アイロン台はかさばりやすく、収納場所に困ったり、スペースが足りないと感じることがあるでしょう。そんなとき、アイロンマットを使用することで、収納場所や作業スペースの問題を解決できます。アイロンマットの種類別におすすめのアイテムを紹介します。
目次
アイロンマットとは
アイロンがけは衣類のシワを伸ばしたいときに欠かせませんが、準備を面倒に感じてしまう人は多いものです。アイロンがけが面倒になる理由は、手順の多さが関係しています。
そんな準備の手間を減らすには、アイロンマットの使用がおすすめです。しかし、アイロン台とどんな違いがあるのか、よく分からない人もいるでしょう。アイロンマットの特徴や、メリットとデメリットを紹介します。
アイロンをかけるときに使用するマット
アイロン台の代わりに使用できるマットのことを、アイロンマットといいます。床の上やテーブルの上などの、平らな場所に直接敷いて使用するアイテムです。
アイロン台と同様に、アイロンの熱からテーブルや床を保護し、衣類のシワを伸ばしやすくする機能を持っていますが、アイロン台に比べると軽く簡単に持ち運べます。
また、よくある卓上型のアイロン台とは違い、脚がついていないのでかさばりません。テーブルの上などにさっと広げるだけで使用でき、準備の手間を減らせます。
アイロンマットにはさまざまな素材やサイズがあり、サイズや加工方法によって価格帯はさまざまです。そのため、アイロンがけしたい衣類の種類や、使用したい場所の広さに合わせて選びましょう。
アイロンマットのメリット
アイロンマットにはたくさんのメリットがあるため、これまでアイロン台の使い勝手が悪いと感じていた人にとって、とても助けになるでしょう。
まず、使いたいときにすぐ準備できる点が、大きなメリットの一つです。マットを広げるだけで準備が完了するので、時間がないときでも手早くアイロンがけができます。
また、アイロン台とは違って薄いため、収納場所を取りません。多くのアイロンマットが、くるくると丸めたり、小さく折り畳んだりして収納できるようになっています。
さらに、室内に作業スペースを確保しにくい場合でも、場所を取らず使えるところが魅力です。入手しやすい価格のものも多くあり、安いものは『数百円』から購入できるため、気軽に試せます。
アイロンマットのデメリット
コンパクトさが魅力のアイロンマットですが、人によってはデメリットに感じる場合があります。
もちろん商品によってサイズは違いますが、コンパクトサイズのアイロンマットは『幅72×縦48cm前後』である場合が多いです。これでは、大きな衣類にアイロンがけをするとき、マットからはみ出してしまうことがあるでしょう。
このようにマットの幅が足りない場合、衣類をずらしながらアイロンをかける工夫が必要となります。そのためアイロンマットを購入する際は、衣類のサイズに合ったマットを選んだ方が、ストレスを感じにくいでしょう。
また、マットにはシャツを引っかける部分がないため、ワイシャツを立体的に仕上げたいときには不向きです。肩の丸みを残したシワ取りはできない点を押さえておきましょう。
アイロン台とマットどちらがいい?
アイロンマットは便利ですが、人によってはアイロン台の方が使いやすい場合もあります。どちらを選ぶか迷ったときに、チェックしたいポイントを見ていきましょう。
場所を取らず収納しやすいのはマット
室内に収納場所が足りず、できるだけ物を増やしたくない人にはアイロンマットがおすすめです。ちょっとした隙間やチェストの上など、通常のアイロン台が置けない場所にも収納できます。
また、『60~300g程度』と軽量なものが多いので、取り出すときも楽です。場合によっては、クローゼット内に吊るして収納することもできるでしょう。小さなスペースにも収まるコンパクトなものが多いため、出張先や1人暮らしのワンルームなどでも使いやすいです。
さらに、内部にアイロンや小物を収納できるタイプもあり、アイロンがけに必要なものをひとまとめにしておきたいときにも便利です。
立体的な仕上げが必要ならアイロン台
アイロンマットは基本的に平面なので、立体的な仕上げには向いていません。たくさんのシャツに手早くアイロンがけしたい場合や、立体的に仕上げたい場合はアイロン台の方が便利です。
台の形状は『舟形』や、トルソーが横倒しになったような『人体型』を選ぶと、シャツを引っかけやすいでしょう。
立った状態でアイロンをかけたい場合も、高さがあるスタンド式のアイロン台がおすすめです。大量の衣類にアイロンがけしたいときは、無理のない姿勢で作業できる高さがあるタイプを利用しましょう。
使用時は下にタオルを敷くのがおすすめ
アイロンマットは、衣類や布製品の下に敷いて使うだけの簡単なものです。特別なコツは特にありませんが、アイロン台とは違う点もあるため、使い慣れないうちは戸惑うかもしれません。
また、間違った使い方をすると、大切なテーブルを傷つけてしまう恐れがあります。安全に使うためにも、アイロンマットを使うときのポイントを見ていきましょう。
熱が伝わりやすい
アイロンマットは厚みがないため、テーブルや床の上に熱が伝わりやすい特徴があります。
もちろん耐熱性の高い素材が使われていますが、製品によっては接地面が傷つく恐れもあります。そのため、土台となる部分を保護するためにも、アイロンマットの下にはタオルなどを敷きましょう。
特に、薄手で携帯性に優れたタイプは、より注意が必要です。ビニール素材のテーブルクロスのように、『熱に弱い素材の上』では使用しない方がよいでしょう。
このように、製品によって取り扱い方が違うので、説明書をよく読んでから使用することが大事です。
スチームで濡れる
スチームアイロンを使用する場合、アイロンマットの接地面が濡れることがあります。使用中にマットと接地面の間に温かい蒸気が溜まり、水滴が付着してしまうのです。
ダイニングテーブルの上のように、水分を拭き取りやすい場所であればまだよいですが、カーペットや畳の上などでアイロンがけしたい場合、注意しましょう。
アイロンマットの下にタオルなどを敷いて、濡れないように工夫することをおすすめします。
アルミコーティング素材のアイロンマット
アルミコーティング素材は熱伝導率が高く、スムーズに衣類のシワを伸ばす手助けをしてくれます。軽量なタイプが多く、取り出しや収納が簡単です。
アルミコーティング素材のアイロンマットは比較的低価格で、高機能なアイテムを見つけることができます。アルミコーティング素材のおすすめのアイロンマットを見ていきましょう。
山崎実業 くるくるアイロンマット アルミ 7810
巻物のように、くるくると丸めて収納できるアイロンマットです。丸めて収納するとかけ面にシワができにくく、スムーズなアイロンがけを可能にしてくれます。
また、面ファスナーで留めるだけで、簡単に開閉できるところも魅力です。取っ手付きなので、クローゼットのポールに吊るして収納することもできます。収納時の大きさは『横6×奥行6×高さ40cm』と、コンパクトなアイロンマットです。
さらに、こちらのアイロンマットのかけ面にはアルミコーティングが施されており、熱反射率が高められています。耐久性も高いので、長持ちしやすいでしょう。
山崎実業 くるくるアイロンマット アルミ 7810
山崎実業 アイロンマット アルミ 1649
シンプルなアイロンマットを探している人におすすめな、取っ手や紐などがついていないタイプのアイロンマットです。
かけ面にアルミコーティングされた綿を使用し、熱効率をアップしています。旅行や出張に持っていきたいときにも便利です。また、薄いので、カバンやスーツケースの中で邪魔になりません。
さらに、畳んで収納することができ、使いたいときは広げるだけなので、アイロンがけにかかる時間を短縮できます。朝、出かける前にささっとアイロンがけしたいときに活躍してくれるでしょう。
小物類のアイロンがけや、衣類のちょっとしたシワを取りたいときのために用意しておくと便利です。
山崎実業 アイロンマット アルミ 1649
ブラバンシア アイロンマット ミントリーブデザイン 105562
植物の葉をイメージした、さわやかなデザインのアイロンマットです。三つ折りにして収納でき、場所を取りません。
サイズは『幅65×奥行120×高さ1cm』と、しっかりとした広さがあるので、やや大きめの衣類でもアイロンがけしやすいでしょう。途中で衣類をずらしながらアイロンがけしたくない人におすすめです。
また、5層構造となっていて厚みがあり、底面がアルミコーティングされているので、熱気や水分を通さず、テーブルや床などの接地面を守れます。
ブラバンシア アイロンマット ミントリーブデザイン 105562
セラミックス加工のアイロンマット
セラミックス加工は、アルミ加工よりも熱伝導率が高いという特徴があります。アルミ加工よりも値段はやや高めのものが多いですが、機能的なマットを探している人におすすめです。
セラミックス加工されたアイロンマットの中から、おすすめのアイテムを紹介します。
ダイヤ セラミックスアイロンマット スタンダード
セラミックス加工生地を使用したアイロンマットです。アルミよりもスムーズに高温になり、素早くアイロンがけできます。
裏面は滑り止め加工がされているため、滑らず快適に作業しやすいでしょう。また小さく折り畳んで収納できるタイプなので、収納場所に困らず持ち運びにも便利です。
さらに、余計な装飾や留め具などがなく、筒状に丸めて収納することもできます。シャツの袖などに丸めた状態で入れ、カフス周辺の細かい部分を仕上げるなどの使い方もできます。
ダイヤ セラミックスアイロンマット スタンダード
ダイヤ セラミックスアイロンマット あて布付き
表面に『アルミセラミックスコーティング加工』が施されていて、表と裏の両面から熱を伝えるので、素早くきれいにシワを伸ばせます。
こちらの商品はあて布がセットになっているため、別々に用意する必要がありません。もちろんマットのみを使用することもできますし、あて布のみを使用することもできます。アイロンがけしたい衣類に応じて使い分けましょう。
あて布をすれば生地が溶けることがなく、テカリや伸びの発生を防いでくれるので安心です。シルクやレーヨンなど、熱に弱いデリケートな素材でできた衣類には必ず使用しましょう。
ダイヤ セラミックスアイロンマット あて布付き
ベルメゾン あて布付きセラミックスアイロンマット
熱効果が高い『アルミセラミックスコーティングシリコン仕上げ』のアイロンマットです。スチームアイロン・ドライアイロンどちらでも使用できます。また、衣類を熱から守るあて布付きです。
裏面には適度なクッション性があり、滑り止めがついているので、マットのずれを気にせずに済むでしょう。使用しないときは折り畳んで小さくできます。
ベルメゾン あて布付きセラミックスアイロンマット
バック型おすすめアイロンマット
アイロンマットの中には、バッグのような形に変形させられるタイプもあります。バッグの中には物を入れられるので、アイロンがけの作業に必要な物を、ひとまとめにしておきたい人におすすめです。
また、取っ手が付いているので、持ち運びにも便利です。バッグ型に収納できるアイロンマットを見ていきましょう。
山崎実業 アイロン収納マット タワー
折り畳むとバッグ、広げるとアイロンマットになる、アイロン収納とマットが一体となったアイテムです。マジックテープで留めるだけなので、簡単に開閉できます。
また、蓋になる部分は、畳んでシャツの袖の中に入れ、仕上げに使うことも可能です。かけ面にアルミコーティング加工が施され、クッション材としてポリウレタンが使用されています。
さらに、余計な装飾がないシンプルなデザインで、インテリアの邪魔にならない点も嬉しいポイントです。
山崎実業 アイロン収納マット タワー
ニトリ アイロンマットにもなるアイロン収納
アイロンマットとアイロンをまとめて収納できるアイロンマットです。かけ面はアルミコーティング加工が施され、スムーズに熱が伝わるように作られています。
また、蓋の部分にポケットがついているので、あて布やタオルなどの小物をしまっておけるでしょう。
収納可能なアイロンのサイズは、『横30×奥行16×高さ16cm以下』となっています。
- 商品名:ニトリ アイロンマットにもなるアイロン収納
- 公式サイト:商品リンク
折り畳めるアイロンマット
収納場所に困っている場合、小さく畳んで収納できるアイロンマットを使用すると便利でしょう。カバンに入れることもできるので、持ち運びにも便利です。
既にアイロン台を持っている場合でも、家ではアイロン台、外出先ではアイロンマットというように使用してもよいでしょう。
アイロンがけをより手軽にしてくれる、折り畳めるタイプのアイロンマットを紹介します。
山崎実業 折り畳みアイロンマット アルミ
かけ面がアルミコーティングされている、シンプルなデザインのアイロンマットです。白い布地と黒いタグのデザインが、シンプルさの中にもおしゃれな雰囲気を感じさせます。
小さく畳んで付属のバンドで留めるだけなので、収納の手間を極力減らしたい人におすすめの商品です。
バンドのあるなしは小さな違いに感じるかもしれませんが、あった方が畳んだマットが開いてきてしまうことがなく、ストレスを感じにくいでしょう。
山崎実業 折り畳みアイロンマット アルミ
セイエイ スムースアイロンマット ドット柄
こちらのアイロンマットは、生地の間にアルミシートが挟まれており、水分や熱がテーブルなどに伝わりにくくなるよう工夫されています。また、『多重構造』となっていて衣類に熱がよく伝わるため、効率よくアイロンがけできるでしょう。
『横95×縦55cm』と、やや大きめのサイズなので、ゆとりを持ってアイロンがけしたい人におすすめします。
セイエイ スムースアイロンマット
OKUSU-JP 折りたたみアイロンマット
綿100%に、高い熱効率が期待できる『銀メッキコーティング』を施したアイロンマットです。内部は180度くらいの温度にも耐える、耐熱性のある素材で作られています。また、断熱性も高く、接地面を傷つけにくいでしょう。
さらに、キルティング加工もされているので、中材が偏ることがなく耐久性も高いです。
広げたときの大きさは『横85×縦48㎝』で、両面が使える仕様です。
OKUSU-JP 折りたたみアイロンマット
IKENOKOI アイロンマット
100%綿素材に銀コーティングを施したアイロンマットです。アイロンの熱を反射し、スムーズにシワを伸ばせます。
また、断熱性がある素材を使用しているので、接地面に熱を通しにくいです。平らな面であれば、木製・大理石製・ガラス製などに使えます。
さらに、グリッド線が滑り止めの役目を果たしてくれるので、衣類がずれにくいでしょう。『70×80cm』『55×120cm』『80×140cm』の3サイズ展開となっているため、使いやすいサイズを選べます。
IKENOKOI アイロンマット
アイロンマットを賢く活用しよう
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アイロンマットはアイロン台とは違って薄いので、かさばりません。収納場所に困らない点や、使いたいときすぐに取り出せる点などのメリットがあります。
一方で、シャツを立体的に仕上げたいときや、大きな衣類をアイロンがけしたいときには向いていません。
アルミ加工やセラミック加工されたタイプ、まとめて収納するのに便利なバッグ型など、あなたのライフスタイルに合ったアイロンマットを選んでみてください。