「自分に合ったメイクやファッションのポイントを学びたいけど、忙しい毎日の中ではタイミングが難しい…」そんな悩みを持つ人たちへ送るこの連載では、「顔タイプ診断🄬」の創始者・岡田実子(おかだじつこ)さんによる「知識がなくても、忙しくても、自分で簡単にチャレンジできるオシャレスタイルの提案」をお届けしています。
秋冬の気配が深まってきたこの季節。「仕事やプライベートでも、旬のコーディネートへと本格的にシフトしていきたい」など、トレンドファッションの取り入れ方にも迷っている人は多いはず。そこで今回は、顔タイプ診断🄬を活用した最旬ファッションコーディネートを伝授! 24-25AWのトレンドも学びながら、今日から始められるシーン別コーデも教えてもらいました。
自分に似合うファッション・メイク・髪型が分かる「顔タイプ診断🄬」の創始者。日本顔タイプ診断協会代表、HAPPY SPIRAL Academy代表。“『似合う』をミカタに。ハッピーな笑顔になる人を日本中に広げたい”をモットーに、これまで数多くの女性を変身させてきた。「顔タイプ診断®で見つかる本当に似合う服」「自分史上最高のキレイが手に入る顔タイプメイク®」の著者で、メディア出演も多数。Instagram@jitsuko.ok
目次
似合うメイクやファッションが分かる“顔タイプ診断”って何?
顔全体の形状や、目・鼻などのパーツの特徴から4〜8タイプに分類する「顔タイプ診断🄬」。
①「自分に似合う服や髪型、メイク」が分かる
②自分の印象がわかる
③なりたいイメージに寄せることも簡単になる
といった、その人の魅力やその人“らしさ”を引き立てるファッションやメイクを総合的に把握できる診断です。前回は、4つの顔タイプの傾向を学びながら、メイク・ヘアスタイル・コーディネートといった3つの垢抜け術を岡田さんから教えてもらいました。
引き続き4つの顔タイプを活用しながら、今回は最旬ファッションコーデを深掘り!「何か一つ入れてみるだけで、季節感と流行さがグッと増すので参考にしてみてください」と岡田さんは語ります。
「季節の変わり目に多くの人から悩みの声としてあがるのが、自分の年齢に合ったトレンドファッションの取り入れ方について。トレンド=フレッシュさがあるので、若い人はトライしやすいけど…と自信のない人もいると思います。でも気負わなくて大丈夫。全身にトレンドを散りばめる必要はないんです。『自分に似合いそう』『使いやすそうで気になる』と思った素材、カラー、アイテムを一点投入するだけでオシャレ度は一気に高まりますよ」
岡田実子さん、まずは教えて! 2024-25秋冬ファッショントレンド
袖口が丸く膨らんだパフスリーブや大きい襟、花柄ワンピースなど見た目からも女性らしいスタイルがここ数年続いていた中で、昨今は紳士風のジャケットやシャツ、パンツなど、男性的な装いができる要素を足したマニッシュなアイテムがトレンドに。
「数年前はビックカラーの可愛らしくて大きい襟の服など、デザインに女性らしさを求めていましたが、今年はデザインよりも素材に焦点を当てています。アイテム自体は男性的な雰囲気がありながら、ファーやチュール、フェザーなどの素材をレイヤードすることで、レディライク(洗練された女性らしい着こなし)に仕上げている印象です」
岡田さん注目!2024-25AWトレンドポイント
①【スタイル】レディライク×マニッシュ
可愛らしくて糖度の高いスタイルから、男性的な装いを入れつつ女性らしくて品のある着こなしへとシフト。付随して、柄はチェックとストライプ、アニマルがトレンド。
②【スタイル】レイヤード(重ね着)
ビスチェ、ベスト、ジレを使って①のスタイルを引き立てる。シャツ+ビスチェ、シアーニット+レザーなど、素材の違うものを組み合わせて+1枚オンするイメージ。
③【素材】チュール、フェザー、ファー、シアー、ラメ
デザイン<素材の流行が強い今季。特にバレエをモチーフにしたスタイル・バレエコアのトレンドから、引き続きチュール素材は注目アイテムに。秋冬らしい毛足の長いファーやレザー、ラメなども取り入れたい。
④【カラー】グレー、レッド&ボルドー
去年に引き続き、グレーはトレンドカラー。地味になりやすく組み合わせが難しい分、③の素材で変化をつけることが大事。グレーと相性のいいレッド&ボルドーは、まずは小物まわりから入れてみるのも一手。
今日からおしゃれ上手になれる!シーン別コーディネート3選
今季のトレンドキーワードも踏まえて、岡田さんが顔タイプ別で最旬コーディネートを提案!「仕事」「女子会」「家族とお出かけ」の3シーンをテーマに、それぞれのタイプに合うコーデ術を伝授してもらいました。
①フレッシュタイプ
〈key point〉
柄:細めのストライプ
色:淡いライトグレー
キーアイテム:ニットベスト、ファーベスト
+α:キャップ、横長の筒型バック
左からお仕事シーン、女子会シーン、家族とお出かけコーディネート
【仕事】
- ロゴTシャツ+紺ブレジャケット
- スラックス
- 厚底のローファー
【女子会】
- 短丈のネクタイ風の水色シャツ
- ゆるいデニム
- 厚底スニーカー or ブーツ
【家族とお出かけ】
- 腰骨丈くらいのニットベスト
- ストレッチ素材のモスグリーンのタイトスカート
- ブーツ
「ベストコーデが一番似合うフレッシュタイプ。顔立ちが爽やかなので、服のコントラストで顔が負けないようにすることが大切です。トレンドカラーのグレーも淡い系統がオススメで、柄も水色に白の細いストライプなど地色と線のコントラストが少なめのものを選びましょう」
②キュートタイプ
〈key point〉
柄:チェック
キーアイテム:レザー、ふわふわのビスチェ
カラー:赤
+α:小さいファーバック
左からお仕事シーン、女子会シーン、家族とお出かけコーディネート
【お仕事】
- 白、ベージュなど柔らかい色のインナー
- 金ボタン付き、ツイードニットカーデガン
【女子会】
- ピンクや水色、白など淡い色のフェザー調のビスチェ
- 明るい色のカーブデニム
【家族】
- シンプルなニット
- ロングフレアのチュールスカート
「やわらかい色や素材が似合うキュートタイプは、トレンドに合わせて甘さは気持ちおさえめに。全体的に優しい仕上がりになる分、例えば足元は重みを持たせたり、上下どちらかはシンプルなシルエットの服にしてみるだけでも違います。同じくトレンドカラーのブラウンを使ったブーツを組み合わせるのもいいですね」
③クールタイプ
〈key point〉
柄:ストライプ
色:ダークグレー、チャコールグレー
キーアイテム:固い素材のビスチェ
+α:黒ぶちメガネ、斜めがけバック
左からお仕事シーン、女子会シーン、家族とお出かけコーディネート
【仕事】
- 白シャツ
- グレー×白のピンストライプの固い素材のビスチェ
- ビスチェと同じ生地のワイドパンツ
【女子会】
- 黒レザーのVベスト
- 黒のチュールスカート
【家族でおでかけ】
- ボルドーのニット
- グレーのワイドパンツやチュール(ボリュームのあるもの)
- スニーカー
- 黒縁メガネ
- 小さな斜めがけバック
「クールタイプは、【お仕事】コーデのようにシンプルでピリッとかっこいいスタイルが得意。タイトスカートやストレートパンツなどに合わせて、ビスチェも硬めの素材にグレー or ネイビー×白のピンストライプ、などスーツ生地を連想させるようなものが似合います。あえて、思いっきりボルドーの服を取り入れても良いですね。その分、オフコーデは小物やバッグでおやすみ感が出せると◎」
④フェミニンタイプ
〈key point〉
色:ボルドー
柄:レオパード
キーアイテム:おじジャケット、ツイードジャケット風のニットカーディガン?
+α:レオパードorスパンコール系のバッグ、コートやニットに付けるブローチ
左からお仕事シーン、女子会シーン、家族とお出かけコーディネート
【お仕事】
- ウールのブラウンチェック柄のおじジャケット
-
ベージュ系のナロースカート
- ヒールパンプスor 先が尖ったブーツ
【女子会】
- 毛足の長い、白ニットのオフショル
- 細身のマーメイドデニム or 緩めの黒パンツ
【家族】
- 袖がチュールになっているニットワンピース
- ブーツ
- レオパードの小物
「フェミニンタイプは、甘さ×マニッシュをうまくミックスさせるのがポイント。【お仕事】コーデのように、おじジャケットのインナーに白を入れたり、サテンのロングスカートなど動きがあるものを入れると、トレンドをおさえつつ“良い女度”が高くなります。レディライクにカジュアルさを混ぜると、よりぬけ感が出るので、TPOによってはボトムスを辛めにしてもOK。【家族】コーデはシンプルですが、アクセントにレオパードなどアニマル柄の小物を入れてみて」
最旬コーディネートを最大限いかすために
最後に、岡田さんから今回のコーデ術にトライする時に知っておきたいワンポイントアドバイスを伺いました。
「今回一番のキーになりそうなのは、やはりレイヤード。組み合わせ方に悩んでしまったり、重ねることでボリュームが出て太ってみえるのを気にする人もいるかと思います。そんな時は重ねる側の素材を硬くして、シルエットにハリをもたせることを覚えておきましょう。例えばニットベストやフェザービスチェは、どうしてもボリュームが出てしまいますが、クールタイプで出てきたような、スーツ生地の硬いビスチェだとコルセットのようにウエストまわりをキュッとおさえられるので、着痩せしてみえますよ。最近はドッキングされた服も多く出ているので、自分でレイヤードを考えるのが難しいと感じたら、まずは“レイヤード風”のアイテムから手に取ってみてください」
イラスト:二階堂ちはる