電子レンジはどこに置く?おすすめの置き場、設置時の注意点を紹介

電子レンジの置き場所は、どこがおすすめなのでしょうか。耐熱性の高い専用ラックやシンク横など、選択肢は豊富です。1人暮らしでスペースがないときにぴったりの場所や、設置時の注意点も紹介します。まずは電子レンジの大きさや重さを確認しましょう。

電子レンジの置き場を決めるポイント

電子レンジは使用中に熱や音を発する家電でもあり、置き場所にも注意が必要です。本体や温めた料理の落下を防ぐためにも水平を保てる場所に置きましょう。周囲の環境も整えると、熱によるトラブルも回避できます。

水平で耐荷重のある場所に置くと安心

電子レンジは重さがあり、水平でレンジの重さに耐えられる場所に置くのが最適です。安定感がない場所は、落下などによる故障の原因にもなります。

そのため、棚やラックの上に置くときは『耐荷重』をチェックしましょう。耐荷重は棚板1枚を使ったときに耐えられる重さです。

棚やラックを選ぶ際は、レンジの寸法と重さを確認し、多少余裕のあるサイズを選びましょう。なお、耐荷重は棚板全体を使ったときに支えられる重さとなり、一部に偏りがあるとトラブルの原因になります。

なるべく板全体を使って設置するか、耐荷重に余裕のあるものを準備しましょう。

耐熱効果のある場所に置くと安全

電子レンジを使うと、中だけでなく外側にも熱が発生します。置き場所には、耐熱性のある場所を選びましょう。

『耐熱性の素材を使ったラック』も販売されています。電子レンジの周囲に置くカゴやトレーも、耐熱性のアイテムを選ぶのが望ましいでしょう。

また焼けや変形の原因にもなるので、電子レンジは壁や家具からは離すのが基本です。

電子レンジごとに必要な距離は変化しますが、10cm程度の余裕を持つのが一般的です。詳細は取扱説明書で確認しておきましょう。

料理のしやすい場所に置くと便利

電子レンジは、冷蔵庫から出した料理を温めるだけでなく、野菜・肉などの下ごしらえにも使います。キッチンに置くと、料理中にレンジへ向かう距離も短く使いやすいでしょう。

動線を考えて、シンクやガスコンロの近くに置くのがおすすめです。その他、レンジの高さも関係してきます。

使う度に腰をかがめたり背伸びしたりする場所は、設置に向いていません。床に置くと階下への音や振動、高すぎる場所に置くと料理がこぼれるなどのリスクもあります。

使う人の身長を考えて、ちょうど腕を上げたときに開けやすい高さに設置しましょう。

電子レンジを棚に置く

キッチンの収納棚は、電子レンジ置き場として活用できます。レンジ台として販売されているものだけでなく、カウンターやスチール棚もレンジ置き場として利用できるでしょう。

レンジ台や家電棚に収納する

電子レンジの設置場所におすすめなのが、専用のレンジ台や家電棚です。レンジを置くための台なら寸法も考えられており、極端なサイスでなければ困ることはないでしょう。

また狭い部屋でも置きやすいコンパクトサイズのレンジ台もあります。レンジ以外の収納も兼ねるなら、高さがありスマートなラックを選びましょう。

さらに耐熱性の高い金属製なら、安心感も高まります。その他、炊飯器や食料品をストックできるレンジボードも活躍するでしょう。

注意点として、シンク横に置く場合は水跳ねによる感電を防ぐためアースの設置が必須です。

背面カウンターに収納する

造り付けのカウンターや、キッチンの背面カウンターにも電子レンジが収納・設置できます。カウンターのサイズにもよりますが、台の上や真ん中に空いたスペースを活用しましょう。

背面カウンターに電子レンジを収納するメリットとして、料理をするキッチンに近く利用しやすい点が挙げられます。

新しくカウンターやレンジボードを購入するときは、耐熱性やレンジの寸法を確認しておきましょう。複数の家電を置きたいときは、それぞれの寸法と電子レンジ左右の余裕を考えて少し広めのものを選択すると失敗がありません。

スチール棚に収納する

スチール棚は、スチール製のワイヤーとバーがセットになった通気性のよい収納です。板部分はワイヤー・金属板・木の板など棚の種類によって異なります。

しっかりした作りで、耐荷重が合うならレンジ置き場としても使いやすいでしょう。ラック向けのつっぱり棒やサイドバーを使うと、安定性もアップします。

またワイヤータイプのものは自分で天板の高さを調節できるタイプが多く、レンジの上部にもスペースを作りたいときにも便利です。レンジの扉を開け閉めしやすい高さに調節して使いましょう。

さらに大きめの棚を選ぶと、レンジ以外の収納にも使えます。金属の板やワイヤーは耐熱性も高く、他のアイテムも収納しやすいでしょう。

1人暮らしにおすすめ、電子レンジの置き場

1人暮らしの狭いキッチンでは、電子レンジを置くスペースも限られます。冷蔵庫の上や、スリムタイプのメタルラックならスペースを無駄にしません。耐熱性の天板がついた冷蔵庫や、電子レンジに合わせたラックを用意しておきましょう。

冷蔵庫の上に置く

小型冷蔵庫の多くは、天板が耐熱性になっています。電子レンジを置く想定で作られており、他の収納を別途用意する手間も省けるでしょう。そのため、キッチンに置く場所がないときは、冷蔵庫の上がおすすめです。

また料理や冷凍食品を取り出して、すぐにレンジに入れられるのも魅力でしょう。さらに、収納ラックにはレンジ以外のものをたっぷり収納できるようになり、スペースも活用できます。

注意点として、大型の冷蔵庫は基本的に電子レンジを置く耐熱性の天板を採用していません。1人暮らしでも大型冷蔵庫が必要な人は、電子レンジが置けるタイプなのか確認しておきましょう。

メタルラックに収納する

メタルラックは、金属製の天板とサイドバーが連なったシンプルなラックです。幅や高さを選べるだけでなく、価格もリーズナブルで1人暮らしでも取り入れやすいでしょう。

メタルラックを活用するとき、注意したいのが電子レンジのサイズと重さです。耐荷重が電子レンジの重さを超えているもので、左右にスペースが作れる程度の大きさが適しています。

また、金属製で通気性もよいメタルラックなら、レンジを使うときの熱にも耐えられます。他の収納も兼ねるなら、3〜4段のラックが便利です。レンジ下のスペースが確保できるなら、ゴミ箱や収納カゴを置いてもよいでしょう。

効率よく電子レンジを収納するなら

棚の上に電子レンジだけを置くと、上部のスペースが余ります。レンジ上収納ラックを使うと、さらに効率よくキッチン用品がまとまるでしょう。また出窓など、使いにくいスペースを有効活用するのもおすすめです。

電子レンジ上部にゆとりを作る

レンジ上は収納スペースとして活用できます。ただし、天板にそのまま物を置くわけにはいきません。

電子レンジによって左右や背面に空けておきたいスペースは変化しますが、基本的にどのタイプのレンジでも上部の放熱スペースは必要です。10~20cm程度ゆとりを持ちましょう。

レンジ上収納ラックは、電子レンジに合わせて高さや幅を選びます。本体の高さにプラスして、10~20cm以上高い位置に板があるものを準備しましょう。

またラックによっては、天板の高さが調節できるものもあります。うまく活用して、トースターや調味料置き場としてスペースを有効に使いましょう。

出窓に置くこともできる

キッチンに出窓がついているなら、出窓のカウンターを活用しましょう。奥行きが足りるなら、問題なく電子レンジ置き場として利用できるはずです。

また出窓は窓に合わせた幅があるので、レンジ以外の収納場所としても役立ちます。簡易棚やラックを使い、料理中に使う調味料などを収納しましょう。ラックや小さい棚を置くだけで、シンクに置き切れないキッチン用品も片付きます。

ただし、カーテンをかけるときはレンジに布が近づかないよう工夫も必要です。カーテンの代わりに、ブラインドを利用するのもよいでしょう。

電子レンジを隠したいなら

電子レンジがキッチンにあると生活感が出ます。スタイリッシュなキッチンを目指すなら、電子レンジも隠してしまいましょう。レンジ用に戸棚を購入する以外に、場合によってはシンク下も候補の一つです。

引き戸のある棚に収納する

引き戸付きの壁面収納や棚があるなら、中に電子レンジを収納しましょう。ただし、コンセントなどの問題もあり家電向けの造り付け棚が一般的です。

オーダーメイドの引き戸付き収納や壁面収納はある程度費用がかかりますが、キッチンを美しく見せたいなら検討の余地があります。

すでに壁面収納があるなら、引き戸を取り付けるだけでもシンプルな収納が完成します。キッチンのスペースに余裕があり、圧迫感がない広さなら見せない収納がぴったりです。

扉付の引き出しや棚に収納する

造り付け家具よりもリーズナブルに見せない収納を作るなら、扉付きのレンジラックを検討しましょう。

家電収納向けに作られたラックなら、裏側から電気コードを出す穴もあります。扉や引き出しが付いたラックが一つあると、レンジやトースター、炊飯器などを一気に片づけられるでしょう。

また生活感が出るアイテムを収納すると、キッチンがごちゃごちゃになることもありません。寸法やデザインにこだわりたいときは、DIYで棚を改造するのも一つの方法です。

シンクの下に置けることも

シンク下のスペースが広く、電源が確保できる場合は電子レンジを置くスペースとしても使えます。ただし、取扱説明書に従って上部や左右に隙間を空けるのは必須です。

また、シンクの真下に置くと水漏れや湿気による故障などのリスクもあります。マンションやアパートなどでは排水管が近くにあり難しいですが、電子レンジを置くためにキッチンをデザインしているなら問題はないでしょう。

引き戸や扉付き棚に比べると圧迫感がなく、スペースを無駄なく使えるのが魅力です。新しくキッチンをリフォームするときに、シンク下のスペースを広く取ることも考えてみましょう。

電子レンジ設置時の注意点

電子レンジを設置するときは、最初にいくつかの点を確認しておきましょう。放熱ができるか、電源が確保できるかは重要な要素です。いざ電子レンジを置いてから使えないとなると、移動の手間もかかります。

放熱スペースを確保しよう

電子レンジには、『放熱スペース』の確保が推奨されています。メーカーやモデルごとに定められており、取扱説明書にも記載があるので悩むことはありません。

一般的なタイプは、上部・左右・背面にそれぞれ10~20cm以上のスペースを空けるよう指示があります。上位モデルには左右や背面をぴったり置けるタイプもありますが、熱によるトラブルを避けるため個別の設定を調べておきましょう。

また放熱スペースとは別に、燃えやすいものを電子レンジから離すのも大切です。紙や布、焼けると困るものは電子レンジ使用中は移動させましょう。

扉の向きにも注意しよう

電子レンジには扉が上下に開くもの、左右に開くものがあります。手前や左右に他の収納があると、扉が全開できないケースもあるでしょう。

例えば、左側に開く電子レンジの場合、すぐ左に壁があると扉がぶつかってしまいます。他に置くスペースがない場合は仕方がありませんが、レイアウトを変えて対処できるなら家具を置く前に考えておきましょう。

また壁だけでなく、冷蔵庫や食器棚などレンジより奥行きがあるキッチン家電・家具も扉を開けるときに邪魔になります。大型家電・家具は一度設置すると場所を変えるのも大変です。間取りを見て、よく考えて設置しましょう。

コンセントとの距離を確認しよう

電子レンジはワット数が大きく、直接コードをコンセントに繋ぐのが望ましい家電です。延長コードなどで複数の家電を同時に繋ぐと、電気の使用量が多くなりブレーカーが落ちることがあります。

またブレーカーの問題だけでなく、ワット数が高い家電をいくつも繋ぐと延長コードの規格を超えてしまうケースがあります。規格外のワット数になると負荷がかかり、火災の原因にもなるでしょう。

細かく管理できない場合は、直接電子レンジのコードをコンセントに差し込む方が安全です。コードに引っかかって電子レンジが落下するリスクを減らす目的としても、なるべく近い距離にコンセントがある場所が最適です。

電子レンジの置き場を確保しよう

電子レンジは、リビングよりも料理をするキッチンに置くのが適しています。棚や専用のラックを始め、カウンターも電子レンジ置き場として利用できます。

1人暮らしでスペースがないときは、冷蔵庫の上や場所を取らないコンパクトなラックを検討しましょう。生活感を出したくないときは、見せない収納家具もおすすめです。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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