デジタル式の計量スプーンです。醤油や油などの液体、コーヒーや砂糖などの粉末など、いずれの調味料や食材も計測できます。
0.3g〜300gまでの少量分を0.1g単位で計測できます。レシピ通り正確に作りたい時にも大活躍!表示はgとmlの2表示で切り替えできます。
また、スプーン部分のみ取り外して洗えるので、清潔に使うことができます。
VKING 電子計量スプーンVK-1115
貝印 SELECT100 計量スプーン5本組DH3101
大さじ・小さじ・小さじ1/2・小さじ1/4・小さじ1/8の5本がセットになっている計量スプーンセットです。ステンレス製なので、液体・粉末を問わずに使えます。
スプーンの底が平らになっているので、キッチン台の上に置いたままでも正確な計測が可能です。5本すべてを重ねて収納できるので、収納スペースも取りません。
持ち手部分に穴が空いているのでフックにかけることもできますし、フープでまとめておけば紛失リスクも減らせます。
貝印 SELECT100 計量スプーン5本組DH3101
パール金属 Softia 置いて量れる計量スプーンC-3699
これ1本で大さじ・大さじ1/2・小さじ・小さじ1/2を計測できる、目盛り付きタイプの計量スプーンです。いちいちスプーンを使い分けずに済み、料理をスムーズに進められます。
底が平らになっているので、キッチン台の上に置いて計れます。また耐熱温度が100℃と高いため、熱湯を計量することも可能です。
食器洗い乾燥機に対応しているので、洗い物の手間を減らしたい人にもおすすめの商品です。
パール金属 Softia 置いて量れる計量スプーンC-3699
ナガオ 極厚計量スプーンB07FTJYX1F
大さじと小さじが1本にまとまっており、使い勝手の良い計量スプーンです。
この計量スプーンをつくっているのは、カトラリー(洋食器)製造において日本国内で90%以上のシェアを占める新潟県燕市のメーカーです。そのため、業務シーンで酷使されても耐えられるほどの、丈夫なつくりを誇っています。
ステンレスの厚みが1.5mmあり、家庭で使う分には破損する可能性はかなり低くです。まさに、一生モノの計量スプーンといえるでしょう。
ナガオ 極厚計量スプーンB07FTJYX1F
デザインがおしゃれな計量スプーン
計量スプーンには、デザインにこだわったものもたくさんあります。素材もステンレス・木・珪藻土とさまざまです。
素材の魅力や使い勝手も大切にしているので、見た目がおしゃれなだけではなく、機能面もしっかりしています。デザインがおしゃれな計量スプーンを3つご紹介します。
ソイル 小茶さじK313WH
この計量スプーンは『珪藻土』でつくられていて、吸湿性や吸水性に優れています。容器に入れておけば乾燥剤の役割を果たしてくれるので、乾燥した状態をキープしたい茶葉や塩などに使うのがおすすめです。
すり切り1杯が5mlなので、コーヒーや茶葉だけでなく、塩や砂糖を少量計りたいときにも使えます。
珪藻土の自然な風合いを活かした色味がおしゃれで、形も可愛らしくコロンとしています。左官職人の技術を用いているので、表面はなめらかで使いやすい仕上げです。
ソイル 小茶さじK313WH
栗原はるみ目盛入り計量スプーン2本セット
大人気料理研究家の栗原はるみさんがプロデュースしている商品です。さじの形に特徴があり、こぼれにくさと注ぎやすさを両立させる工夫が施されています。
大さじと小さじの2本セットで、それぞれ1/2の分量のところに目盛りがついているため、半分の量も簡単に計量可能です。
使いやすいく見た目もおしゃれなデザインなので、そのまま食卓に出し、ドレッシングやソースを注ぐためのスプーンとしても使えます。
栗原はるみ目盛入り計量スプーン2本セット
ロロ SALIUおおさじこさじチーク31011
この計量スプーンは小さじと大さじがダブルヘッドになっており、1本でどちらも計量可能な使い勝手の良い仕様です。
コロンとした小さなフォルムなので、キャニスターの中に入れることもできます。なめらかな質感の天然木で作られていて、自然な木目や色合いに愛着を持ちやすいでしょう。
良質の油分が使われており、水にも強いという特徴があります。同じ形で陶器製の計量スプーンもあるので、気になる人はチェックしてみましょう。
ロロ SALIUおおさじこさじチーク31011
いろいろな使い方ができる計量スプーン
コーヒーにぴったりのタイプや、両サイドに大さじ・小さじがついていて1本になっているタイプなど、さまざまなバリエーションの計量スプーンを紹介します。豊富な種類をチェックし、楽しみながら選んでみましょう。
ドリテック デジタルしゃもじスケール ps-033G
一般的な計量スプーンとしては使えませんが、ごはんのカロリーを計ることができるスプーンです。
スプーンの部分がしゃもじになっていて、ご飯をすくうとそのカロリーをデジタル形式で表示してくれます。ただし、白米のカロリーしか計れないので注意しましょう。
他とは毛色の異なる計量スプーンですが、家族でカロリー制限をしている人がいる場合には、お米をよそう際に使うと便利です。
ドリテック デジタルしゃもじスケール ps-033G
ハリオ V60計量スプーンM-12SV
コーヒー好きの人にぴったりの計量スプーンです。コーヒー1杯分の目安である12gのコーヒー粉を、すり切り1杯で簡単に計ることができます。
銅・ステンレス・木・有田焼のセラミック材など、素材豊かなバリエーションで販売されているので、好みのものを選ぶのも楽しいでしょう。
フックがけすることもできますし、コーヒー粉のキャニスターの中にもすっぽり納まるコンパクトサイズです。
ハリオ V60計量スプーンM-12SV
ケユカ バタリニー ナイロン計量スプーン3300520
ナイロン製のとても軽い計量スプーンです。柔らかな素材であるため、フライパンやお鍋を傷つける心配もありません。
耐熱温度が200℃とかなり高く、熱い出汁やお湯も計れますし、計ったものを調理中の鍋などに入れてそのまま混ぜることも可能です。
大さじと小さじのダブルヘッドで、スプーンの内側に入っているラインに合わせれば、1/2の量も簡単に計れます。
ケユカ バタリニー ナイロン計量スプーン3300520
計量スプーンで料理を楽しもう
計量スプーンにはさまざまな種類があります。ベーシックなステンレスタイプから、木や陶器など素材にこだわったおしゃれなもの、正確性を追求したデジタル式など、選択肢は実に豊富です。
数ある商品の中から、サイズ・形状・カラー・デザインなどが自分の好みやニーズに合うものを選びます。
お気に入りの計量スプーンを見つけて、毎日の料理を楽しんでいきましょう。