スクリーンショットは分かりやすい資料作りや、メモ代わりにも使えるとても便利な機能です。ショートカットやアプリなどを知っていると、より効率的に作業ができます。この記事では、パソコンのスクリーンショットの方法と手順、便利なツールをご紹介します。
目次
スクリーンショットとは?
スクリーンショットとは、端末のモニター画面をそのまま写して画像にしたもののことです。正確でスピーディーな情報共有や、自分のためのメモとして役立てることができます。
モニター画面を写したもの
スクリーンショットとは、パソコンやスマートフォンといった端末のモニタ画面をそのまま写したもののことです。スクリーンキャプチャということもあります。
大概のOSには標準機能として備わっているものですが、アプリケーションとして備わっている場合もあります。パソコンの場合はキー操作で、スマートフォンやタブレットなどの場合は電源ボタンやホームボタンなどを使って操作することがほとんどでしょう。
基本的にモニタに映っている画面全体を画像化しますが、パソコンで複数ウインドウを立ち上げている場合、選択した特定のウインドウのみを画像化する操作方法もあります。
主な用途
スクリーンショットの主な用途には二つあります。他の人と正確にスピーディーに情報を共有することと、自分のメモ代わりに情報を保存することです。
情報は文字で説明するより、実際に目で見せた方が正確に伝わります。スクリーンショットは、Webサービスの使い方を他のメンバーと共有するためにマニュアル作りをする際や、顧客に説明するための資料を作る際などに特に有用です。
また画像を使って伝えることで、誰が見ても一目瞭然で、分かりやすい資料を作成することができます。さらに画面を写して、貼り付けるだけなので作成者が作業にかかる手間もほとんどかかりません。
Webページの情報を他のメンバーにメールなどで送る際でも、ページのURLを送るより、スクリーンショットで撮影した画面を添付する方が、受信者の手間が省けて親切です。
さらに、情報収集の際にスクリーンショットを使うのも便利です。参考ページの必要な箇所だけ画像にして保存しておけば、メモ代わりに使えて重宝します。
該当ページに再びアクセスして、必要箇所を再び探す手間がないので、効率的に作業を進めることができるでしょう。
PrintScreenキーを使う方法
スクリーンショットは、Windowsの場合、PrintScreenキーを使えば簡単に行うことができます。
画面全てをクリップ
Windowsの場合、キーボードの最上部に並んでいる『PrintScreen』キーを押せば、パソコンモニタに映っている全体をクリップすることができます。
『PrintScreen』キーは、機種によっては『Prnt Scrn』や『Prt Scr』などと略されていることもあります。
この時点では単にクリップしただけなので、見た目には何も起こりません。スクリーンショットをした画面を画像として使うには、保存作業が必要になります。
アクティブウインドウのみをクリップ
モニター画面に複数のウインドウを立ち上げている場合は、一番手前のアクティブウインドウのみをスクリーンショット画像にすることもできます。この場合は、『Alt+PrintScreen』でクリップ可能です。
画面全体をクリップしてしまうと、後から不要な部分を切り取る手間がかかります。しかし、この方法なら、スクリーンショットした画像のまま使うことができるので大変便利です。
クリップしたものを保存する
『PrintScreen』キーや、『Alt+PrintScreen』を押しただけでは、画面をクリップボードに格納しただけなので、画像として保存はされていません。クリップしたものを画像として保存するには、他のアプリケーションなどに貼り付ける必要があります。
Windowsアクセサリにあるペイントツールか、WordやExcelを開いて貼り付けましょう。貼り付けは『Ctrl+V』で行うとスムーズです。張り付けたファイルを『名前を付けて保存』で、場所を指定して保存すれば完了です。
また、自動的にファイルが保存される方法もあります。『Windows+PrintScreen』を押せば、画面全体をキャプチャした画像を『ピクチャ』内の『スクリーンショット』フォルダに自動的に保存可能です。
1ステップでできるので便利ですが、スクリーンショットをした画像すべてが同じフォルダに保存されるので、あまりに画像が多いと整理する手間がかかるかもしれません。
Snipping Toolを使う方法
Windowsに付属の『Snipping Tool』を使えば、ウインドウ内の一部だけをスクリーンショットをすることができるのでより便利です。また、ウインドウ内の一部箇所のみの保存には『切り取り&スケッチ』というアプリを使う方法もあります。
Snipping ToolはWIN10の付属ツール
『Snipping Tool』とはWindows10の付属ツールです。Windows 8.1またはWindows RT 8.1、Windows7でも使えます。ウインドウ内の一部の内容だけキャプチャしたいときに便利でしょう。
『Snipping Tool』の起動方法は、以下の通りになります。
- 『スタートボタン』をクリック
- 『すべてのプログラム』をクリック
- 『アクセサリ』をクリック
- 『Snipping Tool』を起動
またスタートボタンを押して現れる検索ボックスに『Snipping Tool』と入力しても簡単に起動できるでしょう。
『Snipping Tool』の基本的な使い方は、キャプチャしたい画面を表示した上で、『新規作成』をクリックして、キャプチャしたい範囲を選択します。すると自動的に『Snipping Tool』のウィンドウにコピーされます。
さらに『切り取り領域の保存』をクリックすれば、保存場所の指定が可能です。同時にクリップボードにもコピーされているので、WordやExcelに張り付けて保存することもできます。
保存前にペン書き込みもできる
キャプチャした画面を保存する前に、ペンを使ってマーカーを入れるなどの書き込みをすることもできます。『ペン』または『蛍光ペン』を選択し、マークしたい部分をドラッグすれば簡単に書き込み可能です。
また『ペン』の右横にある下向きの三角マークをクリックすれば、赤・青・黒の3種類からペンの色を選択することもできます。他にも、『カスタマイズ』をクリックすれば、自分の好きな色・幅などを選んで『カスタムペン』を設定することもできます。
強化版の『切り取り&スケッチ』
『切り取り&スケッチ』で好きな部分を選択して、スクリーンショットをする方法もあります。
『切り取り&スケッチ』の起動は、まず切り取りたい箇所が含まれたウインドウを、最前面に表示させておいてから行います。起動は、『スタートボタン』→『すべてのアプリ』から探すか、『Windows+Shift+S』でも可能です。
アプリから起動した場合は『新規』をクリック、ショートカットから起動した場合はすぐにツールバーが現れます。
デフォルトでは一番左の『四角形の領域切り取り』が選択された状態になっているので、そのままスクリーンショット撮影をしたい箇所をドラッグすれば、クリップボードに格納できます。
クリップボードに保存したという通知が画面右下に現れますので、クリックしてそのままWordやExcelに貼り付けて使いましょう。
Macのスクリーンショット方法もチェック
Macの場合はショートカットキーを使って行います。Windowsでは保存の仕方などの工程が必要でしたが、Macではその操作もなく、スムーズにスクリーンショットを保存できます。
画面全体を撮る
Macで画面全体を撮りたい場合は、『command+shift+3』を同時に長押しすればスクリーンショット画像を撮ることができます。画面の隅にサムネイルが表示されるので、クリックすればそこからスクリーンショットをした画像の編集が可能です。
またスクリーンショットで撮った画像は、自動的に『Macintosh HD』または『デスクトップ』に保存されます。あとはそのままExcelなどに貼り付けたり、メールで転送などをしたりできます。
画面の一部を撮る
画面の一部を撮りたい場合のショートカットは『command+shift+4』です。十字型のカーソルでドラッグして取り込みたい部分を指定すれば、スクリーンショットができます。
切り取りたい箇所だけ切り取って保存できるため、さまざまなシーンで活用できるでしょう。またこの方法で撮った画像も、自動的に『Macintosh HD』または『デスクトップ』に保存されます。
スクリーンショットを使いこなそう
スクリーンショットはウインドウをそのまま画像として保存できる便利な機能です。ショートカットで覚えておけば、より効率的に作業することができます。ショートカットでスクリーンショットを行い、作業の効率化に活かしてみましょう。